• 中村大聖は先頭で集団走を引っ張った=日本体育大学健志台陸上競技場で(小野美早紀撮影)

  • 伊東(前)と神戸(後)はともに自己ベストを13分台に押し上げた

  • 自身も驚きのタイムを記録した田澤

  • 外国人選手を追い、必死のスパートをかける中村大成

田澤が13分41秒!!5000m13分台続出で出雲へ好発進!

[陸上競技部](2019年09月23日 08時11分)

第272回日本体育大学長距離競技会が9月22日、日本体育大学健志台陸上競技場で行われた。駒大からは5000mに13人が出場。結果は以下の通り(上位3人と駒大のみ)。

【5000m】
<20組>
1位 丸山 竜也(八千代工業) 14’02”79
2位 牧 良輔(SUBARU) 14’09”60
3位 中島 公平(カネボウ) 14’14”25
8位 山野力(市1) 14’20”09
20位 小野 恵崇(市1) 14’30”48

<21組>
1位 小林 歩(心3) 14’02”21 ☆
2位 山本 修二(旭化成) 14’02”90
3位 酒井 亮太(政1) 14’03”52 ☆

<22組>
1位 中村 大聖(政4) 13’55”79 ☆
2位 山下 一貴(市4) 13’56”73
3位 伊東 颯汰(営3) 13’57”20 ☆
4位 神戸 駿介(仏3) 13’58”02 ☆
6位 加藤 淳(経3) 14’00”51
10位 石川 拓慎(現2) 14’05”25 ☆
17位 小島 海斗(市3) 14’13”18

<23組>
1位 サイディム・サイモン(中央発條) 13’37 ”58
2位 ムウェイ・ロバート(旭化成) 13’41”06
3位 べナード・ムイア(トヨタ紡織) 13’41”56
4位 田澤廉(経1) 13’41”82 ☆
12位 中村大成(法4) 13’57”16 ☆

☆は自己ベスト更新


20組は長い集団前方に小野、後方に山野が位置取る。3000mを過ぎ、大きな集団が解体され始めると、第1集団中程に小野、最後尾に山野が付く。ラスト1000m以降山野がスパートをかけて上がっていき、組8位でフィニッシュ。一方の小野は少しずつ遅れをとり組20位でのゴールとなった。

駅伝主力メンバーが参加した22組は、駒大の独壇場となる。序盤の1000m通過後、伊東が先頭に飛び出すと3000m手前には組出場の駒大勢全員が先頭集団を構成。3000mは8分26秒で通過。4000m通過後、怒涛のラストスパートが始まる。中村大聖、山下が大きく飛び出すと、伊東、神戸、加藤、石川と続く。組1位から4位を独占し、13分台でゴールを果たし出雲駅伝に大きな弾みをつけた。

最終組となる23組には、中村大成と田澤が出場した。外国人選手が先頭集団を形成し、その後ろを二人で位置取りスタート。その後も外国人選手に混ざり、ややアウトコースを走り続ける。4000m過ぎにサイディム・サイモン(中央発條)が飛び出すと、田澤もそれに反応。必死の表情でスパートをかけ、驚異の13分41秒を記録。組4位でフィニッシュした。中村は外国人集団から離され単独走となるも、自己ベストを10秒近く縮める好走となった。

◆大八木弘明監督
「(今日のレースを振り返って)今日はチームとして13分台、14分1桁くらいでまとまって走れたらという感じでやってきた。出雲駅伝に向けての集団走ではないが、みんなで上の方で走りぬければいいなと。みんな上出来だったかなと思う。合宿もうまくやれていたので。選手たちの自信にはなったかなと思う。(夏合宿を終えて、3年生の調子は)3年生も良くなってきた。小林も良かったし、伊東も復帰してきた。そういう面ではだいぶ3年生みんな自信を持ってきた。(下級生については)2年生がやはり一番大変。まだ伸び悩んでいるところがある。1年生は十分(やれている)酒井も山野もいて、小野もそこそこ走れている。やはり2年生の強化、そこが大事というのはある。(中村匠吾選手の(15年卒、現・富士通)五輪出場については)最高だった。思った通りのシナリオでオリンピックの内定取れたので、最高だった。駒大初だし、こんなに嬉しいことはない」

◆中村大聖
「(今日のレースを振り返って)今日はもともと余裕持って走ろうと思っていて、練習みたいな感覚で走った(監督・コーチからは)3000mまでまとまって余裕を持って走り、ラスト1000mで少し上げていく感じで、本当に練習みたいな感じでという指示があった。ラスト1000mは少し上げようという感じだった。自分はもともとは最終組に行って記録狙おうと思っていたが、3週間後に出雲が控えているので、ここで(力を)出しきらずに刺激程度で今日は終えて、出雲に合わせるという計画で来ている。今日はそのとおりにやれたかなと思う。(夏合宿を終えて、出雲に向けて手応えは)今日の感覚的には悪くないという感じ。区間賞を狙うにはまだ一、二段階上げていく必要があるので、しっかり1日1日を大事にして自分の体の状態を見極めて、出雲駅伝に合わせていきたいと思っている」

◆山下一貴
「(今日の調子は)途中までは速いペースではなかったが、(中村)大聖と伊東(颯汰)との3人で上げていって、結局は13分台を出せたので良かった。(今回のレースプランは)周りのペースに惑わされずに13分台を確実に出すという考えだった。(監督、コーチからの指示は)最低13分台というところと、あまり無理してがつがつ行き過ぎなくて良いということだった。(夏合宿を終えて変化は)足がしっかりできた。また、血液の状態が上がり、今までで一番良いくらいになっている。(出雲駅伝ではアンカーを走りたいと夏合宿で言っていたが)やはりアンカーを走りたい。アンカーを走って自分の役目を果たせたらと思う」

◆伊東颯汰
「(今日の調子は)夏合宿が終わって疲労がある中でのレースで、調子的には(ピークを)合わせたような試合ではなかった。あまりよ良くはなかったが、監督からも13分台を出すように言われていた。ずっと目標だった13分台を出せたのはよかったと思う。(今日のレースプランは)駒大だけで先頭の方を独占し、ペースを強い人が作るというレースプランだった。自分もそれについてタイムだけを狙うというレース展開だった。(監督からの指示は)つくだけで無駄な動きしなくていいと言われていた。みんなで13分台出せる雰囲気を作ろうとのことだった。(夏合宿を終えて)疲労は残っているがこれから出雲駅伝が控えているのでここからまた調子を上げていきたい。(出雲駅伝に向けて)今年は優勝目指して全員でやっているので、3位以内じゃなく優勝だけを目指したい」

◆神戸駿介
「(今日の調子は)夏合宿もAチームで全部パーフェクトにできて、練習は自信もって出来ていた。調子はまずまず。(レースプランは)13分台入るか入らないかぐらいのペースでいたので、できるだけ前にいた。後ろに行ったら追いつけないと思った。ラスト1000mを意識した。(監督、コーチからの指示は)3000mぐらいまでみんなでいって、ラスト1000m勝負だと言われていた。そこまで余裕をもって行ければいいなと思った。(夏合宿を終えて変化は)練習をだいぶやったが、疲れもしっかり抜けたので、疲れることなくいい感じで入れた。(出雲駅伝に向けての意気込みは)今年はレベルの高い人達と一緒に練習できている。去年は学年の中でも控えで走る選手を見ていたので、今年こそは走りたいと思っている。出雲で走ることになったら全力でチームの中で存在感を出していきたい。」

◆加藤淳
「(今日の調子は)夏前に故障から復帰して、走れてはいたが直前の合宿とかでもあまり調子が良くなかった。その中で今日は自己ベストに近いくらいのタイムで走れたので、これからの駅伝シーズンに向けていい形で入れたかなと思う。(出雲を意識しての出場か)出られるかはわからないが、出るにしても出ないにしても、一度経験している者として、しっかり共有していけたらと思う。(夏合宿を終えて)毎年この時期は夏合宿を終えて調子が良すぎてしまっていた。今年はそんなに良すぎることもないので、これからいい感じに上げていって駅伝を迎えられたらと思う」

◆田澤廉
「(今日の調子は)疲労があって不安だったが監督からは自己ベストを出せと言われていた。最低限自己ベストを出したいなとは思っていたがさすがに13分45秒を切るとは思わなかった(笑)。(レースプランは)自分の中ではひたすら外国人についていこうと思っていた。前を追っていったらこのような結果になった。(監督からの指示は)最初はゆっくり余裕を持っていけと言われていた。そのとおりに1000mまでは余裕を持っていき3000mからは自分との戦いだった。(夏合宿を終えて)調子はいいと思う。2年ぶりくらいに自己ベストも更新し、感覚的にもとてもいい。(出雲駅伝に向けて)区間賞を取りたいという思いが今出た。自信もっていきたいと思う。(夏合宿の時は区間3位以内が目標と言っていたが)そのときは自信がなかった。しかし今終わって自信がついた。他のメンバーも今日13分台を出したので、出雲駅伝はいけると思う」



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