• 10000mで28分台を記録した片西(石曽根和花撮影)

  • 初10000mで良いことと悪いことを経験したと振り返る堀合(元井可奈子撮影)

  • 組1位でレースを終えた小原(岡田あおい撮影)

  • 伊勢は自己ベストを大幅に更新した(元井可奈子撮影)

  • チームの主力選手と同じ組で出場した中村大聖(岡田あおい撮影)

片西が10000m、28分台!堀合、小原らも健闘

[陸上競技部](2018年04月21日 17時02分)

第262回日本体育大学長距離競技会が4月21日、日本体育大学健志台陸上競技場で行われた。結果は以下の通り(上位3名と駒大のみ)。


【1500m】
<20組>
1位 飯島 陸斗(早大)3:45.30
2位 齋藤 慎(帝京大)3:48.46
3位 市川 孝徳(日立物流)3:48.76
6位 市澤 長太(歴2)3:49.22 ☆

【10000m】
<7組>
1位 清水 歓太(早大)29:48.08
2位 伊東 颯汰(営2)29:52.10★
3位 真柄 光佑(早大)29:54.25
6位 山下 一貴(市3) 30:02.87★
8位 大坪 桂一郎(経3) 30:10.34★

<9組>
1位 小原 拓未(政2)29:18.27☆
2位 米井 翔也(亜大)29:21.58
3位 甲斐 翔太(八千代工業)29:22.08
23位 中村 大成(法3) 30:11.54

<10組>
1位 ライモイ ヴィンセント(国士大)28:30.94
2位 佐藤 敏也(法大)28:35.98
3位 中島 大就(明大)28:37.35
8位 堀合 大輔(国4) 29:10.53★
11位 伊勢 翔吾(現4) 29:21.04☆
17位 中村 大聖(政3) 29:45.29☆
26位 物江 雄利(地4) 30:10.00★

<11組>
1位 ワークナー デレセ(拓大)28:14.49
2位 ベナード キマニ(ヤクルト)28:22.39
3位 中山 顕(中大)28:22.59
6位 片西 景(地4) 28:38.70☆
DNF 下 史典(経4)

☆は自己ベスト、★は初10000m


【1500m】
1500mには、市澤が出場。集団の後方からスタートし、その位置を保ったままレースを展開する。ラスト500m付近でスパートをかけ、一気に順位を上げてゴール。自己ベストを0秒47更新した。

【10000m】
 7組の大坪、山下、伊東の3人は、初めての10000mの出場となった。伊東が飛び出し、そのすぐ後ろに大坪、山下は集団の後方につけて始まったレース。途中、じりじりと2人との距離を詰めていた山下が追いつき2人を抜いて他選手と首位争いを繰り広げる場面も。終盤、大坪は先頭から少しずつ離れていき6位。山下は1度は首位に躍り出るも、ラストのスパートで競り負けて3位に。伊東は中盤、先頭から離されたが、終盤でスピード上げて2位でフィニッシュした。

 9組には中村大成、小原の2人が出場した。中盤、ともにペースを上げて前へ出ると、小原は勢いそのままに、力強いラストスパートでゴール。一方で、中村は後半厳しい展開に。徐々に先頭集団から離され、苦しい表情でのフィニッシュとなった。
 
 10組には伊勢、堀合、中村大聖、物江が出場。レースは一周70秒を切る早いペースで展開し、序盤から集団がばらける。その中で伊勢が第2集団の先頭、その後ろに堀合、中村、物江と続いた。5000mを過ぎたところで中村、物江は第2集団から離され第3集団に後退。その後も先頭との差が開く厳しいレースになった。一方、堀合、伊勢は第1集団と15秒差の第2集団でレースを展開。堀合は先頭に立ってレースを作り、伊勢もその後ろで食らいつく。ラスト、堀合は集団から抜け出し、29分10秒台でレースをまとめた。

 11組には片西が出場。スタート後は大きな縦長の集団となり、片西は後方へついてレースを進める。集団が分かれ始めた中盤から、先頭集団に食らいつくも、ラストまでに大きな差が開き28:38:70の6位でフィニッシュ。



◆藤田敦史ヘッドコーチ
「(今日の総評は)全体的に言うと、走れた者と走れなかった者と差が大きかったというのはある。気象条件はそこそこで悪かった訳ではないから、その中でばらつきがあったかなと思う。(主力選手が走ったが)最終組で走った片西あたりは最低限の走りはできたかなと思う。28分38秒で大幅に自己ベスト更新で力的には元々あったから出してもおかしくなかった。ただ正直28分30秒切りはいけたレースだったから課題は残ったと思う。中盤の大事なところでちょっと引いてしまった部分があって、それが最後の差になってしまった。箱根の1区を走った時も東洋の選手が出た時にちょっと引いてしまって、その差が最後まで埋められなかったからその辺が課題かなと思う。ラストは切り替えられる選手だが、その手前で気を緩めてしまうところがあるから、そこを緩めずに踏ん張れるともう一段上に行けると思う。それだけの選手だからそこを求めて指導していくつもり。(期待できる選手は)今日の中で言うとタイム的にはいまいちだったが、小原とか堀合はレースを作る中で上位の方でゴールできているからそこは評価できる。タイム的にはもっと出してもらわないと困る存在だが、レースの中でレースを作っても最後崩れずに上位でゴールできたからこれからに期待ができる。(トラックシーズンの課題は)今年はトラックで極端に狙える選手は多くはないが、記録会の組の中でどれだけ自分たちが主導権を握って結果をまとめることができるかに主を置いている。その時で記録は違うと思うが、段々質を上げていければいいと思う。今日、10000mを初めて走った選手もいるが、レース内容やタイムの質を段々と上げていければいいなと思う。それがゆくゆくは予選会につながっていくと思う。今までうちの選手たちは10000mを走らなさすぎた部分があるから順々にやっていきながら力をつけられればいいと思う」

◆小原拓未
「(今大会は)調整はしてきたがこの大会でベストを出そうとかそんなに強い思いはなかった。ハーフ明け2週間後の大会だったので、ハーフでダメだった分ここで挽回できればいいなと思った。あとは関カレもあるので今日の10000mをちゃんと走らなければなと思って走った。(今回の結果は)最低でも29分の1ケタ台を出したかった。組で1着だったのは自信になったが、最低でも1ケタ台を出さないと関カレでも戦えないと思うし、自分でレースを作っていけなかったからそこが課題だと思う。集団のペースが遅かったからついて行くしかなかったが、ラスト3000mとか2000mとかもっと長いところからしかけられるような体力はつけていかないとなと思う。(監督・コーチからは)今日は暑くなるから、あまり集団で動かないでラスト3000mくらいから自分でしかけろと言われていたが、あまり余裕がなかったのでラスト3周で行こうと思った。だが、そこでも思い切って一気にスパートをかけられなかった。それも課題だと思う。(関カレでは)まだ出るかは決まっていないが、入賞したいと思っていかないとちゃんと走れないと思う。去年は30位とかで本当にダメダメだった。他の大学の主力の選手たちとトントンぐらいで戦わないと駅伝シーズンも戦っていけないのでそこと競り合えるような走りをしたい」

◆堀合大輔
「(初10000mだったが)ある程度緊張感のあるレースだった。目標にしていた28分台に届かなくて悔いが残ったが、集団を率いる展開だったり、ラスト上りきれなかったものの、ある程度切り替えが出来たり、レースの中でそういった良かったことと悪かったことの2つを経験できてよかったと思う。(レースプランは)5000mまではある程度余裕を持って走って、後半はレースが動いた時に反応してついてく予定だった。実際はあまり早くならないままレースが進んだ。後半も集団がばらけてしまい、後ろの方にいたのでどうしてもその差を詰めることが出来なかった。そのまま後ろの集団を引くという形になってしまったのでどの集団につくべきかであったり、レースの中でそういうことが判断出来ないと上を目指すにはいけないなと感じた。(チーム全体の目標は)どのレースの結果であっても、他大学の選手にみられるのでその結果をみて、今年の駒大は強いか弱いかを感じると思う。そこで今回は試合前にチーム全体に他大学からみて今年の駒大は強いと思ってもらえるような結果を出そうと話はしていたので、そういったことがチーム全体としてできれば良かったと思っていた。今日の結果はまだまだそれが出来ていなかったので、自分も含めこれからさらに練習に取り組みたいと思う。(次のレースに向けて)どの試合であっても駒大の名前を背負って走っている上に、今年は役職も貰ってるので去年と違った立ち位置で走ることになる。また次回も結果にこだわって行きたい」

◆片西景(地4)
「(調子は)前回の世田谷記録会で3000mを2本やって、トラックに慣れていい状態で迎えられた。(今日の狙いは)28分台前半を目標としていた。結果が28分38秒だったのは、合格ではないなと感じる。(28分台に入ったことは)29分台の結果しか持っていなかったが、28分台の力はあると思っていた。出て当たり前という感覚だった。28分30秒を切れなかったのが課題。(レース展開は)藤田さんからもあったが、きついところで中大の選手と離れてしまい、その差がずるずると開いていってそのままゴールという形になってしまった。きつい場面で離れずにしっかり勝負しないと最後までいけないな、という風に感じた。(今後は)次はGGNで5000mに出るので、13分50秒は切りたいと思っている。(先日のNYCハーフマラソンは)国の枠を超えて、アメリカのトップレベルの人と戦えた。15km付近までは先頭でいられた。一緒に肩を並べて走ることができたというのは、陸上競技をしている上で、いい経験になった」



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