• PKを決め、エースとしての意地を見せた高橋=山梨中銀スタジアムで(宮下響撮影)

  • 決勝点となるPKを獲得した矢崎は、好調を維持し続けている

  • 角井は好セーブを連発、チームは2試合連続無失点(阿部愛実撮影)

  • 伊勢の安定した守備は、無失点勝利につながった(石曽根和花撮影)

試合終了直前に掴んだチャンス!“TJ砲”で3試合ぶりの勝ち点3!!

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第18節・国士大戦(2018年10月30日 17時37分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第18節・国士大戦が10月27日、山梨中銀スタジアムにて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。



【スコア】
駒大1ー0国士大

【得点者】
90+1分:[駒]高橋潤哉(PK)

【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
30 深見 侑生[3年=駒大高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大付高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
25 桧山 悠也[1年=市立船橋高]

MF
13 鈴木 隆作[4年=駒大高]
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高](→86分 28 真下 瑞都[2年=矢板中央高])
14 坂本 和雅[4年=聖和学園高](→69分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース]
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→77分 7 安藤 翼[4年=長崎総科大附高])

【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 2 須藤 皓生[4年=駒大高]
MF 16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高]
MF 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高]



前節も引き分けに終わり、なかなか勝ちきれない日々が続く駒大。今節は最下位の国士大と対戦した。インカレ出場に向けて何としても今節の勝点3が必要となったが、相手はこの試合の結果次第で降格が決まるという互いにとっての正念場に。

試合が始まっても、順位や勝ち点差を感じさせないめまぐるしい攻守の入れ替えが行われる展開に。中でも、1トップに入った高橋と国士大・住吉ジェラニレショーンが激しいマッチアップを繰り広げる。ここ数試合と同様にサイドハーフは執拗な警戒を受け、攻めきれない時間も続いた。

互いにスコアレスで折り返すと、秋田監督は前節と同じく矢崎、安藤、さらにはロングスローを持ち味とする真下を前線へ投入。力技での打開を図るが、相手もテンポを速めてくるあまりに一時は守勢に回る場面も散見された。

刻々と時間は過ぎ、後半アディショナルタイムに突入。またしても引き分けの影がよぎったが、最後の最後に試合が動く。
90+1分に縦パスに抜け出した矢崎がペナルティエリア内でGKと交錯。主審はここでホイッスルを鳴らし、PKを獲得した。
ここで真っ先にボールをつかんだのはエース・高橋。今シーズンここまでキッカーを務めたキャプテンの大塲もボールサイドへ向かうが、高橋は大塲に蹴りたい意思を伝えた。大塲は誰よりも普段からシュートの練習をしている高橋にチームの命運を託した。

高橋はこれを落ち着いて決め、待望の先制点をゲット。試合はこのまま終了し、3試合ぶりの勝ち点3を挙げた。順位を一つ上げ、3位とも勝ち点3差と肉薄。4節を残し、インカレ出場圏が近く勝利となった。



◆秋田浩一監督
「(試合全体を振り返って)苦しかった。(前半攻め切れていなかったように感じたが)サイドからボールは上がっていたが、入り方が悪いのか、正確度がなかったのか…。両方だと思う。そこをひとつとれれば、チャンスだったと思う。ただ、相手も負けてしまうと終わりなので(2部降格)、頑張っていたのではないですか。(後半について)相手に押されていたが、粘っこくやっていたので、その分失点はなかったと思う。(PKを決めた高橋選手について)その場面は良かったと思うが、あまりよくなかったと思う。ボールは彼のところに前半4本入っていたが、4本ともミスをしたので、きちっとどんなことをしても味方に(ボールを!落とすということがないとこれからまたきついと思う。上でやりたいのなら。本人はまだわかっていないが。(無失点について)今日も下がりすぎてしまい、早稲田戦の時みたいになりそうな感じがした。ボールにいかず、みんな下がってしまうから打たれてしまう。ボールに人が行かなければいけない。(次節は集中応援だが)ぜひ頑張りたい。なんとか勝って上位にいけるように。今度が一番の山だと思うので」


◆大塲淳矢(法4)
「(試合前は)今日負けたら本当にインカレ出場が厳しくなる試合だったので、監督からも『覚悟を決めてやれ』って言われていた。それを体現できていたかと言われたら、試合後に監督から『まだ足りない』と言われたので、まだ監督の求めているところには行けていない。だが、みんなが『勝ちたい』という気持ちを最後まで出したから最後のところの相手のシュートがポストに当たったり、自分たちにPKのチャンスが来たりしたのだと思う。(試合を振り返って)前半からけっこう相手の裏を取れていて、自分たちは最近あまり点を取れていない中で、やはり『守備が大事だ』というのを肝にやっているので前半に点を取れなかったというのはぜんぜん気にしていない。後半勝負というのをいつも言っていることなので。途中から交代選手を入れて、もう少しやってほしい部分もあるが、最後に点を取って勝てたという点には満足している。(いつも以上に試合中に声かけをしていたことは)この試合に懸ける思いはすごく強かった。ここで勝てなかったらリーグが終わったら終わりというのがほぼ決まるような試合で、このチームで1試合でも長く、1日でも長く試合をしたいと思っているので、本当に勝ちたいという気持ちからそうなったのだと思う。(高橋選手のPKを送り出していた場面では)本当は自分が蹴るつもりで行ったが、あいつ(高橋潤哉)が蹴りたいと言った。まだ監督からは認められていないが、それでもシュートの練習など毎日残ってやっているのを見ていて、今このチームでシュートの練習を一番しているのはあいつ。あいつなら決めてくれると思ったので、『落ち着いて蹴れば絶対入るから』と言って送り出した。(2試合ぶりの勝利となったが)久しぶりに勝てたことはうれしいが、自分たちの目標はあくまでインカレに出て日本一になることなのでこれで慢心してここから負けてしまったらその目標が達成できなくなるので次が本当に大事になると思っている。(次節は4年生にとって大学最後の集中応援になるが、意気込みは)自分たち駒大のサッカーは他の大学に比べたら下手くそだが、少しは人の心を動かすものがあると思うので、そこは自信を持ってやっている。見てくれる人の心を動かせる試合ができたらいいと思う」


◆角井栄太郎(仏4)
「(今日の試合を振り返って)試合前に監督には『絶対に落とせない試合だ』ということを毎回言われている中で、今日は本当に大事な試合だった。(失点)0でという気持ちはディフェンスラインで前日から話していたので、0で行くことは明確にしてやろうと思った。(前半0-0ということは)基本どの試合も前半は0-0でいこうという考えの中でやっているので。前半は入ったらラッキーぐらいなかんじでいるので、前半0-0っていうのがいちばん理想なのかなと思っている。(2試合連続無失点について)自分どうこうではなく、ディフェンスラインとかディフェンスの選手がしっかり守備においてのプレスだったり、球際のところをしっかりやってくれているので、助かっている部分だと思う。ありがたい。ディフェンスでお互いにやっていくところですね。(自分から声掛けしていることについて)自分がやるのは、ディフェンスラインで話している中ではボールのあるサイドというよりかはオブザボールの逆サイドとかを指示したりしている。ボールフォルダのところは星や伊勢、大塲に任せている。(昨年のGK輪島選手がコーチとしてチームに携わっているが)キーパーコーチとしてやってもらっている。自分のいいところや悪いところ、修正するべきところを言ってくれるので、それをしっかり聞いて自分の中に持ち込んでプレーができるように。いち一人の他の意見をもらっていることは非常に大きなこと。(次節は集中応援だが)自分は前期の集中応援で退場してしまったので、その面も含めていつもの試合よりかは集中応援ということでチームのパワーがひとつになると思うので、また今日勝ったことでひとつも落とせない試合が続くと思うので、インカレに少しでも近づけるように次の試合も徹底してやりたいと思う。やることはやって、勝ちに貢献できればいいと思う」


◆高橋 潤哉(営3)
「(PKという形ではあったが、ゴールでチームに貢献したが)勝ちきれないゲームが続いていたので、チームとしても守備の立て直しができていた中であとはゴールだけだった。あのゴールは矢崎が粘ってくれて、普段はキッカーの(大塲)淳矢くんが譲ってくれた。信じてくれた仲間のおかげだと思う(大塲との話し合いの場面は)普段は淳矢くんが蹴っていたので、淳矢くんには蹴りたいということを伝えた。『絶対に決めてくれ』という風に信じてくれて、淳矢くんの思いも聞いて決めることができた。(セットしてから蹴るまで間があったが)ずっとPKは蹴りたいと思っていたので、まずは集中することや思い切って蹴ることを整理する時間でもあったし、練習してきたことを発揮できるように意識した(大場選手は『一番シュート練習をしているので譲った』と話していたが)シュート練習はシンプルで、クロスからの形もあれば自分でコントロールしたりしている。そういう時に付き合ってくれるGKや仲間のおかげで練習できている。しばらくゴールが取れていなかったのでこれからも継続してやっていきたい。(国士大・住吉とのマッチアップについて)大学であれだけ強くてスピードのある選手はなかなかいないと思う。いろいろ学べた部分もあったので、これから改善して次はより一層チャンスにつなげたい。(久々のゴールとなったが)順天堂戦や早稲田戦も決定機はあって、GKのセーブや自分が決めきれなかった。手応えもあったし、やり続けていればチャンスは来ると思っていたので、PKではあったが、このゴールをいいきっかけにしたい。(チームの勝利に貢献するゴールを常に意識している中で、それを実行したが)ゴールに執着してしまうと、チームの原則や求められていることを高いクオリティで示さなくてはならない。その中できたチャンスとか、何もないところでチャンスにできたら一番ですけど、味方とのコミュニケーションを含めてやり続けることが大事。FWの役割は常にゴールを取ることは認識しているので、自分の中の考え方や捉え方をいい方向に向けられればいいと思う。(監督とは話したか)いつも通り『満足するな、このままじゃダメだ』というのは声をかけてもらったし、自分の中でもそれは感じている。もっと向きあって自分を分析して、次に向けて改善していきたいと思う。(次節は集中応援となるが)やるべきことは変わらないし、取り組む姿勢や次の週末までの時間もすることは変わらない。常にベストを尽くして勝てるように頑張っていきたい」



なお、次節は11月4日、味の素フィールド西が丘にて11:30から専大と対戦。集中応援開催日となる。

◆味の素フィールド西が丘
・都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅より徒歩10分
・JR「十条」駅より徒歩20分
・JR「赤羽」駅西口より「池袋」行、「日大病院」行バス乗車、「国立西が丘競技場北門」下車、徒歩5分、または「トンネル経由 赤羽車庫」行、「王子駅」行乗車、「国立西が丘競技場」下車、徒歩3分

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