• 余裕のなさを感じさせない表情で走った新矢=日本体育大学健志台陸上競技で(菅野真由子撮影)

  • スピードスタートで序盤レースを引っ張った市澤

  • 入学後初記録会で自己ベストを更新した花崎(大黒哲志撮影)

全員自己ベスト更新!満足せず次戦へ

[陸上競技部](2018年10月21日 19時08分)

第266回日本体育大学長距離競技会が10月21日、日本体育大学健志台陸上競技場で行われた。結果は以下の通り(上位3位までと駒大のみ)。

【5000m】
〈19組〉
1位 伊藤和麻(住友電工) 14'32"45
2位 下舘真樹(星槎道都大) 14'35"74
3位 古川礼穏(国学大)14'36"36
5位 新矢連士(市1) 14'37"83☆

〈21組〉
1位 桃澤大祐(サン工業) 14'24"62
2位 池田眞臣(山学大) 14'25"07
3位 長倉奨美(明大) 14'26"12
6位 花崎悠紀(市1) 14'27"44☆★
15位 市澤長太(歴2) 14'35"24☆

※☆は自己ベスト更新
★は大学初出場

日差しが強く照りつけた19組には、新矢が出場した。
序盤から住友電工の伊藤和麻が1人、前に出てレースがスタート。新矢は先頭集団の前方でレースを進める。3000mほどになると、先頭集団のスピードが落ち始め、徐々に選手らが前に集まってくる。それでも新矢は集団前方で走り続け、そのままフィニッシュ。苦しい顔一つせずにレースを終えた。

21組には、市澤と花崎が出場した。
スタート直後、市澤が短距離走のような速さで前に出て、先頭でレースを進める。記録会初出場の花崎は、集団真ん中に収まってスタート。2000mを超えたあたりで、花崎の顔が赤く苦しい表情に。3500m辺りで集団は、第一、第二集団に分かれる。共に第一集団でレースを展開するが、残り600mになると前にいた市澤が落ちて集団後方に。その後もずるずると落ちていき苦しい表情でゴール。一方花崎は、残り600mから徐々に前に出ていき、藤田ヘッドコーチから「花崎いいぞ」の声が。気迫のラストスパートを決め、6位でフィニッシュした。


◆藤田敦史ヘッドコーチ
「(今日の結果は)全員(自己)ベスト(更新)だった。今日の日差しとかの条件を考えれば、ベストが出たことはよかったと思う。市澤にしろ、花崎にしろ、新矢もそうだが、最後の詰めの部分で少しまだタイムを伸ばせる部分が見えた。そういう意味では、本人たちにも言ったように、ここで満足して欲しくないというのが本音。ベストが出たことはいいことだが、そこで満足するレベルでは困る。もう一段上を目指すために、今日のレース内容を振り返って、最後の詰めが甘かった部分を修正するためにもう一回練習の積み直しをして欲しいところ。(予選会後のチームの様子は)結局予選会をやってあれだけの走りがみんなできたので、あの後から『俺たちもやれるんだ』というような雰囲気がチームに出てきた。その結果が物江の28分台だったり、石川の29分10秒台であったりに繋がってきた。今日走った3人も、もう一段上で勝負して欲しかった。(全日本が近いが)予選会でハーフを走ってから全日本まで時間がないので、作り方が難しいところはある。チームとしてチャンスはチャンスだと思っている。チャンスを最大限に活かせるように準備をしていく。(重視するポイントは)区間配置が変わったので、少し手探りというか難しい部分はある。走るべき人間をいわゆるエース区間というところに配置できれば勝負はできるのかなと思う。(エース区間は7、8区か)7、8になるのか、前半になるのかわからない。各チーム手探りになると思う。ただ、前半で遅れるわけにはいかないので、各大学前半と後半という形になると思う。ということは、選手層を持っているチームでないと上位に来るのは難しいのではないかなと思う。そういう意味で、今年のうちのチームは、ある程度前半と後半にもそれだけの選手を置けるチームだと思っている。チャンスはあると考えている。そこを活かして少しでも上位を目指していければいい。『予選会よかったけど、全日本ダメでした』ではインパクトが薄れる。全日本もある程度の位置で走れるようにはしておきたい」

◆新矢連士
「(今日は10秒ほどベストを更新されたが調子は)2000mの調整練習はあまり余裕を持ってできなかったので、あまり自信はなかった。(9月の日体大記録会でもベストを更新されていたが)怪我をせずに練習を積んでいる分自信が、この人たちには負けたくないという気持ちがある。今回は花崎が同じ学科で出ていたので、負けたくないという気持ちがあった。(レースプランは)藤田コーチから今日は熱いのでみんな最後の方が上がっていないので、4000mまではついていって最後の1000mで徐々に上げていけと言われていたのでその通りに走った。(途中で全体のペースが落ちたタイミングがあったと思うが)どれだけ遅くなったかわからなかったので、遅かったが自分にそんなに自信があったわけではないので、プラン通りに行った。ラスト1000mまでは余裕を持っていけるようにした。(昨日石川選手と大西選手もベストを更新されたが刺激は受けたか)石川と大西の5000mの通過は切りたいと思っていたが切れなかったので残念だった。(次に5000mを走る際の目標は)10秒台は絶対だと思うので10秒台を出したい」

◆花崎悠紀
「(自己ベスト更新だが今日の調子は)あまり良くなかった。(過去のベストを出したのは)高校3年のときの世田谷(記録会)。今から1年以上経っている。(レースプランは)特に決めていなかった。調子があまり良くなかったし、(記録会参加が)1年振りで慣れていなくて。様子見てその場に合わせようとしていた。(何を考えながら走ったか)1年振りで慣れていなかったので、まわりがスパイクを履いていて足が恐いなとか、周りで手一杯で何も考えられなかった。(ラストスパートがすごかったが)ちょっとかけるのが早すぎた。後半失速したので気をつけたい。(昨日1年生が自己ベストを更新したが)彼らは練習もAグループでやったりしていて自分よりも全然速い。(自分は)一応トップで入っているので、頑張らないといけないなとは思っている。これから頑張って出られるようになりたい。(今後は)駅伝シーズンになってハーフマラソン等に出ることが増えると思うので、長い距離に対応できるようにしっかりと故障しない体を作っていきたい」

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