• 竹本は今日が8試合目の登板。4回途中、被安打6、3失点で降板した=明治神宮球場で(石井颯撮影)

  • 2本の適時打を放った菅。黄色いリストバンドが今季のトレードマークだ(菅原菜央撮影)

  • 大学初の公式戦出場を果たした与倉。死球で初出塁を記録した(中川達夫撮影)

  • 最後はスクイズを失敗し、あと一歩が及ばなかった(吉澤ほの香撮影)

終盤粘るも及ばず……国学大に1点差で惜敗

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対国学大1回戦(2019年05月09日 18時58分)

東都大学野球春季1部リーグ対国学大1回戦が5月9日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 000 100 120=3
国学大 011 011 00x=4

      打安点
(9)緒 方400
(4)林 琢410
(8)若 林300
(5)平 野400
(6)新 田300
(D) 菅 421
(7)山ノ井400
(3)伊藤史320
(2)鈴 木100
 H 与 倉001
 2 前 田110
     計3162

      回 打安点
●竹 本 41/3 2063
 村 越  1/3 210
 福 山 31/3 1321

 先発の竹本祐瑛(法3)は2回2死三塁から暴投で先制点を与えてしまう。続く3回も先頭・貞光広登に右中間、戸張駿に右越と2本の二塁打を浴び、失点。5回にも適時内野安打を許すと7回にも追加点を奪われ、今日も相手に先行される展開となった。
 一方、相手先発は防御率リーグ首位を走る吉村貢司郎。打線が序盤から粘り、球数を投げさせると、4回に好機を迎える。菅力也(商4)の右翼線二塁打などで2死満塁と攻め立てると、鈴木大智(法4)の代打・与倉良介(法1)が死球を受け押し出し。だが、続く緒方理貢(法3)が二遊間に放った鋭い打球は、横跳びした相手遊撃手・小川龍成が好捕。同点には至らなかった。以降は2番手小玉和樹の前に苦戦したが、8回に林琢真(市1)の内野安打から1死二、三塁とすると、暴投と菅の右前適時打で1点差に追い上げる。最終回も伊藤史瑛(経2)の左中間二塁打などで1死三塁と攻め、打席には緒方。だが2球目のスクイズが相手バッテリーに外されてしまうと、伊藤は三本間で憤死し、万事休す。1点及ばず、初戦を落とした。

◆大倉 孝一監督
「(1回裏、ベンチで竹本投手とお話されていたが投球の話か)そうそう。(そのとき竹本投手に緊張や疲れは)ないない。(平野選手の打席でベンチからアドバイスしていたことは)センター方向へ強く打てと。(途中新田選手、平野選手のお二人に話している場面は)『向こうはこうやって攻めてくるから、そこを張っていけよ』ってね。(村越投手と登板前に話したことは)『力まなくていいから、左打者2人だから、どんどんストライク通していけよ』って。『結果はいいからな』と伝えたよね。(最後のスクイズ失敗は)当然三塁ランナー還したかったよ。還れなかったら負けちゃうんだからね。(また3戦目を見据えていくことになるが、選手には)やはり毎試合の課題を修正して次へということだよね。接戦にはなってるし、あともう一歩だから。(以前『リーグ戦の中で経験を積ませてあげたい』と仰っていたが、やはり着実に経験はついてきているか)そうだね。全部クロスゲームにはなっている。あとは追い越すことだったり、先に先制することとかができてないので、追いついているが、追い越せない。先に点を取られて追いかけるという展開になってるので、先制してそこからという展開に持って行きたいね。(ここからも一戦一戦か)当然。それしかないのでね」

◆鈴木 大智主将
「(先発の竹本とは試合前に何を話したか)いつも通り投げてこいと伝えた。1人1人抑えていこうと。(竹本の球を受けた印象は)毎回ヒットを打たれたり、フォアボールを出したりしたが、調子は悪くなかったと思う。ただ国学院の選手もかなり対策をしてきていたように感じた。(4回に代打を告げられた時は)自分の状態もあるし、チームのためだとは分かっていても悔しい。結果的に代わった与倉がデッドボールで出塁して点に繋がったのは良かった。(チームの状態は)中盤から終盤にかけて、追い付いて逆転できる雰囲気はあった。もっと序盤から得点できるようにしていければ。(明日以降に向けて)毎回同じことではあるが、目の前の勝利に向かって全力でやるだけ」

◆竹本 祐瑛
「(今日の投球を振り返って)毎回ランナーを出してしまい、攻撃にリズムを与えられなかった。守備でリズムを作れなかった。(打たれた安打は全て左打者だったが)左打者に苦手意識はないが、タイミングが合えばヒットにしてくるので、そこを上手く間を使って外していきたい。(先制を許したボールは)スライダー。リーグ戦の中で浮いてしまって長打にされていたボールだった。ランナーもいたので低め低めを意識して引っ掛かってしまった。(東洋戦から今日までどのような取り組みをしたか)自分のピッチングの動画を見ていた。ランナー出てから腕が振れていないと感じた。(試合前監督と話したことは)腕を振ってバッターに向かっていけ、打たれたらしょうがないと言われた。(5回途中での降板となったが)自分もまだ完投経験がない。上手くピッチャーをつないで相手の攻撃の流れを切っていこうと、行けるとこまで行こうという考えで投げている。 (次回以降の登板に向けては)ここまで前半に点を取られている。序盤に点を取られないように、取られても1イニング1点以内で、攻撃にリズムを与えられるようにしたい」

◆菅 力也
「(チーム最初の適時打が出たが)(打球の抜け方が)ラッキーだった。打球に魂がこもったのかなと。魂込めて打ったので。(最初の打席ではヘッドスライディングで惜しくもアウトだったが)セーフを狙った。先頭だったし、勢いつけたいと思ってやった。(8回の打席は初球打ちだったが狙いなどは)特に。『打ってやろう』という気持ちしかなかった。(新田)旬希が目の前でああいう形で見逃し三振したので、なんとかカバーしてやりたいと言う気持ちで入った。戦闘モードだったのであまり記憶が無い(笑)。(打った後、スタンドからのコールは)小栗と呼ばれた。ホームページのニックネームが小栗旬になっているはず。あ、花沢類か。それだと思う。2回目はアンコールされた。(やはり菅選手が出塁するとベンチも人一倍盛り上がっているように感じるが)やっぱり打てば盛り上がるというか、DHだから打つことだけが仕事とも思ってやっている。そこに関して特別な気持ちは持つようにしている。(守備につかない分ベンチにいる時間が長いと思うが)むしろそっちの方が気を配るというか。やっぱり点を取られたらみんな静かになってしまう。そういうところで声を出したり、そういった部分を下の代にも伝えていけたらと思う。そういう部分はものすごく意識している。(自身は誰からそういった部分を教わったのか)2年のころからベンチに入らせてもらっていたが、その当時石田(猛人、18年卒)さんという学生コーチがいて、その方にずっとベンチで横についてもらって声の出し方を教えてもらっていた。声を出すタイミングとかはそこで大体覚えた。去年の内山(頼人、19年卒)さんもそうですね。(元気な後輩は)与倉かな。これから僕が育てますよ。 (次戦に向けて)チームとして盛り上がっていくことは変わらずに。いつも通り。明日があるだけまだいいと思う。絶対3戦目までいって、絶対勝ち点取りに行く気持ちでやる」

◆前田 研輝(商3)
「(試合を終えて)緊張した。(試合前半での出場だったが)準備しておけと2回から言われていたので、心の準備をしていた。(出場する前の攻撃中に竹本と話していたが)配球について、インコースを使って攻めていこうと話した。(3投手をリードしたが)全員まとまっていた。そういう意味では楽だったと思う。(今シーズン自身の出来は)守備が安定していないと感じている。キャッシングの捕り損ねなどがあるので、もっと落ち着いてプレーしたい。(鈴木選手に言われたことは)出る前も、出てからも、リードの話と、落ち着いていこうと言われた。(マウンドで監督が指を差して指示をしていたようだが、言われたのは)村越はまだ投げれんから外中心にまっすぐで作っていけと言われた。(ヒットも出ている打撃は)食らいついていく意識で、今いい感じだと思う。(9回の打席前に監督に声をかけられていたが、バントの指示か)しっかり三塁手に捕らせるようにと言われた」

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次戦、1部リーグ対国学大第1回戦は5月10日(金)14:00~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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