東都、秋季も1日3試合制継続の見通し ナイターにこだわらず、開始時刻前倒しへ

[硬式野球部](2019年06月28日 20時34分)

東都大学野球連盟の評議員会と理事会が6月27日に行われた。理事会後に福原紀彦理事長と瀬尾健太郎事務局長が取材に応じ、秋季も1日3試合制を継続していく見通しであると話した。

 東都大学野球では今季から1日3試合制を導入し、連日ナイトゲームを行った。入場券の売り上げが好調だった一方、試合時間が長くなり、17:00開始予定だったナイトゲームは一度も予定通りに開始できず。5月23日の駒大対立正大2回戦が23:00終了となるなど、選手の健康に影響が出かねない状況も発生した。これを受け理事会は、秋季は3試合制を継続した上で、ナイトゲームにこだわらず、11:00だった第1試合の開始時刻を前倒しする方針。今後は7月に行われる臨時監督会と臨時理事会で試合開始時刻変更の詳細、タイブレーク制を導入するかなどを話し合い、8月上旬までには結論を出す見通しだ。
 また、理事会に先立って行われた評議員会では任期満了に伴う役員改選が行われ、福原紀彦理事長が再任された他、これまで常務理事だった瀬尾健太郎事務局長が、専務理事に選任された。今年度から役員が増員され、理事は18人から23人、幹事も1人から2人に。25人体制で理事会を行うことが決まった。さらに昨年度は亜大・生田勉監督が努めていた監督会の幹事長が27日付で東洋大・杉本泰彦監督に交代した。
 なお、例年8月に神宮球場で行われていた新人戦や交流戦は、今年は開催されない。

◆東都大学野球連盟・福原 紀彦理事長
「(1日3試合制は)平日開催でこれまで見られなかったOBの皆さんが見ることができたとご意見をいただいたし、観客動員数はアップした。大変盛り上がったし、いろいろなところで東都の力を感じた。それを支えてくれたのはマネージャー達。学生の頑張りはありがたかった。いろいろな収穫と同時に反省点が見えてきたので、これにどう対応するか。連盟内の意見だけでなく、球場スタッフの方など、支えていただいている方の意見も聞かなければいけないと思っている。(今後は)秋も3試合を念頭に日程を組む。今議論に上がっているのは試合開始時刻を前倒しすることや、タイブレーク制の導入をするかしないか。今季のように(試合終了が)遅くなってしまうことのないようにしなければならない。大学ごとにいろいろなところに合宿所があるので、試合開始が早ければいいわけではなく、何時が適切か検討している。もしタイブレークを導入するとしたら記録などの規定改正が必要だし、周知期間や各チームが対応するための練習期間も置かなければならないので、夏休み前までに結論を出すことが必要かと思う。監督会で議論してもらって、それを受けて理事会で決めることにしたい。(運営の改善点は)今日も理事会でいろいろな反省材料が出てきた。今季の最後(立正大対中大の試合)は両チームが了解したから試合をしたけど、今後は当事者が了解しても試合の間隔を設けるべきだと思う」

◆東都大学野球連盟・瀬尾 健太郎事務局長
「(来季は)7月の臨時監督会で試合開始時刻を早めるのか、タイブレークを導入するのか、準備投球規定の変更をするのかの話し合いをする。今季の東都は1試合平均2時間50分程度で、東京六大学と比べて7分、去年の東都と比べても10分長い。監督会と審判部会で検証し、それを踏まえて改善策を決める。準備投球の規定やベンチ横のキャッチボールなどもどうするか、監督会と審判部会の意向次第。具体的な案が決まれば、臨時理事会を行って決定する。また、神宮球場との協議になるが、秋はプロ野球のポストシーズンがあるので、毎回1日3試合ではなく、一部2試合開催や1試合開催ということも想定している。(来季のナイトゲーム開催は)ちょっと厳しいかなと思う。前年比で入場券の売り上げは増えたが、ナイター券は見込みより売れなかった。ナイター券があるから来たお客さんは少なく、1日で全チームが見られるというお客さんの方が多かったのかなという仮説を立てて、今後はその検証をする。(来年はオリンピックがあるが、日程は)秋の理事会で決めると思う。変則は覚悟の上。春は例年通りできると思うが、秋は神宮が9月の2週目ぐらいまで使えないので、厳しいと思っている。(今月30日に大田スタジアムで東都オールスターの試合があるが)メンバーを発表したいが、まだ決まっていないのが現状。1部から4部まで全大学の選手を出したいと思っていて、タイトルを獲得した選手を優先して選出している」

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