• 渡邊は1ピリで2点を奪った=ダイドードリンコアイスアリーナで(菅原菜央撮影)

  • 茂内は今大会で2得点目を挙げた(岡田あおい撮影)

  • 足が動かなかったことを課題に挙げた平入(近藤龍撮影)

  • 矢口は劣勢でも果敢に速攻をかけた

3ピリで足が止まる…。PSでのシュート決まらず敗北

[アイススケート部](2019年06月02日 21時40分)

秩父宮杯第67回関東大学アイスホッケー選手権大会Bグループ対上智大戦が6月2日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。結果は以下の通り。

駒大3-4☆上智大
   (2-1)
   (1-1)
   (0-1)
GWS (0-1)


第1ピリオド
01:58 〔上〕竹河内(小池、柳川)[EQ]
02:28〔駒〕渡邊 (矢口、西田)[EQ]
07:15 〔駒〕渡邊(平入、矢口)[EQ]
第2ピリオド
18:40〔駒〕茂内(西田)[+1]
24:06〔上〕 竹河内(和田森、平田)[EQ]
第3ピリオド
44:26〔上〕和田森(相馬)[EQ]
GWS
   〔上〕竹河内 [PS]

第1ピリオドの開始早々、浮いたシュートが菊池(仏3)の左脇腹を抜けゴール。先制点ににわかに活気づく相手チームだったが、その30秒後に西田(営1)、矢口(G2)から回ったパスを正面にいた渡邊(現3)が押し込むとイーブンに。その直後にペナルティーでキルプレーとなるも凌ぎきる。7分には平入が遠くから思い切り放った強打をキーパーが弾くきそのリバウンドをまたも正面にいた渡邊が冷静に入れリードを奪う。残り7分でまたもキルプレーとなるも矢口が果敢に速攻を仕掛け相手にプレッシャーをかけ続ける。攻めのプレーが噛み合い、リードを保って第2ピリオドへ。
第2ピリオド、パワープレーによる数的有利を得た瞬間に西田のアシストから茂内(心4)が合わせ3−1と点差を広げる。だが残り5分で外からのシュートに反応しきれずに得点を許す。渡邊が飛び出して速攻を仕掛けるもDFに追いつかれてシュートを打たせてもらえない。残り5分からは西田、平入DF陣のペナルティーが相次ぎキルプレーが続くが耐えきり第2ピリオドが終了。
第3ピリオドではパワープレーで矢口相手陣地に単騎で切り込む。2人がかりのチェックをかわしゴール前まで運ぶも得点にはつながらず。残り10分からは相手の流れにのまれチームの足が止まり始める。ディフェンディングゾーンまで運ばれ、ゴールまで残り数十センチまで追い詰められるも菊池が冷静に対処して難を逃れる。攻撃の機会を掴めないままプレーは続きラスト30秒で放たれたパックは菊池の左足の隙間にを抜けゴール。3−3の同点に追いつかれPSにもつれ込む。
後攻となった駒大はエースの矢口が外すと、2人目で相手選手に決められ続く茂内のシュートはポストに弾かれる。菊池が3人目を止めて首の皮1枚繋げるも渡邊のシュートもキーパーの正面。全てのシュートが阻まれチームは敗北した。

◆平入駿 主将(商4)
「(前回負け越してそれ以来チームで意識していたことは)前回昭和大相手にちょっと勝てるかなって驕ってしまった部分があってやっぱりそういった反省点をミーティングでしっかり話して、やっていかなけばならない点を経験者である矢口選手を中心に話してしっかりミーティングをして対策を立てていた。いつも出だしが悪いが、第2ピリオド勝ち越して折り返すことができたのでそういった対策は出来ていたと思う。(第1ピリオド入りは良かったが嫌なところでのキルプレー足が止まった所との関係は)立ち上がりは悪いのでとにかく自分たちで雰囲気良く入っていこうというのは意識していた。この間の昭和大戦の時はやっぱり向こうのFWと距離が空いて相手に楽なプレーをさせてしまっているという意見が上がったので、今日はDFはラインを上げて体で行くと言っていたのでそれがキルプレーになってしまった。今日は意図的に違う攻め方でやっていたので、それは仕方ないと思う。(第3ピリオド相手に流れが寄っていたが)そこは自分のミスだったり、いつも守りがちになってしまうときがあるので。そこでやっぱり最後15分走り切ろうだったり声だしてはいたんだけど、1セット目の経験者の矢口や渡辺に負担を1、2ピリでかけちゃったのが敗因というか3ピリの向こうの勢いに繋がっちゃったのかなと。やっぱり3セットできると楽なんだけど、その分うまい人が出る回数が減るというのが今一番難しいところかなと思う。(残り30秒で点が追い付かれたがチームの雰囲気や率直な感想は)個人的には負ける気もないしGKの菊池からも『残り30秒で1点取ってきて』とも言われたので菊池的にもモチベーションはすごく高かった。あそこで勝ちきれないというのが今の駒沢の弱さなのかなと率直に思った。(PSでゴールに入れられる自信はチームにあったか)うちは(PSを)やるってメンバーは固定化されてしまっているので普段からもっとPSができる選手がもっとたくさんいるとPSをやる選手への負担も減るかもしれない。やっぱり(ゴールを)外す以前の問題だったので、そこに関しては言うことはない。(今回の試合全体的を振り返って良かったところ、今後の課題は)良かったというのはミーティングを重ねて、向こうにいいようにやらせなかったからすごい試合展開が最後までいい感じに進んでいた。そこがすごい良かったと思う点で、すごい声も出てたし、みんな体もがつがつ行っていたのでそこが駒沢の良さだと思うのでそこがいい点。悪い点はやっぱり最後まで足が動けないのが課題。やっぱりもっと走りこまなければいけないし、あとは経験者に負担をかけさせているので、いかに初心者だったり上級生が泥臭くてもいいので向こうの体力削ったりうちの経験者やエースを楽にさせてあげられるかなというのが課題。(足が動いていないのは全体的なスタミナ不足か)メニューを考え直したりあとはやっぱり3セット作りたい場面ではあるけれど、もっとうまい子が下から出てくると起用できるが。今は2セットで回していて1セット目は固定、2セット目はセンターの久保田だけ固定でウィングは毎回変わっている。ウイングはよく今は走ってくれていると思う。(チーム内で弱いポジションは)うちはDFがすごい弱いので、自分中心に4人いるがDF力を上げれたらもっとFWは楽になるのかなと思う。(優勝はなくなってしまったが次戦にどのように繋げるか)Aマークの久保田もGKの菊池も言ってくれたけれど1勝して春大終わるのと全敗して終わるのだと次の秋リーグだったり、チームの夏合宿といった繋がりが全然違うと思う。やっぱりここでモチベーション上げるのは難しいけれど次戦は必ず勝ちたいなと思う」

◆菊池亮介(仏3)
「(今日の試合の感想は)スタミナというか、気持ちで負けちゃったのかなという部分が大きい。(試合の立ち上がりは)ミーティングでずっとやっていたこと、考えて話し合っていたことがはまったというか、うまく機能した。失点はあったが攻めの場面では役立つ部分が多かった。問題はキルプレーが多くて、そこに対して1セット目で(キルプレーが)出て、それからずっと出続けて、2セット目も出るけどすぐ戻ってきてしまうので結局1セット目の負担が大きかった。(重要な場面でのキルプレーがあったが)追い詰められた場面でキル(プレー)が起きてしまう。(西田)朋生もそうだが、最後に守らなきゃいけないという気持ちがあって、僕も目の前で見ていたが、足をひっかけちゃうというラフな場面も見られたので、仕方ないといえば仕方ない。あとは秋に向けてペナルティーの部分を直していければ。気持ちの強さがプレーの悪い方向に出てしまったの部分もあるのではないかなと思う。(試合終了の30秒前で同点に追いつかれたが)残り30秒守りきればまた優勝戦線に戻って、次勝てば優勝の可能性もある。ただ負けれは優勝できないし2位にもなれなくて3位決定戦のような形になってしまう。(そんな場面での失点だったので)一気に突き落とされた。(気持ちの切り替えはできたか)正直もう諦めというか、その失点をして並んだ時点で優勝を諦める。30秒で決められるほどうち(のチーム)は強くないし、ずっと3ピリまで、特に3ピリなんかはシュートを打っていない。ずっと押し込まれていたので、14分30秒かけて3本しか打てていないチームが最後の30秒でポンっと1点決められるかといったらそうではないので。諦めてPS頑張ろうという感じ。(PSを振り返って)うちのチームはPSいったら勝てるんじゃないかなと思っていた。僕も経験者だし、(PSに出る)3人選べと言われても経験者がすぐに3人挙げられる状態だった。上智大に関しては経験者も多いしうちよりうまい経験者もいて、うちは気持ちが少しでも調子にのるとすぐにプレーに出てきてしまう。だから今週の試合はその点を特に厳しく、僕らからも『このままじゃ勝ち目はない』というふうにずっと言い続けてしっかりミーティングして話し合いもしてという状態で望んだ。実際それが1ピリではまって『勝てるんじゃね』という感じになって2、3ピリでスタミナが切れ始める。キルプレーで逃げる、ペナルティーで逃げちゃうとかそういうところで結果としてPSまで持ち込まれて負けてしまった。来週はもう優勝はないが秋にも戦うチームなので、少しでも勝てるチームを作っていけるように頑張ろうと思う」

◆渡邊 信勝(現3)
「(今日の試合を振り返って)前半のスコアは2対1と、先制されても取り返していい流れだった。第2ピリオドに入ってからもスコアは3対1だったのに、勝てる試合を落としてしまったと思う。第3ピリオドから足が動かなくなってしまって。(足が動かなかったのは疲れからか)体力的な面で相手よりも劣っていたと感じている。個人は(第3ピリオドから)全く足が動いてなくて、チーム全体も走れていなかったように見えた。(試合展開としては)最初は声も出ていたし走れていた。ミーティングで言われたことを試合で出来ていたので、そこはよかった点。あとはデフェンスの時、キーパー1人に任せて止めさせてしまった。そこは自分たちも詰めていきたい部分。(具体的にミーティングで言われたことは)第1セットは積極的に攻撃をやって、相手が攻めてきたらバックチェックをしっかり、ということだった。第2セットのフォワードは完全に守りに徹するフォーメーションでとなっていたが、その守りのポジションが低すぎた。相手が攻めている時にディフェンスにパスが行って、それがシュートになってしまう場面が何回もあった。そこをもう少し詰めて、そのまま攻撃に転換させられたらよかったのにと思う。(今日2得点だが)特に狙っていったわけではない。来たところを打ちにいって入った感じ。自分の調子は悪くなかった。(キルプレーが多かったが)キルプレーがあること自体は仕方がない。ただ今日に関してはプレーが荒くキルプレーが多かった。いらないキルプレーは無くしていきたい。(PSで決めればという場面でミスがあったが)PSの時はその前の2対1を外してしまって、メンタル的につらかった。その気持ちをPSまで持ち込んでしまったので、気持ちを切り替えられなかったのがいけなかった。(次戦に向けて)ラスト1試合なので、次は落とさない。最後の試合を秋リーグの糧にできればと思う」

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