195戦ぶり歴史的猛攻も、中盤以降は一転ヒヤヒヤゲームに。辛くも逃げ切り勝ち点獲得。
[硬式野球部](2018年09月05日 18時46分)
東都大学野球秋季1部リーグ対中大2回戦が明治神宮球場で9月5日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
中 大 000 020 520 =9
駒 大 331 300 00x =10
打安点
(8)若 林311
(7)緒 方410
(4)菅 野532
(3)岡田耕534
(5)平 野300
(2) 長 311
(9)酒井良300
9 諸 積000
(D)巴 山211
(6)新 田411
6 砂 川000
計321110
回 打安点
○多 崎 6 2/3 3197
辻 本 1 1/3 721
白 銀 1 510
雨天により3日間順延になり迎えた第2回戦。初回若林楽人(現2)、緒方理貢(法2)の連打で無死一、二塁とすると、菅野赳門(商4)が右中間に2点適時三塁打を放つと、岡田耕太(市4)も中前適時打で続きいきなり3点を先制する。2回も2死から相手失策や菅野の中前打などで満塁とすると、岡田耕が右越の3点適時二塁打。3回にも押し出しで1点を加え、序盤から大差をつける。続く4回にも巴山颯太郎(法4)の中前適時打、新田旬希(商1)の右翼線適時三塁打などで3点を追加し、これで10得点目。4回までに10得点を奪うのは2010年春季2部の対日大2回戦以来、12季195試合ぶり。同一年度に複数回2桁得点を記録するのは東都大学野球連盟HPに記録の残る2003年以降では初の快挙だった。
だが、直後の5回先発の多崎蒼司(経4)が中大の1番内山に右越えの2点本塁打を浴びると、試合は次第に流れは中大へ。7回には4番吉田叡の右越え3点本塁打で3点差に。大倉監督はここでエース辻本宙夢(政4)を投入するも、8回に2点適時打を浴び、ついに1点差とされてしまう。序盤活発だった打線も6回以降無安打と中大ペースで最終回に突入した。最終回に登板した白銀滉大(法4)は2死一、三塁と一打同点の場面を作られるも、最後は三邪飛で試合終了。辛くも逃げ切り開幕カードを連勝で終えた。
◆大倉 孝一監督
「(試合を振り返って)11点目、12点目を取りにいったけど取れなかった。最小失点で抑えようとしたけど、9点取られた。終わってみたら10-9だったという試合。(序盤にたたみ掛けたが)積極的に打てて、上手く畠中君を攻略できた。入りはよかったよね。(点差がついてもやることは変わらなかったが)そうそう。11点目を取りにいった。(岡田耕選手がサイクル安打がかかる打席でバントの構えを見せる場面もあったが)だいたいそんなの知らなかった。サイクルヒットなんて関係ない。(ここまでの手応えは)ない。全くない。得点なんてわからないから。ゲームを見ながら1点1点積み重ねていくだけ。 (多崎選手はいけるところまでという起用だったのか)そうだね。(6回終了時点で8点差あったが、例えば上野選手らを起用するという考えは)ないない。ゲームがどうなるかなんてわからないから、そんな余裕はない。7回まではいかせようと思っていた。(8回以降の想定は)それはわからない。10-2だったら上野が投げたかもしれないし、ゲームの流れ次第。(次戦に向けて)1週間空くので、もう1度課題を修正しながら、相手の情報も集めて準備したい」
◆酒井 良樹主将
「(4回までに10点を取ったが)いい形でチャンスを作り、その中で連打も出て、序盤はいい試合運びができた。ただ中盤から打撃が淡白になり、僕もバントミスがあった。ああいうプレーがあると流れが相手に行きやすい。9回通して0-0の気持ちでやらないといけない。(6回以降安打が出ず苦しい展開だったが、キャプテンとしてどのような声をかけたか)緩まないように、0-0の気持ちを持とうと声をかけた。(終盤相手に追い上げられる展開になったが焦りはあったか)多崎が先発で投げて中盤まで2失点で来た。先発の投手が2、3失点以内に抑えるというのを経験したかったという気持ちがあった。焦りというよりは、経験ができた分今日の試合は収穫があった。(初戦から3日順延を挟んだがどのように過ごしてきたか)気が緩みがちなので、不慮の事故などが絶対ないように引き締めて、今日が初戦のつもりで入っていこうと言っていた。(自身の打撃の中で修正したい点は)ランナーがいる場面で回ってきた。その中でバントミスがあった。試合の流れを意識して、やることをきっちりやっていきたい。(試合前の素振りやトスバッティングでは何を意識しているか)最短距離でヘッドを立てて、ピッチャーの足元に打つように意識している。(風が強い中での守備になったが、内外野での連携は)基本は外野が優先だが、その中で外野も普段より深めに守っていた。内野で新田の捕球ミスがあった。1週間空くので、このような天候の時でも対応出来るように調整していきたい。(開幕カードで勝ち点を獲得。いい滑り出しだが秋季リーグの意気込みは)いいスタートが切れたので、目の前の試合に準備して入っていく意識でやっていきたい」
◆多崎 蒼司
「(今日を振り返って)終盤ふわっとしてしまって自分の中では納得していない。(オープン戦は中継ぎが多かったが監督からは)そんなに特別、先発が誰とかは言われていなかった。(最大10点差があったが)その辺は点差があったときのほうが気は楽に投げられたのかなと思う。(初回に塁審から注意、7回にボークを宣告されたが)初回は牽制のサインの見方を注意されて、ボークのやつとは関係ない。(初めは粘りある投球が見られたが徐々に出来なくなったいったという感じか)多分、終盤相手がタイミングに合ってきたって感じだった。序盤も良くはなかった。(7回3ランの前に監督から声をかけられていたが)『点差もあるし、まだヒットを打たれても良い場面だから、ちゃんと攻めた中で勝負しなさい』と言われた。自分の中で勝負した結果甘いところに行って打たれてしまった。次の試合には直せるようにしていこうと思っている。(春も走者を出して代わることが多かったがそれについて改善点などは見えているか)どうですかね……。終盤ピンチを作って自分で切ればいい話なので、そこは自分でどうこうすれば良いとかはあまり分かってない。(次の試合に向けて)次は終盤までゲームを作れるようにしたいと思う」
◆岡田 耕太
「(試合を終えて)勝ち方はあまりよくなったが、いいスタートが切れてよかった。(最初の打席は)(相手先発の)畠中は初球からどんどんストライクを取ってくる。前の試合は初球を見てカウントを悪くしてしまったので、積極的に思い切って振り切った結果。(右方向の打球が多かったが)引っ張りにこだわるとひっかけて内野ゴロになってしまう。イメージ通りの打席が打てたと思う。(特にイメージ通りだった打席は)3打席目がよかったが、後半4打席目、5打席目と少し雰囲気が悪いところで打てなかった」
◆辻本 宙夢
「(試合を終えて)こういう展開の試合を経験できたのはよかったと思う。こういう展開で最終的に1点差で勝てたということは大きいと思う。(登板の準備は)監督から『試合が均衡してきたらいくぞ』と言われていた。展開を見て準備した。(追い上げられている状況での登板だったが)自分が流れを止めたいと思っていたが、2点取られて1点差にされてしまった。(次戦に向けて)このカードでたくさん課題が出たので、つぶしていきたい。(課題とは)これからチーム全体で話し合っていく」
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次戦、1部リーグ対国学大戦第1回戦は9月18日(火)13:30~明治神宮球場で行われる予定。
■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分
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