• 一時は同点となるゴールを挙げた坂本。ジョーカーの今季初ゴールに会場は興奮の渦に巻き込まれた=駒沢オリンピック公園陸上競技場で(石曽根 和花撮影)

  • 伊勢は攻守に渡って大奮闘。この場面はU-21日本代表・三笘の決定機を魂のブロックで阻止

  • 星は復帰戦でゴールを挙げたが、失点を悔やんだ(阿部 愛実撮影)

  • 須藤は気迫のこもったプレーで最後まで熱く・激しく戦った(宮下 響撮影)

序盤から壮絶な撃ち合い…2度追いつくも惜敗喫す

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第10節・筑波大戦(2018年06月19日 15時04分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第10節・桐蔭大戦が6月17日、駒沢オリンピック公園陸上競技場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
駒大3−4筑波大

1分:[筑]小笠原 佳祐(会津 雄生)
7分:[駒]伊勢 渉(薬真寺 孝弥)
17分:[駒]星 キョーワァン(中原 輝)
28分:[筑]西澤 健太
45+1分:[筑]三笘 薫(渡邊 陽)
78分:[駒]坂本 和雅(高橋 潤哉)
80分:[筑]長澤 皓祐(渡邊 陽)


【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大付高]
13 鈴木 隆作[4年=駒大高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高](→90分 31 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高])
12 高田 和弥[4年=C大阪U-18](→35分 21 松村 優太郎[3年=長崎総科大附高])
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース]
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→72分 14 坂本 和雅[4年=聖和学園高])


【サブ】
DF 15 立花 皓之介[4年=三浦学苑高]
DF 32 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
MF 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高]
FW 37 宮崎 鴻[1年=前橋育英高]

集中応援開催日ということもあって多くの観客が詰め掛けた駒沢オリンピック公園陸上競技場。メンバーには6節以来に星が復帰。左サイドバックには鈴木隆作が入った。
試合は開始直後に動く。右サイドからのクロスを本職はセンターバックのFW小笠原に頭で叩き込まれてあっさり先制点を与えてしまう。ここで奮起したのは駒大のセンターバック陣。7分には薬真寺からの右CKを伊勢が頭で押し込んで今季初ゴール。同点に追いつくと、その10分後には絶好の位置でFKを獲得。これは壁に阻まれるが、セカンドボールを回収した中原が絶妙なクロスを供給。これを星が合わせて一気に逆転に成功する。
しかし、ここでアクシデントが発生。相手に裏へ抜け出されると、飛び出した角井が相手と激しく交錯。これが決定機阻止と判断され、1発退場となってしまう。やむなく高田を下げて松村を投入するが、前後左右に細かくつないでくる筑波大のサッカーには1人少ない状態は致命的だった。前半終了までに2点を奪われ、再びリードを許して折り返す。
後半は筑波が横にパスをひたすらつないでくるのに対し、駒大はその隙を狙う展開に。静かな試合展開に会場もやや静寂に包まれていた78分。この作戦が功を奏す。大塲が裏へロングボールを放り込むと、相手との競争を圧倒的スピードで制した高橋が左サイドの敵陣深い位置で拾う。中央へカットインすると、右サイドを駆け上がった坂本へパス。これに反応した坂本が左足を振り抜いて同点に追いついた。しかし、会場がドッと湧いたのも束の間。その直後にまたもスペースを突かれて失点。3度目のリードを奪われてしまう。
その後は須藤、中原らが気迫のこもったプレーで最後の反撃に出るが、わずかに及ばなかった。
これで5戦勝ちなし。前期残り1節で一つでも上の順位を目指す。



◆秋田浩一監督
「(前半を振り返って)入り方が悪かった。僕らは『駒大魂』と言っていたんだけど、心が入っていないとちょっと…昨日のW杯でいえばアイスランドのように体を張ってやるとか、気持ちが伝わってくるがうちの子たちにはそれがなかったように感じた。寂しかった。(筑波に回されることが多かったが)あれはあれでいい。縦に入ってくるボールとぶつけて落としたボールか横に出るボールを狙うように指示した。トップの高橋には『1本狙ってろ』と言っていて、何十回に一回はくるからと。(高橋が3点目の場面でシュートを狙わずパスを出したことについて)ストライカーとして育つのなら自分で行って欲しかったけど、選手としてのプレーの幅を広げるのであればああいうプレーもありだと思う。まあ、一人少ないので行ってもよかったかな。僕は行けと言ってました(笑)あれが入ったから結果的には彼の判断が正しかった。(坂本に数字としての結果が出たが)そのあとがダメだったからなあ。もうちょっとやれたよ。相手もバテていたし。と、僕は思ったけど。(点を取った)あとが残念です。(多くの観客が来ていたが)もうちょっといい試合できればよかったし、退場者が出た中で、駒大らしいサッカーができなかった。でも、学生はそれなりに頑張っていた。あとは、ありがとうございました。(次節がラスト1節となるが)これは落とせないので、相手もそうだと思うけど。相手の方がものすごくくると思うので、うちも負けないようにしたい」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)負けたという結果が本当に全てだと思うし、自分たちが足らないから負けたのだと思うので、なにかを劇的に変えて行かないと、このまま終わってしまうのかなと思う。変えないとダメ。(同点弾を比較的失点直後に取れているということについて)得点はできたが、結果負けてしまっているので、なにも意味がない。(どのような試合展開になると予想したか)筑波大の方が自分たちより上手いことは分かっていた。その中でもちゃんと我慢して、得点の機会を狙い続けようという意識をしていたが、1人退場してしまった。それでもまだ試合は分からない状態だったので、1人1人他人の2倍動いて頑張っていれば必ずチャンスはあるという話をしていたが、結果的に負けてしまったので、そういうこと。(失点の時間帯)自分たちの集中力の欠如など、そういった部分があの失点には絡んでくると思う。本当に自分たちが招いてしまった失点なのかなという意識がある。(次節国士舘大戦に向けて一言)本当にもう追い込まれてしまったということなので、ここで勝ち点3取らないと前期下位で終わってしまう。本当に厳しい状況だが、ここを取らないと終わってしまうので、必ず勝ち点3取りたいと思う」

◆伊勢 渉(法4)
「(今日の試合を振り返って)監督から、入りから集中しろと言われていたが、入りが甘く声をかけるだけで解決できるところだったが、試合開始早々に先に失点してしまったのが良くなかった。(自身のゴールについて)すぐに相手に追いつけたのは良かったが、そこから自分たちのペースに持っていけなかった。自分に求められているのは守備だから、まだまだだと思った。(追いついたあと、すぐに点を取られてしまったが)点を取り、少し落ち着いて自分たちのペースに持っていけるところでラインを引いてしまい、相手に追加点を許してしまった。何回も同じことをしていたら、勝てる試合も勝てなくなってしまうので改善していかなくてはいけないと思う。(集中応援で観客が応援に来ていたが)スタンドを見たらたくさん観客が入っていて自分たちの力になった。また、そういうところで自分たちが勝たないといけないと思った。(次節への意気込み)最近は全然勝ててなく、失点も多い。前期はこれで最後だが、自分たちが監督に求められていることを徹底して絶対に勝ちたい」

◆坂本 和雅(市4)
「(今日は)負けたので、悔しい試合となりました。(途中出場だったが、どのようなことを監督に言われて、自分で意識したか)集中応援で友達も見に来てくれていたし、負けていたので、絶対に点を取ろうという気持ちで出た。(同点に追いつく3点目を決めたが)今シーズン初ゴールだったので、結構嬉しかった。(次節、国士舘大戦に向けて)次も点を決めたい」

◆高橋 潤哉(営3)
「(今日の試合を振り返って)前半に(角井が)退場して10人になってしまったが、チームの雰囲気は落ちずに、もう一度チャンスを狙っていこうという話になった。一点返したところは良かったが、その後自分達でもう一回前に出る勇気、さらに点を取りに行く力であったり、守り抜く力、そういった各々の意識の部分で今日は甘さが出てしまった。(今日意識したこと)とにかく結果、勝ち点3が欲しかった。あと自分が結果に貢献できるように頑張ろうと思った。(3点目のシーンで、自分でシュートを撃たずに坂本へのパスを選択したことについて)最初は自分でシュートを撃つつもりで仕掛けたが、相手にシュートコースを限定されてしまっていた。そこに坂本が良いタイミングで受けに来てくれていたので、決めてくれという気持ちを込めてパスを出した。(前半に10人となってしまい、苦しい場面もあったと思われるが)退場になってしまったのは仕方ない、もう一回立て直して、勝ち点を取れるように割り切って戦った。(次節国士舘大学戦への意気込み)リーグ戦前期最後の試合をしっかりと良い形で終えられるように、勝ち点を積み上げられるように強い意志を持って頑張りたい」

◆星 キョーワァン(法4)
「(今日の試合を振り返って)久しぶりのゲームで、立ち上がりすぐ自分のところから失点してしまった。そこで自分でとり返すところまでは良かったが、そこから1人退場してゲームが崩れてしまって、後半追いついてまた失点してしまったというのは自分たちの弱さだと思う。(今回の守備について)立ち上がり集中して失点しないという風にみんなで意識していたが、失点してしまって、流れを持っていかれかけたが、そこでまた追いつけて逆転できて、すごくよかった。けれど、そのあと1人退場して自分たちのゲームがうまくできなかった。すごくもったいなくて、真ん中を崩されて失点してしまうシーンが多かったので、そこは自分の課題だと思った。(けがからの復帰戦となったが現在の自身のけがの状態は)もう少しコンディションを上げなければいけないなとすごく思った。今日は苦しい中周りに助けられたので、自分がチームを引っ張れるようにコンディションをもっともっと上げてやれるようにしたい。(途中10人となって苦しい試合となったが)苦しい時間帯もあったが、チームとして守れている時間があったので、そこで点が取れて。もう一つ、踏ん張りどころで踏ん張れなかったのが悔しい。(次節の前期リーグ戦最終節に向けて)今日の負けを引きずらずに切り替えるところをしっかり切り替えて、反省するところを反省する。相手の国士舘大も負け越していて苦しい前期となっているが、そこでしっかり勝って自分たちとしてもそのあとにあるアミノバイタルに向けていい流れを持っていけるように前期最後のリーグ戦をしっかりやっていきたい」

なお、次節は6月30日に味の素フィールド西が丘にて11:30より国士大と対戦する。

◆味の素フィールド西が丘
・都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅より徒歩10分
・JR「十条」駅より徒歩20分
・JR「赤羽」駅西口より「池袋」行、「日大病院」行バス乗車、「国立西が丘競技場北門」下車、徒歩5分、または「トンネル経由 赤羽車庫」行、「王子駅」行乗車、「国立西が丘競技場」下車、徒歩3分

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