• 歴史的圧勝となった=神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 1部初、通算2度目の完封勝利を飾った辻本

  • 平野は序盤に4得点した(菅原菜央撮影)

  • 先制打を含む2安打で序盤の2得点に絡んだ長

投打噛み合い276試合ぶりの13点差圧勝

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対亜大2回戦(2018年05月12日 09時33分)

東都大学野球春季1部リーグ対亜大2回戦が明治神宮球場で5月11日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 010 114 312 =13
亜 大 000 000 000 =0

      打安点
(7)緒 方632
(4)菅 野432
(8)若 林511
(3)岡田耕510
(5)平 野332
(2) 長 321
(D)新 田422
(9)酒井良300
 H 巴 山000
 9 諸 積000
(6)砂 川411
     計371611

     回 打安点
○辻 本 9 3670

 2回表、1死から平野英丸(地3)が中前安打で出塁すると、続く長壱成(政4)が中越適時打を放ち先制する。4回の表にも1死からまたも平野、長の連打から新田旬希(商1)の犠飛で1点を追加。さらに5回1死から緒方理貢(法2)が中前安打で出塁し、菅野赳門(商4)の犠打で2死二塁とすると、続く若林楽人(現2)の左前適時打で1点を追加し、前半で計3得点。流れを一気に引き寄せた。そのまま打線の勢いは止まらず、6回以降爆発。結果として計16安打13得点を挙げ勝利した。投げては走者を溜めやや苦しい場面のあった辻本宙夢(政4)だが、7安打を浴びたが要所を締め、通算2度目となる完封勝利を収めた。リーグ戦での13点差以上の勝利は2006年秋季対国学大2回戦(21-7)以来、23季276試合ぶり。勝ち点を挙げ、勢いを掴んで春季リーグ最終戦に臨む。

◆大倉 孝一監督
「(圧勝だったが)終わったみたらそうだが、中盤までが勝負だった。5回の1点で3点差にするところまでが大事。向こうもピッチャー代えてきたし、そこから後は連打が出てもプラスアルファ。2-0のままだったら(相手先発の)中村君がずっと投げるからどういう展開になるかわからなかった。そこまでのしのぎ合いで一歩リードして、ゲームを進めて、守りではけん制でアウトにしたり、ホームでアウトにして、しのいでしのいでいったから最後にグッと(点差が)開いた。そこまでが粘れた。(序盤の得点も走塁で取った印象があるが)そうだね。ヒットがものすごく出たことよりも1つ1つの走塁、1つ1つのバント、1つ1つの進塁打、アウト1つの取り方、それだけ。連打とか大量得点は何も僕の琴線には触れていない。(点差が開いてもバントなどやることは変わらなかったが)当然。(けん制でアウトを取る場面が目立つが)練習はずっとやっているが、使うタイミングや間合いが良くなってきた結果。(辻本投手は)自分のピッチングをずっとやっている。ゲームの兼ね合いで先に点を取られて交代したことはあったが、ピッチング自体はずっと安定している。(次戦に向けて)同じことのレベルアップを図っていくだけ。粘るよ」

◆辻本 宙夢
「(今日を振り返って)野手がすごい点を取ってくれた。5回には苦しいピンチもあったが、最後には点差も離れたのでどんどん勝負出来たかなと思う。(昨秋国士大2戦目以来の完封だが)今日の完封も、2回にホームで刺してくれたりというのがあったので、完封出来たのはたまたま。結果勝てたので良かった。(牽制が多かったが)亜細亜大学はすごい脚を使ってくるチームだと思ったので、牽制はしっかりやっていこうと試合前から言っていた。それは出来て良かった。(持ち味の粘りの投球は出来たか)本当に今日は、試合の序盤苦しい展開があったので、そこで0に抑えられたのは良かった。(次は中大戦だが)中大はバッティングが良いチームだと思うので、またチーム全体でどうやって攻めていくというのを話し合って、どんどん勝負していきたい。(ロッカーの中でどんな話を)亜細亜に勝ち点取れたのは良いが、リーグ戦はまだある。ここで(気持ちを)切らさないでもう一回やっていこうと話した」

◆平野 英丸
「(圧勝になったが)2回から点が取れたのでよかった。(先制点の場面は1死だったが思い切って本塁を狙ったが)(三塁コーチャーの)新垣さんがまわしていた。自分でも行く気はあった。(2回、4回ともにチャンスを作ったが)ボールが見えていた感覚があった。思いきりよく積極的にいった結果ああなってくれた。(その2安打は共にセンター返しだが)体が開かないこととボールを長く見ることを意識した。(最終的に13得点だが)今日は打線が噛み合っていた。ただ理想は1点差で勝ち切れることだと思う。(点差が開いてもバントなどやることは変わらなかったが)気持ちを切らさずに次の1点を取りにいくことを意識した。ベンチの中でもそういう掛け声をしていた。(13点差以上は12年ぶりだが)全然知らなかった。(次戦に向けて)1週間空く。反省もいろいろ出たのでそれを修正しながら、最後しっかり勝って終わりたい。(反省とは)バントなど細かいところ」

◆長 壱成
「(今日の試合を振り返って)こういう点差にはなると思っていなかった。全員が最後まで気を抜くことなくやれたから、そこは次に繋がると思う。(点差が開いてもきっちりと最後まで戦い抜けたが)ずっとそういう場面を想定して練習してきた。点差が離れてもバントなどで1点ずつしっかり取っていくというのは変わらないと思うので。(今日最初のタイムリーが出たが)あれで勢いをつけれたと思う。打ててよかった。(捕手として今日完封の辻本は最初ボールが先行し乱れたが)今日の試合は絶対に勝たなければという中で本人も力んでいたと思うが、点が4点5点と重なると少しずつリズムが出てきて、8回9回は少しバテてはいたがよく粘って投げてくれたと思う。(打撃の援護があると投球も良くなるか)僕らバッテリーも(点が入ると)リズム良く投げれるようになるので、そこに関しては点が入ると投球にリズムの良さが出ると思う。(牽制死が多かったが)ショートの砂川がよく見てくれている。相手の亜細亜大はランナーのリードの幅やステップが勢いよく出ていて、そういうランナーはアウトになりやすいので、ショートがよく見ててくれていた結果だと思う。(次の試合に向けて)次の試合まで一週間空くが、この4カードで出てきた課題をもう1度見つめ直して、最後のカードもしっかり戦いたい」

◆新田 旬希
「(圧勝だったが)勝ち点が取れて嬉しかった。(スタメンで出場しているが)チームのために塁に出たりできたので良かった。キャンプからずっと先輩方とやってきたことが出始めたかなと思う。(大学野球は)ピッチャーの球が高校生と全然違う。速さもキレも、見たことないようなボールがきたりするので、ついていくのは大変なところはある。粘っていくことが大事だと思うので、それを食らいついていくことを意識している。(意識していることは)DHで出ているので打たないといけないと思うが、まずは自分の役割をしっかりやろうと思って打席に入っている。(今日も2安打2打点だが)たまたまです。(点差が開いてもバントやることは変わらなかったが)監督がから手を緩めたらいけないと言われているので、最後までしっかり駒澤流の野球をしようと話していた。(次戦に向けて)継続してチームの役に立てるようにしていきたい」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部リーグ対中大戦第1回戦は5月22日(火)13:30~明治神宮球場で行われる予定。


■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
(大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

発行冊子最新号一覧背景(左)

硬式野球部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)