• 土壇場で勝利を掴んだエースの一撃。高橋は喜びを爆発させた=J-GREEN堺メインフィールドで(宮下 響撮影)

  • 荒木は先制点をゲットするなど、1年生ながら大舞台で活躍を見せている(石曽根 和花撮影)

  • 気迫あふれるプレーで仙台大の猛攻に応戦した星

  • 伊勢はチームの結束を目指して全力を出すことを誓った(宮下 響撮影)

これぞエース!”劇的TJ砲”で初戦突破!延長戦までもつれる死闘を制す

[サッカー部]第62回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント1回戦・対仙台大戦(2018年09月04日 11時57分)

第62回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント1回戦・対仙台大戦が9月3日、J-GREEN堺メインフィールドにて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】

駒大2−1仙台大

40分:[駒]荒木 駿太(高橋 潤哉)
78分:[仙]本吉 佑多
110分:[駒]高橋 潤哉

【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大付高]
30 深見 侑生[3年=駒大高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高](→84分 13 鈴木 隆作[4年=駒大高])
24 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高](→71分 14 坂本 和雅[4年=聖和学園高])
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高](→100分 28 真下 瑞都[2年=矢板中央高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース]
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→101分 15 立花 皓之介[4年=三浦学苑高])

【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 20 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
MF 12 高田 和弥[4年=C大阪U-18]
MF 7 安藤 翼[4年=長崎総科大附高]
FW 8 川崎 貫太[4年=流経大柏高]

いよいよやって来た全国の舞台。シード権を持つ駒大は総理大臣杯に2回戦から参戦した。初戦は仙台大との対戦。1回戦で徳山大を4-0で下すなど勢いのある相手を迎え撃つこととなった。試合は序盤から駒大の肉弾戦に仙台大も応戦してくる展開に。互いに決め手を欠く硬い展開の試合となったが、40分に試合が動く。ロングボールを敵陣中央で受けた高橋が自慢のパワーで相手のマークを物ともせずにペナルティエリア内まで進入。GKもひきつけた状態で中央へ折り返すと、荒木が無人のゴールに流し込んだ。いい時間帯に得点を奪った駒大だったが、後半は受け身の状態になってしまう。すると、78分に同点に追いつかれてしまう。そのまま後半は終了し、延長戦へと突入。
相手が「俺たちは強いんだ!」と気迫を前面に出し、全力で襲いかかってくるのに対して駒大も闘志あふれるプレーでまったく引けを取らない。途中出場の坂本や鈴木隆作が効果的にチャンスに絡みながら決定機を徐々に作り出していく。延長後半には前線にCBの立花、さらにはロングスローを武器とする真下を投入。PK戦に持ち込まずに勝負を決める姿勢を見せる。そして、その瞬間は最後の最後に訪れた。延長後半もアディショナルタイムに突入。左サイドの敵陣深い位置から真下がロングスローを入れると、伊勢が競り合ってボールはこぼれる。ここでこの千載一遇のチャンスを手にしたのは、エース・高橋潤哉だった。迷うことなく左足を振り抜き、土壇場で勝ち越し弾をゲット。試合はこのまま終了し、死闘を制した獅子たちが3回戦へ駒を進めた。次戦は関西の雄・大体大と対戦する。

◆秋田 浩一監督
「(今日の試合を振り返って)1−0になって受け身になってしまった。だから坂本を入れたんだけど、『攻撃をしよう』って。普通はディフェンスの選手を入れるところなんだけどね。やっぱり攻撃するという意思を示したつもりだったんだけど受け身になってしまった。仙台大も強さはあったが、うちのキョーワァンと伊勢も頑張った。(PK戦がちらつく中で、110分で決めることを意識したか)勝とうと思ったから。もちろんです。それしかないです。真下も高田と迷ったが、ロングスローがあるので。それが当たってよかった。(高橋のゴールについて)あいつがちゃんと決めてればもっと楽だったけど(笑)これも勝負だからしょうがない。決められた相手の本吉という選手はうちに練習に来たりうちに弟もいる。燃えてたんじゃないですか。(アミノバイタルカップの際には高橋に対して苦言を呈する時もあったが、高橋の取り組みについて)大したことないですよ(笑)能天気じゃないですか(笑)まあ少しは響いているかも知れないけど。まあストライカーとかフォワードってああいうもんだから。でも、少しは学生らしくなったんじゃない?と僕は思います。なので今日使いました。(全国初勝利にどのような感想が有るか)よかったと思います。みんなの喜びを見てもよかったんじゃないですか。(中1日で大体大との対戦になるが)同じようにフィジカルが強い似たタイプだと思うんだけど、特にセンターバックの2人は強いし。うちよりかは繋いでくるので、そこをうちは手数をかけずに外から攻めたらチャンスはあると思う」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)苦しんだが、トーナメントということで、勝って次に進めたという事が、全てなのかなと思う。(前半の得点シーンについて)前半は狙いとしている形というか、3バックの脇のスペースが空くのは、試合前からわかっていた。そこを取れて、(高橋)潤哉がスピードを使って行ってくれたので、あれは狙いとしていた形なのかなと思う。(初の全国の舞台という事についての意識)やはり今まで苦しい練習をしながらも、なかなか結果出せなくて、全国大会に来れていなかった。そこでなんとか一つ全国に来ることができた。ただ、来ただけではただの旅行になってしまうので、ただ一回戦だけ参加をしに来た小旅行にはしないようにしようと、みんなで話していた。とりあえず一つ勝ち進めたことは良かったと思う。(修正したいこと)失点のシーンもそうだが、1個目のヘディングで負けた後に、セカンドボールを拾われてそのまま持っていかれるという形だった。ヘディングで負けることは少なからずある事なので、負けた後になんとかもう少し全員でその負けた部分をカバーして、シュートを打たせない形に持っていけたら良かったと思う。次も結構ロングボールを使ってくる相手だと思うので、一つ目負けた後のカバーだったりを改善していければ良いと思う。(スカウティングの段階で仙台大がロングボールを使ってくることが予想されたか)3バックで、ロングボールが多いというのが、スカウティングの段階でわかっていた事なので、ある程度は対応できたと思う。(ラフプレーについて)ファールなどが多い試合だったが、自分たちもそうだが、相手チームも戦ってくるチームだったので、あのようにファールが増えてしまうというのはある程度は仕方ない部分だったと思う。そこで自分たちが集中を切らさずに、保てたというのが、良かった所かなと思う。(延長後半ATでの決勝点について)真下を入れて、立花入れ、どんどんボールを中に集める戦術は監督の意図だったと思うし、そこで一つ点を取れて、本当に苦しんだが、なんとか勝てたというのはチームとして良かったと思う。(PK戦を意識したか)PK戦を意識はしていなかった。誰が蹴るかもまだ決めていなかったし、メンバーもどんどん変わっていってしまうので。ただ、PKは少し嫌だった。90分で決めたいという思いが強かったので。(PKの前に試合を)決められて良かったと思う。(大体大についての印象)センターバック2枚が大きくて、ロングボール主体でうちと似たようなサッカーをしてくる印象はある。次もセカンドボール対決になると思うし、ファースト勝ってセカンド拾う事や、カバーをちゃんとする事を意識してやる事が重要なのかなと思う。(次の試合に向けて一言)トーナメントなので、PKでもなんとしても石にかじりついても、上に進めるように戦って行きたい」

◆伊勢 渉(法4)
「(今大会に向けての準備は)8月31日にこっち(大阪)に来た。今年は『一戦一勝』というのを掲げているので、まず初戦を取るようにみんなでいい準備をしていこうという話し合いはした。(今日の試合は)決められるところを決められていたらもっと楽に試合を運べられた。個人的には、監督に『勝った負けたは置いておいて、競り合いで相手に自由に触らせるな』と言われていた。試合に勝てたので良かったが、大事な時に抜かれてしまいそれが失点につながってしまった。『100回あったら100回カバーしろ』と言われているので、言われていることをもっと90分通してやり続けないといけないと思った。(失点シーンについて)前半の入りと終わり、後半の入りと終わり方など、『最初と最後の10分や15分をちゃんとやれ』と言われているので、その時間帯にやられてしまったのは本当に次の試合では反省してやらないといけないところだと思う。(4年生にとって最初で最後の総理大臣杯になるが)監督の言っていることを100%出し切れば勝てると思う。こういう全国の舞台はなかなか味わえるものではないので、みんなで一戦一戦戦って優勝できるようにしたい。(5日の大体大との試合に向けて)本当にどこが相手でも自分たちがやるサッカーは変わらないので、次の一戦に全員で同じ方向を向いて全力で戦えればいいなと思う」

◆高橋 潤哉(営3)
「(最後の最後のゴールシーンを振り返って)とにかく、シュートチャンスがたくさんあるなかで決めきれず、チームを苦しい状況になった。決めきれていない自分の責任だったので、最終的にゴールを決めて勝たせられるように自分を最後まで信じた結果、あのようにボールが来て決められてよかった。(決めきれなかったのは相手の高さや強さか)そうですね。でも、シュートチャンスがあった中で自分が決めきれていなかったので、自分の責任。試合の中で改善できたらベストですけど、苦しい状況にしてしまった。(1点目のアシストは)チームのスカウティングであそこにスペースがあるというのがあった。あそこにいいボールが入れば、前を向ければ。カバーもいなかったので、仕掛けていった結果、最後は(荒木)駿太が決めてくれたのでよかった。(仙台大・本吉と試合中に挨拶をかわす場面があったが)彼は仙台ユースで、自分が高校の時の顔見知りみたいな感じで知ってたので、挨拶みたいな感じで(笑)(その相手にいいゴールを決められて、やってやろうという気持ちだったか)そうですね。常にチームを勝たせなくてはいけないという自覚があった中で、同点に追いつかれたのも自分をもう一回モチベーションをあげるじゃないですけど、ゴールを取るのが自分の仕事なので。前向きに、ポジティブに解釈をして、自分が決めようと思っていた。(PKのことは考えていなかったか)絶対にPKには持ち込みたくなかったので、あれだけ守備陣も守ってくれたので、精神的な負担を考えた時に110分で決めたいと思っていた。(この夏は監督から苦言を呈される時もあったが、この夏はどう過ごしたか)とにかく成長し続けて、プレーだけではなくメンタル面でも、すべての面で成長して壁を乗り越えて、大臣杯で日本一を取ることだけを考えていた。(3回戦に向けて)とにかくチームで団結して、監督が求めることをチーム全員が高いクオリティで示せば、勝てない相手はいない。今日も苦しいゲームだったが、相手も延長戦を戦っていて条件は同じ。そういうところでも、明日と明後日の時間でいい準備をして挑みたいと思う」

◆荒木 駿太(市1)
「(今日の試合を振り返って)自分ではまだやれたと思うが、監督からみたら運動量が足りていないとみられたと思うので、しっかりフルで出れる選手になりたいと思った。(今日意識したことは)最近ずっと点が取れていなかったので、絶対点を決めてやるという気持ちはあった。(自身のゴールについて)ほぼ高橋潤哉さんのゴールだと言っていいと思う。最初、ニアでもらおうと思ったが、相手が前に入ってきたので、相手GKとDFの間でもらえば決められるかなと思って動きを変えた。あそこでしっかり走れたのは決められた要因だが、やっぱり(高橋)潤哉さんがあそこまでもっていってくれて、出してくれたということに感謝している。(1年生で唯一初戦からスタメン出場したことについて)最初は自分が使われるとは思っていなかった。監督が信じて使ってくれたということは、自分の持ち味とかを生かしてほしいということではと思ったし、出れない先輩たちもいたので自信を持って強い気持ちでやるというのは決めて試合に入った。(次戦への意気込み)次も出れたらしっかり点を取りたい。駒大は走ってなんぼなので、しっかり走って点を決めてチームに貢献できるようなプレーが出来たらいいなと思う」

なお、次戦は9/5にキンチョウスタジアムにて大体大と対戦する。

◆キンチョウスタジアム
大阪市東住吉区長居公園1-1
地下鉄御堂筋線「長居」駅から徒歩

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