• 競り合うも課題が残る結果となった林田=後楽園ホールで(北詰友梨撮影)

  • 均衡した試合を制した志渡澤

  • 打たれ強いボクシングを見せた坂口

格上相手に粘るが敗北、連敗脱出ならず

[ボクシング部]第66回関東大学ボクシングリーグ戦(2013年06月23日 03時51分)

第66回関東大学ボクシング1部リーグ対東農大戦が6月22日、後楽園ホールで行われた。結果は以下の通り。

駒大4―5東農大☆

【LF】田中亮明(商2)○(11)ポイント(8)●伊藤 走
【F】林田翔太(商3)●(8)ポイント(8)○青木貞頼
【B】渡部哲也(商4)○(8)ポイント(7)●山下碧航
【B】奈良楓也(営2)○不戦勝●橋垣柊人
【L】志渡澤和宏(仏4)○(7)ポイント(7)●児波勇樹
【L】坂口堅人(歴2)●(8)ポイント(9)○佐川 遼
【LW】石崎 遼(営2)●RSC○斉藤一貴
【W】高田侑典(経2)●(4)ポイント(8)○吉野修一郎
【M】鬼倉龍大(経1)●(8)ポイント(11)○酒井幹生

※RSCとはレフェリー・ストップ・コンテストの略 
※()内数字はポイント数 

リーグ3戦目の東農戦、ライトフライ級田中は気迫のボクシングで3R目に左ストレートを当てるなど確実にパンチを決め勝利を手にする。フライ級林田は序盤から相手との激しい攻防を繰り広げ、左右のコンビネーションでポイントを稼ぐが判定で敗北。バンタム級渡部は、両選手決定打にかける試合展開だったが、僅かの差で白星を手にした。前戦の不戦勝により予期せぬタイミングで試合が始まったライト級志渡澤は、2R目に強烈な右フックを当て、そのまま試合のペースを握り見事勝利。同階級坂口は、打たれたら打ち返す粘り強さで最終Rまで相手に試合の主導権を譲らないボクシングだったが、ポイント差で試合に敗れる。強豪を相手にあと1歩のところまで追い込んだ駒大勢だが、最後まで踏ん張りきれず勝利を逃した。次戦はリーグ最終戦、集大成となる試合に挑む選手たちに注目が集まる。

◆小山田裕二監督
「(全体的に振り返って)日頃の練習の差が出てしまった。(林田は)よく言うことだが、やれることができない。やらなきゃいけないことが出来ないのでは無くて。(坂口は)よくがんばったと思う。どうしても下がって打ってしまう。真ん中でやればジャッジ全員が見るのに、ロープ際に下がってやるから押せないし見えない。接戦だとしょうがない。(今までを振り返って)足りないことがたくさんあり、それが結果に出てしまったと思う。それを1つずつ消して行かないと。(法大戦にむけて)リングに上がる選手ももちろんそうだし、応援する選手も、みんなでチーム一丸となっていい結果になるように頑張って行きたい」

◆林田太郎コーチ
「(今日の総評)みんな頑張ってくれた。紙一重の試合が多くて、おいしい試合は全部持っていかれた。今度はそこをものに出来るようにしたい。(農大は)チャンピオンチームだから同点ではプロのタイトルマッチでも同じことだが勝ったことにはならない。しっかりと明白な勝ち試合をしてほしい。王者を倒すという事の厳しさを知って欲しい。同点じゃダメ。(これからは)瀬戸際の試合をものに出来るようにしっかり鍛え上げていきたい」

◆志渡澤和宏(仏4)
「(今日の調子は)良かったが最悪だった。 (奈良選手の不戦勝は)いつも早めに準備してゆっくりしてから試合に臨むので焦ったが、1Rはアップだと思って戦った。 (イメージと実際の試合の差は)イメージは特にしていなかったが、試合の組み立てがあまり良くなかった。3Rでバテてしまった。 (ポイント差は)だいたい相手のポイントを5点以内に収めてロースコアで勝っていたので、7点も取られていて驚いた。 (今日の収穫点と課題は)去年よりポイントが入るようになったので、すぐに避けるスタイルを見直したい。 (次の試合に向けて)個人とチームで勝ちたい」

◆渡部哲也(商4)
「(今日は)かみ合わない試合だった。駄目駄目。安心できる試合じゃなかった。自分的には勝ったと思ったが、試合後に監督から際どいと言われたので負けたかと思った。(3R通しては)1Rはパンチが効いてまずいと思った。2Rは当てにいこうとし過ぎて大振りしてしまったし、3Rで取り返せた感じ。(チームとしては)100点だと思う。(意識したことは)自分のところは負けられないポジションだったので、絶対勝つという気持ちだった。(次戦に向けては)四年間で最後のリーグ戦なので勝って最後終わろうと思う。」

◆林田翔太(商3)
「(今日は)負けた。(相手への対策は)いつも通りやろうと思った。自分のボクシングが出来れば勝てると思った。積極性が足りなかったし課題がありすぎて。整理して次の試合に臨みたい。(次戦に向けては)次の試合は海外。日本の代表で行くのに、今日日本人に負けてしまって少し不安はある。次はすぐだから落ち込んではいられないので気持ちを切り替えていく。自分も落ち込んでいても周りに気を使わせてしまうだけなので明るくしている。周囲の期待に応えられなかったのが心残り。次は負けないので応援よろしくお願いします」

◆鬼倉龍大(経1)
「(今日の試合)序盤は浜崎さんのスタイルを練習していたので、リードをつけて試合に挑んでいたが、試合が進むと相手とのキャリアの差が出てきて、いつものスタイルに戻ってしまった。(打ち合いは)相手が左を出したあとガードしていないのを気づいたのでそこを狙いにいったけれど、相手にかぶされてしまい、さばかれてしまった。(意気込み)キャリアが浅いから、継続して練習をし、キレイなボクシングをできるようになりたい。今は、野生的な戦い方なのでしっかり練習していきたい」

なお、対法大戦は7月13日、後楽園ホールで行われる予定。

■会場へのアクセス

JR中央線・総武線 都営三田線 水道橋駅下車 徒歩1分
大江戸線 春日駅下車 徒歩5分
丸ノ内線・南北線下車 後楽園駅下車 徒歩1分

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