• 高いシュートセンスと無尽蔵のスタミナ。駒大の荒木のストーリーはここから始まる=Shonan BMW スタジアム 平塚で(宮下 響撮影)

  • 星は規格外のパワーで今季初ゴールを奪う

  • 高橋は先制点となる3試合連続ゴールをゲット

  • 須藤は身体能力の高さと持ち前のスピードで右サイドを制圧(紫藤大智撮影)

  • 川崎は今季リーグ戦初出場。終盤に体を張ったダイナミックなプレーを見せた

ルーキー荒木が2ゴールの大暴れ!5−0で専大に完勝!

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第3節・専大戦(2018年04月29日 20時41分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第3節・専大戦が4月29日、Shonan BMWスタジアム平塚にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】

☆駒大5−0専大

【得点者】
10分:[駒]高橋 潤哉(大塲 淳矢)
19分[駒]荒木 駿太
27分[駒]星 キョーワァン
30分[駒]大塲 淳矢(PK)
68分[駒]荒木 駿太

※()内はアシスト


【メンバー】

GK 1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高] 
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際附高] 
28 真下 瑞都[2年=矢板中央高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
13 鈴木 隆作[4年=駒大高]
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
31 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高](→87分 14 坂本 和雅[4年=聖和学園高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース](→66分 37 宮崎 鴻[1年=前橋育英高])
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→74分 8 川崎 貫太[4年=流経大柏高])

【SUB】
GK 21 松村 優太郎[3年=長崎総科大附高]
DF 5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高]
DF 32 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
MF 18 矢崎 一輝[2年=駒大高]


1週間で3試合をこなすGW3連戦がいよいよ始まった。初戦は専大と対戦。先発には天皇杯予選で好パフォーマンスを見せた鈴木、ルーキーの荒木がリーグ戦初スタメンのピッチへ。昨季は堅いゲームを繰り広げた両チームだが、今日の試合は思わぬ展開を見せる。
前半10分に高橋が相手DFと上手く入れ替わると、落ち着いて流し込んで先制点を奪取。ここからゴールラッシュの幕が上がる。わずか9分後、CKのこぼれ球を拾った荒木が右足を振り抜く。枠の右隅に突き刺さったゴールは大学初ゴールに。まだまだ波状攻撃は続く。FKをペナルティエリア内でGKと競り合った星が頭でボールを押し出すと、追いかけるDFを振り切って体ごと押し込み3点差。同30分には大塲がPKを沈め、前半を大きなリードを持って折り返す。
後半は反撃を狙う専大を前に後手に回る時間が続いたが、守備陣が決定機を作らせない強固な城壁を築く。68分にはペナルティエリア内でルーズボールを拾った荒木が落ち着いて5点目を挙げて勝負あり。終盤には同じく1年生の宮崎を投入するなど、今後に向けて収穫のある一戦に。守備陣も相手攻撃陣を完封し、リーグ戦2連勝を収めた。


◆秋田 浩一監督
「(荒木のパフォーマンスについて)もう1点取ってくれれば良かったんだけど、まあよくやったんじゃないですか。(前半の4得点に関して)まぐれっていうか、上手くいきすぎだと思う。(3試合連発の高橋に交代後個人的な指導を行っていたが)ストライカーは信頼されてエースと言われるわけだから、(高橋は)信頼に値しない。途中でボールを追わなくなったりとか、競りに行かなかったりとか。僕としては不本意だったので。もう使わないかもしれない。(守備陣は3戦連続無失点となったが)ボールにちゃんといける、粘っこくやれる、まあドリブルで抜かれるんだけど最後になんとかするということがちゃんとやれてる。そこをキョーワァンが上手くやれてるので良かったと思いますけど。(後半、後手に回る展開もあったが)4点を守ろうというのもあったと思うので、ちょっと不甲斐なかったと思う。そういう話をかなり(試合後のミーティングで)きつくしました。(3連戦で日程もタイトになるが、選手起用は変更しつつやっていくのか)まあそんなに選手がいないから…バテてる人はしょうがないので休ませるが、頑張れる奴は使う。まあしょうがないのかなと思います。(次節の東洋大はいかに戦うか)ボールを回すのがとても上手なチームなので、それに惑わされないというか、うちの速いサッカーと球際を強くやりたいと思う」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)ここから3連戦という中で、初戦を無失点で終えられたのは本当に大きい。勝ち点3がとれて本当に良かった。(中盤の支配率)今年の専大は比較的に前に早いサッカーをしてきているので、そこでやはり自分と隆作で、セカンドボールを拾うことがどれだけ大事かということを試合前から話していた。セカンドホールをしっかり拾えて、球際でも勝てたということがこの勝利につながったのかなという印象。(鈴木選手と薬真寺選手の違い)隆作も(薬真寺)孝弥も比較的に足元の能力が高い選手。強いて言えば、タカヤは局面を打開するアイディアや自分でボールを前線に運ぶ能力が高い。隆作はこぼれたボールをうまく処理することや、味方にうまく繋ぐのがうまい。キックの巧さも一つの特徴。どっちもとてもいい選手なので、やっていてやりやすい。(右サイドのポジション交代について)今年のチームの良さとして、誰が出ても比較的にいいプレーができるという特徴がある。今日は(荒木)駿太だったが、(坂本)和雅だったり誰が出ても遜色がない。一人一人に良さはあるが、その中で全員がいいプレーをしてくれているので、これを継続してやってくれたらなと思う。(3点目について)あの得点は、あそこのスペース(バイタルエリア付近)に落とせす事を意識していた。キーパーが出来るだけ出てこれないスペースを意識していたので、少し中に入ってしまった。キーパーと(星)キョーワァンの競り合いになって、結果キックミス。(もう少し外に蹴るつもりだったか)ペナルティエリア内であってももう少し遠くに蹴ればキーパーが出てこられなかったのかなと思う。(4点目のPKについて)前回天皇杯で外しているので、みんなに「ラストチャンスをください」と言って蹴った。今日外していたら、ずっと蹴らないつもりだった。決められて本当に嬉しかった。(ゴールの直後中原選手と会話をしていたがその内容は)詳しくは覚えていないが、やはり4点差はあるがそこで自分たちが早いサッカーをやめたら相手に押し込まれるのがわかっていたので、そこはやめずに縦に速いサッカーをやり続けようと話していた。(3試合連続無失点について)こっちのペースに持ち込めているのが一番大きいと思う。自分たちが縦に速いサッカーをして、相手にはロングボールを蹴らせる。相手にロングボールを蹴らせたら、自分たちは空中戦で絶対に負けないので、そこでボールをはじき返して自分たちのゴール前にポールを近づけない、シュート数も少ないのが一番理想なので良かったのかなと思う。(そのいい流れはどこから始まっていると考えるか)自分たちのロングボールも相手のロングボールもちゃんとファースト選手、前線なら高橋や室町、守備なら星や伊勢などが、ちゃんと空中戦で競ってくれる。そこでこぼれたボールを自分と、ボランチの選手でセカンドボールを拾えてるから、相手の裏をひっくり返せている。そこが一番大きいのかなと思う。(次節東洋戦について)東洋大は去年とあまり選手が変わっていない印象。比較的にうまい選手も多く、前線に足元のうまいタレントが、坂本選手などいるので、そこで個に持ち込ませない。自分たちのペースに持ち込めれば絶対勝てると思う。うまい印象はあるが恐れることはない。(連戦に向けての不安)自分や、星、ひかる、室町などの中心の選手が今年はずっと出場しているので疲労の部分で少し不安はあるが、自分たちでちゃんとケアをしてくれればいいのでそこまでの不安はない。(次の試合に向けて一言)ここを取れたら上位進出という意味でも大事な1試合になると思うので、必ず勝ち点3をとって上位に行けるように頑張りたい」


◆須藤 皓生(営4)
「(今日の試合を振り返って)いい形で先制点が入ってそこから自分たちのペースで試合運びができたが、後半は自分を含めて運動量が落ちた。前回の天皇杯の試合(武蔵野シティ戦)が後半ダメだったので、後半も前半のように修正してやるはずだったが、それができず、そこが課題かなと思う。(右サイドの入れ替わりについて)誰と組んでもやることは変わらないので、守備の仕方などを伝えていかなければと思う。(3試合連続無失点について)今まで無失点でやってこれたというのは、去年も一昨年も無かったことなので、それはいいこと。でも相手のミスなどで助かっている部分もあるので、自分たちで組織として守れるようにやっていきたい。(MFに駒大高同期の鈴木選手が定着したが)彼は高校の時から頑張れる選手で頼りになる選手だったので、今こうしてチームを大塲とともに中盤を支えてくれているのはすごく自分としても嬉しい。(GK角井との関係)去年もたまに組むことがあった。後ろからすごい声をかけてくれる選手でいい関係性が築けてきているのかなと思う。(輪島選手との違い)同学年なので言いやすいことは多い。(SBというポジションについて)まだまだだが、チームとして監督がポジションを与えてくださっているので、責任を持ってやらなければいけないと思っている。それは、センターバックに関係なくやれたらなと思う(5-0という結果について)快勝できたが、快勝できた次の試合というのは結構油断しがちなので、次の試合に勝てることに重点を置きたい。今日はいい結果が残せて良かった(次の東洋大戦について)個人個人がうまい選手が揃っているなという印象、一対一などを粘り強くやって、自分たちのプレスが前から行ければ勝機はあると思う(連戦になるが体力面)自分たちは一番走っていると思うので、我慢比べや体力面では負けない。その部分では(駒大は)負けてはいけないチームだと思う。連戦こそ勝てるようにやっていきたい(次の試合に向けて一言)次も厳しい試合になると思うが、部員な代表として出ているので、そういったことを忘れずに、駒沢らしいサッカーができるように準備していきたい」

◆星 キョーワァン(法3)
「(今日の試合を振り返って)先週天皇杯があり、今週リーグ戦。これからある三連戦の初戦という意味で勝たなければいけない試合だった。その中で、前半の早い段階から点を取ることが出来て、自分たちの思うようなペースで試合を進めることが出来た。そこは良かった。(どういったことを意識したか)いつも自分と(伊勢)渉くんであまり役割を決めず、自分の所に出たら互いにカバーという方針だったが、今日は自分がカバーに徹するというイメージで試合に臨んだ。上手くいかない場面もあったが、全体としては良い関係で出来たと思う。(前半のゴールシーンについて)キーパーに競り勝った時にゴールの方にボールが落ちた。相手も1人、2人来ていたが、抑えられると思った。ラッキーと言ったらラッキー。(キーパーの上からという素晴らしいゴールだったが)今日はタイミングよく飛ぶことが出来たので先に触ることが出来た。自分は綺麗に決めるタイプではない。泥臭く決めることが出来たため、自分らしいゴールだったと思う。(今季初ゴールだが)去年も2点ぐらいしか取れていない。セットプレーがチャンスと言っている中で自分のサイズもあってなかなか点が取れなかった。今年は去年に比べて点が取りたいというのが自分の中にある。そのスタートとして三節目に点が取れてよかった。(技術的なコーチングは何を意識していたか)相手の3枚、9番と11番、19番が縦に速いと分析していた。特に9番はポストで抑えてきて、その後のサポートが速いと分析していた為、9に入った後どう守るかということと、サイドハーフを上手く絞らせて外に出たらそこからどうするか。サイドハーフをうまく使いながら守備することをイメージしていた。(今回無失点の試合となったが)去年無失点のゲームが全然作れず、自分たちが原因で負ける試合が多かった。今年無失点の試合が多く続いているというのはディフェンスとしても自信になるし、チームとしても士気が上がる。なるべく失点しないでゲームを上手くコントロール出来るように自分が中心になってやっていきたい。(後半について)前半、自分たちの動き出しが早くて良いリズムでやれていたが、後半の中盤から終盤にかけてどうしても運動量が落ち、セカンドが拾えなくなっていた。プレーが1つ1つ軽くなってきた部分があった。そこはもっと自分やディフェンスラインを中心にラインを押し上げてボールにもっと行かせてやらないといけない。あそこで走り勝てなかったら自分たちではない。そこをもっと走り勝てるように声をかけてチームを鼓舞していきたい。(次節に向けて)切り替える。今日のことは良いイメージだけを持っていく。次も連戦のため体力勝負ではあるが、自分たちの方が絶対に走れる。そこを武器にして積極的に、アグレッシブに、次も失点0ということにこだわってやっていきたい」

◆高橋 潤哉(営3)
「(3戦連発となったが、好調は持続できているか)ゴールを決められているのはいいが、もっとチャンスもあるし、課題もある。チームが勝ち続けられることはいいので、勢いを持ったまま次も勝点3を取りに行きたいと思う。(自身のゴールシーンを振り返って)センターバックと被って、(ボールが)後ろにこぼれて。落ち着いて枠に入れようということを考えた。いつも右足(のシュート)は入らないみたいになってたので、右足で決められてホッとしています。(前半の攻撃をエースとして振り返って)勢いを持って何度もチャンスを作り続けられたのは良かったと思う。自分たちの形がハマったことが多かったので、継続してやり続けることが大事だと思う。4点を取ったからといってチームとしては何点でも取り続けるという考えがあるので、前半の勢いのまま後半も取れたらいいと思う。(交代後に監督から個人的な指導を受けていたが)1点じゃ満足できないのが当たり前だと思うが、そういうところで貪欲にゴールを取り続けるというところと、ヘディングや前線からの守備とかチームとしてやるべきことを継続してやらなくてはいけないという話をいただいたのでもっと頑張らなくてはいけない。(去年も3試合連発はあったが、これからも連続でゴールを狙って行きたいか)とりあえず自分のゴール数も大事だが、チームが勝ち続ける、連勝して勝点3を積み重ねて行くかが大事だと思う。継続してやって行きたい(次戦・東洋大戦に向けて)ポゼッションを得意とするチームなので、前線からの守備。連戦で疲労もあると思うが、相手も同じ。強い気持ちを持って勝点3を取れるように頑張っていきたい」

◆荒木 駿太(市1)
「(今日の試合を振り返って)自分的には2点決めることが出来たため、攻撃に関してはよかったと思う。しかし、監督に言われている通り、守備の部分に課題の残る試合だった。(今回どういったことを意識していたか)駒澤は全員守備、全員攻撃。最初守備から入って攻撃というものがある。最初は守備を意識しながら試合に臨んだ。(先発と聞いた時の感想は)初めての先発だった。緊張しなかったと言ったら嘘になるが、先輩たちが「自分のプレーをすれば絶対に出来る」と声をかけてくれた。そういった声があったおかげで、ああいうプレイが出来たと思う。(自身の持ち味とは)ドリブルであったり、運動量であったり、シュートを決めるということが自分のストロングポイント。今日は出すことが出来た。(前半のゴールシーンについて)前半(伊勢)渉さんが打ったシュートのこぼれ球が自分の前にきた。いつも練習している通り、ボールの芯に当てるように蹴ることが出来たので、ああいう良いコースにいったのだと思う。(後半のゴールはフラッグが上がりかけだったが)全然気が付かなかった。笛が鳴るまでやるというのがサッカー。笛もならず、ディフェンスも止まっていた。後半、まだ点を決めることが出来ていなかったので、あそこでしっかりと決めることが出来てよかった。(後半全体に関しての感想は)後半になるにつれて暑さのせいか、自分を含めて足が止まっていた。その点は監督からも指摘された。駒大のサッカーは走ってなんぼ。最後まで走りきって勝つ、無失点で抑えるということが次の試合でも大切になる。運動量を増やしていきたい。(合流したのはいつごろか)4月2日。それ以前にも時々来ていた。(高校と大学のサッカーの違いはどう感じるか)大学ではフィジカルが必要とされる。今日の試合を含めて、今のままでは当たり負けをしてしまう。2年、3年になるにつれて、体も作っていかなえれば良い選手にはなれないし、戦えない。パワーも付けつつ、ドリブルも磨いていきたい。(両サイドで一対一をする場面が見られたが)相手が何年生かは分からないが、しっかり練習通りやれば絶対に抜けない相手はいないと思う。相手を見て、ボディフェイント等で躱すことが出来た。それでも、何回かとられる場面もあったため100%抜ける選手になりたい。(次節に向けて)東洋はパスが上手いチーム。今日もそうだったが、ディフェンスが肝心になってくる。一発で飛び込まず、相手に好きにさせずにチームに貢献できるようなディフェンスがしたい。試合に出たら点も取れるように頑張りたい。(ヒーローインタビューに選ばれたが)ヒーローインタビューがあるのはあそこで初めて知った。そういうものに選ばれたというのは自分の自信にもなるし、嬉しい」

なお、次節の東洋大戦は5月3日、江戸川区陸上競技場にて14:00から行われる。

◆江戸川区陸上競技場
〒134-0087
東京都江戸川区清新町2-1-1
・JR京葉線「葛西臨海公園」駅より、徒歩25分
・東京メトロ東西線「西葛西」駅より、徒歩15分、または「臨海町二丁目団地前」行バス乗車、「清新ふたば小学校前」下車、徒歩2分

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