• 田中は因縁の相手に全力で食らいついた=雲仙市吾妻体育館で(中尾彬人撮影)

  • 高田脩平は全日本初出場で3位入賞と健闘した

監督称賛!強敵を相手に田中・高田脩平が善戦

[ボクシング部]第83回全日本ボクシング選手権大会(2013年11月16日 19時43分)

第83回全日本ボクシング選手権大会・3日目が11月16日、雲仙市吾妻体育館で行われた。結果は以下の通り。

【ライトフライ級 準決勝】
●田中亮明(商2)[WP0-3(28-29 27-30 27-30)]○柏崎刀翔(自衛隊体育学校)

【フライ級 準決勝】
○林田翔太(商3)[不戦勝]●金澤宣明(東京農業大学)

【ライト級 準決勝】
●高田脩平(社2)[WP0-3(27-30 27-30 26-30)]○成松大介(自衛隊体育学校)

【ミドル級 準決勝】
○濱崎良太(13年度卒・自衛隊体育学校)[WP3-0(29-28 29-28 29-27)]●竹迫司登(龍谷大学)

※WPはWin on pointの略
※()内は3人のジャッジによるそれぞれの3Rの合計ポイント

  全日本準決勝のリングに臨んだ3選手、田中、林田、高田脩平。ライトフライ級田中の相手は、昨年全日本決勝で負けを喫した相手。1Rは、右フックを当てるなど積極的な立ち上がりをみせた。続く、2Rは徐々に相手のパンチが田中の顔を捉え始め防戦一方となる展開に。3Rは、両者譲らず、田中は左ストレートを当て、相手は細かいパンチで応戦。惜しくも昨年のリベンジとはならなかった。フライ級の林田は、相手のケガで不戦勝となり、明日の決勝の切符を手にした。ライト級の高田脩平は、格上相手に1Rは、リングを広く使い互角の戦いを繰り広げる。次のラウンドでは、相手の強烈なパンチに苦戦を強いられ思うようなボクシングができない。我慢で迎えた最終ラウンドは、反撃を試みて、打ち合いを試みるが、プレッシャーに押され思うように手数が出ず、決勝進出とはならなかった。明日は全日本2連覇を懸け林田が大一番に挑む。

◆小山田裕二監督
「(田中選手は)なんとか勝たせてやりたかった。良いパンチもヒットさせてたし正直いけると思ってたけどジャッジが厳しくて点差も離れてた。よく3R我慢強いボクシングが出来たと思う。(高田脩平選手は)対戦相手がレベルや実績が何段も上の選手だったから弱気にならず下がらないようにと言った。200点をあげたい。初めての全日本でメダルも手にしたし上出来。本当に強い相手と対戦して自分の足りないところも見えてきたと思うから負けを活かして次に繋げてほしい」

◆林田翔太(商3)
「(明日に向け)これまでの練習の成果を出せるように頑張りたい。多くの人に観てもらいたい(相手の印象)何回もやっている相手で強いということはわかっている。勝ちたい」

◆田中亮明(商2)
「(今日は)最初から全力で行こうと。1Rはとったと思ったけど、2Rはとられたと思った。勝ったと思ったけどしょうがない。(柏崎選手と戦ってみて)完璧。強い。今いるLFの選手の中だったら1番強いと思う。柏崎に勝つことが目標だったので勝てなかったのは悔しい。(LFは今年で最後と言っていたが)LFでもうやるつもりはない。減量が辛かったので小山田監督が一緒に減量してくれて、俺も頑張るから一緒に頑張ろうって言ってくれたので今日まで頑張ることが出来た。(高校時代の監督からは)負けて申し訳ない。でも挨拶に行ったら良かったよと言ってくれたのでいいかなと。(今年を振り返っては)3回柏崎と対戦して3回の中で1番良かった。今までは試合終わったあとに負けたと思ってたけど、今日は初めて勝てると思った試合だった。だから成長を示せたと思うし、LFで出来る精一杯のことはやったので今年はこの結果でしょうがない。悪くない1年だったと思う。(次の目標)B級でも優勝して3階級制覇する」

◆高田脩平(社2)
「(相手の印象)相手は今までで1番強かった。相手がプレスをかけてきて、下がるなと言われていたから前に出た。駆け引きが上手かった。パンチを打っても打ってる感じがしなくて、ブロックしてもパンチをもらった。プレスの圧力が強かった。(監督から)下がるなとリングを大きく使えと言われた。(意識していたところ)相手が強いのはわかっていた。監督に言われたことを意識していた。相手が来るんで怖かったが勇気を出して自分も向っていったが、勇気があっても打てなかった。打たれっぱなしでこっちはパンチを打てなかった。(大会を振り返って)1勝が目標だったから、ここまでくるとは思ってなかった。上出来。(今年全体の総評)今年はリーグ戦も1回しか出れなかったし、国体も予選敗退だった。でも、夏休み中からたくさん練習して全日本で結果が出たから、結果的にはよかった。(来年の目標)リーグ戦に全部出場して、全部勝ちたい」



なお、決勝戦は11月17日、11:00から雲仙市吾妻体育館で行われる予定。

■会場へのアクセス
バス 吾妻駅バス停下車、徒歩4分
電車 JR諫早駅から島原鉄道乗換、吾妻駅下車、徒歩6分
車  諫早ICから約35分、多比良港から約20分、島原港から約50分

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