近畿大に惜敗。悔しさが残るベスト16で全カレが閉幕
[男子バレーボール部](2018年12月04日 18時26分)
第71回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会、対近大戦が11月29日(木)に墨田区総合体育館で行われた。結果は以下の通り。
<スコア>
駒大1-3近大 ☆
1set(25-23)
2set(18-25)
3set(21-25)
4set(28-30)
<スターティングメンバー>
2 丸山航(国4)
4 宮崎敬(歴4)★
7 遠藤樹(G4)
11 谷平拓海(現3)
13 齋藤浩貴(歴3)
14 橋本直幸(政3)
18 山田大悟(経2)
22 山根晏輝(G2)★
★はリベロ
昨年のベスト16を超える結果を残したい駒大。目標のベスト8以上を叶えるためには今回の相手、関西1位の近大を倒すことが必須となる。
序盤から近大とシーソーゲームの展開に。中盤、リベロ山根が相手のスパイクに連続でレシーブしつなげるも、粘りきれずに10-12と先制される。しかし、齋藤のサービスエース、谷平のストレートで連続得点し同点に。1部首位の近大も追随を許さず、すぐに追いつかれる。ここで流れを駒大に持ってきたのは齋藤だった。齋藤が相手コートにボールを落としこみ、18-18と再び追いつく。ここから相手のミスも重なり、齋藤がブロックで相手の攻撃を止め会場を沸かせた。そのまま、センターの遠藤、山田のクイック、ラストはエース谷平のスパイクで25-23と第1セットをものにした。
続く第2セット、谷平のスパイクで先制するも、審判とのトラブルもあり流れが近大に傾く。サーブやレシーブのミスが出る苦しい時間が続いた。終始、近大にリードを許し16-25と失セット。
ここで取りたい第3セット。第2セットの流れもあり初めは相手にリードを許すものの4点連続ポイントで差を縮め、落ち着いて点をとりかえす。途中、交代で入った谷崎晃平(商2)が大活躍。ブロック、スパイクとここぞというところで点を決める姿が目立った。中盤は駒大のペースに。しかし、相手も負けじと点を重ねてくる。20点を先取した駒大だったが、相手の調子が戻り、一気にマッチポイントまで連続得点されてしまう。谷平の得点で粘りは見せるもののこのセットを落としてしまう。
後がない第4セット。相手ペースに持ち込まれないように踏ん張りたい駒大は序盤にブレイクを決め、リードを保つ。しかし、相手のクイックにも翻弄され、簡単に相手にリードを許してしまう。近大の強烈なスパイクに苦戦しながらも必死で相手の背を追いかける。谷平、橋本、齋藤の攻撃陣も機能し、順調に点を重ね、1点差で競り合う。中盤、セッター丸山が狙われ、トスがあげられないこともあったが、リベロ山根が代わりにトスをあげ、橋本が決めるという場面も見られ、柔軟に対応できる臨機応変な駒大のプレースタイルを発揮した。終盤は接戦となり、どちらが勝ってもおかしくない展開に。両者とも最後の1点をなかなか決めきれず、試合はデュースまで持ち込まれた。28点目を駒大が決め、28-28。ここで試合が動く。29点目を近大に先取され、駒大も1点に粘りは見えたものの30点目を相手に入れられ、このゲームを落とす。そして、この瞬間、この近大戦が4年生最後の試合となった。
今年の全カレは昨年と同じベスト16。ベスト8以上という目標を達成することはできなかった。そして、平成最後の駒大バレー部の全日本インカレは閉幕した。
◆谷平拓海
「(個人の調子は)良かった方だと思う。(チームの調子は)動きを見る限りはみんな良かったと思う。(4年生との最後の試合だったが)試合が始まるとあんまりそういうのは意識していなくて、やっぱり終わったあとに込み上げて来たものがあって試合した中でプレーとかでああいう風にしておけば良かったとか、チームとかこういう風に練習しておけばよかったとか、後悔は正直ある。(4年生の印象的なエピソードは)今の代の4年生はコートに入っている人が少ないが、練習が終わったあとにゲーム形式で4年生がやっててすごく楽しそう。楽しいけど試合に出れないというもどかしさというのを考えながら試合に臨んでた。(来年に向けて)来年は…ちょっと今は明確には考えられない。そのうち出します(笑)」
◆曽田一也(社3)
「(自身の調子は)良かった方だと思う。(チームは)昨日と一昨日はみんな良かったと思うが、所々ミスがあった。そういうところが負けにつながったと思う。(4年生と最後の試合だったが)今はまだ最後という実感がない。今までうまくいかなかったこととかあったり、4年生に迷惑もかけたこともあったので、恩返しをしたかった。できなかったのに悔いが残った。(副キャプテンとしてこの1年は)副キャプテンとしての仕事は4年生を支えることだったが、支えられたかどうかわからない。4年生より下の学年もあまりまとめきれなくて、4年生に迷惑かけてしまったと思う。(来年に向けて)来年はこういう厳しい試合でもちゃんと勝てるチームにしていきたい」
◆齋藤浩貴
「(試合を振り返って)ミーティングで相手のことを分析して、相手のオポジットと自分をぶつけるという作戦の一つだった。自分は谷平に比べたらブロックがいいのでそこで勝負しようということでチームが動いていた。セットを通して、止めることができたので、ブロックでの貢献は良かったと思う。1セット目のサービスエースは欲しかった場面で結果が出たので良かったが、我慢するところや、得点が欲しい時にミスが出たり、脆さが出てしまった。(今試合で4年生と最後だったが)リーグ戦と違って、4年生と最後の特別な試合で絶対に勝って早稲田とやろうと言っていた。4年生の丸さん(丸山航)、敬さん(宮崎敬)、遠藤さん(遠藤樹)は試合をやっていて、頼もしい存在だと改めて感じた。しっかり声もかけてくれるし、浮き玉を打つのは下級生の僕ら3年生なのでそういうとこではしっかり信頼していてくれていた。そこに答えられなかったので悔しい。(試合後、涙していたが)3、4セットは取れていたセットだったと思う。3セット目はブロックをかけられたけど、ここ1本というのが決まらずに相手に取られてしまった。4年生と最後の試合だったので負けたことが一番悔しかった。結果を出したかった。(来年は上級生になるが)今までの4年生は下級生にやりやすい環境でやらせてもらったので、今回は自分たちの番だと思う。最上級生として下級生をまとめつつ、プレーでしっかりお手本にならなければいけない。そして、セッターとリベロが抜けるということで、今度は下級生なので逆に自分らが声をかけていつも通りのプレーを出せるよう環境を整えていきたいと思う」
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