• 苦しい状況の中で多くのスパイクを決めた森田=ウイングハット春日部で(中川達夫撮影)

  • 齋藤は得点を決めてガッツポーズ

  • 安定したレシーブを見せたリベロの山根

1セット目から死闘も…ストレート負けで4連敗

[男子バレーボール部](2018年04月21日 22時41分)

平成30年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦、対早大戦が4月21日、ウィングハット春日部にて行われた。結果は以下の通り。

<スコア>
駒大0ー3早大☆
1set(37-39)
2set(15-25)
3set(19-25)

<スターティングメンバー>
2 丸山航(国4)
4 宮崎敬(歴4)★
7 遠藤樹(G4)
11 谷平拓海(現3)
13 齋藤浩貴(歴3)
18 山田大悟(経2)
19 森田凌雅(営2)
22 山根晏輝(G2)★


3連敗の中迎えた第5戦目は、昨季からの無敗を継続している王者・早大に挑んだ。
第1セットは序盤こそ相手に気持ちよくスパイクを打たせてしまう場面が散見されたが、中盤からは互いにミスが増え、次第に離れていたスコアも並んで行く。デュースに突入すると、コート内の雰囲気は最高潮に。両チームが持ち味を発揮する中でスコアは伸び、互いに37点を取る死闘に。しかし、最後は相手に力負けを喫してセットを落としてしまう。
前セットから対照的に相手のパワーに屈する展開となった第2セット。クイックやバックアタックを使われて点差をつけられ、大差でのセット連取を許した。
あとがない状況で迎えた第3セット。途中ベンチに退いていた齋藤をコートに戻して巻き返しを図るが、相手ミドルブロッカーの高さと前後左右を使い分ける早大の前に粘り切れず。ストレート負けで4連敗となった。

◆鈴木 淳平監督
「(第1セット、37-39という試合はなかなかないが、どのように見ていたか)出だしから繋ぎのミスが出ていたり、指示のミスが出ていた。結果的にデュースになって粘ったように見えていたが、あのような展開は一番やってはいけない。ほぼほぼ序盤で相手に勝負が傾いていて、相手のペースで進んでいて、こちらが粘ったように見えるが、実質相手の詰めの甘さにうちは助けられた。デュースになってからそれなりに駒大と早大の選手が拮抗して力を出し合ったということだと思う。点数は関係なくて、多分データを細かく見て行ったら、30何点のうちのほとんどがお互いのミスと、うちが負けた原因は相手に簡単にポイントを与えてしまったこと。あまりいい内容じゃないですよね。(ブロックの上から打たれる場面があったが)上から打たれたのは僕が見ていた限りでは3本。クイックが2本と、ライトの左利きの子がブロックから打ってきた。ということは、パスがしっかり返されて、セッターがしっかりジャンプして一番高いところでトスを出して、その状態でクイックでもサイドでもコースを長く取って打ってくる。特にクイックに関してはトスが上がってから手を出すブロックをやっているので、どうしても上から打たれてしまう。左利きのライトの子に打たれたのは、相手の実力とうちのブロックが甘かったということ。お互いにいいトスが上がっていい高さでスパイクを打っていたとしても、そうそう上からは打たれない。だけどそれが何回かあったということは、駒大のブロックの技術が劣るということですね。(2セット目は思うようにスパイクが決まらなかったが)サーブレシーブが大きく割れていた訳ではなかった。セッターの丸山の動きとトスの質が低かった。初めてやる体育館だとか、いろいろな要素で空間の感覚はなかなかマッチしないもの。だけど、ずっとバレーをやってきて相手も同じ条件で、コートとネットの高さは変わりようがない。それにアジャストできないのは根本的能力が低いということだと思う。(2セット目と3セット目の間で監督が齋藤と橋本に声をかけていたが)基本的な心の持ち方や、取り組む態度に関して。明らかにどちらを使っても役に立たないという状況。齋藤に関しても、たくさんスパイクを打つポジションなのである程度のミスは許容しているが、ブロックされたのに対しても、コースが打ち分けられていたのなら理解できる。それにしてもコースが甘いし、打ち分けられない。そこは丸山が頑張ってもトスの精度が落ちるという場面は少なくない。ムラが出てしまうのに対して、クイックはトスが上がってから時間がないので、トスミス=アタックミスになりがち。サイドに関しては1秒前後の時間があるので、助走をとっているとはいえ、ボールが出てくる場所とタイミングで判断をして落下点に対する入り方はステップを使い分けることで悪いトスでも打ち手側でいいトスにする努力をしなければいけない。それが齋藤、橋本両面に対応力が低いということについてどうあるべきかというのを『どう思う』、『どうしたらいい』というのを考えさせて確認しただけです。(3セット目も速攻と、速攻を警戒するあまりバックアタックを決められてしまったが)リードブロックと言って、トスが上がってから動くというのが僕は一番効率がいいと思う。明らかにクイックが多い時にはクイックに早くつくように指示はするが、どちらにしてもパスがどこに返って、セッターがどういう状況でアタッカーが何人いてという状況が見えた状況でブロックをしなくてはいけない。そこをうちの選手たちは大きく見誤っていて、常々指摘している。ただ手を出せば止まるのではなくて、トスを見極めてから動いて間に合うようなスピード感、精度を身につけなくてはいけないが、そこをすっ飛ばしてブロックをしようとしている。クイックだと思ってクイックに飛んでも、バックセンターがパイプで打ってくるという振られ方はよくあるが、クイックに対してサイドの人間の手が出ていかないというか、バックセンターに関してもサイドの人間の手が出ていかない。偽リードブロックをやっているんです。付け焼き刃でなんとなく。なので本質をうちの選手は理解していない。監督としてそれはまずいと思う。常々指摘はしているが、選手たちの意識がそこまで至っていない。リーグで戦い抜く一番のベースが彼らには欠落している。それでいいとは思っていないだろうけど、それを身につけるには時間がかかる。毎試合毎試合の対策に追われて自分たちの調子をあげることに追われることでディスアドバンテージが生まれて駒大は苦しい戦いになってしまうという仕組み。(負のスパイラルに陥っているということか)まさにその通り。選手たちはなんとなくその場でできるだろうという感覚だが、それは違うということを言っているがなかなかわかっていただけない。身長が低いとか、相手が高いとか上手いとかいろいろ言い訳をしながらやっている。そんなこと言われてもいいブロックはできないよというスタートをしている。一向にブロックはよくならない。(4連敗となったが、どう立て直していきたいか)立て直すもなにも、最初から立っているものがない。立て直しようがない。ベースをこつこつ作っている段階。本人たちは自分たちがやりたいバレーがなんとなくあって、それをやっているつもりだが、なにもできていない。今は地面を踏み固めている段階です。何も立ってない。なので立て直す気もないし、今は地固めをして、相手がミスをしてくれて取れるセットは取って、勝てる試合は勝ってしぶとくやっていくしかない。もちろん我々として持ちたい武器は決めているから、それをどれだけ磨いていけるか。なにもしっかりしているものが立っていなくても、このリーグで戦っていかなければいけないのは現実だし、戦える。相手とのレベル感で劣っているとは思わないし、相手のバレーを崩せないとは思っていない。我々が地固めをしてる段階でも十分に戦えるレベルだと思う。それが高いか低いかは抜きにして。そういう中でも、地固めをして基礎を固めながら本質を見極めて戦った上でいい勝負ができれば構わない。勝てればなお良いし。本人たちの目標は優勝したいと言っているが、それに本当にふさわしいことをやれるのはまだ先だが、それを目指しているのならば歯を食いしばって必死でやって、わからないことがわかるように他の人には見えないことが見えるようにやっていってどこにも負けない形を持続できるような強さを身につけてもらいたい。今はステップアップをしている段階なので、立て直すこともないし、立て直すものもない。(明日の明大戦はどう戦っていきたいか)お互いにミスがグズグズ出るだろうから、それがうまく噛み合わさって相手のミスに乗じてうちがポイントを連続で取って、セットを取るシーンが多くなれば勝てるでしょう。逆になれば負けるでしょうということになると思う。しつこく繋いで、やるべきことをやってしぶとく待つ持久戦ですね。泥試合です。足の引っ張り合いです。でもそれで良いと思います。そんなに綺麗に勝とうだなんて一つも思っていない。本人たち勘違いをしてそんな風に思っているかもしれないが、うちにはそんな技術も体力も精神もない。こきおろすようで悪いですけど、そんなにレベルの高い状態ではないです」

次戦、対明大戦は 4月21日(土)13:00頃からウイング・ハット春日部で行われる予定。

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