• 4回、ツーランスクイズを決められ……亜大相手に翻弄され、無駄な失点が多く見られた(捕手・前田)=明治神宮球場で(中川達夫撮影)

  • ソロ本塁打を放った若林。スタンドインの瞬間にポーズを決めた(石井颯撮影)

  • 4回表、審判の判定が覆り無死満塁に。その後大倉監督は審判に抗議した(中川達夫撮影)

  • 7回途中から登板した浪岡。無失点に抑え打線の援護を待った(石井颯撮影)

  • 代打出場から3戦連続で安打を放った保谷。この日は3点を追いかける最終回に二塁打で出塁しチャンスを作った(中川達夫撮影)

相手に攻守ともにかき回され……3回戦を落とし未だ勝ち点1

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対亜大3回戦(2019年10月18日 20時26分)

東都大学野球秋季1部リーグ対亜大3回戦が10月18日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

亜 大 010 302 100=7
駒 大 110 010 102=6

〈打者成績〉
      打安点
(8)若 林313
(6)林 琢500
(D) 菅 101
(5)平 野400
(2)前 田310
(9)緒 方400
(7)保 谷420
(4)新 田431
(3)今 井310
 3 谷 本000
 H 与 倉100
     計3285

〈投手成績〉
    回  打安点
●竹 本 5  2143
上 野 1  631
越 智  2/3 411 
浪 岡 21/3 800

1部残留に向けて負けられない一戦。初回に菅力也(商4)の犠飛で先制するが、その裏先発の竹本祐瑛(法3)が同点に追いつかれるが、2回2死三塁から新田旬希(商2)の中前適時打で勝ち越しに成功した。
流れが変わったのは4回。1死一、二塁から右前への飛球に緒方理貢(法3)が飛び込み、これがダイレクトキャッチ、アウトと判定されると、2走者は飛び出しており、併殺に。だが、亜大・生田勉監督がワンバウンドしていたのではと抗議し、審判が競技すると、判定が覆り右前打になってしまう。1死満塁から試合が再開されると、次打者の2球目にスクイズを決められ、一塁送球間に二走にも一気に生還されてしまう。さらに二死二塁からの三ゴロを平野英丸(地4)が一塁へ悪送球。ボールはカバーに入った新田がすぐに抑えたが、二走はノンストップで三塁をまわっており、本塁送球は間に合わず。小技と足でかき回す亜大野球に翻弄されて逆転を許した。
5回以降は一進一退の展開。若林楽人(現3)の左越え本塁打で1点を返すも、6回に上野翔太郎(現4)が三者連続四球で満塁とされると、スクイズと失策でさらに2失点。7回にも先頭の四球から1点を失う。それでもその裏、先頭新田の左越え二塁打などから若林の犠飛で3点差に追い上げる。最終回にも保谷駿(●1)、新田の連打で無死一、三塁とすると、内野ゴロの間などに2点を返したが、反撃はここまで。1点及ばず、勝ち点獲得ならず。次週は立正大との勝ち点1同士の戦いに。勝ち点を奪えば1部残留、落とせば入替戦行きの決戦に挑むことになった。

◆大倉 孝一監督
「同じパターンになるのはうちのチームがまだそういう現状と言うこと。(戦いぶりは悪くないように見えるが)スクイズがきたのにツーランスクイズが予測できない。ここでバント、セーフティがあるってここで牽制入れようという予測がまだ甘い。だから隙が出る。勝てていた試合だったと思う。投打自体に差は無いと思う。春はまだ力が無かったが、秋は力が整ってきている。そういう手応えはある。ただ考えるプレーというか、当たり前のことがまだ出来ていない。それが隙になっている。(ファールがまえより打てていたが、粘りは)あるところと淡泊なところと両方ある。だんだん出てはきているけれど。(浪岡投手の内容は良かったが)そうだね。浪岡も4年生だから。自分の持っているものを出しきろうとしたんじゃないかな。4年生の最後だという気持ちもあるし、でも1年生もどんどん起用して、とね。(あと1週間、選手には)選手はわかっている。ずっとここが大事っていうことは言ってきて、選手も意識して練習している。だからここからも同じ事をやっていくしかない。ただ結果が出ている以上、どういうつもりでやっていくかというところだと思う。立正戦で全部出し切れるしかわからないが、続けていくしかない。辛抱強くやるしかない」

◆浪岡 千昌
「(今季初登板)緊張は全くなかった。相手バッターはカット、カットでくるとわかっていたので、大胆に腕を振って、攻めようという気持ちでいったら、結果がついてきた。(今季初のベンチ入りだったが)昨日帰ってご飯を食べていたら、コーチに「明日(ベンチ)入ってるから」と急に言われた。ずっとAチームの練習には入っていたので、いつ入ってもいいように準備はしていた。(かなり気合が入っているように見えたが)めちゃくちゃ入っていた。まだ3回攻撃があったので、ぴたっと抑えれば逆転できると思っていた。(次戦に向けて)頑張るだけ」

◆前田 研輝
「(悔しい試合になったが)やっぱりいらない失点が負けに繋がってしまった(昨日からどんな意識で向かったか)策も変わったが、竹本は前回良い感じだったので同じようにいこうと声をかけた。(ボールが多かった竹本投手をどうリードしたか)ファールで粘られて、そこでリズムが狂って、竹本は投げにくそうだった。もったいなかった。(4回の一死満塁でマウンドで監督と何を話したのか)相手は動いてくるけど落ち着いていこうと。(動いてくる亜細亜をどう想定していたか)スクイズがあるのは監督から言われていて頭にはあった。ツーランスクイズも防げる失点だった。(初登板で好投した浪岡選手について)
フォークボールがけっこう決まっていたので、多めに使ってそれが決まって三振がとれた。ここは良かった部分。(次に向けて)昨日も今日も課題が多かったので、それを立正までの3日間で課題を詰めていこうと。しっかり課題を詰めて、立正戦にベストな状態で臨めるようにする」
◆保谷 駿
「(2回目の先発になるが、昨日からの心境の変化はあったか)(心境の変化は)なかったが、体力的に疲れていたのが違っていた。(ファールが多くて粘っているが意識していることは)僕の役目はファールいっぱい打って、球数稼いでチームの雰囲気を上げることだと思っているので、そこをしっかりやろうと思って打っている。(9回で打席に入る前の心境は)昨日も9回先頭で回って、打てなかったので、今日は何としても出塁したいと思って、打席に入った。(打った時の気持ちは)打ったというよりも出塁できたことが一番大きかったのでそこはうれしかった。(次戦に向けて)次も僕の粘りからいい雰囲気にチームを持ってこられたらいいなと思う」

◆生田 勉監督
「(貴重な勝ち点だが)正直力のないチームなので、入替戦の練習をずっとやっていた。入替戦までに力をつけようとやっていた中で、練習でやったことをこの3試合で試した。正直勝てるとは思っていなかった。ぎりぎりだが、勝ててよかった。(判定が覆った場面は)ワンバウンドだったのが、(三塁側)ベンチからよく見えたので、もう一度(審判の)皆さんで確認をしてみて下さいとお願いしたら、落ちているということだった。エンドランをかけていたので、(二走が)ホームを通過していてもいい状況だったが、『ミスジャッジと認める。そういう作戦もあるだろうけど、ここは1アウト満塁から開始させて下さい』とのことだったので、わかりましたと(言った)。審判は勇気のある決断だったと思う。あれで流れが変わってしまったので、駒澤さんには不運だったと思うが、100%落ちているのが見えたので。素晴らしい駒澤さんの粘りで、東都の醍醐味だと思う。(判定が覆った直後にスクイズで勝ち越したが)うちはスクイズでしか点が取れない。スクイズは2回とも外されていると思うが、草部がよくバントしてくれた。(スクイズや内野ゴロで二塁走者が一気に本塁を狙う場面が複数回あったが、駒大の一塁が初出場の今井だったことも関係あるか)それはない。何か動かないと点が取れないので。(駒大は)僕は野村謙二郎(89年卒)と同級生だが、駒澤さんは学生の時から憧れのチームで、ずっと勝てなかった。本当に常勝軍団で、こういう野球を目指してやりたいと思っていた大好きなチーム。太田誠さんは社会人(NTT東京)の先輩で、ああいう指導者になりたいと思っている」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部リーグ対立正大第1回戦は10月22日(火)11:30~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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