今季7度目の1点差負け 入替戦回避へ崖っぷち
[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対立正大1回戦(2019年05月22日 17時40分)
東都大学野球春季1部リーグ対立正大1回戦が5月22日、明治神宮球場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
立正大 000 003 000=3
駒 大 000 100 100=2
打安点
(4)林 琢520
(9)緒 方210
(8)若 林200
(6)新 田311
(Ⅾ) 菅 300
(7)山ノ井300
(5)平 野200
H 小 西100
5 谷 本000
H 与 倉100
(3)伊藤史400
(2)前 田210
2 鈴 木000
H 東 000
計2851
回 打安点
●福 山 5 1/3 2752
村 越 2/3 210
竹 本 3 1110
先発の福山優希(社1)は気迫を全面に出した投球を見せる。序盤から毎回のように走者を許したものの、要所を締め、点を与えない。すると打線は4回、先頭の緒方理貢(法3)が左翼線にポトリと落ちる二塁打を放つと、若林楽人(現3)が送り、新田旬希(商2)が右前適時打。幸先よく先制点を奪った。
だが、6回に守備のミスが多発する。1死一塁から立松由宇に右中間を破られ同点とされると、立松由は二塁で止まりかけたが、若林が捕球にもたつくのを見て一気に三塁へ。続く代打・増永光希は2球目を打ち上げ、邪飛に打ち取ったかと思われたが、これを前田研輝(商3)が落球。5球目を打たれた一二塁間の打球は伊藤史瑛(経2)が好捕も、本塁送球はショートバウンドに。これで立松由を三本間に挟んだものの、前田が深追いしすぎ立松由に三塁に戻られる。さらに1死満塁から代わった村越祐野(歴2)が神保翔に右前適時打を浴びると、二走の代走・風岡賢汰は三塁で止まっていたものの、緒方理貢(法3)の本塁送球が逸れる間に生還。失策が記録されたのは緒方だけだったが、記録に残らないミスが相次ぎ、逆転されてしまった。
打線は直後の6回、3四死球で1死満塁と攻めるも、山ノ井豪成(政3)、代打・小西慶治(市3)が連続三振。7回1死一、三塁から一走林琢真(市1)の盗塁が敵失を誘い1点を返すが、反撃はここまで。残塁は8を記録し、またもあと一本が出なかった。今季7度目の1点差負けで、入替戦回避へ崖っぷちに立たされた。
◆大倉 孝一監督
「(守備のミスが多かったが)エラーはエラーだから。試合で出てしまっているから(仕方がない)。(奪三振も多かったが)自分の持っているものをそれぞれがしっかり出した結果だと思う。調子がいいとかはなかったんじゃないかな。いつも通りだったと思うよ。(リーグ戦も終盤たが先発の福山投手に疲れなどは)当然そういった部分のケアはしているし、できるだけ疲れが残らない状態にして試合に入っている。(4回1死二塁で新田選手と菅選手2人に声をかけていたが)『どっちかで(ランナーを)還せよ』と。(平野選手に代打を出したのは)打てないのもあるし、左対左だからっていうのもある。平野が打ちづらいように向こうは左投手を出してきている。今は調子も悪いし、右の小西に代えた。(前田選手を代えたのはミスがあったからか)そうなるね。ミスしちゃうと気持ちが引いていってしまう。今は大事な場面だし、気持ちが引いていては勝負ができない。(残り2試合負けられないが)どっちみち必ず2試合勝たなければ勝ち点は取れない。だからもう今日の負けは関係ない。今日勝っても明日負けたら結局同じこと。だから考え方だよね。1試合は負けてもいいんだから、その負けがどこでも同じ。『とにかく明日勝つよ』と話した」
◆鈴木 大智主将(法4)
「(今日は前田に代わって途中からの出場だったが)監督に行けるかと聞かれて、行けますと答えた。切り抜けてくれと声をかけられた。(交代直後、村越選手に駆け寄ったが)自分の力を出しきれ、思いきって投げてこいと伝えた。(竹本選手とは)立正の打線の話をした。これ以上点は与えられないから、慌てずに、でも気負わずしっかり投げてこいと。(竹本選手とは9回にもマウンド上で話をする姿が見られたが)四球とセーフティバントで出塁をされたので、流れが向こうに行かないように間を置いた。2アウトだから、慌てずに投げれば大丈夫だと声をかけた。(タイムリーを打たれた場面では送球を捕球する際に体勢を崩したが)緒方からの送球が三塁側に大きく逸れてしまった。捕らなければいけなかったが、もう一歩届ききらず、弾いた場所も悪かった。グローブにかすっていただけに悔しい。(7回裏に四球で出塁した際、ベンチに向かって大きく吼えていたが)勢いをつけるために声を出した。塁に出ることしか考えていないので、四球とヒットも一緒だと思ってやっている。僕はあまりヒットを打てるバッターではないし、なんとしてでも、どんな形でも塁に出られるようにしようと思っている。前に話したヘッドスライディングと同じではあるが、ベンチにも勢いがつくと思うし、次のバッターもきっと繋いでやろうという気持ちになると思う。チームが一つになるためというか、チームに勢いをつけるためにやった。(その後ホームに還ってきた時も大きな声を出していた)あれも勢いをつけるため。まだ2-3で負けていて、もう1点取らなくてはならない場面だったので、盛り上げようと。(2戦目に向けて)勝つしかないので、思いきったプレーをして、悔いの残らないように全力で。ダメだったとしても入れ替え戦に勝てば良いだけの話だし、怖がってプレーしないで、自分の持っている物を全て出せるようにしようと思う。まだ終わった訳ではない。もう一回前を向いて、絶対3戦目に繋げられるように」
◆新田 旬希
「(試合を終えて)最下位がかかっているので、相手も必死でくる。先制したのはよかったけど、逆転された後の満塁などチャンスを生かしきれなかったのが大きかった。(糸川は)映像はずっと見ていたので、イメージ通り。(先制打は)1回の打席(2死二塁)もチャンスでまわってきて、打ち損ねたセンターフライ。外野フライでも1点入る状況だったので、何も考えず思い切り打った。(打席前に監督から声をかけられていたが)僕と菅さんが広島出身なので、『広島で1点取ってこい』と言われた。(4番打者の意識は)打つところは打つ、送るところは送るというところが大事。4番だからという意識はしていない。(次戦に向けて)緊張もするとは思うが、思い切ったプレーをした方が、緊張がほぐれたりする。最後だからと気負わずに自分の持っている力を出すイメージでいけば勝てると思う」
◆福山 優希
「(試合を終えて)絶対負けたらいけない試合。悔しい。(ボール先行の投球に見えたが)ロースコアの試合になると思っていたので、なんとか粘り強く、粘り強く投げていた。だが、整備が終わった後のあの回はフォアボールの後、1番打たれてはだめと言われていた長打を打たれた。そこで打たれるのは自分の甘さだと思う。(4回1死二、三塁で監督がマウンドに来たが)内野ゴロで1点入ろうが、外野フライで1点取られようが気にすることはない。どんどん攻めていけと言われた。(次戦に向けて)試合後のミーティングで監督が『何も躊躇することはない、どんどん思い切って攻めていく』と言っていた。今日負けたのはもちろん悔しいが、切り替えて、明日また100%で挑めるようにしたい」
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次戦、1部リーグ対立正大第1回戦は5月22日(水)17:00~明治神宮球場で行われる予定。
■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分
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