• 安藤のゴール後、チームメイトは駆け寄って喜びを分かち合った=柏の葉公園総合競技場で(宮下 響撮影)

  • 中原は1G1Aと圧巻のパフォーマンスを見せた

  • 負傷明けとなり、途中出場となった高橋。エースはゴールですぐに結果を出した(石曽根 和花撮影)

  • キャプテンとして最後の大会に挑む大塲。PKをしっかり決める活躍を見せた(村上 直弥撮影)

ついに”翼”を広げた!安藤の1年半ぶり弾を皮切りに4発快勝!日本一へ初戦突破!

[サッカー部]第67回 全日本大学サッカー選手権2回戦・対桃山大戦(2018年12月16日 17時54分)

第67回全日本大学サッカー選手権2回戦・対桃山大戦が12月15日に柏の葉公園総合競技場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
駒大4−1桃山大

30分:[駒]安藤 翼(中原 輝)
60分:[駒]大塲 淳矢(PK)
66分:[駒]高橋 潤哉
83分:[駒]中原 輝(矢崎 一輝)
89分:[桃]毎熊 晟矢


【メンバー】
GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大附高]
25 桧山 悠也[1年=市立船橋高](→87分 5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高])

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
13 鈴木 隆作[4年=駒大高](→84分 33 江﨑 巧朗[1年=ルーテル学院高])
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
7 安藤 翼[4年=長崎総科大附高](→62分 9 高橋 潤哉[3年=山形ユース])
14 坂本 和雅[4年=聖和学園高](→68分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])

FW
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→82分 19 伊藤 大祐[4年=山梨学院高])

【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 28 真下 瑞都[2年=矢板中央高]
MF 8 川﨑 貫太[4年=流経大柏高]
MF 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高]


ついに駒大が8年ぶりにインカレへ帰ってきた。大活躍の2018年シーズンもいよいよ大詰め。冬の全国大会が始まった。初戦は1回戦で九州の名門・鹿屋体大を完封で退け、勢いに乗る関西リーグ4位の桃山大。駒大はスタメンに4年生を9人並べる布陣を敷いて臨んだ。

試合は冷たく強い風が吹く中でボールの軌道が空中で変わり、序盤は攻めきれない展開となった。しかし、徐々に不規則な動きにも慣れはじめ、主導権を手にする。すると、30分に試合が動く。室町が相手のゴールキックを蹴り返すと、アバウトな軌道のボールに中原が反応。前線で収めると、相手のマークをいなしながらペナルティエリア右に進入し、中央のスペースへ折り返す。ここにポジションを取っていた安藤がダイレクトで流し込むと、GKの手に当たりながらもゴールに吸い込まれた。ここからはスコアで優位に立った駒大が関東の強さを遺憾無く発揮。1−0ながら圧倒して折り返す。

後半は攻撃陣が圧巻のパフォーマンスを見せる。60分には坂本が上げたクロスがペナルティエリアで相手の手に当たってPKを獲得。主将・大塲がこれを落ち着いて決めて2点差。さらに、その6分後には中原がペナルティエリアで強烈なシュートを放つと、GKが弾いたこぼれ球に反応したのは途中出場の高橋。苦しい体勢から押し込み、夏の総理大臣杯から継続して全国大会3試合連発となるゴールで試合を決定づける。その後は昨季以来のトップ出場となった途中出場の伊藤がサイドでスピードを生かした突破で無双状態に。ここで圧巻のゴールショーを締めくくったのは10番・中原。矢崎が左サイドからグラウンダーのクロスを入れると、ゴール中央から落ち着いて流し込んだ。最終盤には1年生の江﨑がトップチームデビューを果たすなど、スコア以上の手応えも得た。

終盤にセットプレーのクイックリスタートから1点を返されるが、それ以外は危なげない試合運びを見せた。4−1で快勝し、初戦を突破。次戦はリーグ最終節で4年ぶりに勝利を挙げた筑波大との対戦となる。いいイメージを持つ中で関東最強クラスの相手に駒大の力を見せることができるか。


◆秋田 浩一監督
「(インカレへの準備は)そんなに準備というより、『4年生とたくさん試合をしよう』ということで。リーグ戦の終わり頃に調子がよかったので、そのままいければという感じ。特別何かをしたわけではない。(4−1という結果について)まあよかったけど、最後の失点はいらなかった。(セットプレーの失点が散見されるが)まあどうなんですかね。今日のは集中力不足。トーナメントなので、リーグ戦のように絶対(無失点で)というわけではないので。(安藤のパフォーマンス)動けなかったな。もうちょい動いて欲しかった。点数が取れたのはよかったけど、もうちょっとやってほしいなと思う。能力はあるので。(怪我明けの高橋が結果を出したが)一生懸命にやろうとしてるけど中途半端。うちは徹底してやらなきゃいけないと次の筑波なんてできないので。自分の力以外にもやらなきゃいけないことをやらないと次は使えないので。(伊藤、江﨑とIリーグで活躍した選手を入れたが)(伊藤)大祐はスピードがあるから連続してやって欲しかったけど、3、4本でバテちゃったな。江﨑はこれからも経験を積ませてやっていきたい。(次戦の筑波大戦に向けて)そこが一番の山なので、全力でやりたいと思う」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)立ち上がりは向かい風もあって、なかなか自分たちのペースでサッカーはできなかった。そのような時間に守備で粘って相手の攻撃の芽を詰めたと言うことが、この結果につながったのかなと思う。(自身初のインカレの舞台だが)本当に負けたら引退なので、やるしかないという気持ち。1試合でも多くこの仲間と試合がしたいので、そういう部分が一番大きい。(4得点を振り返って)自分たちがやることをやった結果だと思う。効果的に得点を重ねられたのかなと思うが、次はこんな簡単に得点を決めることはできないと思うので、決めるところでちゃんと決めていけたら良いと思う。(試合終了間際の失点については)あの時間帯は少し、相手の攻撃に対して受け身になっていた部分もあるし、(星)キョーワァン(法3)のファールのところもいらなかった。その後のリスタートの所も中が集中していたらやられなかったと思うので、試合の終わらせ方という部分では反省点が残る。4点差がついてもやはり緊張感を最後まで持ってやれれば良いのかなと思う。(4年生中心のチームだったが)戦術はいつもと変わらず、前からプレスし、早い攻撃。誰が出ても変わらないことなので、それをやらない選手は出るべきでもない。全員が徹底できたらとの相手にも負けないと思うので、今日はそれができたのかなと思う。(初戦として意識したこと)立ち上がりの部分。今日もみんな立ち上がりが重かった。緊張とかもあったと思うので、意識としてはやるだけ。なので、そんなに初戦だからといって(あるわけでは)ない。(リーグが終わってから大会までのチームの調子)いつも通りの練習だったので、そこまで調子を落とすこともなかった。ちゃんと走りもやってきたので、そういった部分ではいけるという自信がある。(リーグ戦とトーナメントの違い)やはり、一発勝負になってくるので、立ち上がり。先制点を取られて、ビハインドになってしまうと精神的にもきついので、先制点を取らせないということを意識してやっている。(中一日というハードな日程だが)連戦になればなるほどうちの方が分があると思うし、走ってきた自信はあるので、そういう部分で勝っていければ良いのかなと思う」

◆中原 輝(経4)
「(マークが厳しい中で全国初ゴールを決めたが)関東に比べたら、力的には関東の相手の方がある感じがした。2枚(マークが)来ていたが、それを剥せるくらいじゃないといけないかなと思って、最初は積極的に手伝って仕掛けた。(ゴールシーンを振り返って)矢崎(一輝)がしっかり中の状態を見てくれて、高橋潤哉も前で潰れてくれていて、あとは流すだけだったのでしっかり決められて良かった。(相手チームには高校時代の後輩・今吉がいたが)中高一緒の後輩だったので、試合前日まで連絡を取っていた。向こうも楽しみにしていて、自分も高校のチームメイトと戦うのは大学の公式戦では初めてだったので、楽しみだった。先輩の意地というか、勝てたので良かった。(駒大でも同じ高校出身の江崎がトップチームデビューをしたが)まだ1年で、先は長いと思うし、1年でこういう大きい舞台を経験できることは大きいと思うので、これから駒大の中心選手になってもらえるように頑張ってもらいたいなと思う。(終盤の守備は)あの1失点は本当にいらなかったとみんな思っていて、そこが自分たちの甘さ。4-0で終わるのと4-1というのは違うので。そこはまた次に向けての課題になるが、トーナメントは勝ち切るというのが大事なので、その点においては良かった。(次の筑波大戦に向けて)監督も言っている通り、次が一番の山場になる。夏の総理大臣杯も2戦目に大体大に負けて、夏の大会ではその大体大が優勝候補だったし、今回の筑波大も優勝候補の1つであるので、そこを叩ければ上には行けると思う。本当に大事な試合で、チーム全員が1つになれば勝てると思うので、いい準備をしていきたい」

◆安藤 翼(市4)
「(1年半ぶりゴールとなったが)自分の中で点が取れない、試合に出れない日々が続いていたので、やっとですけど、取れたことは今日の先制点でチームが勢いづいたと思う。とりあえず1点取れたのはよかったが、今日のプレーではダメ。上に行くためには2、3点目を取れる力をつけていきたい。(ボールを持てばチームの攻撃にスイッチが入るが)自分は攻撃でしか輝けないので、というか監督から求められているのが収めて、サイドに散らしてゴール前なら仕掛けていくこと。自分として持ち味なので、それを如何に活かせるかというのを考えている。それをもっと増やして、チームのバリエーションとしてもっと多くチームの力になりたい。(全国の舞台での結果は自身としても大きいと思うが)夏の大会はメンバー外やベンチが多くて悔しい思いがあった。今回は監督から使ってもらったので、監督のためにも結果を出そうという思いがあった。とりあえず点を取って勝てたのはよかった。(リーグ戦終盤からコンディションは上がっているか)いい感じになっている。怒られるけど、それを自分の中で解釈して、どうやったらもっと良くなるかを考えながらできている。そういう面では良くなっていると思う。(ゴールの後チームメイトが一気に駆け寄ってきたが)『そろそろ決めろよ』という声がチームメイトからあったので、それが形になってよかったです(笑)(今日の勝利について)1点をあの時間に取れたことはチームとしてもよかった。2、3点ももっと早く取れていたらもっと楽になったが、まあ2、3、4点目と入ったので。あとは、1点失点してしまったところでチームとして試合運びをうまくしていかないと、上に行くに連れて厳しい戦いになる。ゲーム展開や試合運び方を共通理解を持ってやりたい。(次戦に向けて)筑波大は本当に巧いので、自分たちは粘って。自分はこの前(リーグ戦最終節)のようにしっかり収めてサイドを使ってという流れ持って入れば負けない相手はいない。チームとして一丸となってやっていきたい」

◆高橋 潤哉(営3)
「(今日の試合について)インカレは4年生とやる最後の大会なので日本一を目指す為に一戦一戦勝つことに集中するという面では今日勝ったことは良かった。(暫く出られない期間ありましたがどんな準備をしていたか)やれることは怪我をしていたので限られていましたが、今出来ることにベストを尽くして積み重ねることが次に繋がると信じていた。この大会を取ることに繋がると思って、そこにベストを尽くしてきた。(今日のコンディションは)足の怪我があったけれどその状態はほぼ完治したので、あとはチームにどれだけ貢献出来るかと言うことに集中していた。(途中出場からの得点だったが)とりあえず結果が大事だと思ったのでそれにこだわることに集中して、1ゴールしか出来なかったが、こういうように結果を出し続けることに集中していきたいと思う。(ピッチの外から監督より直接指示がありましたが)監督がそういう風に声をかけてくれることに一つ一つ耳を傾けて自分の経験に繋げていきたいと思う。(途中出場とスタメンでは準備することの違いは)途中出場した時はゲームの状況にもよるが、今日は勝っていたのでチームの流れを崩さないようにすることと、個人としてはしっかり結果を残すことを意識した。(次戦に向けて)先ずは勝つことが大事だと思うので今日の試合は今日の試合としてしっかり次に繋げる意識で次戦に全てをかけられるように、短い時間ですがしっかり準備していきたい」


3回戦は12月17日に柏の葉公園総合競技場にて筑波大と対戦する。

◆柏の葉公園総合競技場
〒277-0882 千葉県柏市柏の葉4-1

・JR常磐線・東武アーバンパークライン「柏」駅西口より、東武バス2番のりば「国立がん研究センター」行きバスにて「東大前」または「東大西」下車。
・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅より西口バスのりば「柏駅西口」行きまたは「高田車庫」行きバスにて「柏の葉公園中央」下車。
・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅より西口バスのりば「流山おおたかの森駅東口」行きまたは「江戸川台駅東口行き」にて「税関研修所」下車。
・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅より、徒歩20分。

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