• 得意の左ストレートで応戦した田中=雲仙市吾妻体育館で(高橋春子撮影)

  • 苦しみながらも勝ちを手にした林田(北詰友梨撮影)

  • 全日本初出場で躍進した高田脩平(太田悠撮影)

  • リーグ戦階級賞相手に奮闘した高田侑典(平田サリナ撮影)

優勝に向け前進!激戦を勝ち抜く

[ボクシング部]第83回全日本ボクシング選手権大会(2013年11月15日 20時45分)

第83回全日本ボクシング選手権大会・2日目が11月15日、雲仙市吾妻体育館で行われた。結果は以下の通り。

【ライトフライ級 準々決勝】
○田中亮明(商2)[WP3-0(29-28 29-28 30-27)]●谷口将隆(龍谷大学)

【フライ級 準々決勝】
○林田翔太(商3)[WP2-1(28-29 30-27 29-27)]●野邊優作(拓殖大学)

【ライト級 準々決勝】
○高田脩平(社2)[WP3-0(30-27 30-27 29-28)]●青木 努(平成国際大学)

【ウェルター級 準々決勝】
●高田侑典(経2)[WP0-3(27-30 27-30 27-30)]○皆川直輝(日本大学)

【ミドル級 準々決勝】
○濱崎良太(13年度卒・自衛隊体育学校)[WP3-0(30-25 30-24 30-27)]●ヤバシ チャータイ(早稲田大学)



※TKOとはテクニカルノックアウトの略
※WPはWin on pointの略
※()内は3人のジャッジによるそれぞれの3Rの合計ポイント

 ライトフライ級の田中は、相手との接戦を制し試合に勝利した。フライ級・林田は、試合序盤から相手にペースを握らせない試合を展開し、ポイントで大差をつけて勝利。全日本初出場でベスト4の懸かった試合に出場したライト級・高田脩平。対戦相手が地元出身ということもありアウェイの雰囲気だったが、1R目から相手のボディーに連打を当てる。果敢に攻めてくる相手を冷静に攻略し、見事ベスト4進出を決めた。全日本2日目駒澤勢最後の試合は、ウェルター級高田侑典。格上相手に強気のボクシングで相手に食らいついていくも、2R、3R目に攻めきることができずに敗北を喫する。明日全日本3日目、3選手が準決勝に駒を進めた。

◆小山田裕二監督
「(選手全体を通して)一人ひとり、みんなやるべきことはできていた。(高田侑典選手は)今回の試合に負けたことで課題というものを突き付けられたと思う。でもその中でこうしなさいということを守ってやり続けたことは非常によかった。(田中選手は)前の試合で目を怪我してしまったというのもあって、また怪我をするのは怖かった。そうならないような戦い方を指示した。順調にポイントを稼いでいた。明日が大一番。(林田選手は)もっと積極性がほしいと。2-1というのも接戦だった。後手に回る場面が多かった。もっともっと前にいければ。(高田脩平選手は)気持ちが入りすぎてもみ合いになることがあった。もっと余裕をもって試合をしてほしいかなと。でも彼自身、全国大会が初めてで経験が浅いけれど、リーグ戦で強さを見せる農大の選手にも勝つことができた。次からの試合も自信を持って余裕を持った戦い方をしてほしい」

◆林田太郎コーチ
「勝つやつは決まっている。チャンピオンと無名が戦えばチャンピオンが勝つ。でも試合の内容が重要で、ただ負けるよりは、善戦してくれたほうがいい。僕たちは選手の能力を引き出すために指示を出す。指示は選手ができることしか言わない。今日僕たちが出した指示を実行しようとする姿勢が見えたのは、高田侑典と田中。その姿勢が見えなかったのは、林田と高田脩平。言われたことをやる選手になれないとこの先に行っても強くなれない。(ルールが変わって)セコンドも二人になり、ワセリンを塗ったりやることが多くなった。ヘッドギアがなくなったから皮一枚のギリギリの戦いが増えたから怪我のケアをしっかりしていきたい」

◆林田翔太(商3)
「昨日に続いて、TKO勝ちを狙っていた。(試合内容は)手数が少なく、ギリギリの試合だった。(反省点は)冷静になれず、気持ちが空回りしてしまった。しっかり考えながら、ボクシングをすることができなかった。(相手選手は)だますのが上手い選手。三度目の試合になるのだが、今まで一番苦戦してしまった。研究されて、プレッシャーをかけていく自分のボクシングをさせてくれなかった。(次戦は)今日の反省点を生かして、勝ったなと思えるようなボクシングをしたい。TKO勝ちを狙う」

◆田中亮明(商2)
「(今日は)今日も体が重かったし、昨日は下がりすぎて疲れた。今回はなるべくどっしり構えて、下がらないようにしたので3R持続できた。(相手は)去年の国体の決勝の相手で、去年よりはよかった。(全日本に向けて強化した点は)国体終わってからずっと減量だった。1か月でコンディションを作ること。(明日は柏崎との対戦だが)優勝というよりは柏崎に勝つために、練習してきたのでがんばる。(柏崎に対してはどんな試合を)大けがさせるぐらいの勢いでいく。僕が右目をまた怪我したので、昨日も今日も目にパンチをもらわないようにした。でも明日は気にせずにとりあえず必死にやって、いろんなパンチを使って倒すつもりで行く」

◆高田脩平(社2)
「(相手の印象は)今日まで全く相手の情報がわからなかった。オーソドックスだと思っていたが、サウスポーだったから、試合の中で修正した。(監督から)試合前はいつもどうりの自分で行けと言われた。相手が前に出てくる選手だったから、相手が来るのを待ってパンチを打てと言われた。(相手の地元だったが)インターバルの時も相手の声援がすごいから自分が勝ってるのかわからなかった。監督に大丈夫だと言われて、相手の声援を気にせず戦えた。(明日の意気込み)相手の選手は強いし、格上だから、勉強させてもらうつもりでいきたい」

◆高田侑典(経2)
「(今日を振り返って)1Rにリズムを相手に持って行かれた。今までに2回負けてた相手で、今回は勝てると思ったので、行こうとしたけど相手のほうがリズムが良かった。ポイント変動などルールが変更になったというのもあったので手数をかけて出たが、前に行き過ぎて少し空回りしてしまった。顔を狙いすぎてボディーが狙えてなかったり、顔を狙ったが腕が上にいってしまったり、当てようとして逆に力が入ってヒットしなかった。今日の試合は全然だった。(これからの課題は)また今日の相手とリーグ戦であたるので次は勝てるようにしたい(来年の目標は)その相手に勝って階級賞をとりたい」

なお、大会3日は11月16日、11:00から雲仙市吾妻体育館で行われる予定。

■会場へのアクセス
バス 吾妻駅バス停下車、徒歩4分
電車 JR諫早駅から島原鉄道乗換、吾妻駅下車、徒歩6分
車  諫早ICから約35分、多比良港から約20分、島原港から約50分

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