• 貧打に苦しみ2季連続の入替え戦が決定した=明治神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 序盤に2本のソロ本塁打を浴び4回途中で降板した(石井颯撮影)

  • 二塁打を2本放ったが得点にはつながらず……

ここにきてまたも貧打に苦しむ……2季連続の入替戦が確定

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対立正大2回戦(2019年10月24日 17時19分)

東都大学野球秋季1部リーグ対立正大2回戦が10月24日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 000 000 101=2
立正大 110 010 10X=4

〈打者成績〉
      打安点
(7)緒 方400
(6)林 琢400
(8)若 林210
(5)平 野410
(D) 菅 311
 R 神志那000
 H  東 100
(4)新 田420
(9)鵜 飼210
 H 保 谷100
 9 与 倉110
(2)前 田300
(3)今 井200
 R3谷 本000
     計3171

〈投手成績〉
●福 山 42/3 2053
越 智    100
上 野 21/3 1030
竹 本 1  300

すでに一勝を献上している駒大は、入替戦回避に向け背水の陣で臨んだ。
投げては先発の福山が初回に右方向へのソロ本塁打を浴び1点を失うと、2回裏にも左方向へのソロ本塁打であっけなく2点を献上。その後4回までは三者凡退に抑えたが、5回裏、先頭打者に右方向への安打を浴びると犠打と盗塁で2死三塁に。ここから右前に落ちる適時打でさらに1点を追加されると、なおもその後の四球で2死一、二塁に。この回限りで降板し、打線の援護を待つこととなった。その後マウンドに上がった上野翔太郎(現4)はこの回を中飛におさえ難なく乗り切ると、その後7回に先頭打者への左前安打と暴投などで1点を失うもそれ以上の失点は許さず。最後は竹本祐瑛(法3)へのリレーで相手打線を封じ乗り切った。
しかし打線は相手投手・渡辺◯◯を前に6回まで三者凡退に抑えられる貧打に苦しむ。7回表にようやく四球で出塁すると犠打、相手の失策間などで1死三塁とし、菅力也(商4)の左前安打で1点を返す。その後も新田旬希(商2)が右方向への二塁打で続くが後続倒れ二者残塁に終わる。9回表にも先頭打者が死球で出塁し、平野英丸(地4)の中前安打で無死一、三塁の好機を作るも、代打・東凜太朗(政4)が併殺打に倒れる。この間に若林が生還したが反撃はここにとどまった。大事な一戦でわずか7安打2得点の貧打に苦しみ2季連続の入替戦行きが決定した。

◆大倉 孝一監督
「(打てなかったが)そうだね。もっともっと食らいついて低い打球を打たなきゃいけない。(打席での粘りは)結果的にファールなんだよね。そういうつもりでみんなやっていると結果的にファールになる。練習からもっとそこにこだわらないといけない。(7回に1点を入れたが、1点止まりだったのは)当然(もっと点を取りたい)。けど、ヒットを打つしかなくなってしまう。ゴロを打って進めてっていう形が作れないと。ヒットヒットでは点は取れない。(最初の2点は本塁打での失点だったが)福山自身は悪くなかったし。たまたまではないけれど、仕方が無いよね。(立正大はベンチが賑やかだが、駒大は)いやもういつも通り。(最後は併殺に倒れ2死満塁だったが)そりゃあツーアウトランナー無しはなかなかひっくり返せるものではないよ。2人(ランナーが)出たけどね。(以前よくリーグ戦と入替戦はちがうと仰っていたが、ここからまた切り替えて向かっていくのか)そうそう。もう当然それしかない。東都はそういうルールだから。優勝がなくなったのなら最下位を避けるように一生懸命やったけれど、結果的に最下位になったのならなんとか1部に残るように、やっていくしかない。(選手には)いやもう『覚悟しようや』とね。『最下位だったんだから、きっちり責任を取る覚悟をしようや』と。(秋で4年生が引退するが、春と秋の入替戦での違いは)そんなのは関係ない。4年生は引退するけれど、駒澤っていう伝統はずっと引き継いでいくわけだから」

◆鈴木大智(法4)
「(試合振り返って)昨日と同じように先に点を取られて、それを縮める前に点差を広げられてしまう展開だった。点を取ってもすぐ取りかえされてしまう苦しい状況が続いてしまった。最終回の追い上げられる雰囲気になっても点差が開きすぎているなと思った。終盤までに一点差、二点差の展開にできてればわからなかった。取られてすぐ取り替えせないと厳しい。(ランナーが出せなかったがどう打開しようとしたか)四球も少なくて、ストライク先行してくる渡部くんが調子良かった。受け身にならないように来た球をちゃんと打っていくことを徹底していこうとした。その結果、ヒットにならなかったり、点に繋がらなくても仕方ないから攻める姿勢だけを見せていこうと話した。(9回の円陣について)ベンチのみんなでピッチャーにプレッシャーをかけて打たせてあげようと話した。(入替戦になったが監督からはなんと言われたか)春もこうなって粘って勝てたので、秋も粘るしかないよと。今までやってきたことよりもっとやらないと勝てるものも勝てないと思うからこの次の試合までの入替戦までの時間、足りないものを詰めていこうと。(入替戦に向けて)僕ら4年生は最後になるが、下の学年には1部の野球をまだまだ経験してもらいたいと思っているので、(残された時間が少なく)僕らができることは少ないかもしれないが、残せるものを残してしっかり勝ち切って、また来年も神宮球場で駒澤大学を見れるように最後まで頑張りたいと思う」

◆菅 力也
「(反撃が遅かったが)できるようになっただけましだが……。いいところが出てきた分、それが続かないのが辛い。なんでと思う。やっとできると思ったことができなくなって、できないままというのは感じる。内容自体はそんなに悪くないと思うが、いい当たりが正面つくのは1番相手にはまっているということ。苦しいなと思う。(タイムリーは)その前に見逃し三振を取られて情けなかったので、食らいつくしかないと思った。(ベンチの雰囲気は)いつも通りだが、いつも通りじゃだめだと思う。変に気負わずにというのはあったけど、個人的には先週の亜細亜を見習うような、立正も勢いがあるのだから余計やらないと差は出ないと思った。それはみんなに伝えないといけないと思う。(試合後のミーティングでは)覚悟するしかないと。東都でやっている以上付きものなので、やるしかないこと思う。(課題は)昨日も打ち込まれたとはいえ、変に考えてすぎて難しいピッチングになったのかなと思う。もっと楽に攻めていい場面で、厳しく厳しくいってしまったりしたと思う。バッテリー中心に、まずは自分達の研究をしないといけないと思う。バッターも、どれだけ甘い球を見逃して、厳しい球に手を出しているか。自分が打席で感じるよりも、後々ビデオで見て感じるものが大きいと思うので。あとは、苦しい試合を想定した練習を、出ている選手が作らないといけないと思う。(昨日、今日と広島から幼なじみが来ていたが)保育園から中学まで一緒の友達。せっかく来てくれてのでいいところを見せたかった。勝つにこしたことはなかったので……」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部2部入替戦1回戦は11月9日(土)に明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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