• 加藤(写真左)からタスキを受け取るエース片西(右)=藤前公園手前で(岡田あおい撮影)

  • 帝京大と競る伊勢(菅野真由子撮影)

  • 大学三大駅伝初出場で奮闘した中村(大成)(小俣安優撮影)

  • 駅伝初出場にして好調な走りをした伊東(写真左)からタスキを受け取る中村(大聖、右)(村上直弥撮影)

  • 二度目の8区を走る山下(写真右)にタスキをつないだ主将・堀合(左)(奥田葉月撮影)

2年連続総合4位!下級生の成長感じるも、スピード感に課題

[陸上競技部](2018年11月05日 19時54分)

秩父宮賜杯第50回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月4日、愛知県・熱田神宮~三重県・伊勢神宮の8区間106.8kmで行われた。結果は以下の通り(上位3位以内と駒大のみ)。

【総合記録】
1位 青学大 5:13’11”
2位 東海大 5:15’31”
3位 東洋大 5:15’57”
4位 駒大  5:17’29”

【個人成績】
1区 加藤淳 27’40”⑦(8)
2区 片西景 32’21”⑤(3)
3区 伊勢翔吾 35’05”⑨(4)
4区 中村大成 35’23”⑧(5)
5区 伊東颯汰 36’54”⑤(4)
6区 中村大聖 38’04”④(4)
7区 堀合大輔 53’19”⑧(5)
8区 山下一貴 58’43”②(4)
◯は区間順位、()内は総合順位。

総合力で挑んだ駒大。当日のメンバー変更で、1区に夏合宿明けから調子のいい加藤、2区に箱根予選会(ハーフ)で61分台の記録を叩き出した片西、6区には、上半期度々自己ベストを更新した中村(大聖)を起用。層が厚くなった中で起用された三大駅伝初出場の中村(大成)、伊東その脇を固める主力陣をどう活かすか注目が集まった。

一年次に出雲駅伝での1区経験を持つ加藤は、スタート後、集団の外側で様子を伺いながらレースを展開。7.6キロ付近で青学大・小野田が仕掛ける。降りしきる雨の中、懸命についていくも、最後は離されトップと15秒差の7位で2区片西へ。

2区は、今や絶対的エースに成長した片西が力走。後輩からのタスキを受け取り、5位集団で前を追う。途中トップとの差が広がる場面もあったが、前のめりの走りで集団から飛び出す。順位を7位から4位まで上げた。しかし、その後東海大・關が仕掛けるとスピードに乗り切れず、4位で同学年の伊勢へタスキを渡した。

最短9.5キロから11.9kmまでに距離が伸びた3区には、箱根予選会でハーフ62分台を記録した伊勢が選出。帝京大、明大とともに三位集団を形成すると、追い上げてきた早大に追いつかれ4大学でレースを展開する。トップと1分11秒差の4位でタスキをつなげた。

14キロから11.8キロに距離が変更され、短くなった4区には、三大駅伝初出場の中村大成。単独走で前をいく帝京大、明大を追う。先頭と1分56秒差の5位でタスキをつないだ。

5区には同じく三大駅伝初出場の伊東颯汰が激走。タスキを受け取る時に競っていた順大、明大をすぐに突き放す。しかし、8.5キロ付近で一度離した明大に追い抜かれる。その後、東洋大も合流し、6区につなぐまで競り続けた。

6区には、昨年に引き続き全日本出場となった中村大聖が起用された。5区に続き東洋大と競り合いながらレースを展開。その形のまま、前を行く帝京大との差を30秒ほどまでに詰める。区間4位の走りで主将にタスキリレーをした。

7区には、どんなレースでも大きく崩れない安定感が持ち味の堀合が走った。これまで競り合っていた東洋大にかわされ単独走になる。加えて、前をいく帝京大との差も広がり、区間8位総合5位で山下へ。

最長区間8区には、昨年同様山下が出場。これまで追っていた帝京大をついに捉え、一歩前に出る。勢いそのままに、ゴールまでのゆるく長い坂道を4位で快走。昨年の区間7位から大きく飛躍し、区間2位総合4位でフィニッシュした。

レース前半では、片西が順位を3つあげる走りを見せ、三大駅伝初出場の2人もつなぎの役割をしっかりと果たした。そして、最終区の山下は、昨年の59分20秒から今年は58分43秒と、1分23秒もタイムを縮め区間2位となった。総合順位は昨年と同じ4位に終わったものの、区間距離が変更されても、主力が欠けても勝負できることがわかった。この一年の努力は確実に実りつつある。

◆大八木弘明監督
 「(予選会からの時間があまりない中での全日本だったが)期間はなかったがある程度調整はした。だが、ハーフは大体余裕を持って入るのでそういう点では駅伝のスピードの感覚がまだちょっと足りなかったなと思う。スタミナ的には選手たちはもう持っているので長い区間は無難に終わっていたなという感じ。(収穫は)初めて走った選手はいい経験をしたのではないかと思う。両方の中村たいせいや伊東あたりは今回の駅伝をしっかり次につなげてくれればと思う。(エースの片西の走りは)やはり入りがあまり。途中いい具合で抜け出したが最後の3キロぐらいがやはり少しきつかった。スピードの我慢が少しできなかったように思う。(去年と比べてアンカーの山下は)成長した。予選会をやって今日の全日本がこの結果なので、それを見たら今年の方が全然余裕があってうまく走っていた。だからだいぶ成長したなと感じる。(小島は)本当は使いたかったが、箱根に向けてしっかりと彼にも頑張って欲しいと思う。(青学は今年駅伝2冠目だが)やはり層があつい。層の厚さにやられているのだと思う。(箱根では)やはり青学・東海・東洋の三強が強いがこの3つの大学のどこか一つは食っていきたいなと思いで、3番以内を目指す。(予選会での疲れは)まだ芯の疲れはあったのかと思う。だからやはり最後の方はきつかったなという感じはする。先ほども言ったがスピードの感覚がつかめていなかった。やはりハーフと駅伝は少し違う。ハーフでも、箱根駅伝であれば20キロなのでうまく入っていけるが今回は短い駅伝だったので、14分30秒切るようなペースで行かなければならないから、その辺のスピードの対応に少し手間取ったなという気がする。(一区の加藤の走りについて)前半は良いが、結局最後の上げ下げのスピードのギアチェンジ、それがなかなかハーフとは違う。その辺のトレーニングが足りなかったのだと思う。(20キロになると、スピード調節の練習はなくなるか)もちろんスピードは大事だが、やはりきちんとした持久力があればあとは押していけるのではないかと、十分対応は出来るのではないかなと思う。(一区でトップと15秒差で加藤が入って来て、次の片西でかなり期待する部分はあったと思うが)やはりスピードの感覚がなかなか生かせていなかった。途中活きたが、あのまま本当はもう少し前の方に行かなくてはいけなかったが、行ききれなかった。(5キロで出たがもっと)ラスト2キロくらいはあまり変わらなかったが、その辺りが課題。(箱根に向けて)あとはスピードも含めて、確実に22キロくらいを走れる選手にみんなを育てていけたらいい思う。(二人の中村選手について)だいぶ良かったのかなというところもあり、やはりまだまだ最後の粘りというか、その辺も含めて、改善していかなければいけないかなとは思う。(青学はどうか)青学はやっぱり熱い。まだまだ走っていない選手にも、力のある選手はいるから、箱根もやっぱり青学が中心になっていくのではないかと思う。(東海は)だいぶ良くはなってきてはいるが、最後の二区間の差がやはり出たのではないか。(そう考えると箱根は非常に三番手を狙いやすいのでは)箱根は三位には入れるように子供達も頑張ってくれれば良いと思う。(東洋は)前半遅かったが、長いところは強いエースがいっぱいいるから、箱根も東洋はもっと狙いに行くだろう。青学を倒しに。そうしないと面白くないだろう。(区間距離変更による難しさや、どういう要素が必要になったか)新たに六区間くらいまで、スピードの駅伝になるから、先ほども言ったが、その辺のスピードの対応が必要だなというのをつくづく感じた。それで平均的に前半、やはり大事なところは、今回もそうだが、3、4区あたりを課題にしたい。最後の二区間を重点的にやっていかなければならないという感じがする。(細かいところが一つから二つに増えたということか)だからセットで。3、4区のセットとか、7、8区のセットで考えてやらなければならない。」

◆加藤淳(経2)
「(予選会から三週間だったが調整は)予選会からは疲労を取りつつも、全日本に向けてしっかり練習を積まないといけなかった。疲労はあまりなかったが、レースをしてみて、後半1.5kmぐらいから青学の小野田さんが仕掛けたときに、過剰に反応しすぎてそこで一気に足を使ってしまい、そのまま上がらなかった。スタミナ、筋力のなさを感じた。箱根も1区を走りたいということで、1区を希望していたが、今日のようなラストでは距離が倍になる箱根でも厳しいと思う。まだ2ヶ月あるので、前期で走り込みができていなかった分、もう一回走り込んで箱根で勝負していきたい。(レースプランは)集団に付いて、絶対に誰かが仕掛けてくるというのはわかっていた。レース中も下りを切って7キロでレースが動いていなかった。ラスト1キロの上りがあるが、そこで誰か仕掛けるかなと思っていた。その通りに小野田さんが出て、想定通りだったが自分の力がなかった。(監督コーチから)落ち着いてと言われた。(走っているときは)特になかったと思う。(個人としての結果は)本来、自分が2区で片西さんが1区だったが、自分が1区を走りたいということで監督に走らせてもらった。しかし(1位と)15秒も離されてしまって仕事を果たせなかったと思う。(去年の全日本での借りは)借りは返せていないと思う。今年は今年の借りができた。(全日本経験者として初出場の伊東には)自信もって行ってこいという風には言った。本人もメンバー(入り)が決まって緊張していたので、自信持って行こうとは話しかけた。(自身の緊張は)スタートの直前やレースの緊張感があったが、前日とかは普通に食事もとった。(1区を選ぶ理由は)理由は本当に1区を走りたいから。昔から1区で走っていて、1区が好きだからだと思う。(箱根に向けて)3強を一つ抜くということが目標だったので、(今大会では)それができなかった。今年の選手の層は厚いと思うが、全員で今日ちょっと全員力を出しきれなかった。しっかり調整をして距離も区間も増える箱根で、3強を一つ抜いて3位以内に入れるようにしたい」

◆片西景(地4)
「(レースプランは)加藤が前が見える位置で持ってきてくれたので、しっかり先頭集団まで持っていけるようにやった。(調子は)練習からしっかりとできていたのでよかった。(エース区間だったが)他の学校の主力選手もいる中でそこにしっかり勝たなくてはいけなかったが、区間5位だったので納得のいく結果ではなかった。(7位から4位に順位を上げたが)もっと前にいなくてはいけないチームだと思うので、自分が先頭集団に立てなかったのは課題かなと思う。(5キロあたりで集団を出ていったが)集団にいても追い付けないので自分で出ていくしかなかった。(箱根駅伝予選会からかなり時間はなかったと思うが)他の大学でもそうやっているところもあるので、特別ハンデになることなくできたと思う。(箱根本選にチームとしてどう向かっていくか)2年生も走れてきているので、チームとして底上げをしていきたい。(箱根本戦の目標は)監督が3位以内と言っているので選手たちもそこを目指して行きたい」

◆伊勢翔吾(現4)
「(予選会から3週間しかなかったが、どのような調整をしてきたか)予選会が終わってから、体調を崩してしまい、練習が偏ってしまったところはあった。しかし、それ以降は残りの2週間でちゃんと調整をして、状態としてはちゃんと持ってこれたと思っていた。結果としてはあまりいい形ではなかったので、悔しい結果に終わった。(レースプランは)前に3校いて、少し間が開いた中での順位だったので、監督からは自分のペースで行っていい(と言われていた)。後ろから来た時に、しっかりその集団で粘って、後半に自分から仕掛けるようにと思っていた。(実際走ってみて)前との差を広げられてしまったし、後ろとも差を縮められてしまって、自分としては悔いの残る結果に終わった。(前回は病気で全日本に出れていないが、今回はどのような思いがあったか)全日本は今年で最後の行事なので、チームの目標である最低3番以内を達成できるように、個人としては区間3位以内が目標だったが、結果区間9位という結果であったので、力が足りないなと思った。(片西からタスキを受けたことに対する思いは)片西がある程度順位を上げてきてくれた中で、負けられないタスキで、自分もスタートは気持ちを強く持って走ることができたが、やはりその流れを断ち切ってしまったことが悔しい。(集団走の中で考えていたことは)絶対にこの集団から離れないで、ラストどのタイミングで仕掛けてこの集団からは抜け出すかを考えていた。(箱根に向けての意気込みは)去年箱根駅伝予選落ちをして、悔しい結果に終わってしまったので、今年はなんとしてでも、最低総合3番以内でいくことを目標に、チーム一丸となってやってきたので、その成果をしっかり箱根駅伝で出せるように、やっていきたいと思う」

◆中村大成(法3)
「(予選会から3週間という短い間だったが、コンディションは)ハーフを走って、疲労があるという考えでやってきて、練習量を抑えていた。逆に自分の場合は、疲労を抜くことに視点を置きすぎて、調子が上がらなかった。ふわふわしていて、軽く過ぎた感じ。(三大駅伝デビュー戦だったが)順位があまり良くなかった。もうちょっと走れたかな(と思う)。(昨年と同じ4位という結果だったが)3番以内を目標にやってきて、三強を1つ(崩す)という考えだったから悔しい。(希望通りの区間となったが)任せてもらった分、しっかり走らなければいけなかった。後半、少し離されてしまったから体を作り直さなければいけない。(藤田コーチから抜群に調子が良いと言われていたが)順調にきていたからその流れで行けると思ったが、今日は良くなかった。(1年の頃から意識していた中村大聖と共に駅伝に出場したが)特にない。3年生が3人で、中村も良くなかったが、山下が頑張ってくれたから感謝。(箱根駅伝に向けて)何区で行くのか準備をしていかなければいけない。今日の悔しさを忘れず、区間上位で走りたい。今度は3位以内で」

◆伊東颯汰(営2)
「(目標は)区間賞を取ること。だがレース展開を見て、前の帝京大との差が結構空いていたのでそことの距離を詰めるということに(目標を)変更して臨んだが、まだまだだなという感じ。(駅伝デビューだったが)緊張はあったが自分自身やれると思ってここまでやってきたので、やれると思った。(途中、東洋・明治・駒澤の三つ巴があったが)最低限この区間で順位は下げたくなかった。それにあそこの集団全員を抜くことができれば『一つ順位を上げられた』という結果が残るので、先頭で次の走者に渡したいと思っていた。(今日の自分の走りは)設定タイムが36分40秒で今日のタイムが36分54秒くらいだったので、そこはできていなかった。質を上げることができたのは良かったと思うが、タイム的にダメだったので、今日はあまり良くなかったと思う。(次は箱根だが)この区間5位という結果で、自分の持ち味もあまり出せなかった。箱根ではこれを払拭するような走りをしたい」

◆中村大聖(政3)
「(箱根予選会から3週間しか無かったが)正直疲労を感じている中でのレースだったが、キレとかもなくてスタミナでカバーする形になってしまった。(監督からの指示は)最初は抑えて入れと言われ、ラストから上げろという感じだったが、少しラストいききらなくて本当はラスト3キロぐらいから行きたかったが、ラスト1キロからという形になってしまった。自分の気持ちの弱さだったりまだ力不足を感じた。(『長い距離を任せてもらいたい』と言っていたが)6区か7区か最後まで監督自身も自分たちも悩んで、6区を任せて貰ったが自分でしっかり7区へ行くという気持ちが必要だなと思った。(駅伝デビューとなる伊東からのタスキだったが)走りの気持ちが伝わってきたのでよく頑張ってくるれたなと思う。(東洋大と並走していたが)思ったより結構走ってくる1年生で絶対最後抜くと思っていたが、途中いききらなかった。本当なら途中から突き放して前の帝京大まで追いつくという走りが理想だったと思うが、そこは自分の力不足というのを感じた。(箱根駅伝本戦に向けて)往路を絶対走るんだという気持ちで練習して行くのと、少しスピードが課題に残ったので、もう一度スタミナとスピード両方をつけて自信をもって箱根は臨みたいなと思う」

◆堀合大輔(国4)
「(今回の結果を、個人として、主将として振り返って)個人順位は区間8位だった。スタート前に区間のメンバーを見て最低区間4位は確保したいと思って走りだした。しかし結果として区間8位となり区間4位の人と17秒差となった。目で追える距離というのが約100メートルなのだが、その距離に4位から8位までがいたことを終わってから知った。本来であれば区間4位のところにいなければいけないが、自分の甘さなどが相まって17秒埋まってしまったと感じた。そこは自分の詰めの甘さが出たと思う。これは箱根ではあってはならないと思うので、今後の練習で反省し、次の課題として改善していけたらと思う。(箱根に向けて)チームとして2.5冠を(目標に)春からやってきていたが、今回優勝することができなかったので2.5冠を達成することはできない。しかし、箱根駅伝で優勝したいという目標は変わっていないので、その目標はぶれずにしっかりと優勝を目指してこれからもチーム一丸となってやっていきたい」

◆山下一貴(市3)
「(希望していた8区だったが)去年も走った希望区間で慣れていたので去年よりはあまり緊張しなかった。(昨年を踏まえて意識したことは)去年と同じく少し前にいて、監督にも『最初から入りすぎるな』と言われていたので、できるだけ自分のペースというのは意識した。(選手の層が厚くなってきていると思うが)今回も勝てないチームでは無かった。層は厚くなっていると思う。特にこれから箱根(駅伝本戦)があるが、下(史典)さん等も出ていないので、まだ強いと思う。(箱根予選会から3週間しか無かったが疲労は)予選会で走ってからはむしろ調子が上がって、疲労というよりは良い状態で持ってこれた。(レースプランは)最初から突っ込みすぎず、10キロ以降少しずつ上げていく気持ちで走れと言われた。(箱根駅伝本戦に向けて)今回区間2位だったので、区間3位くらいでは走りたい。どこを走っても走れるくらいにはしたい」

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