• 中原は決勝弾となるファインゴールでチームを3連勝に導いた=江戸川区陸上競技場で(宮下 響撮影)

  • この日のマンオブザマッチに選ばれた主将の大塲は「みんなのおかげ」と謙虚な姿勢を貫いた

  • 高田は2戦ぶりのスタメン復帰。スピーディなプレーで相手DFを撹乱する

  • ルーキーとは思えない存在感と落ち着きっぷりで勝利に貢献した猪俣(増田昇悟撮影)

  • 相手のマークを受けながら攻守に奮闘した高橋

一撃必殺のビューティフルゴラッソ!中原決勝弾で4季ぶりのリーグ3連勝!

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第4節・東洋大戦(2018年05月03日 22時55分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第4節・東洋大戦が5月3日、江戸川区陸上競技場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】

☆駒大1ー0東洋大

【得点者】
56分:[駒]中原 輝

【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
32 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際附高] 
5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高]
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
12 高田 和弥[4年=C大阪U-18](→74分 14 坂本 和雅[4年=聖和学園高])
8 川崎 貫太[4年=流経大柏高](→65分 31 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース](→90分 2 須藤 皓生[4年=駒大高])


中3日で迎えた東洋大戦。風が強く吹く中、序盤は思うようにボールが前線へ入らない展開。川崎の献身的なプレーや高田のスピード感あふれるスプリントで攻撃の糸口を掴みたかったが、決定機を創出できない。対する守備陣はリーグ戦初先発の猪俣と開幕節ぶりのスタメン復帰の鈴掛が相手のサイド攻撃を封じる抜群のパフォーマンスを見せる。スコアレスながら互いに譲らない白熱した状況のまま前半を折り返す。
そんな均衡した試合を動かしたのは背番号10の一撃だった。後半11分にCKがGKにクリアされると、そのこぼれ玉をペナルティエリア手前で中原が拾う。飛び出していたGKの位置を確認すると、利き足とは逆の右足から鮮やかな弧を描くミドルシュートが炸裂。これが決まって待望の先制点を挙げる。その後は途中出場の荒木や、シュートへの積極性が見られた薬真寺ら若い力が決定機を演出。すると、オーバーラップをかけていた猪俣のクロスが相手のハンドを誘ってPKを獲得する。中原が蹴り込むが、これは相手GKにセーブされてしまう。こぼれ球に詰めるも、これも枠を捉えられず。しかし、ここで崩れないのが今の駒大。相手はベンチスタートとしていた主力選手を投入して巻き返しを図ってきたが、最後まで粘り強く守った獅子吼の男たちに軍配が上がった。
これで2014年以来4季ぶりのリーグ戦3連勝。3位に浮上し、次節は4連勝で単独首位の早大との上位対決に挑む。


◆秋田 浩一 監督
「(公式戦4連勝、無失点。この結果をどのように見ているか)まぐれかな。ただ、勝つことによって意識は出てきたと思う。メンタリティはだんだん出てきたと思う。まあラッキーなのもいっぱいあるのでまだまだだと思います。(リーグ戦3連勝は4季ぶりとなったが)負けることがここのところ多かったので、しょうがないですね。まあこういう試合を今まで取れなくて、それを取れるようになったので、まぐれでも良かったと思う。(無失点試合を継続しているが、特に貢献しているCB2人についての評価は)伊勢はスピードはないけど粘っこいし高さもあるので、彼が競ってキョーワァンがやると。ただ疲れてくると、キョーワァンの方が馬力があるのでそれがうまくいけばいい。伊勢もこの間1試合休ませたので、もともとスタミナがあるのでだいぶ戻ってきた。今日は両サイドバック(須藤、真下)を休ませられたのでそれも良かった(中原が去年より得点という結果を残していることに関して)副キャプテンでもありますし、覚悟を決めて連続してやろうという強い意志を持っているのでああいう結果が生まれてる。練習も積極的にやってるし、いろいろなことでチームの力になっていると僕は思う。去年まではまるっきり自分のことだけだったけど、チームや仲間を考えながらやれるようになった。でも、PK外したから(これまでと)同じかな(笑)(PKを獲得した選手はキッカーができない決まりがあるそうだが)ルールじゃないですけど、カリカリきて熱くなってしまうので。僕がオランダに行っていた時は蹴りたければ申告して蹴ることはできるが、確実に決める暗黙の了解があった。まあ蹴られたり、ちょっと怪我をしたりもするので。僕が連れて行ったチームで(獲得した選手に)蹴らせたら、クリニックについていたコーチに『違う』と言われた。なぜかを聞いたら、そういう奴(獲得者以外)の方が冷静にちゃんと蹴れるからという話はされましたけど。まあ僕の知らないところでも外していると思うし、紅白戦でも外しているのでなんでお前(中原)が蹴るのという感じで、最近は蹴るのを監督が言ってという感じになっている。でもチームのことなので、練習して一生懸命やれば、一回入ればいいので。その分苦しかったのも事実なので。(前半はボールがうまく入らない展開だったが)高橋潤哉もずっと使っているので、疲れがあったと思う。その分川崎貫太が両サイドに動いたりという指示はしていたが、ボールが出なくてそこまでいけなかった。東洋さんがもっと回してくると思ったので、そこをディフェンスからという話はしていた。まあどうですかね、もうちょっと早いタイミングで入れて追っかければという話はしていた。(高橋に対して試合中に監督の前まで来させて指導する場面もあったが)チームが苦しい時にヘディングを競らなかったり、ファウルをしたり、逃げの姿勢を感じた。ストライカー・エースというのは(競合いで)負けてもいいんですよ僕は。チームのために競れば負けたボールでも仲間が拾ってくれるかもしれない。そこで弱気なようではストライカーではないと僕の個人的な意見では思う。駒大のストライカーはそうじゃない(弱気ではない)という風に思っている。(最終盤に須藤を投入した意図について)跳ねれるしディフェンス力があるので、1−0でいいと思ったので。(その須藤を投入直後に指導する場面があったが)予測して動かないでぼーっとしていたので、なんのために入っているかわからない。ダメでも追えば相手は嫌がるじゃないですか。(次節は早大との1戦となるが)うちは運動量とボールを早く回すという意識でやりたいと思います。運動量が勝負だと思う」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)苦しい試合だったが、本当に今日は粘り勝ちだった。全員で頑張れた結果が勝ち点3という形に繋がったのかなと思う。(中盤の支配について)相手のトップ下の坂本選手がいい選手だということは知っていて、前から分かっていた。坂本選手(のポジション)が落ちてきたところに自分がついて自由にさせないようにということを意識してやった。あとは、セカンドボールをちゃんと拾うことが大事なのかなということを意識してやっていた。(坂本選手にほとんど仕事をさせなかったが)全員がハードワークをして、「やらせないように」ということを意識してやった結果、このような結果になったと思う。(新しい組み合わせのSBについて)今まで鈴掛はずっと試合に出ていたが、陽気な性格なので、一個厳しく(プレーが)できないのかなというところがあった。足りない部分も多かったが、今日は90分間集中を切らさずにやってくれたので、鈴掛個人として一つ成長できたのかなと思う部分がある。猪俣は1年だが、本当にチームの戦力として他の選手と遜色なくやってくれる。本当に誰が出ても同じサッカーができるのが一番いいのかなと思う。(1.5列目に求めることは川崎選手と室町選手で異なるのか)ロングボールのポイントとして高橋潤哉がいて、高橋がいる中で今まで室町もいた。室町もヘディングが強いので、今までは(キックが)ズレても室町が行けるという部分があったが、今日はポイントが(高橋)潤哉しかいなかったので、高橋が一個競って(川崎)貫太が拾うというのが仕事なので、仕事という点では誰が出ても変わらないのかなと思う。(風の影響)そこまで気にはならなかった。風向きが試合中に変わったりもしていたので、向かい風だったとしても、ちゃんといい試合、自分たちのやることを変えずにプレーできたのかなと思う。全員で粘って本当にいい試合ができたと思う。(ポジション変更があっても勝ち続けられていることは自信になるか)今まで自分たちが在籍した4年間でここまで勝ち続けるということがなかったので、本当に今無失点で勝ち続けられてるということが、チームとして自信になっている。チームとして誰が出ても、同じようなサッカーをして、同じような内容でできているということが本当に収穫だと思う。(無失点については)インタビューでも言ったが、全員がハードワークして、全員が守備の意識を高く持って、全員が頑張るということ。それができている結果が、無失点につながっているのかなと思う。(マンオブザマッチについて)自分は何もしていないので、みんなが頑張ってくれた結果。嬉しいが、切り替えて頑張る。(次節の早大戦について)4連勝している首位のチームなので、ここで早稲田を叩けたら、今自信を持ちかけられている部分が、もう一個本当の自信になると思う。早稲田戦を取って首位を狙いたい。(次の試合に向けて一言)必ず勝ち点3を取って、首位に躍り出たいと思う」

◆中原 輝(経4)
「(公式戦4連勝という結果について)今年の代が始まってから勝負の部分で勝ちにこだわってやってきたので、ひとりひとりがちゃんとやっているから結果がついてきているのだと思う。(自身のゴールシーンは逆足だったが、右足にも自信はあるか)いや、自信はまあ蹴れなくはないんですけど、キーパーも前に出ていたし枠に入れれば決まるかなとは思っていた。上手く蹴れたし、コースも良かったので、入って良かったというかラッキーな部分もありますけど、それが決勝点になって良かったと思う。(PKに関しては)蹴るところにキーパーの手が上手く残っていたのもあるんですけど、そのあとのヘディングは決めなきゃいけなかった。もっと練習しないと。課題がゲームの中でも点取れたし、PKで楽にしないといけない場面で外したのは自分の中で課題なので、もっと練習しなくてはと思う。(去年よりゴール数が増加したが、これまでとの違いは)去年からゴールは狙っていたが、最上級生になって一番は気持ちの部分、勝ちたい、勝たないといけない中で、もっと積極的にゴールというのも自分のなかで生まれてきたので、今は上手く点に繋がっていると思う。(監督から『練習からしっかりやっていて、チームのためにやっている』と高評価を受けているが)初めてそんなこと聞いたんですけど、普段怒られてばっかりなので(笑)コーチの方にも去年に比べて変わったと言われているので、自分自身副キャプテンにもなって、チームのためにだったりとは今まではあんまり考えていなかったが、そういうところで一回り大きくなったというか、チームのために率先してやるというのがピッチ内外で上手くいっていると思う(早大との次戦について)勝ったら自分たちが首位になれるということで、このGW3試合はずっと大事だと言われてきて、ここで勝って首位に上がれば自分たちのなかで大きなものというか、今年は優勝を狙える自信になる。今まで下位で残留争いをやってきたので、ここで勝って今年の駒大は違うぞというのを見せて首位に上がりたい」

◆角井 栄太郎(仏4)
「(公式戦4試合連続無失点について)今回の試合に限らずディフェンスラインやキャプテンがハードワークしてくれているのでそこで助かっている分もある。僕が、というよりもチームとしてそこはいい状況だから攻めていけるのではないかと思う。(昨年と比べると今年は失点が少ないが昨年と今年の違いは)大きくこれという違いはないと思うが、一人ひとりの戦う気持ちが高いのでそこが全面に出ているのと、ディフェンスラインが大きな要因だと思う。セカンドボールも上手く拾えているので、それが繋がっていると思う。(試合中の声掛けについて)今年は海外遠征があってそこから自分はディフェンスラインと全体と話して、ボールがないスペースを自分が声をかけて、ボールのあるスペースはディフェンスラインの星、伊勢、大塲が声をかけている。オフボールのところも自分が声をかけるようにしている。(次戦への意気込み)次の試合の相手が、ということはなく、今年の目標である一戦一勝が出来るように、気負わずにいつも通りやれば出来ると思うので、徹底して自分たちは監督に言われたことを信じてやるだけですね」

◆猪俣 主真(歴1)
「(今日の試合を振り返って)後半に点を取ることが出来て、そこからの守備をどれだけ粘れるかというのでやっていた。全員で声をかけながら最後まで守れたため良かった。(どういったことを意識したか)自分は声を出せる事しかない。武器が声しかないので、その声を出すということと、最後までやり抜くこと。天皇杯は出させてもらったが途中交代してしまったため、最後まで粘り強く守備するという点を頑張りたいと思っていた。(リーグ戦初出場だが)出させてもらうからには戦わなければいけない。準備はしっかりとしていた。戦おうという気持ちを持っていた。(一年生内で唯一のフル出場だったが)それほど考えていなかった。これからもチームに貢献できればいいと思う。これを継続してやっていきたい。(PK獲得について)PKは点が入ればいいと思っていた。荒木が入ってくるのが見えたため思い切ってあげたらそういう結果になった。嬉しかったが、緩めないでいければと思う。(裏に抜ける動きが多くみられたが)駒大のサッカーとして裏に裏に、変なことをしないでシンプルに行こうということだったので、裏にダイレクトに行こうという考えだった(今回無失点の試合だったが)最後まで粘ることが出来た。先輩に声をかけてもらったりして助けられた部分もあったが、全体的に粘ることが出来た。最後まで出来たのは良かった。(次節に向けて)チャンスをもらえるかはわからない。でも出させてもらえたら試合に出られない人の気持ちも背負って最後までやり抜きたいと思う」

なお、次戦は5月6日に東国大グラウンドにて11:30から早大と対戦する。

◆東国大グラウンド
〒350-0245 埼玉県坂戸市四日市場81-1
・東武越生線「西大家」駅より、徒歩4分

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