• 伊勢は高いテクニックを持つ法政大の攻撃陣を強靭なフィジカルで何度も押し戻した=日立市民運動公園陸上競技場で(宮下響撮影)

  • 左サイドバックの真下は強みの対人を生かし、相手FWをシャットアウト=日立市民運動公園陸上競技場で

  • 試合終了間際、星のパスから高橋の同点弾。=日立市民運動公園陸上競技場で

後期リーグ開幕、貴重な勝ち点1! 試合終了間際、3年生の縦のホットラインが試合を振り出しに戻す!!

[サッカー部][サッカー部]JR東日本カップ2018第92回関東大学サッカーリーグ戦 第12節・法政大戦(2018年09月21日 03時00分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第12節・法政大戦が9月16日、日立市民運動公園陸上競技場にて行われた。結果とメンバーは以下の通り。



【スコア】


駒大1-1法政大


【得点者】

79分[法]駒大のオウンゴール
90分[駒]高橋 潤哉(星 キョーワン)

【メンバー】
GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
30 深見侑生[3年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大附高]
28 真下 瑞都[2年=矢板中央高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高] (→77分 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高])
24 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高] (→70分 14 坂本 和雅[4年=聖和学園高])
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高](→86分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース]
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース]


【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 2 須藤 皓生[4年=駒大高]
DF 20 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
DF 25 桧山 悠也[1年=市立船橋高]



第92回関東大学サッカーリーグ戦第12節、後期開幕戦の相手は、今年に入って前期開幕戦、アミノバイタルカップ準決勝戦と重要な局面で2度の対戦があり、いずれも敗れている法政大となった。GKにはけがから復帰した角井を起用。また、右サイドバックには総理大臣杯1回戦で結果を残した深見をチョイスした。

両チームともポストとなる選手にロングボールを供給し、少ないタッチでゴールを決める「縦に早いサッカー」を展開。試合開始直後から激しい打ち合いとなった。法政大はU20日本代表の上田綺世を中心に個の力で迫力のある攻めを見せたが、伊勢、星を中心に最終ラインを死守。ミドルシュートはGK角井がビックセーブを見せ、先制点を許さない。

前半を0-0で折り返すと、試合は一転してこう着状態に突入。後半29分には大塲のロングボールから、室町、高橋と繋ぎ、相手GKと一対一の場面を作るが高橋のシュートは僅かに枠の外に逸れゴールとはならなかった。試合が動いたのは後半79分、相手MFの低い弾道のクロスが不運にも伊勢の足にあたり先制点を献上してしまう。

1点ビハインドを背負ったまま試合終盤を迎えたが、ここから豊富な運動量で前線からプレッシャーを与え続けた成果が表れはじめ、駒大のチャンスが増加。迎えた後半90分、大塲のFKに星が競り勝ち足元にボールを収める。そのまま上げたクロスに高橋が合わせ、同点弾を獲得。試合終了間際に試合を振り出しに戻した。

前期リーグから「負けている試合を引き分けに、引き分けている試合を勝ちに」と主将の大塲が言い続けていたが、それを体現するように同点に追いついた駒大。貴重な勝ち点1を獲得した。


◆秋田浩一監督
「(守備陣の粘りが目立った中で、真下はマンマークだったか)いや、そんなことはない。(ピッチの中央までついていく場面もあったが)ヘディングを競るので、そこで相手にすらされてはいけないので、しっかり競りに行こうと。そこがいい加減になるとそこからやられてしまう。法政は前の選手がみんな速いので。(右サイドの荒木と深見について)深見は総理大臣杯くらいにはやったと思う。まだまだというか…まあ、よくやったんじゃないですか(笑)(荒木は裏へ抜けるプレーが目立ったが)あれを武器にできれば相手も嫌がるし、そうしたら中にいけるんだけど。まだそこまでではない。彼はシュート力があるので面白いと思う。(終盤に強さを見せているが)終盤が強くても、それまでにやっていればいい。もちろんがんばりは評価するし、素晴らしいと思うけど、もっと前にやっていれば…。もっと取れるチャンスもあったし、まあそのぶんやられるところもあったけど。そこをちゃんとやっていればこういう展開にはならなかったと思うので、最初からやってほしいと思う。(法大を相手に3年勝てていないが)今日は点数こそ取れなかったけど、まあまあだった。相手もバテていたし、途中からいける気がしたけどダメだった。(後期を引き分けスタートしたことについて)前向きに考えて、勝点1を取れたことを考えればよかったと捉えて来週がんばります。(次戦に向けて)守備が大事だと思う。(修正点は守備陣なのか)前から連動してやれれば、全部はできないかもしれないけど。今日は上田くん(上田綺世)もいたし、前線はみんな速いんですよ。青柳燎汰もそうだし、ディサロも速いし。スピードもあるからよくやったと思う。うちの中盤は遅いので。(どういった試合にしたいか)うちらの速いサッカーと、今日頑張れた守備をもうちょっと粘っこくやれればいいと思う」



◆大塲淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)チャンスがこっちの方が多かった試合だったので勝ち点3取りきりたい試合だったが、勝ち点1取れたことを前向きにとらえていきたいと思う。(開幕説について)自分個人としてはもう最後の11試合になってしまうので、悔いだけは残さないという事を意識してやった。(得点シーン)得点シーンについては、(星)キョーワァンが競り勝ってくれると思ったので、そこに蹴ろうという意識で蹴った。一つ勝った後に自分たちの味方がいたことはチームとして良いことだと思う。あそこで点を取れて追いつけたというのが、チームとして収穫だと思う。(以前「負けている試合を引き分けにしたい」と言っていたが)もっと前半からやれたらいいとは思うが、後半走りきれるというのがチームの特徴ではある。相手は足をつっている中、自分たちは最後まで走りきれるので、そこはチームとしての持ち味として、もっと走っていけたらいいのかなと思う。(法政大対策について)法政大は個人の能力が高いことは前から知っていたこと。前線にタレントが多いので、個人の一対一に負けないこともそうだし、一つ抜かれたとしても、カバーに入ってという事をチームとして意識していたので、ある程度はやれたのかなという印象。(サイドに開いている印象があるが)自分個人としては、最後の時間だったので、何とか空いているポジションを取って、良いところに配球できればいいのかなという意識はあった。自分がクロスボールを2本ミスしてしまったので、そこは課題だなと思う。(流経大戦に向けて一言)リーグ制覇という意味では、もう負けて良い試合は一つもない。本当に勝ち点3を拾わなければいけない試合だと思うので、勝ち点3にこだわって戦っていきたいと思う」



◆高橋潤哉(営3)
「(今日の試合を振り返って)チームとしてしっかり前半を0対0に抑えて、後半チャンスを得点に結び付けて行こうという話だったが、自分が決定機で外してしまい苦しい状況になってしまった。そこはしっかり改善していって、最後勝ち点1を取れたことは前向きに捉えて次に繋げていきたい。(ゴールシーンについて)キョーワァンが競り勝ってくれると信じていた。ゴールの近くで、自分の前にスペースは無かったが、いいところに溢れて来てくれて、本当にキョーワァンに感謝したい。(公式戦3試合連続ゴールとなったが)特に意識はしていないが、フォワードはチームを勝たせるゴールを決めないと意味が無いので、もっともっとクオリティを上げられるように、またトレーニングから頑張っていかないといけないと思う。(今シーズン公式戦2桁得点となったが)これも同じように捉えていて、数字よりもチームを勝たせて、チームの目標である日本一を取ることが達成すべきことなので、そこに向かってチーム全体で勝てるようにすることが一番大切だと思う。(総理大臣杯を経験して)間違いなく大臣杯の経験はチームとしても個人としても本当に大きいものになった。自分が在籍していながら初めての全国大会の舞台だったので、そういう意味では、良い経験でもあったし、次に繋げていきたいと感じた。(日本一に対する思いについて)自分たちの中では本当にあと一歩。大阪体育大を決勝まで行きましたし、(優勝した)明治大とも対戦しているので、そういった意味でも本当に目と鼻の先にあったとチーム全体では捉えている。そこをもっと突き詰めてインカレで日本一を取ろうという方向にチームとしては向かっている。(総理大臣杯で得たチームの課題について)監督が求めているサッカーを自分たちが高いクオリティで示すということが勝利に繋がるとチーム全体も信じている。ああいった結果は悔しいが、収穫として得たものだと思う。(次の試合の意気込み)インカレに出場するためには絶対流経大の試合は落とせない。しっかり勝ち点3を取ることに集中して良い準備をしていきたいと思う」

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