• 2015年秋季以来の最下位が決まった=神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 4回2死三塁、同点の2点本塁打を放ち喜びながら生還する東

  • 7回にはまたミスから追加点を奪われた。捕手鈴木(菅原菜央撮影)

  • 最後の打者となり点を仰ぐ新田(右)と、残留を決め喜ぶ立正大・佐々木勝哉(中川達夫撮影)

東同点弾も実らず……最下位確定で入替戦へ

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対立正大2回戦(2019年05月24日 12時36分)

東都大学野球春季1部リーグ対立正第2回戦が5月23日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 000 300 001=4
立正大 102 200 10X=6
 
      打安点
(4)林 琢400
(9)緒 方511
(8)若 林300
(6)新 田520
(D) 菅 000 
(7)山ノ井100
 H7木 下200
 H9与 倉100
(5)平 野211
(3)伊藤史000
 H  東 112
 3 小 西200
(2)鈴 木310
 H 鵜 飼000
     計2964

       回 打安点
 福 山 2 2/3 1443
 村 越    100
●竹 本 5 1/3 2342

 先発は昨日109球を投げた福山優希(社1)が連投も、初回1死から連続四球を与えると、佐々木斗夢の左前適時打で先制される。3回にも4安打を浴び2点を許した。
 今季初登板の相手先発渡部将太に苦しんだ打線は4回、先頭の新田旬希(商2)の左前打などで1死二、三塁とすると、代わった山本から平野英丸(地4)の犠飛でまず1点。続く代打東凜太朗(政4)が左中間へ2点本塁打を放ち一気に同点に追いついた。
だが、その裏、3番手竹本瑛祐(法3)が1死から奈良間大己の左前打や重盗などで2死二、三塁とされると、平田巧の左前2点適時打で勝ち越される。7回にも2死二塁から二走佐々木斗に三盗を仕掛けられると、ここで鈴木大智(法4)が三塁へ悪送球。この日もミスで追加点を与えてしまった。
 一度は追いついた打線も6回1死二塁、8回一、三塁での好機は生かせず。最終回に先頭平野英丸(地4)の左中間二塁打から3死球で1点を返すが、最後は新田が二ゴロに倒れて万事休す。四死球で得た好機をまたも逃し、2部に降格した2015年秋季以来の最下位が確定。選手は一様に沈んだ表情を浮かべ、一部選手の目には涙も。言葉数少なく球場を後にした。

◆大倉 孝一監督
「(満塁など好機はあったように見えたが、得点につながらなかったのは力不足か)まあそうなるね。結果負けたわけだし。(東選手の本塁打で逆転したが直後に追いつかれてしまった)そうだなあ。余計な四球が絡むと失点につながる。(自分たちのミスで好機を与えてしまうことはチームの雰囲気などにも関わるか)当然そうだよね。(代打を出すのが早かったが)そうだね、もう活気もつけていきたかったし、総力戦で行くといってあったから。(相手の継投が小刻みだったが)それも当然想定内よ。(福山投手は降板が早かったが)良かったらあのままずっと投げている。でももう次の失点が許されない状況だった。前半でなんとか食らいついて行かなければならなかったので。(次は入替戦だが、選手には)ここから今までのリーグ戦での課題を洗い出して、そこを詰めていくよと。入替え戦の日程ももう決まっているわけだし、そのルールに乗っかってできる限りの準備をしていこうとね」

◆鈴木 大智主将(法4)
「(先発の福山投手とは試合前に何を話したか)昨日も先発で投げていたので、立正も対策してきている。その中でも自分の持っているものを出して、落ちついて丁寧に投げられるようにしようと。(ピンチの場面では)打たれたら仕方がない。怖がるのではなく自信のあるボールをどんどん投げてこいと伝えた。(竹本投手の投球モーションが盗まれているように見えたが)癖があったのか……恐らくしっかり調べられた結果が(モーション盗みに)繋がっていると思う。なぜそうなったのかを考え直さないと、次の入れ替え戦でも同じようにやられてしまう。自分達でも、なぜあそこまで完璧に盗まれたのかをビデオを見るなどして考えて、改善していかないと。(東選手の本塁打で追い付くなど、チームの雰囲気は良いように感じられたが)一気に盛り上がって勝ち越せれば良かったが、同点止まりで終わってしまった。流れが来そうなところで最後まで自分たちの流れに持ってこれないというのが今のチーム。一点差で負ける試合が多いというのもそれが関係していると思う。勝ち越しきる、ということをテーマに、勝ち越せるようにやっていかなければならない。(入れ替え戦が決まったが)二部で優勝したチーム、良いチームが上がってくる。自分はいつも勢いを大事にしているが、まずそこだけは絶対に負けないように。試合までは時間があるので、春のリーグを通して、やらなければいけないことで出来なかったことなどを見つめ直して、できるだけそれを潰していけるように。ピッチャーなら無駄な四球。バッターも攻めきれなかったところなど、攻撃面でも守備面でも色々なミスがあった。入替戦までの3週間、長くもないが短くもない。どうしたら改善できるかをもう一度考えて、やれるだけしっかりとやろうと思う。今日こんな遅い時間まで応援してくれた人たちのためにも勝たなければならない。1から準備をしなおして、絶対に勝てるように」

◆東 凜太朗
「(試合を終えて)いつも同じような負け方をしてしまった。入替戦で勝てるように頑張る。(同点本塁打は)昨日から林コーチに『チャンスの時は思い切っていけ』『控えの選手が出た時に活躍できるようにならないといけない』と言われていた。そのおかげで打てた。(本塁打の喜びは)いや、負けたので(ない)。3年生以下が頑張っているので、4年生が活躍しないと。入替戦では4年生がプレーで引っ張っていけるようにしたい」

◆福山 優希
「(2戦連続の先発登板となったが)疲れはなかった。(疲れのケアなどは)疲れが云々という話は試合には全く関係ないと思っている。自分ができることはやるが、念頭にはおいていない。(今日の目標は)いつも何回までと決めている訳ではないが、先発はできるところまで、あわよくば完投しなければならないものだと思っている。にもかかわらず今日は自分の役目を全く果たせなかった。悔しいが、悔しいのは自分だけの話ではないので本当に申し訳ないことをしてしまったという気持ち。(初回から捕手の鈴木選手がしきりに声を掛けていたが)甘く入ったらだめな場面や、一球一球のことを話していた。(それで気持ちが落ち着いたりもしたか)冷静に判断できるというのはあるが、今日はそういった部分以前の問題。気持ちの問題もあるし、攻めなければとわかっている場面で攻めきれなかった。こういったことが全くできなかったので本当に悔しい。ここまで来たら学年は関係ないと思う。 (監督に交代を告げられたときは)自分は何をやっているんだろうと。自分の投球内容にあきれる思いだった。(次戦に向けて)もう絶対に勝つしかない。自分ができることをやっていく」

◆立正大・坂田 精二郞監督
「(試合を終えて)負けられない、苦しい中で選手がよく頑張ってくれた。(かなり駒大を研究してきたように見えたが)負けられないので、自分の経験も使って、一緒にデータを分析した。確率を上げたかっただけなので、難しくやらないで割り切らせた。(4回1死二、三塁平野選手の打席で3点差があるのに前進守備を敷いたのは)3点差だったが、1点もあげられないということ。(2試合連続でミスを逃さずたたみ掛けたが)そこも割り切らせた。勝負をかけるぞということで、走る時も躊躇なく行ってくれと言った。(盗塁は選手の判断か)そうだね。竹本君は打者に集中している感じで、思ったより警戒が薄かった」

◆立正大・根本 郁也主将
「(残留を決めて)結果としては良くなかったが、秋に1部でやり返せるチャンスが残った。夏の期間でチームのレベルを上げて、春の悔しさを秋にぶつけたい。(駒大戦に向けて取り組んだことは)変わったことをやるというよりは、自分達の野球、監督のやりたい野球を見つめ直して、今自分達ができる精一杯のことを準備した。いろいろミスも出たが、今回のリーグ戦では駒澤戦が1番立正らしい野球ができたと思うし、それが結果につながったのかなと思う。(駒大対策は)盗塁のような細かいところは1番駒澤がやってくるとわかっていた。うちに似た野球なので、自分達ならここでこう仕掛けるので、可能性があるから注意しようという確認は怠らなかった。あとは仕掛けてきた時に焦らないで対処するために、前段階の準備としていろいろと頭に入れた。(3点差を追いつかれたがチームの雰囲気は)追いつかれて少し落ちるところはあったが、ベンチメンバーが逆に『ここからいくぞ』と雰囲気を上げてくれた。出ている自分たちが乗せてもらったという感じなので、チーム全員でなんとか勝てたと思う」

◆立正大・立松 由宇
「(試合の狙いは)今日で決めたかった。ピッチャーもみんな疲れていて、どうしても今日決めたいとミーティングで話していた。絶対勝つという気持ちは強かった。(駒大の印象は)しつこい印象。自分たちのピッチャーは右が主体なのに、左バッターがめちゃめちゃ多いので、どうかわしていこうかと常に考えていた。(リードで気を付けた点は)渡部が全然調子が良くなくて、続く山本も調子が良くなくて。フォアボールが多かったので、どうしようどうしようと思っていた。監督から『開き直って、アバウトでいいから闘志でいけ』という話があって、そこから徐々に立ち直ってきた。(駒大対策は)竹本は落ち球を見逃す。竹本君の落ち球はだいたいボールになるというデータがあったので。福山は空振りするボールがないので、甘い球を積極的に打つ。(チームとして盗塁が多かったがフォームを盗んでいたのか)そうだと思う。竹本はモーションが大きいので、キャッチャーの肩と握り替えの早さを計って、走ったと思う」

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次戦、1部2部入替戦は6月17日(月)に明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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