• 現役最後の試合で勝ち星を逃した宮本=後楽園ホールで(高橋春子撮影)

  • 初出場ながら強気の姿勢で勝利を手にしたレイ

  • 小山田裕二監督(左)と初の階級賞を受賞した林田(右)

最終戦大差で勝利し、リーグ戦3位入賞

[ボクシング部]第66回関東大学ボクシングリーグ戦(2013年07月14日 04時10分)

第66回関東大学ボクシング1部リーグ対法政大戦が7月13日、後楽園ホールで行われた。結果は以下の通り。

☆駒大8―1法政大

【LF】田中亮明(商2)○(15)ポイント(2)●斉藤優雅
【F】林田翔太(商3)○RSC●木村尚貴
【B】渡部哲也(商4)○(9)ポイント(4)●中原悠太
【B】奈良楓也(営2)○(14)ポイント(4)●多田翔真
【L】宮本太一(現4)●(5)ポイント(10)○山口弘介
【L】志渡澤和宏(仏4)○RSC●中里高汰
【LW】レイ・フック・ターン(営1)○(15)ポイント(8)●平 貴成
【W】高田侑典(経2)○(11)ポイント(1)●小竹雅輝
【M】鬼倉龍大(経1)○RSC●山本貴裕

※RSCとはレフェリー・ストップ・コンテストの略 
※()内数字はポイント数

今季リーグ最終戦。軽量級の4選手が連続して白星を先取し、チームの勝利がかかった場面に出場したライト級・宮本。1Rは、相手にプレッシャーを与え気迫溢れるボクシングだったが、2Rからは決定打がでずそのまま判定。ポイント差で、大学生活最後の試合を黒星で終えた。同じく、ライト級・志渡澤は左の3連打を決め、3R、RSC勝ち。この時点で駒大の勝ちが確定した。ライトウェルター級・レイは、1Rから攻めのボクシングを展開。2度のダウンを奪い、リーグ戦初勝利を手にした。ウェルター級・高田は、試合序盤から相手の攻撃を上手くさばき、3Rには強烈な右ストレートでダウンを奪うと冷静な試合運びで相手と大差をつけて勝利。結果、1部リーグ3位入賞し、林田が階級賞を受賞した。

◆小山田裕二監督
「(リーグ戦全体を振り返って)最初駒大の評価が高くて、結果を残せるかなと思ったけどやっぱり甘かった。いつも言っていることだが基本的なことがなかな か出来ない。そこにつけこまれて2戦目を落として拓大・農大と負けてしまった。今の駒澤の力だなと思いながら最終戦に臨んだ。(今日の試合を振り返って) みんな気持ちがのって集中していたし、それなりにいい試合だった。ただ主将を勝たせることができなかったのが指導者として心残り。申し訳ない。(宮本は)いい攻撃はしていたが、中盤から手数が出ず後手にまわってしまった。(レイは)スタミナに不安があったのでどうかなと思ったが、相手も同じような 感じだったので基本的なことができたら勝ち負け関係なく合格だと。気持ちを切らさず最後までやってくれた。(3位Aクラス入りは)去年は目標として3位 だったが、今年は上を目指していたのでギリギリだった。他力本願のところがあったので、自力ではなかったことが残念」

◆林田太郎コーチ
「(今日は)1番勝ちたかった宮本が負けたのは残念。一生懸命やったのでそこは評価したい。主将としてチームが勝ったのは有終の美だが、個人としては悔い が残ると思うので個人戦で頑張ってもらいたい。(林田は)もっとやってもらわないと。(レイは)今後10点法に変わって彼のような前に出て打ち合える選手 は強いと思う。(鬼倉は)強者意外には盤石に勝てるようになってきた。(リーグ戦を振り返って)負ける時も5ー4で負けたり、勝てる試合を落としてきた。 個人の能力はかなり高いので後は応援だったりテキパキした仕事運びなどのチーム力。個人戦では圧倒的に強いがチームで勝つにはそれだけではだめ。指導者だ けではなく先輩が後輩を指導する伝統を作っていく必要がある。(今後は)夏から冬は個人戦で予選で負けると来春のリーグ戦まで試合が出来なくなる。目標が 無いと練習に身が入らなくなる事もあるので、個人戦では勝利してもらいたい」

◆宮本太一主将(現4)
「(今日は)最後だから勝ちたいという気持ちもあったが、気持ちの弱さ、相手より勝ちたいという気持ちが薄かった。気持ちを上げるべきところで上げて 行ったつもりだったが、今思えば気持ちが下がっていたと思う。チャンスの場面で、守りに入ってしまった部分が敗因に繋がったと思う。(監督からは)最後だ からやりたいようにやれ、しっかり気持ちを持ってやれと言われた。その言葉で最後ということを意識した。(今日が最後だが)今は終わって、一段落ついた。 ボクシングからは距離を置いて、またリングに上がるときがあれば。(4年間振り返って)小山田監督と林田コーチに感謝したい。監督には高校時代に練習を見 てもらって、入学してからも全日本大会やリーグ戦に出られないときに監督に励ましていただいた。監督のおかげて今の自分がある。コーチには現役時代からか わいがってもらい、調子が悪いときもアドバイスして頂いて、それで調子が戻ったことが何回もあった。(キャプテンとして)1年生から3年生まで文句を言わ ずついてきてくれてありがたかった」

◆志渡澤和広(仏4)
「(試合の意気込みは)最後のリーグ戦の最終戦なので、やり残しがないように挑んだ。(相手の印象)リードが速く感じた。相手の反応を見てリードに合わせ るようにパンチを打った。(意識した所は)前の試合などでは、さがったところにパンチをもらう場面が多かったので、パンチをもらわないように気をつけた。 スウェーを混ぜてよけたが、もっと前でよけれればよかった。(試合は)1R目は相手のリードも速く、相手ともつれた場面が多かったが2R目以降は、完全に リズムをつかめた。途中決めにいったら疲れてしまった場面もあった。(セコンドから)激をとばされた。(今後は)最後の年の全日本、国体だから、悔いの残 らないように、全力でいきたい」

◆渡部哲也(商4)
「(今日は)内容はだめだったけど、勝ったからOK。相手とは噛み合わなくて。最後のリーグ戦なので4年全員で勝ちたかった。今の後輩はバンタムも含め上から下まで強い。来年は優勝できると思っている」

◆レイ・フック・ターン(営1)
「(公式戦初出場だが)大学に入って初めてで試合間隔も空いて緊張した。1年で1回くらいは経験したかったので、今後に繋がると思う。(昨日は)明日の事 を考えたらどきどきした。(監督からは)1Rで体力切れてもいいから前に出ていけと。3R本当に切れたが最後は気持ちと根性で戦った。(先輩からは)久々 の試合で緊張していたのを分かってくれてリラックスさせてくれた。冗談とか励ましとかを言ってくれて良い状態で試合に臨めた。(バッティング多かったが) 頭を下げたのがたまたま当たって減点になってしまった。(1Rで果敢に攻めていたが)自分のスタイルがそれなので。前に出て相手を倒そうと。だが、大学で は通用しないので技の部分を取り入れた。(打ち合いになったが)体力が無く、ガードして守って体力を回復させては打っていった。ダウン狙っていたが最後に 取れて良かった。(チームとして)毎年3位なので4年生になるまでに優勝に導けるようになりたい。見るのも勉強になる。(今後は)大学ではセンスだけでは 勝てない。強い選手は努力している。努力が出来るのは才能だと思うので今後精進していきたい」


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