• 100%の力を出したいと語った谷平=北ガスアリーナ46で(元井可奈子撮影)

  • 相手を崩すサーブを打つ橋本(柏田美波撮影)

  • 安定の攻撃力を見せた森田

  • チームの士気を高める山根(元井可奈子撮影)

課題は『決定力』...日大に敗戦し、東日本インカレ閉幕。

[男子バレーボール部](2019年06月28日 15時48分)

第38回東日本バレーボール大学男女選手権大会の決勝トーナメント2回戦が6月28日、北ガスアリーナ46で行われた。結果は以下の通り。


<スコア>
駒大 1-3 日大☆
1set(25-27)
2set(19-25)
3set(25-22)
4set(20-25)


<スターティングメンバー>
1 谷平拓海(現4)
3 齋藤浩貴(歴4)
5 尾形哲郎(経4)
9 森田凌雅(営3)
11 山根晏輝(G3)★
12 山田大悟(経3)
28 江藤巧(法1)

★はリベロ


 東日本インカレでベスト16入りを果たした駒大。相手は春リーグにフルセットで制した日大。第1セットは谷平のキレのあるスパイクで幕を開けた。序盤からお互い一歩も譲らない展開。しかし、中盤からサーブミスやブロックアウトなど細かいミスが目立ち、2回のタイムアウトで流れを変えようとする。22-23の場面、相手のボールがあたり尾形が負傷。代わりに今大会初出場の谷崎晃平(商3)がコートに入る。相手のピンチサーバーによる攻撃もあり、追い込まれる。デュースに持ち込むも25-27でこのセットを失った。
 相手のペースを断ち切りたい第2セット。レギュラーメンバーの尾形が不在ながらも序盤からレフトの齋藤を中心に点を重ねる。しかし、中盤に入り日大の粘り強いレシーブに苦戦。なかなか攻撃が決まらず、徐々に点差を離されてしまう。終盤、巻き返しを図るも、19-25でこのセットを落とす。
 続く第3セット。追い込まれた駒大だったが、上手く切り替え、谷平のスパイクで先制点を奪う。序盤は相手にリードをされながらも取って取られての攻防を見せ、7-8の場面では山田のサービスエースで逆転。しかし、相手も負けじと連続得点を決め、両者譲らぬ試合展開を見せる。中盤、齋藤と交代で入ってきたのは谷崎と同様、今大会初出場の橋本直幸(政4)。サーブ権が橋本に回ってくると力強いサーブで相手を圧倒し、連続得点で逆転。谷平のスパイクで先に20点台にのると、橋本、山根を中心に繋ぐバレーでリードを守り抜き、25-22でこのセットをものにする。
 第4セット、序盤から接戦となった。谷崎のブロック、相手を崩す橋本のサーブと途中出場したメンバーがチームに積極的に貢献し、日大に迫る。しかし15-16の場面、相手にサービスエースを取られ、流れが日大に。終盤、森田のパワーあるスパイクで相手を追うが、連続失点を許し20-25で試合終了。ベスト8入りは叶わなかった。


◆鈴木淳平監督
「(試合の総評は)リーグでは(日大に)一度勝っているので1セット目を取って、こちら(駒大)を有利に進めたいというのが考えだった。当然むこう(日大)は負けたことも自分たちで分析して、駒大対策というのをしてきているのではないかとそういう捉え方をしている。非常にやりずらかった。(相手が対策しているという)想定はしていたが、選手や私たちが思っている以上に日大は上手くやってきたという感触。納得できる負け方だなという気がする。劣勢な時ほど踏ん張る力や我慢強さが求められるのに踏ん張りきれなかったり、我慢しきれないというのはいけないと思う。その点は秋(リーグ)までになんとかしなければならない。目標は達成できなかったが、負けた結果も内容も受け止めて、なぜそうだったのかというのをしっかり見つめてその課題に取り組まないといけない。(秋リーグに向けてどう調整するか)精神的にいかに強くなるかというのは練習量やバレーボールのゲームで耐えなければいけない苦しい状況を設定してそれでどれだけやり込めるかというのは1つあると思う。本人たちがこういう内容や結果じゃまずいと思って意識を変える行動をする、自分たちではわからないことをこちらから指摘して、(選手たちに)理解してもらわないといけない。監督、コーチは気づかせるというのも1つの役目。気づくまで根気よく待つというのも出来るが、残念ながら前半戦が終わって、思うような結果は出ていない。恐らく、本人たちも納得していないと思う。本気でそれを変えたいということにきっと(選手たちは)なると思うが、じゃあ具体的に何をするかというのを深く自分たちで議論して発見するというところがちょっと難しいのではないかと思う。結局、今までの練習をしっかりやればいいみたいなそういう安易な回答ではなくて今までの繰り返しでこういう結果なのだから何かを変えなければいけないと思う。(秋季リーグに向けて一言)私もすごく負けず嫌いなのでこのままでは終われない。学生とたくさん話し合ってより良くなれるようにチームで頑張って(目標に)向かっていきたい。結果として上位優勝争いをしたい。最終的に全日本インカレでは優勝。インカレは一発勝負で何があるか分からない。5回勝てば優勝になるトーナメントなので駒大よりも上の順位のチームを全部倒して優勝というのを考えるとそれにふさわしい体力、技術、精神が求められる。秋季リーグを通じてそういうのを高めていって秋1つでも多く勝って、上位に入るという目標を達成したいし、その先に繋げたい」

◆谷平拓海副将
「(今日の試合を振り返って)春に日大にフルセットで勝った時はリーグ戦で次がある試合だった。同じ相手での今試合は一発勝負での弱さというのが見られた。(2セット目から3セット目のコート内の雰囲気の変化については)2セット目からはあとがないので自分たちの力を100%出せずに終わるということだけはしたくなかった。チーム全体が100%のパフォーマンスができるような雰囲気づくりをチーム全体でしていた。(久々に出るメンバーが加わった第3セットの雰囲気については)全く変わっていないと言ったら嘘だが誰が入ってもチームのスタイルは変わらない。(チームとしての課題)一発勝負での終盤の詰めの甘さが課題。抜けきれない、我慢しきれないまだ大学生のメンタルでは負けてしまう。自制心をコントロールする力を身につけなければいけない。(秋リーグに向けて)今回の大会を通して(スパイクなどの)決定力不足が目立ったので爆発力を身につけていきたい」

◆橋本直幸
「(今大会、初出場だったが)試合勘を取り戻すのに少し時間がかかった。自分でもあまり満足のいく結果ではない。もっと貢献できれば良かったと思う。(プレー中に笑顔が見えたが)チームの雰囲気が沈んでいたので盛り上げる意味で自分が入った。(去年よりも出場する回数が変化したが)レギュラーから外れて悔しい気持ちもあるが、今の自分にできることもあると思う。外から見てみないとわからないこともある。今日みたいに途中から入った時にそれに気付けてコート内の人たちにそういうことを伝えられればいいと思いながら、今日の試合に挑んだ。(東日本インカレを経て、課題は)サーブとブロックはできたが、スパイク面で決めきれていたら、トスも散って相手のブロックもつきにくかったんじゃないかと思う。うち(駒大)のセッターの早いバレーに自分がまだ対応できていないところもあるので、そこをもっと練習で詰めて貢献できるようにしていきたい」

◆森田凌雅
「(今日の試合を振り返って)1部で今までずっと戦ってきた日大だが、相手からの攻撃に対応しきれなかったのが今回の敗因かなと思う。(2セット目から3セット目のコート内の雰囲気の変化については)2セット目までは悪かった。しかし、3セット目ずっと競っていて、中盤に連続で点を獲得した場面でここしかないという感じでムードが上がったのかなと感じた。(次の秋リーグに向けて調整したいことや課題は)秋リーグは(春リーグの)5勝6敗より上に行きたい、チーム全体の平均的なレベルを上げて、なおかつ、対戦相手にも対応できる能力をこの短期間で身につけられればと思う」

◆山根晏輝
「(個人の調子は)今まで通りできていた。調子は良かった。(チームの調子は)1回戦や2回戦は最後のセットで競り合った試合もちょこちょこあったにもかかわらず(今回の試合に)気持ちの部分で余裕を持って入ってしまったのが上手くいかなかった要因だと思う。(2セット目の途中から雰囲気が変わったが)向こうのレシーブがすごく良くて駒大の方が粘り負けしていた部分があった。最後の最後に決めきれないパターンが多かったのでその積み重ねが雰囲気を悪くしてしまったのではと思う。(個人としての課題は)トスの精度をあげたりもっと(レシーブで)オーバーを使えるように試合でもやっているが、今回の東日本でそんなにミスをしたプレーはなかった。継続して練習していきたい。(チームの課題は)ミスを減らすこと。(秋のリーグに向けて)全員、今のメンバーで固定されたわけではないので一人ひとり課題を持って、この東日本を糧にして上位を目指せるようにやっていけたらいいなと思う」

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