• 今季初トップだったが、流れに乗れなかった上野=港区スポーツセンターで(曽根優衣奈撮影)

  • 西村は監督から今日良かった選手に挙げられた

  • いいコンビネーションで今回もポイントを取った(左から)二木・渡井ペア

  • プレッシャーのかかる後半戦でも落ち着いた試合運びができる橋本

  • 相手に押される展開に苦戦した二木

激闘の末、2部降格。課題は「勝ち切る力」

[卓球部](2019年05月17日 17時33分)

春季リーグ最終戦が5月17日、港区スポーツセンターで行われた。大会最終日の今日は、中大との対戦。結果は以下の通り。

<第8戦>
駒大 2ー4 中大☆

【T】●上野亨樹(現4)0ー3(8-11、8-11、5-11) 一ノ瀬○
【2】○西村星哉(商2) 3ー2(11-6、9-11、7-11、11-9、11-2) 伊丹●
【3】●中橋敬人(経1)0ー3(7-11、3-11、9-11) 浅津○
【W】○二木啓太(経4) ・渡井丈人士(経2) 3ー1(11-8、11-9、3-11、11-8) 一ノ瀬・弓取●
【5】●渡井1ー3(9-11、2-11、11-6、10-12) 弓取○
【6】●橋本拓磨(経3)2ー3(11-7、6-11、11-9、9-11、5-11) 小野寺○
(【7】●二木1ー3(4-11、11-9、7-11、6-11) 吉田○)

これまでラストを担っていた上野がトップバッターで最終戦がスタートした。序盤3-0から4-9まで追い抜かれるなど、相手に押される場面が続く。打ってもボールが浮いてしまう苦しい展開となり、ストレートで敗北した。
2番手の西村はブロックが決まるなど危なげなく第1セットを奪うが、第2、3セットは落としてしまう。しかし第4セット目では相手のうまいコース取りにも対応し、フルセットまで持ち込んだ。ラストは勢いに乗り、11-2で相手を圧倒した。
3番手には1年生ながらレギュラーとなっている中橋。調子が上がらず相手の流れのまま第3セットへ。ストレートやサーブが決まる場面もあったが、このゲームを落とした。
ダブルスには二木・渡井ペア。貫禄のプレーで2セットを先取。しかし、第3セット1ポイントを先取すると、1-7まで引き離されてこのセットを落としてしまう。続くセットは3セット目を感じさせないプレーで8ポイントを先取。その後は9-8まで挽回されるが何とか粘り勝利を収めた。
5番手には今季シングルスで勝ち越し調子のいい渡井。前半は相手に押され2セットを落とす。第3セットは序盤から大きく声を出していき、持ち前の明るいプレーで次につなげた。続く第4セットは6本ごとにタオルを使い、落ち着いた試合運びをするが、最後はデュースになり焦りが出てこのセットを落とした。
渡井が負けた時点で残り2人とも勝たなければ降格が決まる場面。6番手には橋本。ロビングから強打を放つなど魅せるプレーもあったが、カウンターをくらいフルセットまで持ち込まれる。最後は2-7と大差をつけられ巻き返しを図るが、惜しくもこのゲームを落とした。
橋本と二台進行で行われたラストには二木。序盤打ち負ける場面や相手に連続でポイントを稼がれる場面があり思うように流れがつかめない。第4セットは4ポイント先取された後、相手のスマッシュミスを誘うが1ー3で敗退した。
1週間に及んだ春季リーグ戦。前半から格上相手にも果敢に挑み、惜しい試合を何度もしてきた駒大。結果は悔しい8位で2部降格となったが、価値のない負けはしていない。秋季リーグ戦での巻き返しを図る。


◆長崎隆志監督
「(今日の結果は)シーソーゲームになるかなとは思っていたが、相手の方が少し上手だったかなと思う。最後出てきた吉田とかは強かった。(総合8位という結果は)自動降格になってしまったから残念としか言いようはない。でも結果は出てしまったから次の秋で、一回で一部に上がるためにチームでどうしていくかということだけ。この結果が、日常の取り組みを見直すきっかけになればいいと思う。(チーム全体の課題は)準備の段階から日常の取り組みが全部出てしまっていると思う。ここ(試合)で出せるものは限られているから、いかに普段の練習をしっかりやっているかということ。個々で課題は違うと思うが、それはこの場で解決できる話ではないから、日常の取り組みと準備が改善点。(今日良かった選手は)間違いなく西村。動いてあれだけフォアをしっかり振れるというのは、改めて西村の魅力なんだなと思った。ダブルスも昨日に続いて良かった。(今までダブルスが負けてチームも負けるという展開が多い中、今リーグ後半は勝てているが)去年出ていた二木と渡井に頑張ってもらうということでやっていた。二木はダブルスで入れるのが上手い。うまく決め役が分かれて良かった。(2年生と4年生だが)普段から仲がいいから、うまくお互いの気持ちを理解して気を使わないでやれているので良かったなと思う」

◆西村星哉
「(今日の試合を振り返って)(チームとして)結果は負けてしまったがチーム戦なので、勝ち負け関係なく自分はチームの流れとかを意識してやっていた。(4セット目から流れが来ていたと思うが)1、2でもう後がなかったのでやるしかないなと思っていた。それがプレーに出て結果に出た。(今季リーグ戦ほぼフル出場だが)個人的には惜しい試合も何個かあってもう少し勝てたのかなと思うが、日頃の練習から勝ち切るという意識を持ってこれからやっていきたい。(現状チームに足りないものは)競る試合が多くて僕自身もそうだが、勝ち切るというのと一人ひとりの意識だと思う。(次の試合まで時間があるが強化したい点は)期間が空くのでしっかり体を休める。次の関東学生は相手もみんな強いので、大きな技術だけではなくて細かい技術、あとはメンタル強化もやっていきたい」

◆橋本拓磨
「(今日の結果は)最終的には2部に落ちてしまったが、1部で戦えてるといえば戦えてる。あとは勝ち切る力。どこにでも競れてはいるので、2部でそこを鍛え直して出直したいと思う。(試合中いつも冷静な表情をしているが)内心はすごく隣(7番手の二木)が気になっていた。(自分の)相手は初めての相手でサーブも効いていた。自分のペースでやることを心がけていた。(後半に回ることが多いが)自分のプレースタイル的にサーブから3球目で、後半にそういう相手が出てきたら相手も嫌だと思う。高校時代からずっと後半が多くて、大学でも持ち味を発揮できるのが後半なのでそういう意味でもずっと後半でいいかなと思う。(今のチームに足りないところは)勝負所のミスが結構目立つ。競ったときに、思い切ってしっかり取れる力が足りないかなと思う。(駒大はチーム力が高いと思うが)自分たちにエースという存在はいないので、その分『俺がやる』とみんなが思っていると思う。それがチーム力につながっている。(次は関東学生だが)去年はスーパーシードだったが1回戦で負けてしまい、悔しい思いをした。今回は1つでも多く勝って、できればランクに入りたい」

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