• 強みのヘディングで逆転の狼煙をあげた星(左)とCKから華麗なアシストを演出した薬真寺(右)=青木町公園総合運動場で(宮下 響撮影)

  • 荒木は豊富な運動量で攻守にわたって貢献した

  • 高橋はPKを冷静にきめ今季初得点。逆転にも成功した

  • 3点目を奪った米田は、リーグ戦で初めての得点となった

後半ゴールラッシュ!星・高橋・米田大の3得点でGW2連勝!

[サッカー部]JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 第5節・専大戦(2019年05月07日 10時42分)

JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 第5節・専大戦が5月6日、青木町公園総合運動場で開催された。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
☆駒大3ー1専大


【得点者】
42分:[専]岡本 勇輝
56分:[駒]星 キョーワァン(薬真寺 孝弥)
81分:[駒]高橋 潤哉(PK)
92分:[駒]米田 大介


【メンバー】
GK
1 松村 優太郎[4年=長崎総科大附高]

DF
30 小幡 祐稀[3年=東京Vユース]
6 猪俣 主真[2年=三浦学苑高]
3 星 キョーワァン[4年=矢板中央高]
4 真下 瑞都[3年=矢板中央高]

MF
10 薬真寺 孝弥[3年=長崎総科大附高]
13 江崎 巧朗[2年=ルーテル学院高]
31 加々美 文斗[4年=鎮西高] (→68分 19 森本 ヒマン[3年=矢板中央高])
2 深見 侑生[4年=駒大高] (→22分 14 米田 大介[3年=浦和東高]) (→93分 24 米田 泰盛[3年=駒大高])

FW
7 荒木 駿太[2年=長崎総科大附高]
9 高橋 潤哉[4年=山形ユース]


【SUB】
GK 22 杉本 陸[3年=新潟明訓高]
MF 8 横山 玄徳[4年=千葉U-18]
MF 34 西田 直也[2年=駒大高]
FW 11 矢崎 一輝[3年=駒大高]



GW3連戦最後の相手は専大となった。開幕の大敗から3戦黒星なく、徐々に立て直してきた駒大。3連戦の最期のスターティングメンバーには3試合ぶりにセンターフォワードに高橋を起用した。

立ち上がり、相手の両サイドの裏に抜ける攻めに対応が遅れると、前半2分ペナルティエリア内で真下が相手選手を倒してしまい、PKを献上してしまう。立ち上がりに先取される危機を回避したのは守護神松村。「決められる気がしなかった」と低い弾道の難しいボールをセーブし、失点を回避した。松村のファインセーブで流れが徐々に良くなってきた駒大だったが、前半終了間際、相手MFにこぼれ球を拾われ、ペナルティエリアへの侵入を許すとそのまま先制点を奪われた。試合の節目の終わらせ方を意識してきたチームにとって、痛い失点だった。

1点ビハインドで前半を折り返すと、後半11分右サイドでCKのを獲得。薬真寺があげたボールに反応したのは星。前半の失点に責任を感じていた星がニアサイドで強烈なヘディングシュートを決め、試合を振り出しに戻す。同点弾で勢いに乗った駒大は、続く後半36分、ペナルティエリア内で荒木が倒され、PKを獲得。相手選手は決定機阻止の判定でレッドカードが出され、駒大が一人多い状態となった。PKのキッカーは高橋。相手GKの逆をつくシュートで逆転に成功した。後半ATには、試合を通して献身的にクロスボールを供給し続けていた米田大が、相手DFの意表をつきラインの手前で切り返しシュートを放つ。「右足は本当に下手」と話す米田大だが、サイドネットを揺らす芸術的なゴールで専大を突き放した。

今節を振り返り、秋田浩一監督は「勝てたので良かったし、思ったよりも走れてたので、そこは駒大としては良かった」と選手を労った。



◆秋田 浩一監督
「(今日の試合を振り返って)勝てたので良かったし、思ったよりも走れてたので、そこは駒大としては良かった。(攻めの選手などを指しているか)いえ、全体的に。(先制されたことについて)あそこは行かなければいけない所を下がってしまった。(アクシデントなど予想外な展開が多かったが)逆に深見が壊れたことで吹っ切れた。「自分たちはこうやりましょう」という展開にできた。後半は徹底して外から、高橋潤哉の頭にいこうという事をかえって徹底できたと思う。前半に0ー1で終わった分、やることがはっきりしたのが良かったかもしれない。かも、だが。(前半終了間際の失点について)もったいなかった。あそこの部分はうちの深井コーチがビシッともう一度確認して言って、そういう事はダメだからボールに行けと。風が今度は逆になったので、頭で跳ね返せばチャンスになるからというのもあった。徹底しましょうという事で、やれたと思う。(後半の3得点について)CKは蹴ったのと、キョーワァンといつもやってる事。たまたま、点で合ったかなと思う。ただ、やはり爆発的な力があるので身体能力あるので、もう少し打点がたくさんあれば、もう少し星は点が取れる。アレしかないから。もう少し遅れると相手はもっと嫌だと思う。あそこは強い。バチって。前半も合いそうなところはあったんだけど、そこだけはかなりの力がある。(2点目の)PKは荒木が頑張って頑張った結果。今までテクニックがあると勘違いしていたので、走らないと小さいから。拾って走って、そうじゃないとあそこのポジションでは使わない。外で使うぞと言っていたので、一生懸命走って良かったのではないか。(期待に応えてくれたか)本当はあそこで自分で点を取ってくれると自信にもなるから良かった。(3点目の)米田(大介)が自信が持てるかなと。あいつも1、2年は何してたかわからないから、いるかいないかわからない選手だったから(笑)。やっと、少しチームに貢献できたかなと。彼も少しそういう思いはあるから、今後もっとやってるくれるかなと思う。(パスかなと思われたが)行けとベンチから言っていたので。結構うちでは珍しいドリブラーなので。あまりいない。彼のドリブルは自分で崩せるので、それが武器になれば相手も下がってくれる。今日は足が釣っても倒れても、自分で行けと。前半は何もしなかったが。(森本、高橋の2トップについて)相手は嫌だと思うし、今日ぐらい高橋が精力的に動いてくれればあの形もありかなと思う。これから暑くなるから厳しいが。(それはどちらが)両方(笑)。見てわかるが、両方45分の人なので。でも、今日高橋は久々に90分やったので、多少はやると思う。(今日のMVPを挙げるなら)中盤の薬真寺と江崎。ダメなところはいっぱいあったけど、薬真寺は珍しく競り合いをしていたし、球際も。江崎もやっていた。あの2人が良かった。(インタビュー中、横を通り過ぎた横山を見て)あいつがイエローいっぱい貰うから。(江崎には後ろに残れと指示していたが)全体を見て、横山の代わりなので、そういうことをみながらやってほしい。彼は両愛蹴れるので、今日はなかったが、ちゃんと収めればチェンジサイドに蹴れる。上手く横山と2人使いながらやっていきたいと思う。(次は早大戦だが)超悪いみたいでかえってやりづらい。うちは休めて、早大は天皇杯やるので、うちにラッキー感がある。メンバーはどうなるかわからないが、うちは今日の後半みたいに徹底してやっていきたい」


◆星 キョーワァン(法4)
「(前半終了間際の失点について)あの時間帯はみんなで声をかけ合っていたが、結果的に失点をしてしまって最後は目の前で(シュートを)打たれてしまった。そこは僕がもっと詰めて体に当てていれば失点しなかったと思うので、自分の責任だと思っていた。悔しかった。(悔しさが合った中で流れを変える1点となったが)(薬真寺)孝弥とハーフタイムに、『(前半に)一本合わなかったのがあったけど、あそこに蹴ってくれれば俺が行くから』と話していたら1発目で蹴ってくれた。おでこに当たると思ったら段々顔面にボールが来たが、とりあえず思い切り振ろうと思って振ったら入ったので良かった。(その代償は大きかったか)鼻血がもう大量に出てしまった。桐蔭の時に10人になって失点をしてしまったので、すぐ戻ろうと思った。鼻に(詰め物を)詰めて両鼻をテープで塞いで戻りました(笑)(アウトスイングのボールの方が合わせやすいか)自分は左から右に走り込む方がやりやすいので、あの形を量産したい。(今季初得点となったが)この間の試合とかは自分のところで失点をしてしまったり、チームに迷惑をかけていた。今日はチームのために、得点のところだけエゴを出していこうと思っていた。そこで取れたので個人的には嬉しかったというか良かった。(下級生の活躍が目立つ中で、4年生が結果を出したことについて)(松村)優太郎がPKを止めてくれたのもそうだし、TJ(高橋潤哉)がPKを決めて、自分も決められた。やっと4年がチームに点数という形で貢献できたのは少しある。これを継続とまではいかないけど、下級生の力も借りつつ最後のところは自分たちで引っ張っていきたい。(今季初の連勝について)桐蔭の引き分けから始まって、そこを勝ちきれなかった分この2試合は大事だという話をしていた。(3試合で)勝ち点7を積めたので、開幕戦の1ー5の敗戦からチームとして成長した部分だと思う。次の早稲田もより大事になったので、そこを叩けるように謙虚に準備していきたい。(次節は集中応援となるが)皆さんが応援に来てくださるので、より負けられないゲームになると思う。駒大らしく、自分たちらしく泥臭く熱く戦って、個人としてはチームの勝利に貢献できるプレーをしていけるようにやっていきたい」


◆高橋 潤哉(営4)
「(今季初ゴールが決まった時の気持ちは)ゴール自体は決められてホッとした。チームを勝たせられるゴールを決めたいと思っていたので良かった。(なかなかゴールという結果が出ず、苦しい時期もあったが)このゴールをきっかけに勢いを持っていければいいと思うし、そのゴールを求められる中でチームが勝つために求められていることをやっていきたい。(守備でも動き回っていたが)この3連戦で最後しかスタメンで出ていないので、自分はみんなの分まで走らなくてはいけないと思った。チームが勝つためのベースとしてハードワークや戦う部分があるので、そこをやらなくてはいけないと思った。(監督から『45分の男』と手厳しい評価を受けたが)信頼を得られるように、1日ずつ重ねるしかないですね(笑)(好調を継続する上で大事になることは)ハードワークと戦うところは、勝つためのベース。連勝を重ねる中で1日1日を勝負にこだわって重ねることが大事になる。(ヒーローインタビューで緊張していたように見えたが)緊張しましたね(笑)話すのが下手なので、ヒーローインタビューは答える前に時間がないから、自分の未熟さが出ましたね(笑)(次節は集中応援となるが)1週間空くので、今日の勝利は良かったけれど、もう一回個人としてもチームとしても締める。切り替えてやっていきたい」


◆米田 大介(社3)
「(今日の試合を振り返って)前半出る予定ではなくて、深見くんが怪我をしてしまって急遽だった。ただ、緊張せずに上手く入れて良かった。(アップなどは)いや、全然。2〜3本ダッシュしてそのまま入った感じ。(監督からは)迷ったらとにかく仕掛けろと言われていた。今日は全部仕掛けた。(徹底してセンタリングだったが)自分たちはサイドからの攻撃なので、センタリングはチャンスの1つ。徹底してやった。(得点シーンについて)後半も最後で、シュートを打っちゃえと思って打った。たまたま入ったので良かった。(利き足と逆の足でのシュートだったが)右足は本当に下手だが、たまたまいい所に入って良かった。(1節からパフォーマンスが上がっているが)1節目よりはだいぶ慣れてきて、継続してやっていきたいなと思う。(精力的に走っていたが)今日は涼しかったので、動けました。(次は集中応援だが)たくさん応援に来てくれるので、応えられるように頑張りたい」


◆松村 優太郎(市4)
「(今日の試合を振り返って)今日は、4年生が1つになって頑張れていたので、こういう結果になったと思う。(先制されたが)先制はされたが、負ける気はしなかった。いつも通りに試合を続けていた。(PKを取られた時の心境は)特に考えることはなかった。決められる気はしなかった。(読んでたコースだったか)いや、止めれるときは大体雰囲気というかそういう感じになる。決められる気がしなかった。とりあえず、止めれて良かった。(PKは得意な方か)いや、そういうわけではない。久々に止めた。(PKから流れが少しずつ良くなったと思うが)PKは止めたが、そのあと結局失点してしまったので、あそこで失点せずに入れたら一番良かった。失点しなければ一番良かった。(前半終了間際の失点だったが)毎試合毎試合失点しているので、次は失点したくない。(キックが攻めの起点になっていたが)いつも通り蹴っているだけで、特には。(精度が上がってきたという自覚は)まだまだ全然。キックは調子が悪い。今日は精度というよりは飛距離を意識した。(風があったが)向かい風の時は低いボールで、追い風の時は高いボールで風に流されるように意識した。(次は集中応援だが)いつもと同じように。次は無失点で勝ち点3を取る。(GW3連戦負けなしだが)負けはないが、桐蔭大には引き分けだった。あれに勝ってればGW3連勝、勝ち点9取れた。あれは勝ちたかった。(開幕の大敗から4位まで浮上しているが)順位は別にまだ始まったばかりなので、そこまで気にしていない。とりあえず一つひとつの試合を大事に戦って、みんなで勝ちにこだわりたい。(次の試合に向けての意気込み)絶対に勝ちたい」



なお、次節は5月18日、県立保土ヶ谷公園サッカー場で13:00から早大と対戦。集中応援開催日となる。

◆県立保土ヶ谷公園サッカー場
・JR横須賀線「保土ヶ谷」駅より「横浜駅西口」行または「保土ヶ谷駅」行き循環バスにて「保土ヶ谷野球場前」下車、徒歩2分
・「横浜」駅西口より「保土ヶ谷駅西口」行バスにて「保土ヶ谷球場前」下車、徒歩2分
・相模線「星川」駅より「保土ヶ谷駅西口」行バスにて「保土ヶ谷野球場前」下車、徒歩2分
・相模線「星川」駅、または「和田町」駅より徒歩20分

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