• 第3ピリオドでキルプレーから失点=ダイドードリンコアイスアリーナで(菅原菜央撮影)

  • 基礎練習が足りていないと語った小笠原

  • シュート力を課題に挙げた久保田(岡田あおい撮影)

  • 平入は負傷しなからも最後まで試合に出続けた

シュート数増加も、チャンス生かせず筑波大に敗北…

[アイススケート部](2019年06月10日 23時49分)

秩父宮杯第67回関東大学アイスホッケー選手権大会Bグループ対筑波大戦が6月9日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。結果は以下の通り。


駒大0-1☆筑波大
(0ー0)
(0ー0)
(0-1)
第3ピリオド
35:48 〔筑〕齋藤(小西)[+1]


最終戦の相手は展開の速いプレーを得意とする、筑波大。第1ピリオド開始3分で平入がチャージングを受け倒れ、試合が一時中断する。なんとか起き上がった平入は一旦ベンチに下がる。相手チームのペナルティーにより5分間のパワープレーを得、その後もペナルティーを重ねた筑波大に5対3の圧倒的有利な状況となるもチャンスを生かせず、得点につながらない。それでも矢口(G2)が飛び出しパックさばきで2人をふりきり放ったシュートはキーパーの正面。直後のカウンターは冷静に菊池(仏3)が対処。その後も積極的にシュートを打っていき、第1ピリオドは今期の課題となっているシュート数で相手チームを上回る。第2ピリオド18分には渡邊(現3)の強打が弾かれ先制点は生まれない。第2ピリオド残り4分で相手の3#を起点とした攻撃に翻弄されるも、守護神・菊池の好セーブで間一髪で危機を免れる。両者無得点のまま迎えた第3ピリオドでチームに初めてペナルティーが出、流れが変わり始める。キルプレーが続く中、Dゾーンでキープしていたパックがこぼれ、そのままゴール正面で奪われたパックを押し込まれゴール。この1点を最後まで守り抜かれ0−1で敗北した。


◆平入駿 主将(商4)
「(最初肩をぶつけてしばらく試合も中断したが)すごい痛かった。肩がなくなったのかと思った(笑)自分が相手のパックを取ったあと。一番前が相手の肩だし、突っ込んでは来ないだろうと思っていたら次の瞬間壁が目の前にあった。最初は何が起こったか正直わからず、肩の激痛だけがあったが、徐々に痛みもひいてきて監督には『1ピリ休んで2ピリから行け』と言われた。最後の春大だから自分としてもどうしても出たくて多少無理した部分もある。(怪我で出られず1ピリを見ていてチームはどうだったか)自分が抜けてもやってくれると思っていたので、そこに関しての心配は特に無かった。ただ相手が2人抜けて5人と3人という状況にできたのに点が入れられないのは…今回の敗因かなと思う。(3ピリで両大学ともにペナルティが多かったが)どうしてもアイスホッケーはハードなスポーツな上に、3ピリで足が動かなくなってきてスティックや体で動いてしまうのがあるかなと。そこはホッケーの難しい部分だと思う。(今日はすごくスピード感がある試合だったが)筑波大はすごく走ってくるチーム。そこは気をつけていたが、今までの試合の中で1勝したいという気持ちがあったので、流れとしてはよく進めたのかなと思う。(最後の最後で失点があったが)1ピリからずっと掴めるチャンスを掴んでこなかったからああいった結果になってしまった。誰が悪い、とかはないし、誰も諦めてはいなかったから、点を取りに行くという姿勢はあったが、あのミスは痛かった。(今日の結果が)引き分けでも2位ではなくなってしまう試合だったので、そもそも反則をしてしまったのが自分たちにとっては痛かったと思う。(GKの菊池選手が失点後にスティックを氷上で叩いていたが)(菊池)亮介はチームを鼓舞するときなどもスティックを鳴らしてくれる。そういった意味では感謝している。(秩父宮杯を振り返って)1番よかったのは学習院大戦。相手もすごく気合いが入っていて、自分たちも今まで2部リーグで戦ってきた相手で負けられないという気持ちがあった。そこまでは流れがよかったのに、上位リーグには1勝も出来ないのが今の自分たちの力。今日で引退ではないので、そこに感謝して次は監督、コーチ、マネージャーに一勝をプレゼントできるようにしたいと思う」

◆久保田祥生(商4)
「(今日の試合を振り返って)筑波大はすごく走ってくるチーム。自分たちも走り負けないように『こっちからプレッシャーを与えて攻めていこう』と話してはいたが、結果筑波大の方が走り勝っていて、押し込まれてしまう場面があった。0-0だったのに最後は気持ちの差が出て点を取られてしまった。(失点は気持ちの差が大きかったか)ルーズパックを寄せることなんかでも、もっと気持ちがあればもっと速く動けたのかなと思う。(以前も対戦経験のある筑波大の印象は)すごく走ってくるチームだし、自分たちは走り負けているという印象がある。(前回の試合で『(体力不足で)足が動かなくなってしまった』という声を聞いたが、それも走り負けてしまう一因か)最終的には気持ちの問題かなと思う。『相手よりも早くパックを取ってやろう』といったような気持ちが大事。そういった面での気持ちの差が最終的に筑波大に負けてしまって原因になると思う。(シュート数は多かったが)シュートは打たないとゴールに入らない。まずはシュートを打つことをチームで課題にしていたが、次段階のシュートを決めることが今日は出来なかった。シュート数では勝っていたが、決める力のなさが敗因。(シュート数を増やすというのは前の試合を受けての反省点か)そう。全体を通して見てもシュート数は少なかった。チームで『打てる時は打っていこう』と話していたので、そこに関してはクリアできた。 (今大会、前にスペースがあると上手くいくが、押し込むとなかなか…といった場面が多かったように見えたが)走り負けないようにと全員が意識した結果、2番手3番手が疲れてしまい、1番手を孤立させてしまったことがあった。そこは課題だと思う。走り負けてしまうことは見直していかないと勝てない。今日の失点も相手に崩されてというより、相手の攻めに入れられた感じだった。次は最初から自分で攻めて相手のミスを誘うようにしていかなければと思う。1ピリ2ピリは必ず走り負けてしまう。全員で意識していても相手のペースに合わせてしまうというか…経験者の(矢口)隼樹とかは自分よりすごく上手。それなのに勝てないのは自分をはじめ、他のメンバーがしっかり走ってサポート出来ていないのが大きいと思う。自分も2ピリのセンターで試合に出させてもらっているし、今後は努力して(矢口)隼樹たちを楽にしてあげられるように(シュートの)決定力も上げて頑張っていきたい。 (次への課題は)やはり気持ちの差かなと。相手より先にルーズパックを早くとろうとする気持ちや走り負けないようにすること。経験の有無関係なしに、気持ちの差で決まる部分もあると思うので、そこを今後練習でもしっかり意識してやっていけば秋は優勝できると思っている」

◆小笠原偉大(営2)
「(筑波大の印象は)がつがつしていてたくさん走る。チーム全体としてもやる気があるという印象。(意識していたことは)チームとしてこれということは具体的には無いが、学習院大戦のようなプレーができたらと思っていた。(平入主将が序盤で負傷したが)流れはやはり少し悪くなってしまう。(得点シーンは)試合は競っていたので、一点がとられてしまうとやはり厳しい。パックに対しての動きが重要だと思った。(2セットで回していたが)少し前から2セットで回すようになっていたが、今回の相手はダンプとかを使ってくるチームでこちらも走らされて3ピリで(点を)取られてしまった。今まで春休みや春合宿等で練習してきたが、基礎練習や走りの練習が足りない。夏にかけてそこの強化と、守り方も工夫していきたい」

◆興津源人(経1)
「(試合振り返って)自分はウイングで、Dゾーンから45°でもらってパックを出すのが仕事。だが後ろにつかれてフォアチェックをされてしまって(パックを)戻すしかないということが多かった。(シュート数が多かったが)今日は最初から雰囲気が良かったからそこで良いパフォーマンスができるんじゃないかと思った。それは良かった。(1ピリで平入主将の負傷があったが)びっくりした。けど、ポジティブに考えると相手が一人少なくなってチャンスができたとも言えるので、そう考えた。(失点シーンについては)ペナルティーとかも多くて、3ピリで足が動かなくなってきてそこで重大なミスが出た。体が作れていないことが課題で、そこを直していかなければいけないと感じた。(経験者としてチームに入って)雰囲気がとてもいい。高校の頃とは違って、キャプテンもすごくポジティブで真面目。ホッケーに対してチームみんなが良い姿勢で取り組んでいる。あとは練習でもう少し基礎練習とか体作りができたらいいんだと思う。(チームにとってどんな存在になりたいか)ウイングで点を取りにいくのが仕事だが、自分はあまりそういうのではなくて、決定的なチャンスを作れるようになりたい。チームに貢献できるように頑張りたい」

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