• 西村のプレーに沸くベンチ=所沢市民体育館で(田上佳雅撮影)

  • ダブルスは水谷・西村ペアとなった

  • リーグ戦デビューを果たした村上

  • 相手のスーパープレーに圧倒され思わず苦笑いを浮かべる橋本

専大・明大相手に手応え 西村は酒井に勝利!

[卓球部]平成30年度春季関東学生卓球リーグ戦1部(2018年05月12日 01時04分)

春リーグの第1節が始まった。初日の5月11日は昨秋の1部リーグの上位2校である専大と明大と対戦した。結果は以下の通り。

<専修大戦> 駒大0-4専大

【T】●渡井丈人士(経1)2-3(4-11、6-11、11-3、11-6、7-11)及川○
【2】●上野亨樹(応3)0-3(8-11、9-11、8-11)蛭田○
【3】●西村星哉(商1)1-3(13-15、12-10、5-11、6-11)三部○
【M】●水谷良紀(営4)・西村0-3(9-11、3-11、13-15)郡山・及川○

<明治大戦> 駒大1-4明大

【T】●橋本拓磨(経2)0-3(7-11、6-11、2-11)龍崎○
【2】○西村3-1(17-15、10-12、11-8、15-13)酒井●
【3】●渡井0-3(6-11、6-11、8-11)沼村○
【M】●水谷・西村2-3(11-4、5-11、11-9、5-11、4-11)渡辺・龍崎○
【5】●村上莉羽(営1)0-3(7-11、4-11、7-11)渡辺○

挑戦の春リーグが始まった。初戦で対戦したのは昨年秋リーグの1部で優勝した明大と準優勝した専大。初戦の専大戦のトップに渡井が起用され、U21世界ランキング1位の及川を相手にフルセットまで食い下がる。続く明大戦。橋本が相手に圧倒され、駒大が0-1で迎えた2番手の西村の相手は全日本選手権男子ダブルスの王者に輝いたこともある酒井。1ゲーム目に17-15でロングゲームに競り勝つ。次のセットでデュースまで持ち込んで今度は落とし振り出しに戻されると、迎えた3ゲーム目。9-8で優位の中、タイムアウトを取る。「自分のリズムを心がけた」と落ち着きを取り戻し、3ゲーム目を制す。第4ゲームも追いすがる相手を15-13で突き放し、勝ち星を得た。駒大が明大から1セットを得たのは2015年の春季リーグ以来。
 最下位に沈み、自動降格となった昨年春を踏まえて「今年はやってくれるのではないか」と指揮官は期待を寄せる。学生卓球界の最上位層に君臨する選手らに敗れはしたものの、手応えをつかんだ様子を見せた。明日以降後半にかけて徐々に実力が拮抗する学校との勝負が高まっていく。今の駒大に失うものは何もない。

◆長崎隆志監督
「(今日の2試合を振り返って)両方ともストレート負けという内容にならなくて良かった。内容としては良かった。特に2戦目。西村が勝ってくれてダブルスもあわよくば、というところまでいった。きっかけがあれば戦えることが感じられたのではないか。専大戦でトップの渡井は最初こそ硬さがあったけど、後半にかけて自分のリズムを取り戻して『これはもしかしたら』という展開までいった。良い試合があるとそれが皆に伝染していくので、明日も良い姿勢が皆に伝染すればいいと思う。ダブルスについては水谷も西村も2人とも中に入れるのが上手いので起用した。シングルスに関してはラリー戦にならなかったことでリズムが出てこなかった。橋本に関しては元々起用を考えていたが、勢いがある選手なので、明大戦のトップにした。ただ、はっきり言って相手があまりにも強すぎた。あのパフォーマンスを出されたら誰も勝てない。決して橋本が悪かったのではなく、あれはお手上げだった。(明大のレギュラー選手の実力を見せつけられた形か)明大の選手はプレーに関して隙がない。やっていることは難しいことではないんだけど、一つ一つの完成度が高いから、プレッシャーがかかってきてしまう。そのうちにこっちが何か仕掛けなければというリスクを負わなければいけない展開になってきてミスが出てしまう。まるで蟻地獄のような。(結果的に)今日は悪くなかった。手応えはあった。(専大戦でこそスコアは0-4だが)力の差がある中で完全なワンサイドゲームにならなかった。内容的に耐えられた方ではないかと思う。とにかくリーグ戦は流れ。生き物のようなもの。目には見えないけど確実にそこにある流れを見極めて、瞬間ごとに判断して決めていくしかない。それは選手も同じで台について自分の流れだと思っていたら急に点が入らなくなる。同じことをずっとやっていて点が取れるわけではないし、どこかで流れに気づかないといけない。今年はやってくれるのではないかという期待感がある。今日は『もしかしたら届くのではないか』という手応えを感じながらの試合だった」

◆水谷良紀主将
「(この2試合を振り返って)新入生の活躍があったのが一番の収穫。(西村選手とのダブルスについては)強くてすごく刺激になる。(新入生が入ってチームの雰囲気が変わったと聞くが)練習内容自体は変わっていないが、強い選手がチームに入ってきたことで少しずつ意識が変わった気がする。(後輩選手の雰囲気については)今が一番自由な時期なので、思うように練習している。練習に取り組んでいる人もいれば、そうでない人もまたいる。(明日以降は)次の試合からどんどん接戦になる展開が増えていくと想定している。うちは新入生が活躍する若いチームだと思うので、1勝できるように頑張りたい」

◆西村星哉
「(今日の結果は)チームとしては負けてしまったので悔しいが、個人としてはこの時点で1勝できたので嬉しい。(明大の酒井選手に勝ったが、対策などがはまったのか)いや、そういうわけではなくて、戦型が速攻ではなくて中陣で戦うタイプだったので、相性が良かった。(ロングゲームが続いたが)相手に雑なプレーが多かった。サーブをポコポコ出してくるのが相手のリズムだったので、1プレーごとに落ち着いて自分のリズムに直した。最後は我慢勝負だった。(水谷キャプテンとのダブルスについては)初めてのリーグ戦で何も分からなくて最初はビビッていた。けど水谷さんがリードしてくれたので自分の気持ちも楽になって、明治大戦では良いプレーができて、明日明後日以降の試合につなげるプレーができた。(リーグ戦の雰囲気について)1戦目は本当に緊張した。だが、2戦目からは雰囲気にも慣れて、『高校とは違う独特な雰囲気なんだな』と思いながらやっていた。(明日以降にdのようにつなげていきたいか)1年生なので失うものは何もない。思い切ってプレーしてチームに貢献できればと思う」

◆渡井丈人士
「(先日の新人戦では悔やまれる内容の逆転負けがあり、色々な思いでこのリーグ戦に臨んだと思うが)自分は1年生で向かっていく気持ちしかなかった。自分は前半に出すことを以前から言われていて、後半のオーダーに先輩がいたので、チームに勢いをつけることを意識して声を出していった。(及川選手への対策などはしていたのか)いや、相手のエースの田添さんを想定した練習をしていた。しかし、自分がやることは速い打球でストレートを突く、ということで変わらないので、積極的に攻めていって相手をどんどん下がらせていくという自分のプレースタイルでいけたので競ることができたのかなと思います。最初は初めて経験するリーグ戦の雰囲気に吞まれてしまってサーブが出てしまったりしたが、後半は思い切ることができて向かっていく気持ちでいけた。でも最後の最後に相手の戦術変更で自分の苦手な攻め方をされたので、強い選手を相手にする時はそういった部分が大事になってくる。明日以降も格上の選手はいっぱいいるが競ることもできると思うので、今日のこの経験を生かしていきたい」

◆村上莉羽
「(今日の試合を振り返って)正直、名前負けして自分のプレーができていなかった。(大学のリーグ戦の雰囲気は)試合の前はそれほど緊張していなかったが、台についたら緊張が出てきてそれで体が硬くなってしまった。(このリーグ戦に向けて取り組んできたことは)自分の武器はフォアドライブなので、バックハンドよりもフォアを多く使うように練習した。(今日見えた課題は)台上の技術がまだまだ甘いので、厳しいコースを打てるようにしていきたい。今回は相手が強かったので打たれないようにと守りに入ってしまって自分のプレーができていなかったので、自分のプレーができるように足を動かして頑張っていきたい」

★関東大学春季リーグ戦1部 第3戦 早稲田大学戦 5月12日 15時00分試合開始
@所沢市民体育館(西武新宿線 新所沢駅 徒歩10分)

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