• バットマン・大塲は負傷後初の試合出場。影響を感じさせないプレーを見せた=しらこばと運動公園陸上競技場で(宮下 響撮影)

  • 高橋(左)と坂本(右)はスピード感あふれる攻撃で何度も相手ゴールを脅かした

  • 後期初出場の安藤。実績・経験豊富のドリブラーはチームの反撃の起爆剤となれるか

上位進出はまたも足踏み…後期初の無失点も2試合連続引き分けに

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第17節・東洋大戦(2018年10月24日 13時11分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第17節・東洋大戦が10月日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。



【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
25 桧山 悠也[1年=市立船橋高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大付高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
30 深見 侑生[3年=駒大高]

MF
13 鈴木 隆作[4年=駒大高]
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
14 坂本 和雅[4年=聖和学園高](→72分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース]
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→78分 7 安藤 翼[4年=長崎総科大附高]

【SUB】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 2 須藤 皓生[4年=駒大高]
DF 5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高]
MF 16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高]
MF 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高]

勝点22の駒大と勝点20の東洋大。互いに中位に位置しながら勝てば上位進出を狙える一戦。ライバル対決には絶好のタイミングとなった。
駒大は主将・大塲が3戦ぶりに、副将・室町が2戦ぶりにスタメンに帰還。大塲は負傷した鼻をフェイスガードで覆う"バットマン"スタイルで試合に臨んだ。
前半から互いに洗練されたサッカーを展開し、持ち味を生かしながら真っ向勝負の様相を呈した。駒大の肉弾戦に対して東洋大もテンポの良いパスサッカーを披露。攻め込みながらも決めきれず、攻め込まれれば守りきる一進一退の攻防が繰り広げられた。駒大は坂本の圧倒的なスピードから幾度となくチャンスを作ったが、フィニッシュに精度を欠いてしまう。守備陣は形を作られても決定機は与えず。粘り強さが見える強固な守備網を構築した。
後半もつばぜり合いが続く中、秋田監督は矢崎と後期初出場の安藤を投入して勝負に出る。安藤が巧みな個人技から何度もチャンスを作るが、あと一歩が届かず。
結局試合はドロー決着となり、またも勝点3を逃すことに。試合後の選手たちには悔しさの色が見えた。


◆秋田 浩一監督
「(チャンスがありながら勝ちきれなかったが)勝負弱いし、大事なところでやれる選手がいない。4年生、4年生って言ってきたけど、今は厳しいかな。困ったら4年生というのが僕のやり方なんで。荒木駿太や薬真寺孝弥を外して(下級生は)桧山だけ残した。須藤とどっちを使うかは迷ったけど、調子がよかったんで。あとはほとんど3、4年生だったけどダメだったね。どこかで一つ取れればよかったんだけど、勝負事だからたらればはダメなんで。そこが弱いと思うし、そこをちゃんとできない我々が弱い。インカレ行きたいと思ってやってきたので、今日は勿体無かった。先週もそうだけど。それが今の実力だから受け入れるしかない。(守備陣が無失点に抑えたが)まあ、こないだもそうなんだけど、粘ってやれれば1、2点に抑えられる。粘っこくやればあれくらいはできると思った。(GKの角井のパフォーマンスが上がってきたが)あんなもんじゃないですか(笑)GKとしてのセーブよりも、DFを動かしたりしっかり蹴ったり投げたりするのが大事。彼は少しいいセーブをすることがいいキーパーだと思っているけど、いいキーパーはセーブしないから。僕はイギリスでみてきましたから。でも、そこで自分で感じることがあればいいと思う。(攻撃陣にゴールがない日が続くが)あんなもんじゃないですか。というのが個人的な意見です。シュートの練習をたくさんしてきたとかそういうのは積み重ねだから。ジーコは柳沢敦にゴール前でインサイドキックのシュートを1日70~100本練習させた。何が大事かって溢れてきた球を確実に入れるということを継続して体に定着させることだった。彼ら(駒大の攻撃陣)はスーパーゴールの練習をしても、地味なごっつあんゴールの練習はしない。まあどこのチームの人もそうなのかもしれないけど。クリスティアーノロナウドは色々なシュートの練習をたくさんしている。何回も見ましたけど。みんなの練習が終わった後にFKの練習を1時間やって、シュート練習を1時間半やって帰るんです。そうやってやることでああいう選手になれるんですよ。それをみんな知らない。ロナウドは素質も資質もあってそこまでやってるのに、うちの選手はもっとやらなきゃ。一つ何かうまく壁を破れればもしかしたらと思います。このモヤモヤを来週払拭してくれれば。(次節に向けて)ボールも人も動いてみんなが納得いくように戦う、走ることができればと思います」

◆大塲 淳矢(法4)
「(フェイスガードをつけながらの試合になったが)若干見づらいですけど、練習の中で慣れたのであまり問題はないです。(攻めながら引き分けとなったが)後期通して引き分けの試合が多くて、その中で勝ちきれないのは相手どうこうではなく自分たちがあと一歩足を運ぶとか、あと一人詰めていれば入っていたシーンもある。ひとりひとりがゴールを奪うことに貪欲になった方がいいと思う。チームを通してピンチななかった中で、チームとして共通して点を取ることは意識していたが、それができなかったのは自分たちの力が足りないと思う。(守備陣は最後まで無失点に守ったが)危ないシーンを作られたことも少なかったし、試合を通して相手のやることにいい対策と守備ができた。チャンスを作られた場面もあったし、取った後にもっと正確に味方につないであげるとか課題はまだある。0で抑えられたのは収穫だが、もっと詰めて行きたい。(次節に向けて)相手どうこうではなくて、インカレを目指す上ではどの試合も勝たなくてはいけない。こんだけ後期勝てたであろう試合を自分たちの実力で落としてしまっているので、どの試合も勝点3を取らないとインカレは見えてこない。勝点3だけを意識してやっていきたい」

◆中原 輝(経4)
「 (得点が入らないゲームが続いているが)今日の試合は自分たちオフェンス陣に問題があって、監督にも言われたが、気持ちであったりを指摘された。点を取ることができなかった自分たち、特に自分は4年でずっと試合に出させてもらってるので、チャンスメークもできずに終わって悔しい。(自身のパフォーマンスは)最近は相手も研究してきて難しい中で、僕は坂本みたいにスピードがないので、うまく打開していかないと上にはいけない。チームの攻撃の中でサイドは大事な部分なので、しっかりやり切れるようにしていかなきゃいけない。ここ最近は引っかかる部分が多く目立つので、改善して考え方を変えてチームのためにやりたい。(先週『何かきっかけがあれば』という話をしていたが)自分がもっとやらないとそのきっかけも掴めないと思う。チームのために運動量や走ったり戦うというところが足りないと監督にも言われて、そこができれば自ずといいプレーが出てくると思う。そこをやりながらチャンスメークができるように意識していきたい。(関東リーグも残り5試合になったが)インカレに行かないといけない中で、勝点3が取れていなくてほとんど引き分けで後期は勝ちきれていない。自分はフルに出ている中で、自分に問題があると思う。そこで2、3点を取って勝ち越しできるように、守備をやるのは当たり前できつい中でも点を取るためにやっていける選手にならないといけない。残り5試合で勝点3を取らないといけない。勝点1で満足する人は誰もいないので、守備が頑張ってくれている中で得点を取らないと勝てない。得点が取れるようにどうして行くかを考えなきゃいけないと思う」

なお、次節は10月28日、11:30より山梨中銀スタジアムで国士大と対戦する。

◆山梨中銀スタジアム
〒400-0836
山梨県甲府市小瀬町840
・JR「甲府」駅南口より、「小瀬スポーツ公園」行バス乗車、終点下車

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