• 今後はさらにチーム作りをして頑張りたいと語った曽田=浦安総合体育館で(元井可奈子撮影)

  • 駒大バレー部に歴史を刻みたいと語った谷平

  • チーム力の向上がプレッシャーと自信に繋がったという齋藤

  • 試合中も深呼吸でリラックスできたと語った山根

日大に白星を挙げ、8位で春季リーグ閉幕!

[男子バレーボール部](2019年05月18日 21時14分)

平成31年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦、対日大戦が5月18日、浦安総合体育館で行われた。結果は以下の通り。


<スコア>
☆駒大3-1日大
1set(22-25)
2set(25-22)
3set(25-19)
4set(32-30)


<スターティングメンバー>
1 谷平拓海(現4)
3 齋藤浩貴(歴4)
5 尾形哲郎(経4)
9 森田凌雅(営3)
11 山根晏輝(G3)★
12 山田大悟(経3)
28 江藤巧(法1)

★はリベロ


4月から始まったリーグ戦も残すところあと1試合。4勝6敗で迎えた春季リーグ最後の相手は日大。昨年の秋季リーグでフルセットの末、惜しくも白星を挙げられていない相手だ。日大との試合はフルセットまで持ち込まれることが多く、今回も接戦の試合展開となるか。
第1セット、先制点を決めたのは森田。しかし、3-3の場面から4点連続得点を日大に決められ、リードを許してしまう。中盤はサーブミスが目立ち、森田、谷平のスパイクポイントで連続得点するもなかなか相手に広げられた点差を埋められない。終盤、選手交代で曽田一也(社3)、坂口遼(国3)を投入するも相手に逃げ切られてしまい、このセットを落とす。
続く第2セット、序盤から相手はサービスエースを決め、出だしで勢いをつけ、駒大は後を追う試合展開に。しかし、7-8の場面で山田が点を決め、加えて2点連続得点により逆転に成功。その後も齋藤中心に攻撃を重ね、1度も相手に逆転を許すことなく20点台へ。終盤も攻撃の手を緩めることなくセッター江藤とセンター山田の息の合ったクイックに加え、谷平が決めた点によりブレイク。マッチポイントに乗る。25点直前で相手に1点譲るもキャプテン谷平のネット側の球さばきにより得点。このセットをものにする。
第3セット、先制点こそ相手に許すも、4連続得点で一気に逆転すると、試合の流れは駒大に傾き、24-13と相手を圧倒する。が、あと1点が遠く、ミスが重なり相手に6連続得点を許す。その後タイムアウトを挟むと、尾形がネット際からボールを押し込みこのセットを制す。
勝負の第4セット、序盤は相手ペースで試合が進んでいくが、齋藤のスパイク、江藤のブロックと谷平のサービスエースで3連続得点すると、そこから徐々に点差を詰め10-10で同点とする。その後は点の取り合いとなり、24-24でデュースとなった。その後も一進一退の点の取り合いが続く。初めは日大優勢だったが、相手のミスで取った1点で相手の隙を逃すことなく森田がすかさずスパイクで点を決め、ブレイク。流れを逃すことなく攻め込み、齋藤のサービスエースでこのゲームにピリオドを打つ。スコアを32-30とし、最終戦を勝利で飾った。

結果は5勝6敗。1部で5勝するのは初だという。ランキングは昨年の秋季リーグから順位を1つ上げ、8位で終えた今年の春季リーグ。上位入賞には届かなかったが、日本一を目標に掲げ、前へ向かって突き進む駒大バレー部の今後の活躍に注目だ。


◆鈴木淳平監督
「(試合の総評)5勝6敗で終わろうと目標をゴールデンウィーク中盤のところで少し切り替えたが、最終的にその通りに終わることができたので良かった。これまで一部に何度か上がってきている中で5勝したことがなかった。4勝までで。5勝目が取れたのは大きいと思う。このリーグ戦を締めくくる意味でも、次のインカレ、秋のリーグに向かう意味でも1勝を取って終わるのとそうではないのとでは全然将来が変わってくるという話をしていた。結果的に応えてくれたので、頑張ってくれたなというのが率直な感想。(今季リーグで成長が見られた選手は)4年生でコートに立ってる谷平、尾形は非常に責任感を持ってやっていたと思う。プレーの質も上がった。谷平はチームのエース、キャプテンでみんなが信頼しており、それに十分応える結果を出していると思う。尾形に関しては、1年の時は少し出てたが、2年目、3年目でほとんど試合に出れてない中で、春季の最初からずっと出続けている。もちろん課題はあるが、出来ることをしっかりやっていたと思う。この2人はよくやってくれたと思う。もちろんその他のメンバーもだが、もっと出来て良かったんじゃないかなとも同時に思う。(東日本インカレに向けて)今季は恐らく良くて7位。上位に残念ながらあと一歩届かずだったが、この順位より下がることはもちろん考えてない。東日本インカレで、他の学連の大学ともやるがやはり関東の大学の代表として出るので今の順位以上の結果を出せるようにまた気を引き締めてやっていきたいと思う」

◆曽田一也主将
「(今日の試合を振り返って)序盤が悪くて、相手に流れを持っていかれた。そこが1セット目の敗因だったと思う。しかし、2セット目からスタートなどをしっかり切り替えられたから、ゲームに勝てたと思う。(自身の調子は)3セット目、点差が離れた後に自分がミスをしてしまい、そこから相手に流れを渡してしまったので、そこをしっかり改善していきたい。(セットの終わりから出場する場面があったが)森田のレシーブの代わりという役割で入っていた。(今季を通して印象的だった場面は)1試合目の明大戦で、みんなの調子が良くチーム全体でも盛り上がっており、試合内容も良かったのでその試合が一番良かったと思う。(後半戦で連勝したが)先週2勝して、残りをしっかりと勝てるように1週間準備をしてきたが、去年よりは1勝多いがまだやれると思うので、東日本インカレや秋リーグではさらにチーム作りをして頑張っていきたい。(このリーグで成長を感じた選手は)山田と森田と尾形、センターの二人がしっかりしてくれていた。尾形は去年まではメンバーにも入っていなく、キャリアが少ない中で今季のように戦えたことに成長を感じた。山田は高校までの経験が少なく、それでここまでやれるなら、あと1年あるのでさらに期待できると思う。森田は崩れたりする部分があったが、精神的に強くなったと思う。(東日本インカレに向けて)最近は入れていないベスト8を最低ラインとして、そこからいけるだけ上にいきたい」

◆谷平拓海副将
「(チームの調子は)今日は見た感じ悪かった。周りから見ててもそうだが、一緒にプレーしてても悪かったかなと。全員が悪かったわけじゃないが、今日はなんとなく勝ってしまった試合だった。(今季を通して印象的だった試合は)やっぱり初戦。泥くさい駒沢らしいバレーができたから。(成長を感じた選手は)センターの山田大悟。彼は無難に仕事をしてくれる。点を取ってくれるおかげでサイドの攻撃も楽になって、攻撃力に幅が出た。セッターの江藤と相性が良いと思う。(個人的に成長したところは)特にない。別に(笑)。キャプテンマークを背負ってるからそういう振る舞いとかは変えていかないといけないとは思っていたが、プレースタイルを変えることはない。(東日本インカレに向けて)うちの実力は実力を出し切れずに終わってしまう部分がある。僕はまだ選手のみんなの実力は未知数だと思っていて、まだまだ伸び代もあると思う。日本一を狙える力も。一番良い順位を取って最後、駒沢大学のバレー部に歴史を刻みたい。そういう意気込みでやっていきたいと思っている」

◆齋藤浩貴
「(自身の調子は)体の調子は良かった。(足の調子は)最終戦で休める時間もあるので、今日はとりあえず足の具合は関係なくやりきろうと思った。(無理した場面はあったか)フルセットになってたら足をつってたと思う。きつかったけど、4セットで勝てて良かった。(4セットもサービスエースを取るなど活躍していたが)気持ちでなんとか入ってくれていう感じで打っていた。最後はネットに当たってくれたから、取れた。試合を通じてサーブもあまり入っていなかったのが、そこは吹っ切れて、いつも通りに打とうと思ったら最終的に、入ってくれてサービスエースが取れたので安心した。(今季リーグで印象的だった試合は)個人的に言うと、明治と学芸が印象に残っている。レフトで練習してきて、初戦の明治でレフトでも絶対に通用するなという風に変わった。キャッチも踏ん張るところは踏ん張れて、力がついてきたなと感じた。学芸の時は怪我明けにオポ(ジット)をやって。レフトよりは経験があったので、両方できるなと感じた。明治ではレフト。がっつりキャッチやってスパイクも打って。学芸の時はオポ。2つできることが売りにできる。誰かが悪い時に自分が入って、チームが悪くても自分が2つできるので、うまく対応できればチーム力も落ちない。そこはこれからも売りにしていきたい。(白星が昨年よりも一つ増えたがチーム力は上がったと感じるか)上がったからこそ、東日本インカレ、秋リーグで勝っていかないといけないというプレッシャーもある。逆に言えば、自分たちはこれだけできるという自信にもなった。今度は入替戦回避じゃなくて、上位のチームを食って、東日本でも(ベスト)8とか4、準決、決勝まで行きたいと思う。秋リーグは半分以上。今回は達成できなかったが、秋は上位のチームを食って、少しでも駒大の強さを上位のチームに見せることができれば、と思う。(東日本インカレに向けて)東京から出る大会が初めてで何が起こるかわからないが、会場や場所が変わってもいつも通りの駒大バレーをすれば結果がついてくると思う。そこを意識して頑張りたい」

◆山根晏輝
「(自身の調子は)序盤、レシーブの方で緊張して余裕がなかった。声が全然出てなくてやばいなと思っていたが、1セット目を取られた後から自分で変わろうとした結果、どんどん調子が上がっていった。後半はものすごく良かったと思う。(今季で印象的だった試合は)初戦の明治。明治のレギュラーのセンターがいない中、そこで自分たちのバレーをしてフルセットだったけど勝ちきれた。そこからこの一勝で結果として、5勝6敗があると思う。初戦の明治で勝ちきれて本当に良かったと思う。(リーグが始まる前に練習で意識していたところは)気持ちの部分。自分のメンタルを深呼吸とかして、色々工夫していた。その結果、深呼吸が一番自分に合っていた。リラックスすることができるので、これからも続けていきたい。自分のプレーができるようになるには、どうやっていくかが大事になってくると思った。(東日本に向けて)ベスト8までは残れるがベスト4から東日本、全日本インカレでも厳しくなってくる。ベスト4に残れるように頑張りたい」

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