• 思い切りよく左足を振り抜いた坂本は6戦ぶりのゴールでチームを勝利に導いた=相模原ギオンスタジアムで(宮下 響撮影)

  • 失点に絡んだ悔しさを晴らす同点弾を挙げた星。先輩たちのためにも次戦の勝利を誓う

  • スタンドの仲間たちからも応援を受け、後期初先発の安藤は献身的なプレーを見せた(石曽根 和花撮影)

  • ここ2試合は1トップで起用されている室町。献身性は日に日に増していくばかりだ

インカレ手繰り寄せた驚愕の一撃!坂本のV弾で鮮やか逆転勝利!

[サッカー部]JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第21節・桐蔭大戦(2018年11月21日 02時17分)

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 第21節・桐蔭大戦が11月17日、相模原ギオンスタジアムにて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
駒大2−1桐蔭大

9分:[桐]イサカ ゼイン(菅原 圭介)
40分:[駒]星 キョーワァン(中原 輝)
74分:[駒]坂本 和雅

【メンバー】
GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際大附高]
25 桧山 悠也[1年=市立船橋高]

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
13 鈴木 隆作[4年=駒大高]
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
7 安藤 翼[4年=長崎総科大附高]
14 坂本 和雅[4年=聖和学園高]

FW
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース]

【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
MF 16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高]
MF 33 伊藤 大祐[4年=山梨学院高]
FW 27 土信田 悠生[1年=高川学園高]


前節は明大との上位対決に敗れ、インカレ出場を決定づけることができなかった。6位・駒大は勝利でインカレ出場確定の可能性もある一方、9位の桐蔭大は負ければインカレが完全消滅する。前期は0−3で大敗した難敵であり、順位に関わらず正念場となる一戦になった。ここで秋田監督はスタメンに9人の4年生を送り出した。特に、須藤はDFとして後期2試合目の先発出場を果たし、安藤は前期の桐蔭大戦以来のスタメン返り咲きとなった。

序盤から押し込む展開となったが、前半9分にCKから失点。桐蔭大が駒大対策として起用してきたDF菅原に星が高さで珍しく完敗を喫し、最後はイサカに押し込まれてしまう。しかし、2列目の中原、安藤、坂本のトリッキー集団が桐蔭大守備陣を個で出し抜くなど、失点してもその勢いは衰え知らず。サイド攻撃からCKを何度も獲得し、徐々にゴールの匂いを感じさせていた。これが実ったのは同40分。右からのCKの場面でキッカーの中原がニアサイドに鋭いクロスを供給すると、猪突猛進に突っ込んだのは星。頭で豪快に叩き込んで同点に追いつく。
同点のまま折り返すと、後半は獅子たちがさらに奮闘した。安藤は立てなくなるまで走り、桧山はイサカの突破を得意の対人能力の高さで凌ぐ場面が目立つ。相手の運動量が落ちていく中、そこにトドメを刺したのは坂本だった。71分、大塲が敵陣中央から左サイドにダイレクトで展開すると、坂本が驚異のスピードで一気にペナルティエリアに進入。ここまでは相手をかわすドリブルで思うようにシュートが打てなかったが、この場面は相手のマークを受けながら強引に左足を振り抜く。GKはなんとか手を伸ばすが時すでに遅し。蹴り出した瞬間にはすでにゴールネットに突き刺さる強烈な一撃となった。その後はサイドハーフに代えてDFの鈴掛、真下を投入して試合をクローズ。前期のリベンジを果たすとともに、インカレ出場の最低条件をクリアした。

試合後、他会場の第2試合で行われた流経大vs専大の結果により、駒大のシーズン7位以上が確定。2010年以来8年ぶりのインカレ出場が確定した。次節は前期の対戦で死闘の末に敗れた筑波大と相対する。2014年以降勝利のない相手を下し、リベンジを果たすことができるか。


◆秋田 浩一監督
「(今日の試合を振り返って)みんな一生懸命やって勝てたので良かった。(前節は負けてしまい、今節は勝つことができたが)ボールをよく追ったり競ったり、基本的なところをちゃんとやっていたのではないか。(前半開始直後の失点について)駒大の7~8割が前半15分以内と、後半の10分以内(に失点している)。『入り方を大事に』といったのだが、案の定(点を)取られてしまった。選手たちの意識の問題かなと思う。(前半終了5分前に取り返したが)相手の動きがちょっと止まっていた。いつか入るかなとは思っていたが、なかなか入らなかった。ちょっと…と思ったが、あそこでとれたのは大きかったと思う。(セットプレーでの得点について)(星)キョーワァンはああいう形しかとれないのではないかと思う。(セットプレーからの得点も失点もあったが)失点は、もう少しボールに行けば防げたと思う。得点はよかった。中原のボールの高さ・スピードと(星)キョーワァンの当てるタイミングがぴったりだったので。あれはどんなときでも入ったのではないか。(後半の坂本選手のゴールについて)スーパーだった。ただその前に相手をかわす形をして相手ディフェンスと1対1に勝負をしていた。相手をかわさなくてもシュートできていた。それが良かった。スーパーゴールだったと思う。(前期リーグでは勝てなかった桐蔭大に勝てたことについて)今日勝たないとインカレに出れないので。そういう強い気持ちがあっても今まで取れなかったので、それを取れたのは多少成長しているかなと思う。(4年生の頑張りについて)本当は当たり前。『そのくらいやってよ!』と思うが、頑張ったと思う。(次節について)ぜひ筑波に勝って有終の美を飾れればいいなと思う。筑波にも4年くらい勝てていないので、ぜひ勝ちたいと思う」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)立ち上がりに先制される苦しい展開だったが、逆転する自信はあった。焦らないでやろうということだけ。狙い通り逆転できたし、珍しく一試合通じて圧倒できたと思うので、チームとしてはいい試合だったのかなと思う。(前期で負けている相手に対してどのような思いで臨んだか)前期で負けているが、自分たちの方が順位は上。インカレに向けて負けられない試合だったので、前期負けているということよりも、今日の一試合を絶対取ろうという意識でやった。(対策などは)ここ最近は、相手が繋いでくるチームが多いので、その対策については少ししていた。ただ、相手がどうこうではないという事は自分たちがいつも言っている事なので、そこまでの対策は取っていない。(セットプレーについて)セットプレーが多く取れていたというのは自分たちが押し込んでいた証拠だと思うし、徹底して裏に抜けていたことが、CKにも繋がっていたと思う。今日は(安藤)翼が前戦で頑張ってくれていた。前線が頑張ってくれたおかげ。(自身のアシストについて)サイドからというのは自分たちがいつも言っていること。坂本なら預ければなんとかしてくれると思ったので、早く預けようという気持ちだった。(インカレ出場に一歩近づいた試合になったが)これで決まってくれればいいが、来週に持ち越すと自分たちは思っている。次勝たないと行けなくなってしまうので、ここで落ちないで、来週も継続したい。いつも勝てない筑波なので、自分たちがインカレに出るという歴史を作るとともに、筑波にも勝てたらいいのかなと思う。(筑波戦のポイント)自分たちがどれだけ自分たちのサッカーを徹底できるかにかかっていると思う。(筑波戦に向けて)本当に自分たちは勝つだけなので、勝ち点3だけを目指して頑張りたいと思う」

◆中原 輝(経4)
「(2戦ぶりの勝利となったが)勝ちが絶対的に必要な中で、結果としてチームが勝てたのでよかった。(アシストのシーンについて)ベンチの方から速いボールを入れるように言われていた。あの場所はキョーワァンと話し合っていて、点と線で合った感じ。自分のボールも良かったし、キョーワァンがしっかり決めてくれたので良かった。(珍しく喜びを爆発させていたが)最初に失点をしてしまって、前半のうちに同点にすれば勝てると思っていた。前半の終わり側ということもあるし、自分たちがずっと押し込みながら点を取れていなかった。セットプレーという一つの武器で、後期はあまりセットプレーが得点になっていなかったが、これまで何度も得点を重ねてきた。久々に自分たちの形で(点を)取れたので良かった。そこからは『これでいけるぞ』というのがあった。(前期0−3で敗戦した相手にリベンジとなったが)前期は桐蔭大の14番の選手(菅原圭介)が本当はFWだけど駒大対策でCBの起用になった。後期もそうなることは予想していたので、そこで室町が頑張ってくれていて、ヘディングを五分五分にしたり勝っていたりしてくれた。駒大的にはすごく助かったし、室町が前期は(ヘディングで)負けていたが、勝ってくれていた。室町に感謝したい。(インカレ王手となったが)次が最後ということで、勝ってインカレを確実に決めたいし、他会場のこともあるが自分たちのサッカーをしたい。何年も勝ってない筑波を倒してインカレに行くことを目指してやっていきたい。(筑波には来季からのチームメイトの小笠原佳祐がいるが)最近はあまり試合に出ていないみたいだが、選抜の時に一緒にやっていたりした。チームメイトにはなるが、今は敵というか。大事な試合なので絶対負けたくない。筑波には負けたくない」

◆坂本 和雅(市4)
「(6試合ぶりの得点となったが)最近はスタメンで出ていたが、決められていなかったので決められてホッとしている。(ゴールシーンを振り返って)今日は(相手に)抑えられていたのでぜんぜん決められる気がしなくて、あの1点を決められて良かったなと。(監督からは『相手をかわすな』と言われていたが)前半からずっと縦を切られていて、(監督から)『クロスを上げたりシュートを打ったりしとけ』と言われて、得点したときも(相手を)かわさないでそのまま打ったら入ったので、監督の言う通りだったなと。(チームとしては前期に敗れた相手に勝利できたが)後期はそんなに負けていないが、(パスを)回されるチームには前期の最後は負けていた。けっこうみんなプレスを頑張っていて、1点決められたが、前期は3失点したのを後期は1失点に抑えられたので良かった。(早い時間に失点してしまったことは)前半追いつけたので、そこは良かった。(インカレに向けて今日の勝利で勝ち点3を積めたことは)今日勝ったのは本当にデカかった。(次節が4年間の中で最後のリーグとなるが)自分ごときが出れたので、ちゃんとやってこなかった4年間だったかもしれないが、最終的には(試合に)出れたので満足している。去年はケガをしてしまって第5節くらいから出れなくて悔しかったが、4年生になってから出れているので監督には感謝している。(次節の筑波戦について)筑波の回すサッカーには勝てていないので、チームでプレスかけてやっていきたい」

◆星 キョーワァン(法3)
「(今日の試合について)立ち上がりというか自分達の時間帯が長く続いた中でコーナーキック一発目に集中しようと言う話だったが、あそこは自分のところでシンプルに折り返されての失点だったので、なんとか1点返したいという気持ちがあって自分自身前半で点を取れて返せたので…それでまだ流れが相手に行かなかったので良かった。(久しぶりのゴールについて)髪も切って気合いが入っていたのでなんとか…。今日は勝たなければいけなかったので、前半であれだけセットプレーがありチャンスも多かった中であそこの1本で決められたのは…今日はヘディングも当たっていたし自信があったので、あそこは次の筑波戦でも大事にしたいと思う。(CK蹴った中原選手について)触るだけのいいボールが来たなぁ!という感じ。(ゴールを決めたらドログバ選手のパフォーマンスをやると仰っていたそうだが)完全に忘れていた。完全に中原さんのもとに走ることしか頭に浮かばなかった。完全に忘れて、夢中だった。応援団から「おいドログバ~」と言われてその時、思い出した。次の試合で…!(今日はチームとして久しぶりのセットプレーからの得点だったが)監督もセットプレーはチャンスとずっと行っていたのでそこで一つ取れたというのはまぁ次の対戦にも繋がってくると思うので。そこは改めて自分達の強みでもあるので、セットプレーが多くある中で一つ決められれば勝てるチャンスを広げられるので、セットプレーでしかゴールに絡むということはないと思うのでチームに貢献出来るように次も得点と言わずアシストでも点に絡みたい。(前期勝てなかった相手に勝てたということについて)その時、自分はベンチで見てて歯がゆい気持ちだったので今日気合い入れて臨めた。チームが後がない状態の中で勝てたのは自分自身も自信がついたし、そこは皆でやれば勝てるんだといいきっかけになった。また最終節に向けていいものが掴めたなという思いがあるので次の試合にもしっかり…筑波にも暫く勝っていないので勝てるように頑張りたい。(インカレについて)次勝てば本当に決まるのでインカレ出場に向けてやるしかない状況なので後はもうピッチの中でチームの為に体を張って…今日は失点してしまったので次は失点しないように体を張って守りたい。(4年生とやるリーグ戦もあと1試合だが)4年生には大変お世話になり、大臣杯も天皇杯にも連れていってもらったので、最後下級生として4年生と少しでも長くサッカーが出来る様に次の筑波戦に向けて練習からしっかりやり、いい準備をしてまたチームに貢献出来る様に頑張りたい」


なお、次節は11月24日、14:00より柏の葉公園総合競技場にて筑波大と対戦する。

◆柏の葉公園総合競技場
〒277-0882 千葉県柏市柏の葉4-1

・JR常磐線・東武アーバンパークライン「柏」駅西口より、東武バス2番のりば「国立がん研究センター」行きバスにて「東大前」または「東大西」下車。
・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅より西口バスのりば「柏駅西口」行きまたは「高田車庫」行きバスにて「柏の葉公園中央」下車。
・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅より西口バスのりば「流山おおたかの森駅東口」行きまたは「江戸川台駅東口行き」にて「税関研修所」下車。
・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅より、徒歩20分。

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