• 室町はリーグ戦前後期最終節で得点を記録。5ヶ月ぶりのゴールに笑顔を見せた=柏の葉公園総合競技場で(宮下 響撮影)

  • 須藤はマッチアップした筑波大・三笘を完封。前期の借りを返す結果となった

  • キレ味抜群の個人技で今日も魅せた安藤。監督は「半人前」としながらも一定の評価を送っている(村上 直弥撮影)

  • 主将の大塲はセカンドボールをことごとく回収。先制点の起点ともなった(中村 将基撮影)

室町が後期初ゴール!リーグ締めくくる決勝弾で筑波大4年ぶり撃破!!

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第22節・筑波大戦(2018年11月26日 11時26分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第22節・桐蔭大戦が11月24日、柏の葉公園総合競技場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
駒大1−0筑波大

36分:[駒]室町 仁紀


【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大附高]
25 桧山 悠也[1年=市立船橋高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
13 鈴木 隆作[4年=駒大高]
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
7 安藤 翼[4年=長崎総科大附高](→72分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])
14 坂本 和雅[4年=聖和学園高](→81分 28 真下 瑞都[2年=矢板中央高])

FW
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→86分 37 森本 ヒマン[2年=矢板中央高])

【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高]
MF 8 川崎 貫太[4年=流経大柏高]
MF 16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高]


前節終了時点でインカレ出場を決めていた駒大だが、一つでも上の順位で関東リーグを終えるべく最終戦に挑んだ。相手はここ4年間公式戦で勝ちのない筑波大。難敵を相手に秋田監督は前節と同じ11人を送り出した。
試合は序盤からパスを回して攻撃を組み立てる筑波大に対して2ボランチと前線が激しくプレスをかけてパスコースを限定。それによって高い位置でボールを奪う場面も多く、中原、坂本の両ワイドに効率よくボールを配給しながら進む。坂本のスピード、安藤のテクニックが徐々に筑波大を翻弄すると、試合は36分に動く。浮き球の縦パスに抜け出した坂本がペナルティエリア右から強烈なシュートを放つと、GKにセーブされる。ここにいち早く反応した室町が走り込んで押し込むと、これが決まって先制に成功する。
その後は安藤を中心に2列目の選手たちが個人技を遺憾無く発揮する展開。一方の守備陣は筑波大のサッカーに手を焼きながらも、粘り強さで決定的なチャンスを与えず。結果的にはシュートをわずか4本に抑えて完封勝利を手にした。試合終盤には森本が満を持してトップチームデビュー。4年ぶりの白星とリーグ戦を勝利で締めくくった選手たちの表情には笑顔が弾けた。

これでリーグ戦は終了し、駒大は4位でフィニッシュ。最後にインカレに出場した2010年以来の好成績となった。


◆秋田 浩一監督
「(4年ぶりの筑波大撃破となった要因は)4年生が粘っこくしつこく一生懸命やった。失敗はあったけど、そういう結果だと思う。良かったと思う。久々に最終戦で勝って終わったので、次に繋がると思う。(パスサッカーを相手に駒大サッカーは徹底できていたか)ディフェンスは良かったけど、奪ってから早く出せば何回もチャンスを作れる。後から出た(森本)ヒマンや矢崎のところにボールをうまくつなげればチャンスになる。その分一つ一つ取ればもっと楽な展開になるので、奪ったボールをどうするかというのが不満足。(室町が久々にゴールを決めたが)良かった。ああやってキーバーのこぼれたところに行くのが勝因だったので、地味だけど繰り返していけばああいう得点が生まれてくる。(安藤のパフォーマンスについて)PKだって倒れる必要もないと思うんだけど…かわして倒れないでやれば、それでやられたらしょうがない。まだストライカーとしては半人前です。ただ、ボールが収まるのであいつがいると『ポカン』ではなくて、低いボールが足元に収まる。その分時間も作れるし、溜めもつくれるのがありがたい。多少スタミナに難はあるけど、頑張ってやってくれということ。(森本を初起用したが)高橋潤哉をと思っていたんだけど、足が痛いと言っていたので無理をさせてもしょうがない。(パフォーマンスについて)ダメでしょ〜誰が見ても。不満足ですあれは!はい。ちゃんと言っときます。(リーグ戦を振り返って)もうちょっと勝ちきれる試合が後期に関してはあったと思う。初戦の法政戦もビッグチャンスが多かったし、ああいうのを決めて自信を持ってくれるとこのサッカーができると思う。それがちょっと残念。彼らも色々なサッカーが世の中にあって、全てやる目的とかやり方でやれることがわかるところまでいければ良かった。まだ半信半疑でやれていない。全体的に見ればよくやったと思う。もうちょっと勝ち点を拾えたと思うけど、来年再来年に繋がる。去年が元年で改革しようと始まったので、少し上向いてきた。僕がやれるのはそんなに長くないし、来年は深井(正樹)が入るので。(MVPを挙げるとすれば)難しいな…やっぱキャプテンの大塲か(中原)輝か室町か、同じくらいかな。(インカレに向けて)弱いチームは努力しないとダメなので、一生懸命やる。明日と月曜日はあれだけど、その先はもう一回チャンピオンを目指してやる」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合をふりかえって)厳しい試合だったが、みんな頑張ってくれたのでいいゲームだったのではないかと思う。(4年間勝てなかった筑波大に勝った今の気持ちは)筑波大には少し苦手意識があったと思う。それよりも、自分たちがリーグ戦最後だったので、後悔だけを残さない試合にしようとした。結果、チームとしていいサッカーができたので、今日に関しては満足している。(無失点の勝利だが)向こうも、能力が高い選手が多かったのできつかった。みんな最後まで体を張って、最後のところを粘って頑張ってくれた。その結果が無失点につながったのではないかと思う。(今季リーグのふりかえり)正直、もっと上に行けたという部分もあった。少しやり残したこともあるが、結果としてある程度の位置でインカレに行ける。みんなが本当に頑張ってくれたのではないかと思う。(監督からの評価もかなり高かったが)監督が、我慢強く自分のことを試合に起用してくれた。監督の期待に応えなきゃいけないと思った。リーグ戦最後だったので、今年1年間起用し続けてくれたことへの感謝を、ピッチ上で表現しようと思っていた。それが今日はできたと思う。インカレがあるので、そこでも監督が認めてくれるプレーをしたい。(チームとしてリーグを通して成長したことは)前期は失点が多かった。後期、対流経大戦でボロ負けしてしまったことなどいろいろなことがあった。最後の方は粘り強く、チームとして戦うことができた。失点も減らすことができた。チームとして本当に成長したと実感した。(個人としては)やることをやるだけだ。少なからずプレッシャーはあったので、それに耐えきれて戦い抜くことができた。自分の自信になったと思う。もうインカレで自分のサッカー人生が最後になるので、後悔を残さないようにしたい。(インカレに向けて)日本一を目指せる最後の機会になる。最後、本当に後悔を残さないプレーをしたい」

◆室町 仁紀(商4)
「(得点シーンを含めて、試合をふり返って)得点シーンは、坂本が何度も抜け出してシュートを打っていたので、こぼれてくるかなと思って準備をしていた。それがいいところにこぼれてきてくれて、決めることができてよかった。試合全体としては、筑波には4年間勝ててなかったので、その中で絶対勝とうとチーム内で話していて、一週間いい練習ができていたので、本当に勝ててよかった。(4年ぶりに筑波に勝利したことについて)監督もこの試合に勝てば、また一皮むけるといっていて、その中でしっかりと勝ち切れたというのはよかった。(前期以来の得点でしたが)前期の順天堂大戦以来の得点で、すごく間が開いてしまった。いいところで決められてよかった。(長いトンネルを抜けた感じですか)チームが勝てればいいので、その中でも点も取れてラッキーぐらいの感じですね。(難しい体制からのシュートでしたが)枠に飛んでくれればいいという気持ちで打ったら、いいところにいってくれました。(今年のリーグ戦をふり返って)リーグ全体を通しては、過去ずっと残留争いという中で3年間やってきて、4年目で、明日の法政の結果がまだわからないけど、過去の中でも一番いい順位でおわれると思うので、それはよかった。一年間を通して連勝したこともあったり、連敗したときもあったりしたけど、最後インカレにもでられるし、リーグ戦でもはじめて勝って終われたのでよかった。自分としては、1年間こんなに試合に出ることが4年間でなくて、いいときも悪いときもあったけど監督がずっと使い続けてくれて、最後ゴールという形で恩返しができたことがよかったと思う。(インカレに向けて)インカレは4年間で初めてでどんな舞台かわからないけど、今年は総理大臣杯も出て、そこでとれなかったものを取り返すために、初戦からしっかり駒大のサッカーをして日本一目指して、チーム一丸となって頑張っていきたい」

◆安藤 翼(市4)
「(2戦連続先発となったが)そんな意識せずに行けるところまで行こうと。最初から『倒れてもいい』と言われていたので、最初から飛ばして行くつもりだった。(前線でのキープが効果的となっているが)逆に自分の良さはここくらいしかない。守備はみんなに本当に助けられているので、自分ができることは120%やる。今日も得点できるチャンスがあったので、そこを決め切ってチームに貢献したい。今日は勝ったので良かったけど、次はしっかりやりたい。(体のキレがよくなってきたように見えたが)体は動いてると思う。あとは結果が出せればいいと思う。(前期に出場機会が得られない中で、今出場機会を得ているが)4年生の意地というか、やるしかないというか。理屈とかそういうのではなくて、やるしかないっていう気持ちの部分が変わった。それが少し表現できたかな。(コンディションを上げる努力は)とりあえず走った。走りのトレーニングに入れるようになってきたので、それで使われだしたのもある。体は走れるようになったのは少なからずあると思う。(インカレへ向けて)日本一をこのチームで絶対取れると思うので、そのために自分ができることをゴールを含めて前線で収めることとか、仕掛けるところの質をあげて90分出れるようにしなくてはならないと思う。(他地域ではこれまでのチームメイトとの対戦もあるかと思うが)知り合いもちょろちょろいるので、駒大の方が頑張ってきた自信がある。それを見せられたらいいと思う」

◆星 キョーワァン(法3)
「(筑波大を相手に粘り勝ったが)相手の時間が長かったので、自分たちは守備から入ろうという話をしていた。やられる時間はあったが、その中でみんなで体を張って無失点に抑えられたのは大きい。(4年間勝てていない相手だったが)今日はリーグ戦最終節で相手が筑波大ということもあって、4年生は気合が入っていた。下級生は僕と桧山しか出ていなかったので、4年生の足は引っ張れないし、一緒にいい思いがしたいというのがあった。その中で勝てたのは嬉しかった。(相棒・森本への思い)中学校からずっと同じチームでやっていて、試合に出ていた。正直自分は1年から出させてもらっていて、『いつかこういう日が来たらいいな』と思っていた。それが最終節の筑波大戦でモチベーションが高くなった。(ともにピッチに立った時の気持ちは)あの瞬間をめちゃくちゃ待っていたので、試合中だったが嬉しかった。でも、(森本が)緊張していると思って、案の定緊張していて全然ダメだったが、とにかくポジティブな声をかけた。あいつ(森本)のやることを意識させてあげる声かけをしようと心がけた。(相棒への評価は)デビュー戦としてはバツですね(笑)完全にバツですけど、この試合に勝てて次に繋がって欲しいというか。上から目線になってしまうが、ヒマン自身も今日の経験をプラスにして、能力があると思うので、能力を発揮する環境をヒマン自身が作っていかなければならない。ここをいい意味でのターニングポイントにして、もっと向上心を持ってやってほしいです(笑)もっとやれるので!もっと向上心を持ってやれるので!(相棒が帰って来て、自分も負けていられないという思いは)誰がなんと言おうと一番のライバルだと思っている。同じチームで切磋琢磨できるのも残りわずかなので、同じ時間、長くピッチに立って一緒に戦いたいという気持ちがある。自分も一生懸命頑張るので、もっと頑張って欲しい。(自身の今季を振り返って)去年は自分が短気な性格というのもあって、イライラしていらないところでカードをもらってしまった。今年はカードも1枚しかもらっていないので、精神的にムラがなくなったというか、いつも同じモチベーションでゲームに入れることが増えた。それがシーズンを通して長く戦えたポイントだと思う。(リーグ戦を振り返って)今年は4年生がたくさん試合に出ていて、4年生の力はすごいというのを感じた。自分はその中でのびのびやらせてもらえる環境を作ってもらえたことに感謝したい。4年生とインカレを戦えるのは自分にもチームにとってもプラスだと思う。今の4年生はすごくいい人たちばかりで、いいところもたくさんある。いいところを吸収して、あと2ヶ月で自分たちの代が来るのに向けて得られるものを得たい。(インカレへの意気込み)監督も日本一を目指してやってくれているので、自分たちも同じ熱量、いや、それ以上の熱量で取り組まなくてはいけない。もちろん、大臣杯でベスト8で悔しい思いをしたので、インカレは日本一をとって駒大のサッカーがNo.1ということを証明したい」

◆森本 ヒマン(政3)
「(いつメンバー入りを知ったか)一昨日の紅白戦で最初はサブで試合に出ていて、途中からレギュラー組で出た時に(メンバー入りを)確信した(スタンドからの声援は聞こえていたか)応援してくれている中で、自分はBチームだったのでBチームのことも背負ってやらないといけない気持ちがあった。(監督からの指示は)とにかく全力で、チームのために全力でやれということを言われた。(デビュー戦の自身のパフォーマンスは)いや〜…まだまだ課題しかない。もっとやれるなと自分自身で思っている。(今後に向けて)インカレまで時間があるので、しっかり練習で準備をして、今日できなかった競り合いを全部勝つことを意識したい。(相棒・星との共演について、ピッチに入った時に感じたことは)中高と一緒にプレーしてきて、ようやく大学に入って最終節でデビューすることができた。キョーワァンと一緒にプレーすることができたので、これからはもっと一緒にキョーワァンとピッチに立ちたいという気持ちで頑張りたい。(星が1年からレギュラーを勝ち取っていた中で、思うことはあったか)嫉妬心というか、いいなあという部分は1年生の時からあった。自分も遅いけど、活躍する機会はあるので挽回していきたい。(最大のライバルであり、友人への思いは)ポジションは違うが、あいつはずっとスタメンを勝ち取っていて主力のメンバー。そういった部分では、自分もチームから必要とされたいし、やることをもっと増やしていけばライバルとしての関係性も強まっていくと思う。(星は『彼はもっとやれる』と話していたが)自分自身でももっとやれることはわかっている。練習あるのみです。(これからに向けて)インカレのメンバーに入って、試合に出てチームに貢献したい。それだけです」

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