• 3位入賞を果たした中島・藤本ペア=座間市民体育館で(田上佳雅撮影)

  • 渋谷慶太郎(応4)と喜びを分かち合う二人

  • 村上・森廣ペアもベスト8に入った

新人戦にシンデレラボーイ現る!中島・藤本ペアが3位入賞!

[卓球部]平成30年度関東学生選手権大会(2018年05月04日 00時12分)

<大会1日目 男子ダブルス・男子シングルス1回戦>

〔ダブルス1回戦〕
喜納漢裕(法2)・久保一矩(歴2)○3-0●瀬戸・高橋(東海大)

〔ダブルス2回戦〕
秋廣真斗(営2)・髙橋翼(法1)○3-2●臼井・能見(神奈川大)
村上莉羽(営1)・森廣玄羽(国1)○3-0●新井・数本(國學院大)
喜納・久保○3-2●岡本・神原(埼工大)
中島流哉(国2)・藤本聖也(応2)○3-1●石原・伊藤(千葉商大)
西村星哉(商1)・渡井丈人士(経1)○3-2●関上・前原(東経大)

〔ダブルス3回戦〕
秋廣・髙橋●0-3○岡村松本(國學院大)
村上・森廣○3-0●杉山・山本(東洋大)
喜納・久保●1-3○福田川上(早大)
中島・藤本○3-0●三谷・渡辺(東洋大)
西村・渡井○3-0●磯山・洞毛(國學院大)

〔ダブルス4回戦〕
村上・森廣○3-1●片桐・野崎(日大)
中島・藤本○3-2●太田・吉田(中大)
西村・渡井○3-0●石川・村北(東洋大)

〔ダブルス5回戦〕
村上・森廣○3-1●荒井・関口(東経大)
中島・藤本○3-1●菅沼・西(明大)
西村・渡井●0-3○小林・吉田(専大)

〔ダブルス準々決勝〕
村上・森廣○1-3●川上・福田(早大)
中島・藤本○3-2●熊本・田中(筑波大)

〔ダブルス準決勝〕
中島・藤本●0-3(5-11、6-11、8-11)○佐藤・盛武(法大)→佐藤・盛武ペアはダブルス優勝


〔シングルス1回戦〕
久保○3-0●吉田(千葉商大)
秋廣○3-0●宮田(千葉商大)
藤本○3-0●小澤(獨協大)
中島○3-0●船場(青学大)
森廣○3-0●前野(東洋大)
喜納○3-0●伊藤(青学大)
髙橋○3-0●宮崎(埼工大)

 大会シーズンの幕開けを知らせる大会となった関東新人戦。大会1日目のこの日はダブルスの決勝までとシングルスの1回戦までが行われた。この大会は新人戦の文字通り、過去に全日学(全日本学生選手権)や全日学選抜に出場していない選手に出場資格が与えられており、各校の1年生が大学卓球界をデビューする大会となっている。駒大からも1年生が5人出場した。
 今回のチームでの上位2つの戦績は中島・藤本ペアの3位入賞(ベスト4)、村上・森廣ペアのベスト8で、これは世界卓球選手権が2009年に横浜で開催されて以来の影響で当大会が5月末になっていた去年(ベスト4・ベスト32)とは単純には比較できないが、結果としては上回る。
 中島・藤本ダブルスは結成してからほとんど練習できずに大会に臨んだ中で、中大の太田・吉田ペアや明大の西・菅沼ペア、筑波大の熊本・田中ペアといったシード出場組に対して、時にはストレート負けまであと2ポイントというところまで追い込まれながらも逆転するなどして入賞に持ち込んだ。



◎シーズン開幕戦でシンデレラボーイが現れた。誰がこの結果を予想しただろうか。
新入生に高校時代の実績がある世代が集まり、単純な戦力としてだけでなく上級生への刺激にもつながり質の高い練習ができていると長崎監督は話す。関東新人のダブルスではもちろん下馬評通り、1年生はベスト16に2ペア残ることで相応の結果を見せた。しかし、上級生の立場になった2年生も存在感も見せた。
 中島選手と藤本選手が実戦形式の練習に臨めたのはたった2日間。ベスト4という結果に、『正直、(入賞)できると思っていなかった』と本人たちですら驚きを隠せない。驚くのも無理はない。倒してきた相手のは高校時代に全国選抜で準優勝などの実績を誇っているからだ。
リーグ戦を1週間後に控えるこのタイミングでの入賞は、ベンチ入りをしている2人にとって自信につながった上に、起用に向けてアピールできるポイントになったに違いない。先日石川県で開催された百万石オープンで駒大は明大に次ぐ準優勝を果たし、リーグ戦に向けて勢いに乗っている。確かに、今日の準決勝での負けが教えてくれたように、勢いだけが全てじゃない。でも、この自信は今夜だけのものではないはずだ。


◆長崎隆志監督
「(ダブルスの今日の結果というのは)シードも持っていたし、決勝に一つは残ってほしいという気持ちはあった。(中島・藤本ダブルスについては)あれは本当によく頑張ったと思う。まぁ言ってみたら、今日一日の試合の中でのシンデレラボーイだよね。うちの大学だけじゃなくて、今日の大会でのシンデレラボーイはあの2人だと思う。結果からしたら、明大の西・菅沼ペア、筑波大の熊本・田中ペアの方が実績は全然上だからね。ああいうシンデレラボーイみたいなのが明日も出てきてほしいな。まぁ明日が本番だからね。ダブルスじゃなくてシングルスで勝たないと箔がつかないからね。(あのダブルスの結成が大会2日前と聞いたが)そうそう。全然練習できなくて。良い意味で勢いに乗れていた。ただ、準決勝では逆に勢いだけでいこうとしてしまったから思うようにいかなかった。(チームとしては百万石オープンで良い結果で今回のこの結果と、良い雰囲気などになっているのか)やっぱり強い1年生が入ってきて、『よし卓球頑張るぞ』という雰囲気はさらに良くなったから、練習自体の質も上がったと思う。それで(今回のダブルスに代表される)2年生はもともとおとなしいけど真面目な選手が多いから、『俺らも頑張らなきゃ』という感じだし、1、2年生がちゃんとやるから4年生も『俺らがちゃんとすればもっと良くなる』という形でチーム全体が良くなっているから1年生の存在は大きい。あと3年生に関してはがっちりやっているので、心配していないというか、上野がメインで頑張っていると思う。(リーグ戦までのこの先の1週間でチームに求めるもの、取り組んでいくものとは)一つは当たり前だけど体調管理は気を付けてほしいと思う。あとは、強い相手とばかり当たるから自分のやりたいことだけができるわけじゃない。考えを広く持って、『これがダメだったら次の手』と引き出しをどうやって試合で出せるか、それにかかってきているんじゃないかな。中島・藤本に準決勝の試合の後で分析してどうだったか聞いたら、『なかなか攻めさせてくれなかったんでリズム作れませんでした』と言うわけ。それはそうだよね。強い選手は簡単に攻められないようにしてくるわけだから、そこで『勝てません』ではなくて、『攻められないんだったら相手に攻めさせてみよう』とかそういう発想の転換とか引き出しが無いとやっぱり展開が作れないというか、そういうところで相手の方が一枚上手だったかなと今日は思う。ただ、ベスト4に入ったことで弾みがついたというのは間違いない。自信に変えてほしい。やっぱり勝つことが一番の栄養になるからね」

◆中島・藤本ペア (藤:藤本、中:中島)

ーこの結果は

藤:正直なところ(メダルを)取れると思っていなかった。でもベスト16に入った辺りから『1つでも上を』という気持ちが出てきた。お互いにあまり練習ができていなかったこともあって、勝っていくごとに調子が良くなって、どんどん上を目指そうと思っていた。最後まで諦めなかった。自分たちは初めてベスト4に入ったのですごい嬉しい。
中:素直に嬉しい。練習ができていなかったので、1試合目を除くとあまり緊張もせずにできた。自分たちのプレーを思い切ってやるだけという思いが結果につながった。

ーダブルスはいつから結成したか

藤:今回の新人戦が初めてで、ほとんど練習ができていなくて、この試合がぶっつけ本番だった。つい2日前くらいに練習でゲーム形式をやったというくらいで。勝てたらいいくらいに思っていたが、実際の試合の結果は思った以上のものだった。
ー準々決勝で相手に2セット先取され、さらに2-9に追い込まれた中で逆転勝ちを収めたが
藤:自分たちも『追い込まれてしまった』という思いが一瞬よぎったが追いついたので、最後は『勝ち切りたい』という思いがあったから(逆転できたのだと思う)。強気でいくだけだった。
中:相手がビビッていたというのもあるが、最後は攻めた方が勝ちなんだと思った。

ーその準々決勝のフルセット、カウント8-5とリードしている中でタイムアウトをとったが

藤:思い切ってというか、まだ余裕があるから強気の姿勢を貫き通していこうと話し合った。

ー今回の経験はリーグ戦以降の試合につながってくると思うが

中:まず明日シングルスがあるので、ダブルス以上の結果を頑張って残せるようにしたい。リーグ戦のメンバーに2人とも入っているので、まだ1回も試合には出ていないが、出場することができるようにこれから頑張っていきたい。
藤:自分も明日シングルスの試合があるが、目標としているのはダブルスの結果と同じぐらいのものでしっかり上位に食い込んでいきたいと思っている。なのでまずは明日の試合を頑張っていきたい。リーグ戦も2人と出場できる実力はあると思うので、(リーグ戦に)出られた時はしっかり期待に応えるというか、いつも以上のプレーができるようにして、そのリーグ戦が終わっても常に結果を求めてやっていきたいと思う。

大会2日目は5月4日(金・祝)9時30分から試合が行われ、男女シングルス2回戦から行われる。
会場:スカイアリーナ座間(小田急小田原線 相武台前駅 下車徒歩7分)

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