• 開始33秒で失点し、肩を落とす選手たち=ダイドードリンコアイスアリーナで(中川達夫撮影)

  • その後も失点を重ねた

  • 齊藤は積極的な攻め上がりも見せたが……(田上佳雅撮影)

  • 試合後選手の顔には落胆の色が浮かんだ。中央は渡辺主将

攻守ともに圧倒され完敗。「実力負け」で下位リーグへ

[アイススケート部](2018年10月30日 18時41分)

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対筑波大戦が10月28日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。

☆駒 大0-5筑波大
    (0-2)
    (0-1)
    (0-2)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
00:33 [筑]内田(大森)〔EQ〕
14:22 [筑]山添(宮下)〔EQ〕
第2ピリオド
21:43 [筑]松本(峯、品川)〔EQ〕
第3ピリオド
34:26 [筑]峯(内田)〔EQ〕
39:54 [筑]堀部(宮下)〔EQ〕

 予選リーグ最終戦は引き分け以上で上位リーグ進出が決まる一戦。しかし開始直後に左サイドからゴール裏に攻め込まれると、わずか33秒で失点。ゴール前でセンタリングに反応した相手選手はドフリーだった。このまま試合は相手ペースで進んだものの、4分すぎに反撃に出る。相手ゴール裏での川崎友鳳(法3)のパック奪取からパックをつなぎ、渡辺慎吾(営4)のシュートを久保田祥生(商3)がディフレクション、直後にも平入駿(商3)がシュートを放つも決めきれず。しかし、以降は出足とスケーティングで勝る相手に再び押し込まれるようになると、第1ピリオド終了間際、右ボード際のブルーライン付近から相手DFにスラップショットを許すと、これを相手FWにディフレクションされ、ゴールに突き刺さった。GK菊池亮介(仏2)も茫然と立ち尽くすしかない失点でリードを広げられてしまう。
 第2ピリオド以降も相手の一方的な展開は変わらなかった。17分19秒にはこの日唯一となったパワープレーを得るが、セットできたのは最初だけ。ブレイクアウトのミスで一転ピンチを迎えるなど、数的有利を生かせなかった。その後は守備に手一杯で、攻撃は形すら作れず。DFからのダンプインもFWと息が合わず、相手に回収され続けた。逆に第2ピリオド以降3点を追加され勝負あり。完敗で4年連続の上位リーグ進出はならなかった。

◆渡辺 慎吾主将
「(試合を終えて)シンプルに実力負け。それに尽きる。(圧倒されて何もできなかった印象だが)間違いなくそうだと思う。(今日の守備は)上智だったら14番に(マークを)つきっぱなしでよかったが、筑波はそういうわけではない。でもいいシュートは打ってくるという状況。終わったから言えることだが、ちゃんとピッタリ(マークを)つけておけばよかったのかなという気もする。1失点目は間違いなく(平入)駿と俺のミス。駿がある程度余裕を持ってパックを触れたのに、そこから出せなかった。俺もそれにつられてゴール前のマークを外してフリーで決められちゃった。2、3失点目はセンター(フォワード)とウイングの受け渡しのところのマークの外れ方が前の試合から一定で、先週の練習試合でもずっと言っていた。そこを直せなかったのが1番の理由。3ピリの2点はDFの気持ちが前へ前へといっているのに、FWの前へ前への気持ちの現れ方が違ったから。DFは後ろから上がっていこう、1本長いパスを通そうと考えているのに、FWはしっかり45度からつなごうとしていた。それで微妙なポジションになってしまうので、相手と同じラインになってしまい、パスが出せるポジションにいなかったりした。自分たちで自分たちの首を絞めた部分はあると思う。間違いなく(菊池)亮介が悪かった失点はないと思う。亮介が頑張って止めてくれたのに、それに報いることができなかった。(攻撃の狙いは)改まって違うことをしようとしたわけではない。例年うちのキーになるやつに(マークが)ピッタリついてくるから、他の選手が走っていいポジションでパックをもらおうと考えていた。(矢口)隼樹についてくるなら(矢口が)DFのポジションに入ったときにバックドアに入るとか。1ピリの最初はシュートを打てたりして、流れは悪くないのかなと思っていたが、時間が経つごとに足が動かなくなったのもあってペースを握られた。(次戦に向けて)いつもは次、次と考えられるが、今は次のことは考えられない。すぐ来週に試合があって頑張らないといけないが、今は時間がほしい。また落ち着いたら考えたい」

◆菊池 亮介
「(試合を終えて)結果は偶然ではなく、ちゃんとした実力の差が出たのかなと思う。(どういった場面で差を感じたか)もともと苦手としていたというのもあったが、(矢口)隼樹(G1)がずっと1人でキープしていて周りが動かない場面とか、シュート数の少なさ、あとはディフェンスのシュートに対しての寄せが甘かったりとか前から自分が注意していたことが課題として全部試合に出てしまった。これが実力なのだと感じた。(それぞれの失点シーンについては)今までみたいに完全に横に振られて一本とか、1人で持ってこられて失点したということではなくて、ディフェンスのスクリーンになって見えづらいところとか、スティックが当たってパックが逸れたとか、3ピリの2失点はうちが攻め出すところで追い詰められて結局奪われて失点というもので、歯車が全て合わなかった。(守備についての評価は)今日が一番ひどかった。3ピリは特にチェックする場面が多かったが、点差がその時点で開いていたので、そういった意識が、ストレス発散というわけではないが、チェックする場面で相手を突き飛ばせば良いという感じがあった。パックを持ってフォワードと目が合ってそこで出すというタイミングから2テンポくらい遅れていたとフォワードからも言われていたし、自分も見ていてここで出せ、というタイミングよりもパックをキャリーしている時間が長いと感じた。相手が徹底的に良いディフェンスができていたと思う。(2ピリ終了時にスティックを叩きつける場面も見られたが)引き分けでも上位リーグに進出できるという状況で、1ピリの最初の数十秒でうちのミスから失点しているし、2ピリに入って1点でも追いつければまたそこから追いつくチャンスもあったかもしれないし、流れも変わっていたかもしれない。2ピリの最後の30秒か40秒になってディフェンスがパックを持っても、(齋藤)玄さん(政4)は積極的に前にパスを出してくれていたが、他のディフェンスがパックを奪っても周りをキョロキョロ見ながらゆっくりスケーティングしているのとか、時間を考えてプレーしてほしかった。1点も得点できていなくて、失点しかしていないという場面だった。(練っていた対策は)基本的にはトラップを敷いてブレイクアウトの時もゴール裏まで追わないとか守備の時にどうするかというのを試合前まで最終確認をしていたが、それをできていたとしても、できていなかったにしても自分たちの立てた目標が裏目に出たのかもしれない。(予選リーグが終わったが)下位リーグに落ちても、対戦する両チームは一度勝っているチームではある。あとはどれだけ一橋大戦で失点をせずに得失点差を稼いでいけるか、どう4位をつかみ取りにいくか。前回の明学大戦では残り十数秒で勝てて、奇跡的な試合運びになってしまったので、期間は限られているが堅実に1点を重ねられるようなチームになるしかない」

◆小笠原 偉大
「(試合を振り返って)うちは全体的にシュートが少なかった。いつもの流れとして、駒大は立ち上がりが悪い。1ピリオドは攻められることが予想されたが、そこで相手の攻撃を止められなかった。あとは、相手のDFにシュートを結構打たれてしまって、うちのFWの今後の課題になると思う。(試合の分岐点は)立ち上がりですぐに点を入れられてしまって、相手の流れにさせてしまったところ。(個人の反省は)相手がゴール裏でセットして自分が一番手でいたとき、1-2-2の形で1のポジションにいたが、その時に相手が(パックを)持ってきて簡単に抜かれてしまったことが反省。そこで、両サイドを空けてしまった。(1年生ながら主力として試合に出場していることについて)1年生から出させてもらって、3・4年生の足を引っ張ってはいけないとずっと思っている。自分なりに練習や自主練習をやってきて、今日みたいな試合で負けてしまったときに、やっぱりまだまだ実力が足らないという風に思った。(次の試合にむけて)4年生は最後の試合で負けてしまったら、3部との入替戦という可能性もあるので、どうにか頑張って2部に残留できるように頑張っていきたい」

次戦、対一橋大戦は11月4日(日)20:00からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。

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