菊池が国体予選に出場、レベルの高い自軍守備陣に「やりやすかった」と感謝
[アイススケート部]第74回国民体育大会冬季大会アイスホッケー競技会関東ブロック大会成年男子代表決定戦(2018年12月10日 14時09分)
第74回国民体育大会冬季大会アイスホッケー競技会関東ブロック大会成年男子代表決定戦群馬県対山梨県が12月9日、笠松運動公園アイススケート場で行われた。駒大からはGK菊池亮介(仏2)が山梨県で、第2ピリオド途中から出場した。
結果は以下の通り。
山梨県4-7群馬県☆
(0-0)
(1-6)
(3-1)
【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第2ピリオド
25:22 [群]澤田(古市)〔EQ〕
27:22 [群]中澤〔EQ〕
31:51 [群]斉藤龍(吉田、齋藤謙)〔+1〕
33:48 [群]中澤(齋藤謙)〔+1〕
36:13 [群]斉藤龍〔-1〕
37:23 [群]齋藤謙〔-1〕
39:14 [山]松本(古屋)〔EQ〕
第3ピリオド
41:23 [山]佐藤(高橋、松本)〔EQ〕
52:26 [山]佐藤(田中)〔EQ〕
53:03 [群]風間〔EQ〕
53:36 [山]眞田一〔EQ〕
前日は栃木県と対戦し、2‐12で敗れていた山梨県。前日はベンチ外だった菊池もベンチ入りし、出番を待った。試合は序盤から山梨県のペース。立ち上がりから群馬県陣内でプレーする時間が長かったが、決められない。逆に群馬県のカウンターを浴び、たびたび決定機を作られるが、山梨県先発GKの薬袋勇が好セーブを続け、互いに無得点のまま第1ピリオドを終える。第2ピリオドに入ると群馬県が攻勢を強め、25分22秒、カウンターから左サイドを独走した澤田が決めて先制。2分後にも速攻から中澤がシュートを放つと、薬袋が止めきれず、股下を抜けたパックがゆっくりゴール内へ転がり追加点。さらにパワープレーで2点を加えると、勢いは止まらず、36分13秒、37分23秒には連続ショートハンドゴールで6点差と突き放す。
ここで山梨県ベンチは菊池を投入。菊池はゴールクリーズに向かうと副将の古屋真吾に声をかけられ、守備に就いた。ここから山梨県が反撃。39分14秒松本力也のゴールで1点を返した。第3ピリオドに入っても山梨県の流れは変わらず、41分23秒、52分26秒とゴールを決め追い上げる。菊池が初シュートを受けたのは43分30秒頃。攻め込まれるとDFの角田和広がシュートも、冷静にストップ。46分30秒頃には2対1の局面を作られ、左サイドから中澤貴郁にフリーでシュートを浴びたが、足で防いだ。さらに49分7秒の決定機のシュートは枠を外れたものの、40秒後には相手FWが戻したパックを左サイドのブルーライン付近から斉藤龍一に強烈なシュートを浴びたが、これも右足でセーブ。社会人や関東大学リーグ1部校などで構成される相手にも堂々とプレーし、好セーブを見せた。だが、53分3秒、相手の速攻を受けると抜け出した風間浩汰郎に決められ失点。天を仰ぎ、悔しそうな仕草を見せた。直後に山梨県はもう1点加えるも、試合はそのまま終了し、群馬県の国体出場と山梨県の予選敗退が決定。菊池はシュート8本を浴び1失点だった。
◆高橋 亮監督
「(選出の理由は)プレーを見てよかったので。体が大きいし、反応もいい。(出場は)どこかで使いたいと思っていた。若いし、これからも頑張ってほしい」
◆菊池 亮介
「(国体予選を終えて)チームだとGK1人しかいないので、必然的に出られたが、今回は3人いたので少しでもアピールして出られるようにしないといけなかった。挑戦だった。国体予選に向けた練習は山梨でやっていて行きたかったが、授業もあったのでほとんど行けなかった。試合出られただけでもよかった。(国体予選の経験は)少年の部は高校3年生で出たが、成人は初めて。(昨日ベンチで見て感じたことは)国体予選だけあってレベルは高いし、あの中でホッケーできるのは楽しいだろうなと思った。ホッケーやっていた人は「こうすれば守れる」「こうすれば点を決められる」というのが頭でわかって、しみついている。1部出身の人たちも多く、普段できないレベルの人たちだったので練習も楽しかった。(今日の最初はベンチで見ていたが)1ピリが終わったときは試合に出たくないと思っていた。0-0で締まった試合。ゴーリーがビッグセーブ連発していたので、自分が冷えた体で出てどこまでできるかわからないと思って、怖かった。(2点目後にベンチ横でアップを行ったが)コーチに『いつでも出られるように準備しておけ』と言われた。少しでも体を動かして、試合に入りやすいように意識した。(試合に出場して)結局失点しちゃったので。ゴーリーが少ない世界でやっていて、途中から入る経験がなかったので、やりづらかった。いい経験になった。(入った直後古屋選手に声をかけられたが)頑張れと言われた。(感じたことは)やりやすいし、守りやすい。みんなどうすればシュートコースを削れるかわかっていて、必死に動いてくれる。2ピリはシュート1本も受けていないし、3ピリにシュートがきても弱かったりしたので、ちゃんと守ってもらえてやりやすかった。指示も出さなくてもわかっているので、出す必要がなかった。失点は1人で抜け出されたけど、他はワンタイムもなく、守れていた。(斉藤龍に浴びたシュートは強かったが遠かったからOKという判断か)あれは打たれてもいいでしょうという判断だったと思う。それよりもその後の処理を考えてくれるので、やりやすかった。(相手攻撃陣は)上手いとは感じたが、楽しかった。形を作って、ミスもない。(今回チームメイトの小川将史選手は元日本代表だが)パックを取られないすごい選手。すごく速いわけでも、技をかけているわけでもないのに取られないのは格が違うと思った」
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