• 最高戦績のベスト16に入った西村=スカイアリーナ座間で(田上佳雅撮影)

  • リーグ戦のベンチメンバー外ながら奮闘した久保

  • 今後も活躍が期待される高橋(曽根優衣奈撮影)

  • 2セットを先取してから逆転負けを喫した渡井(田上佳雅撮影)

西村がベスト16入り シングルスで見えたリーグ戦への課題

[卓球部]平成30年度関東学生新人選手権(2018年05月06日 12時05分)

<大会2日目 男子シングルス>

〔2回戦〕
渡井丈人士(経1)○3-0●伊藤(千葉商大)
久保一矩(歴2)○3-1●島村(立教大)
秋廣真斗(営2)○3-1●岡部(東洋大)
村上莉羽(営1)○3-0●神尾(関東学院大)
藤本聖也(応2)○3-0●西尾(埼工大)
中島流哉(国2)○3-0●水野(大正大)
森廣玄羽(国1)○3-0●有馬(青学大)
西村星哉(商1)○3-0●本郷(獨協大)
喜納漢裕(法2)○3-0●岡本(埼工大)
髙橋翼(法1)○3-0●伊藤(東海大)

〔3回戦〕
渡井○3-0●坂口(東洋大)
久保○3-0●原(東海大)
村上○3-0●飯村(大正大)
藤本○3-1●春日(東農大)
森廣○3-0●廣田(早大)
西村○3-1●海崎(早大)
秋廣●0-3○村上(早大)
中島●1-3○山口(日大)
喜納●0-3○福山(日大)
髙橋●1-3○盛武(法大)

〔4回戦〕
渡井○3-2●内藤(日大)
久保○3-2●遠藤(埼工大)
西村○3-0●片桐(日大)
村上●2-3○大野(明大)
藤本●1-3○伊佐治(大正大)
森廣●0-3○田中(筑波大)

〔ベスト16決定戦〕
西村○3-0●松本(國學院大)
久保●1-3○菅沼(明大)
渡井●2-3○柏(中大)

〔ベスト8決定戦〕
西村●1-3○西(明大)

リーグ戦まで残り1週間を切った。選手の個々の実力が試されるシングルスの試合で、前日とは打って変わって『全体として良くない流れだった』と長崎監督は言う。4回戦を迎える頃には早くも1部校同士のハイレベルな戦いに。ダブルスでベスト4に入った中島も藤本もそれぞれ4回戦までに敗退してしまう。悔恨の極みだったのは渡井だった。ベスト16決定戦にて2セットを先取し、なおもカウント10-4と、誰もが勝利を確信した先に罠があった。なぜかあと1点が入らない。その1点が入らないままそのセットを落としてしまう。でもその時点でもまだ優位なのは間違いない。しかし、セットカウントが進むに連れて徐々に歯車が狂い始める。とうとうフルセットの試合に。これにはさすがに応援席の雰囲気も変わる。なんとか最終セットはデュースまで持ち込むが、10-12で敗れる。ベンチ入りメンバー外の久保がベスト32まで上り詰めたが、リーグ戦を前に1部の洗礼を受けた形だ。
 チームが春リーグを1部で迎えたというのは、昨年と同じ流れだ。しかし、今年は練習の雰囲気が良いと選手が口を揃えている。リーグ戦ではさらに水谷良紀主将(営4)や上野亨樹(応3)らが加わる。この大会の経験が数日後のリーグ戦に生きてくるのは間違いない。


◆長崎隆志監督
「(シングルスの結果は)実力からすると物足りなかった。特に渡井は逆転負けだったし。練習からあまり調子が良くなかったが、1週間後にリーグ戦を控えているので、今日は今日でまたリーグ戦に向けて練習していかなければいけないということを話したけどね。(久保選手はベンチ入りメンバーだったがベスト32となったが)本人がこれをモチベーションにしてくれれば良いと思う。ベンチ外の選手も活躍してくれるとチームの活性化につながる。いつも久保は部内リーグで勝てなくていつも落ち込んでいるけど、他校の選手にとっては戦いにくい選手ではあるので。今日も結構勝ったので、そこを自信に変えてほしい。(渡井選手は手痛い逆転負けを喫したが)あの試合が終わった後もあえて声を掛けなかった。今日は頭が真っ白になっていると思うので、日を置いてまた話がしたいと思う。自分がマッチポイントを問って誰しもが勝ったと思った気持ちから歯車がかみ合わなくなってしまった。特に渡井は勢いに乗るか乗れないかというのが特色の選手なので、あの場面では勢いを失って、流れを取り戻せなかったかな。(リーグ戦に向けてチームに必要になってくるものとは)もう一段気迫があっても良い気がする。チャンスはそう多くは来ないから、『絶対勝ってやるぞ』というチャンスをものにする気持ちはもっとしっかり持ってほしい。(前監督の)富岡さんはよく『団体戦は負け方が重要なんだ』と言っていた。団体戦は勝ち方が大事なのではなくて、どういう風に次につないでいくか。リーグ戦は全部勝てるほど甘いものではないから。まぁ今日は良くない負け方が多かったから、それが団体戦に出ると他の選手に伝染してしまうという怖さがある。(去年の春リーグの結果を受けて)初戦の入り方が大事だね。去年は初戦の入り方が良くなかった。前半に調子が良い選手を投入するべきだったと思う。勝つとか負けるとかじゃなくてちょっとでも良い流れを初戦で出していきたい」

◆西村星哉
「(今日の結果は)思った以上の結果ではなかった。全然だめ。満足のいく結果ではなかった。(最後苦しい展開になったが)ここ最近調子が悪く、自信もなかった。本当に何していいのか分からなくなった。(その原因は)高校を卒業し、慣れない環境であることや、練習時間の減少など、ちょっとしたことが原因かなと思う。普段の練習から気持ちの面も大事になると思う。これからしっかり成長していきたい。(観客席からチームメイトが応援していたが)励みになった。しかし、自分の気持ちが乗れず、申し訳なかった。リーグ戦では恩返しできるようにしたい。(課題は)ラリーに入る前のプレーや凡ミスに注意していきたい。(来週のリーグ戦での目標は)初めてで何もかも分からないが、駒沢の目標である1部5位を目指す。自分が出るときはきちんとチームに貢献できるようにしていきたい」

◆久保一矩
「(この2日間を振り返って)部内リーグの結果が思わしくなくて、そこで落ち込んでしまって練習にもあまり身が入らない時があった。でも同期とかが悪い所とかを指摘してくれて、そこでフォアハンドの攻撃力を上げるという自分の目標が見つかって、春合宿でたくさん練習した。春合宿の後の立川オープンで結果が良かったので、それで自信がついて今回の新人戦でも結果が出た。メンバー外だからこそ、結果を残すことでメンバーに良い影響を与え、良い流れを作るというのが自分の仕事でもあるのかなと思う。(自身の戦型について)自分はバンバン打ち込むタイプではなくて、相手が取りづらい変化球を出して、ミスを誘うというのが自分のスタイル。さらに一発の攻撃力を高めていけば相手がやりづらいプレーをできると思う。今回は自分のミスが先行し苦しい展開が続いた。細かいミスが重なって一つのミスにつながるので、そこを無くしていきたい」

◆藤本聖也
「(今日の試合を振り返って)昨日のダブルスの試合でいい成績を残せたので、シングルスも上位を目指そうと粘ったが焦りが出てしまいミスが目立ってしまった。勝ちたい気持ちが先に来てしまい、焦りにつながってしまったのでいかに冷静に取り組めるかを今後の課題にしたい。(今日の試合の良かったところは)ラリーで結構打ち勝つことができたので自信になった。だが、細かいレシーブのコース取り、サーブの工夫などまだ足りていない。(今後は)練習というよりも試合数をこなして試合慣れをしていきたい。練習では良くできても、試合で実践できなければ意味がない。(課題などは)この関東新人の試合などもそうだが、試合で落ち着こうと意識しても結果を出したいという思いが空回ってしまう。シングルスは自信があった分、勝てると思っていたのでまだまだだと感じた。(1年生が入ってきたがどういった先輩になりたいか)1年生だからといって上から言うような先輩ではなく、フレンドリーに接することが理想。気軽に話せる優しい先輩を目指したい。(自分の持ち味は)攻撃的なプレーが持ち味だと思っている。時に行き過ぎてしまう場面もあるが、決まり始めると良いボールが入るのでそれも含めて自分の武器。(リーグ戦に向けて)今回は自信になった大会。リーグ戦ではベンチに入ることができたので出ることができるのなら、自分のミスで気持ちが揺らがないように明るく試合をしたい」

◆渋谷慶太郎(応4)
「(昨日の中島・藤本ダブルスと今日のシングルスの久保選手をベンチから見て)4月の百万石オープンや昨日のダブルスの試合の結果からチーム全体が良い流れで来ていて、この波に乗って一つでも多く勝てれば来週のリーグ戦に良い影響を与えると思ったので、一つでも多く勝たせようかとは思っていた。(どんなことを声掛けしたのか)性格が優しいというか内向的な選手が多いので、ミスをしても『下を向かないように』とか『自信を持って』とか技術的なことよりもメンタルにプラスになるようなことを言うように心掛けていた。(最上級生から見た新入生は)すごい活気があって、チームには良い刺激になっていると思う。上級生も、強い1年生に負けていられないという思いがあるので、これからも切磋琢磨していけば良いと思う。(リーグ戦に向けて出場する選手へ)他の試合には無い雰囲気がリーグ戦にはあるので、プレッシャーもあるとは思う。でも逆にそれを楽しさなどに変えてくれたらいいなと思う」

◆増田莉奈マネージャー(経1)
(駒大に入学した理由)せっかく東京に行くのなら名前の知れた大学に行きたいと思ったから。スポーツが盛んで有名だったので駒大を選んだ。(卓球部のマネージャーになったきっかけ)大学に入学したら、体育会系の部活のマネージャーになりたいと思っていた。様々な部活動を見て回ったが卓球部が1番見ていて面白く、先輩方の雰囲気も良かったので入った。(中高では)中高は卓球ではなく、中学ではソフトテニス、高校ではチアをしていた。(実際にマネージャーになってみて)最近では選手とコミュニケーションが取れるようになってきて嬉しい。また、自分が選手にしたことについて『ありがとう』と言ってもらえてやりがいを感じることができる。(チームの雰囲気は)学年を問わず仲が良い。(今後取り組みたいことは)選手の体のケアとかマッサージができるようになりたい。まずは選手の名前を覚えて、各個人の性格を考えた上でサポートができるようにしたい」

◆小川真優マネージャー(市1)
「(駒大卓球部を選んだのは)もともと兄弟がやっていたというのと、見学に行った時に先輩方が優しくて、部の雰囲気もすごい良かったので選んだ。(自身にとって卓球とは)大学生活の中でも大切なものになるのではないかと思う。元々テニスをやっていたが、似たような競技なのに、あれだけ小さな台の上で、あれだけ小さくて軽い球で、速くて迫力があるラリーが見られるところに圧倒されて、(入部を)決めた。(リーグ戦に向けた部の雰囲気は)すごいアツくて皆が真剣だし、チームの勢いを感じさせる雰囲気で練習している。(理想のマネージャー像は)(加藤)衣純(応3)さんも、(笠原)薫(歴2)さんも選手みんなと仲が良くて、愛されキャラなので、それぐらい私も皆と仲良くなれたらいいなと思う。(同期の選手へ)強い選手が集まっていることは何も知らずに入部したが、練習の時から上級生に練習の相手を頼んだり、向上心があると思う。学校も部活もしっかりやっていると思うし、一人暮らしの人が多い中で自分にはあんなことはできないなと尊敬している。これからどんどん頑張ってほしい」

☆5月11(金) 11:00~ 関東大学春季リーグ1部 第1節 専修大戦・明治大戦 @所沢市民体育館
<所沢市民体育館> 西武新宿線 新所沢駅 徒歩約10分

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