• 4回本塁打を浴び唇を噛む竹本。今日は長打で失点した=神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 7回生還した平野と盛り上がるベンチ。2戦連続完封中の村上から1点は奪ったが……(吉澤ほの香撮影)

  • 菅は適時二塁打を放ち、二塁塁上でガッツポーズを決める(奥野凌河撮影)

  • 続く好機は連続三振で生かせず。あと一本が出なかった(中川達夫撮影)

またも村上を攻略ならず、3回戦3連敗

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対東洋大第3回戦(2019年05月03日 17時56分)

東都大学野球春季1部リーグ対東洋大3回戦が5月3日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 000 000 010=1
東洋大 010 110 00x=3

      打安点
(3)伊藤史400
 3 小 西000
(4)林 琢410
(7)山ノ井410
(8)若 林410
(6)新 田200
(5)平 野410
(D) 菅 111
(2)鈴 木100
 H 木 下100
(9)緒 方400
     計2951

      回 打安点
●竹 本 31/3 1632
 小 川 12/3 900
 福 山 3  1320

 今季7回目の先発登板となった竹本祐瑛(法3)は毎回走者を許す苦しい展開。2回に2死から四球を与え、続く木村翔大に左中間フェンス直撃の適時二塁打で先制されると、4回には先頭の山崎基輝に中越本塁打を浴びてしまう。5回は小川良憲(仏4)が2四死球などで作った2死満塁から押し出し四球を献上と、今日も投手陣が踏ん張れず失点を重ねた。3番手福山優希(社1)は3回無失点と抑えたものの、3投手の与四死球は9。今カードも制球難は解消されず、今後に不安を残した。
 一方、初戦で村上頌樹に3安打完封を喫した打線は、今日も疲れの見える村上を攻めきれず。毎回のように走者を出すが、要所を締められなかなか得点には至らなかった。7回に先頭の平野英丸(地4)が左中間三塁打を放つと、続く菅力也(商4)の右翼線適時二塁打で1点を返すも、続く1死三塁は緒方理貢(法3)、伊藤史瑛(経2)が連続三振。最終回は代わった河北将太を攻め、1死一、二塁の場面とするも、代打木下大成(政4)、緒方が倒れて万事休す。またも3回戦に敗れ、3カードを終えて勝ち点0。残る国学大戦、立正大戦に1部残留をかける。

◆大倉 孝一監督
「(好機はあったように見えたが、得点にならなかったのは打線がつながらなかったからか)つながらなかったというか・・・まあそうだね。(村上投手対策は)当然やっている。1戦目の前から。(竹本投手は先発登板7戦目だが、疲れなどは)疲れなんかは無いと思うよ。(4回途中での降板だったが、あの継投は想定内か) 当然今日のような場合もあるということで想定はしているけど、逆に7回8回まで行く想定もしている。基本的には試合の流れを見ながらになる。 (監督としてもう少し粘ってほしいなどの気持ちは)粘ってほしいというか、そりゃあ完投してほしい。本人は一生懸命頑張っているわけだし。(福山投手は昨日先発で連投だが)疲れがあるのかどうかという確認もしている。疲れが残ってなかったから(登板させた)。(福山選手の元に2回声を掛けに行ったが)点取られるわけにいけないから。相手打者の特徴を話したよね。(そのとき福山投手に緊張などはあったか)いや、無い無い。勝負する気満々だったよ。(やはり次も一戦一戦か)当然当然。チーム自体は徐々に成長している。当然勝ちたいし、勝ち点取りたいけど、リーグ戦の中で成長していくということ。また頑張るよ」

◆鈴木 大智主将(法4)
「(今日で8試合目の先発登板となった竹本投手について)1試合目に比べたらそこまで悪くない。ツーアウト取った後や四球を出した後は少し詰めが甘いかなと思う。そういったところを改善していく。(全体的にも四球が多かったが)簡単に四球が出てしまう場面がある。粘って攻めた結果が四球なら次につながると思うが、そうではなかった。(本塁打の後に降板したが)ソロ本塁打だったので、『1点くらい問題ない』と話したが、その後に四球が出てしまった。(福山投手は)昨日より良かった。しっかり腕も振れていた。昨日は先発だったということもあり、緊張もあったのかなと思う。(継投のタイミングが昨日よりも早かったが)今日でこのカードが決まるので、(継投が)早め早めになったのかなと。その前の小川はコントロールが定まらず押しだし四球も出していた。福山の調子がいいということもあると思う。(東洋大の杉本監督が、『竹本投手はスライダーの曲がりが早くて大きい。見逃せばボールになるので、打席の後ろ側に立って見逃せばいいんじゃないか』と言っていたが)今日は変化球にあまり振ってこなかった。真っ直ぐでいく部分はいこうと思ったが、カウントを悪くしてしまう場面が多かった。そんな状況でも真っ直ぐでストライクが取れれば・・・。変化球の曲がりが大きいとはいえ確実に打てるわけではないから、要所で有利に進められれば。ワンスリーやノースリーでは竹本自身が苦しくなってしまうので、竹本自身が今日の村上投手のように自分の攻めやすいカウントを作れるように努力していければと思う。(個人の打撃については)1回目のバントは構え遅れで失敗した。ほかの2回はそれを反省して構え遅れをしないようにした。バントの場面で回ってくることは結構ある。後ろは緒方だから、自分の打撃は調子いいわけじゃないし得点圏にランナーを進めれば緒方がなんとかしてくれるんじゃないかという気持ちでやっている。後ろにつなぐつもりで。(昨日は練習と試合での打撃の調子が合わないと言っていたが)フリーバッティングなどでは振れている感じで打てないとは思わないが、試合となると打てない。どうするべきなのかと言う部分は映像などを見直したりして考えたい(チームの状態や雰囲気は)チームの雰囲気は悪くない。悔しいが、下を向いている暇は無い」

◆竹本 祐瑛
「(今日の調子は)疲れはなかったが、1戦目で投げているから腕を振っていこう、無駄な四球なく、打たせていこうと思っていた。(4回の途中で降板したが今日の予定は)相手が村上だったから0点の試合を作っていこうと思っていた。野手が1点取るまで絶対0点でいこうと。(4回、先頭打者に一発を浴びたが)入りは真っ直ぐでカウントを取れて、前の打席でスライダーを多めに投げていたから違う変化球で攻めた。あれが見せ球にできれば違ったと思う。(先発をいつ伝えられたか)1戦目が始まる前に。『3戦目に入ったらいくぞ』と伝えられた。(東洋大打線の印象は)カウントを取る球をしっかり振ってくるから自分が大事にいきすぎた。振ってくる打線という印象。(帽子の裏には何が書いてあるか)『姿すなわち心』。オープン戦で監督に言われてから書いた。リーグ戦の時に苦しい場面はたくさんあるから自分の原点に戻れる、落ち着ける言葉を書いておけと言われた。(次の試合に向けて)チームの流れを作って、試合の入りとイニングの入りでしっかり投げたい。野手に迷惑をかけないように投手陣が頑張りたい」

◆平野 英丸
「(試合を終えて)この前よりはチャンスを作れていたし、この前ほど三振しなかったところはよかったが、あと一本が出なかった。相手の方が上だった。(7回に三塁打で好機を作ったが)ボールは見えていたので、1打席目の感じは悪くなかったし、2打席目の凡退もミスショット。終盤だったので、自分が塁に出てチャンスを作ろうと思い切っていった。(昨日菅選手が『』と話していたが)4年生2人で1点取れたのはよかったけど、その後ノーアウト2塁からもう点入らなかったのがチームの課題かなと思います。(村上)この前よりは全然ストライク取れていなかったので。(次戦に向けて)下を向く必要はないと思う。僕らは去年のチームに比べて経験値が少ないので、どんどんチャレンジして向かっていくしかない。今日ああいうピッチャー相手にそう簡単に打ち崩せないといういい経験ができたし、しつこく粘ることが大事だといい勉強になったので、国学院戦に生かしていきたいと思う」

◆東洋大・杉本 泰彦監督
「(竹本対策は)スライダーの曲がりが早くて大きい。見逃せばボールになるので、打席の後ろ側に立って見逃せばいいんじゃないかという話をした。あとは選手達でビデオを見てくれた。(今日は村上選手に疲れが見えたが、継投は)河北には2イニング行くぞと言っていたが、7回の後、村上に8回も行けるか聞いたら『行けます』ということだった。2イニングと1イニングでは全然違うから、8回も頼むわと言った。(7回1死三塁、緒方の打席で、2点差があるのに前進守備をした理由は)プレッシャー。バッターに対してプレッシャーをかけるということ」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部リーグ対国学大第1回戦は5月9日(木)17:00~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

発行冊子最新号一覧背景(左)

硬式野球部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)