• 今試合で引退となった10人の4年生たち=墨田区総合体育館で(元井可奈子撮影)

  • 試合を見守る4年生(石曾根和花撮影)

  • 円陣を組む駒大

☆引退特集☆2部降格の悔しさと1部昇格の喜びを味わった4年間を振り返る

[男子バレーボール部](2018年12月09日 15時16分)

第71回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会、対近大戦が11月29日(木)に墨田区総合体育館で行われた。この試合をもって、引退する4年生に4年間について伺った。


◆永岡文吾(市4)
「(引退試合を振り返って)1セット目の形が作れれば、2セット目3セット目も取れて、3つ取って勝てるようなゲームだったのではないかと思う。力の差はそれほどなく、ボコボコにされるような相手ではなかったと思う。良いところも出たと思うし、良くないところも出た。左利きの橋本とかがもう少し頑張ってくれたら良かったかなと思う。(バレーボール部での4年間は)1年生2年生とあまり試合に出ることができず、2年生のときから少しづつ今のピンチサーバーをやらせてもらってた。そのときに自分の名前を挙げていただいた先輩にすごく感謝しているし、その中で3年生の時に試合に出れなくなってしまい悔しい思いをしたが、腐ることなくたくさん練習を自分なりには積めた。そういうところでは、バレーボールをずっとやってきた中で、人間形成や努力をするということをすごく学べたのでバレーボールをやってきてよかったと思うし、他大学さんではなく駒大の自律した環境でやれてよかったと思う。4年生になってからはキャプテンをやらせてもらったが、キャプテンシーという言葉があるが、そういうのは自分にはあまり当てはまらないと思っていて、すごく自信がなかった。それでもやらせてもらった中で、個人的にうまくいったかと言われると100点中10点くらいで、下の子達に迷惑をかけてしまったが、そういった中でで4年生は自分のことをすごく応援してくれたし、下級生にも応援してくれた子が何人かいて、そこはすごく感謝している。駒大のバレーボール部で4年間やらしてもらえて、鈴木先生を始めとして4年生にもすごく感謝している。個人的には良かった4年間だった。(ピンチサーバーという立場はどうだったか)昨日の試合でもサーブは入ったが、初歩的なミスをしてしまって、チャンスボールの処理がうまく行かず、すごく迷惑をかけてしまった。そういうミスが出てしまうので、サーブで頑張ろうと思いサーブではある程度貢献できたと思うが、ディフェンスではまだまだだめなところがあり貢献できなかったと思う。(印象に残ったエピソードは)2年生の秋のリーグ戦でピンチサーバーに抜擢されたときに、いきなり抜擢されすごく緊張した。その時は1部ではなく2部で、結果としては入れ替え戦にも行けず、2部の3位で当時の4年生を終わらせてしまうことになり、自分は11試合すべてを通して出たときに、サーブミスで14失点となってしまい、勝敗が並びセット率も並び得点率で2位になった法政大学に上回られ負けて、すごく悔しい思いをした。たかが1点というのが積み重なり14失点になってしまい、当時の4年生に申し訳なかった。1本の重みというのを痛感した。いいエピソードではないが、そこで学ばせてもらえ頑張るターニングポイントになった。練習に打ち込む姿勢をそこで作れたかなと思う。(後輩に向けて)全日本インカレを優勝しようとやってきて、ベスト8にも入れずに終わってしまい申し訳ないという気持ちもあるが、ずっと下を向いているわけには行かないので、しっかり上を向いてもらって、自分たちが行けなかったところを目指しってしっかりやってほしい。自分がキャプテンになってチームがぐちゃぐちゃになってしまった状態で、全日本インカレが終わってしまったかなと個人的に思っていて、そういうところでは、1年間キャプテンをやってきて申し訳ない事をしてしまった思う。いいところまで行くし、いいチームだったのに自分がまとめられなかったことで、嫌な思いをさせてしまって、ついてこれないとか行きたくないというのが3年生以下の人には少しあると思うので、そういうところでは申し訳なかったかなと思う。そういう経験を通して、特に3年生は試合にいっぱい出ている子もいるのでチームをまとめてもらって、リーグ戦インカレとしっかり頑張ってもらいたい。(同期に向けて)キャプテンになるときに学生コーチが最初に声をかけてくれて、やってほしいと言われたが、そのときにはできないと断った。家に帰って冷静になって考えてみたときにそうやって信頼して任せようとお願いされたのだから、みんなが良いと言うなら僕がやらせてもらおうと思った。3年生以下にもそうだが、4年生に対しても自分のやり方で周りから言われていたかもしれないので、そういうところで苦労をかけてしまったと思っているし、キャプテンをやらせてもらって背中を押してもらったので、メンバーを外されたときにも、甘やかされてメンバーに入ることなく刺激をもらえた、これ以上ない同級生と仲間が大学4年間でできたと思う(今後は)バレーボールはやめて、クラブチームで土日にやる程度になるので少しさみしいが、地元の金融機関に就職し、駒大でのバレーボールでの経験を生かして社会に貢献したい」


◆丸山航(国4)
「(引退試合を振り返って)今まで春季秋季で良い試合をしてきたときは序盤が良くてそのまま流れで行くって感じだった。1セット目は本当に良かったので、絶対勝てるだろうなと思っていた。2、3、4とああいう形になってしまったが、出し切ったと思う。(4セット目もかなり接戦だったが)緊張はもちろん少しあったけど、興奮しすぎた。興奮で手が震えるくらいだった。結構、涙もろいので試合の途中から泣きそうになった。4年生の代で点数を取れるのがいないので最終的には橋本、齋藤、谷平の3人に頼らなきゃいけない。ここまで接戦になれたのはあいつらのおかげ。すごく頼もしいと感じた。(4年間を振り返って)本当に早かった。1年生の秋リーグから試合に出ることはほとんどなかったが、ベンチに入らせてもらっていた。リーグ戦の雰囲気をコート上で味わえたので、良い経験を1年生の頃からさせてもらった。最後も、同期はもちろん後輩たちに力を貸してもらいながらああいう接戦ができた。全てを通して楽しかった。(試合後、宮崎と肩を組んでコートを去っていったが)秋に宮崎がいなくて、勝てなかったことがあって、本当に申し訳なかった。宮崎が支えてくれていたので、ここまでできたんじゃないかと思う。(印象に残ったエピソードは)やっぱり中大に勝ったこと。他にもいっぱい嬉しかったことはあるが、聞いただけで一番すごいのは駒大が中大に勝ったことだと思う。あれは本当に嬉しかった。(同期へ向けて)明るい奴が多くて、楽しかった。楽しくしてくれて、ありがとう。良い意味でばかで、ふざけた奴らだったので本当に楽しい4年間を過ごせた。(後輩へ)本当に腹立つし、ムカつく奴らばっかだったけど、本当に頼もしかった。来年に期待している。セッター、リベロが抜けてしまって、自分がすごいというわけではないが、特にセッターが抜けるのは結構きついかなと思うのでそこがどうなるかなと思う。(今後は)バレーは続ける。9人制バレーボールで、今年の大会で全国1位を獲った横河電機。たまたま縁があって行けることになった」



◆大空弘幸(経4)
「(バレーボール部での4年間は)そんなにチームには貢献できずにチームから貰ったもののほうが大きかった。(貰ったものとは)元気とかです。(印象に残ったエピソードは)やっぱり、最後の試合が印象に残ったと思う(具体的には)今までやってきたことをみんなが出し切ってくれたのでうれしかった。(同期に向けて)それぞれのステージでここで学んだことを出していってほしい。(後輩に向けて)今回はいい結果ではなかったが、今試合に出ている人は多いのでまた来年に向けてがんばってほしい。(今後は)バレーは続けずに就職する」



◆宮崎敬(歴4)
「(試合は)ベスト8に懸けている気持ちが強かったので今日負けたことは本当に悔しいという一言。(4年間過ごして)正直、きついこととか大変なことがあったが最後、後輩が結構レギュラーで頑張っているのを見て4年間ほんとにきつかったけど頑張ってよかったなと感じた。(同期に向けて)みんなすごい個性的なメンバーで毎回毎回練習に行くのが楽しいぐらいで一人一人とても大好きな人たちばっかりなんですけど、四年間ありがとうございましたという一言ですね。(後輩に向けて)さっきも言った通り、レギュラーで出てる後輩がたくさんいるのでもっと上の方を狙えると思うので自分たちの記録というのを塗り替えていってほしい。(進路は)自分は教師になりたいのでとりあえず一年は体育の免許を取りにいくためにまた大学に通って再来年先生になろうかなと思っている」




◆川野龍哉(G4)
「(バレーボール部での4年間は)自分は選手ではなくサポートする立場で、サポートしていく中で後輩とかが試合に出るということで、自分は練習とかを後輩たちが気持ちよくできるようにということを心がけてやってきたので、それを最後に出し切れた部分もあれば出しきれなかった部分もあった。少し悔いは残るが最後までやりきれたという面では良かった。(印象に残ったエピソードは)最後の秋リーグでいつもは勝てていなかった中大に3-0のストレートで勝てたこと。(同期に向けて)同期がいなかったら4年間続けてこれなかったと思うので、試合に出たメンバーも出なかったメンバーも一丸となってやれたので感謝している。(後輩に向けて)今年も後輩が中心のチームだったので、来年もベースは変わらないと思うので自分たちよりも年間を通していい結果を出してほしいと思う。(今後は)バレーボールはやらずに一般企業に就職する」



◆佐藤健(営4)
「(今日の試合は観客にも熱意が伝わってくるような試合だったが)中に入っている人たちが一番やらなければいけないが、周りからの支えすごく大きかった。応援も聞こえて、自分たちは最後なのでやらなければいけないなという気持ちがあった。バレーボール人生で最後の試合になるので、悲しい思いと楽しい思いが混ざりながら試合をしていた。納得のいく試合にできたのではないかと思う。(大学での競技生活を振り返って)2年生のときにけがしてしまって試合に出れなくなったが、別の形でチームをサポートできる立場に置かせていただいたのでそこは自分でもチームに貢献できたかなと思う。(バレーボール部での4年間は)部員みんなに感謝したい。日々の生活の中で楽しい時もつらい時も一緒だったので。(バレー部での思い出は)けっこうふざけていたので、(部内では)いじられキャラというか、ムード―メーカーというか…。楽しかったというのが4年間で一番の思い出。(同期へ)感謝しかない。何かの巡り合わせでこの人たちと会えたことに感謝しかない。(後輩へ)頑張ってほしいという思いだけ。(今後は)毎日部活動をやって、バレーボールをやるという生活は終わってしまうので、ここで学んだことをこれから就職した後や何かに挑戦するときに生かして頑張りたいと思う」



◆遠藤樹(G4)
「(引退試合を振り返って)後悔の残る試合だった。自分があと一本というところで決めきれなかったり、ブロックもマークも曖昧だったりしてチームに迷惑かけて負けてしまったと思う。(4年間振り返って)中学高校と違って自立的な、自分たちでやっていくバレーだったのでその分思い入れが深かった。最後負けたときは込み上げてくるものがあった。自分はもうこれでバレーをやらないので、最後までバレーやれてよかったと思う。中学から初めて10年。最後がこんな形で終わってしまって少し悔いが残った。(今後は)東京で営業をやる予定。(印象に残ったエピソードは)2年の頃から試合に出ていたので一つ一つが印象深い。去年の戸嵜さんたちの引退する試合が一番印象に残っている。その試合があったからこの一年頑張れたと思う。(同期に向けて)本当に4年間ありがとうございました。自分がは試合に出ていたけど、サポートしてくれた人たちがいるおかげで自分はコートに立てたと思う。その点では感謝しかない。ありがとう。(後輩へ)自分たちが抜けて、主力のメンバー齋藤、谷平、橋本って残っているので自分たちを超えるような結果を出して欲しい」



◆大塚航輝(英4)
「(バレーボール部での4年間は)僕はみんなと違って推薦ではなく一般で入ってきて、そんな中で監督を始め先輩や同期が受け入れてくれて感謝している。駒大バレー部でよかったと思っている。(印象に残ったエピソードは)最後の試合でベンチスタッフとしてベンチに座っていたが、4年間の中で一番面白い試合だった。(今日の試合は選手が熱くなっている印象だったが)4年生は最後の試合だったし、後輩たちも4年生の雰囲気を感じ取ってくれて、谷平、斉藤、橋本はしっかり打ち切ってくれた。(後輩に向けて)4年生の中での主力は丸山と宮崎だけでエーススパイカーたちは残っているので、来年は絶対にチャンスがあると思うので、この流れのままいてほしい(同期に向けて)自分たちの代は1年生のときから先輩方から『めちゃめちゃ仲いいね』と言われていて、みんな明るくてよかった。(今後は)地元の一般企業に就職するため、バレーを続けることはないが、駒大で学んだことをしっかり生かして過ごしていきたい」



◆田中響学生コーチ(法4)
「(今日の試合を終えて)正直すごく悔しいのが一番だが、すごく長い時間ミーティングをして、データ通りで来たのでそれがハマっていいようなゲーム展開になったところもたくさんあった。それでも何かが足りなかったなかなと。データ通りでハマって、いい展開に進められたがゆえに、なお悔しいかなという風に今は思います。(4年間バレー部として過ごして来て)すごく楽しかったです。もうその一言に尽きるかなと。正直1,2年生の時とかは他の大学に行っておけばよかったとかそういう風に思ったことも多々あったが、自主性を重んじてるチームでいろんなことをけいけんさせてもらって学ぶこともたくさんあったので本当にみんなが大好きで本当にこのチームでよかったと思ってます。(4年間過ごして来て印象に残ったこと)もちろんいろんなことがある。2部に降格した悔しさもあり、1部に昇格した嬉しさもあるが、でもやっぱり僕が出した指示を選手たちが真摯に聞いてくれて動いてくれたから今日みたいなゲームができたと思うし、選手たちが聞く耳を持ってくれたというのはすごく感謝しているのでその部分がすごく嬉しかった。(今日の朝ごはんは)目玉焼きとご飯とウインナーとみそ汁。(同期に向けて)もちろん試合に出てる人はよく頑張ってくれたなと思うが、出てない川野だったり、大塚だったり、学連の大西だったり、自分の役割を理解してくれて一生懸命やってくれたので本当に感謝しかない。(後輩に向けて)サイドの3人は後輩で、ミドルにもいい選手がまだ残っているので、来年、本当に僕らの失敗を間近で見てきた子たちなのでそれをいい方向に持っていってくれるんじゃないかなと期待している。(進路について)コーチとして女子バレーのチームに行く予定」



◆大西郁(仏4)
「(4年間過ごしてきて)僕は1年生の時は2年生の頃から学連という大会運営の方にお手伝いとしてやることになって、あんまり駒沢のチームとして活動してきたことはあんまりなかった。僕はあんまり練習に出てないが、いつも練習に行くといつもみんな暖かく迎えてくれて駒沢でよかったなと思います。(学連に入ったきっかけは)当時は全然上手くもないプレイヤーだったので僕の3つ上の大会運営をしてた人がいなくなるということで駒沢で1人探さないといけない状況だったので僕って言われたが自分はプレイヤーとして入ったので嫌だったが、部活で普通はできないことが経験できるかなということでやりました。(印象に残ったエピソードは)やっぱり強豪チーム、こないだの秋リーグとかで中央大学と戦って3-0で勝った時とかは同期の人たちが4年間頑張ってきたことが出せた試合だったのでプレーはしてなかったが、プレーした本人たちと同じくらい楽しかったり、嬉しかったりして一番の思い出。(同期に向けて)このメンバーで4年間やってきたことは本当にこれからの人生の財産だし、本当にこのメンバーよかったなとつくづく思うし、何より楽しかった。4年間ありがとうございましたと言いたい。(後輩に向けて)後輩のみんなには僕たちが成し遂げられなかったことを成し遂げて欲しいなと。仲良く、チーム一丸となって頑張って欲しいなと。(進路は)医療系の商社に入ることになってるが、ここで培ってきたものを社会人になっても出せるように頑張っていきたいと思う」

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