矢口が3ゴール3アシストの大暴れ、最終戦快勝で2部残留
[アイススケート部](2018年11月24日 17時06分)
平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対明学大戦が11月23日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。
☆駒 大7-2明学大
(3-0)
(2-1)
(2-1)
【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
09:06 [駒]小笠原(矢口)〔+1〕
11:08 [駒]齊藤(矢口)〔EQ〕
14:25 [駒]矢口(渡辺)〔EQ〕
第2ピリオド
15:11 [駒]矢口〔EQ〕
21:16 [明]寺崎(中田)〔EQ〕
26:33 [駒]茂内(矢口)〔EQ〕
第3ピリオド
38:45 [駒]矢口〔EQ〕
43:02 [駒]大川(渡辺、齊藤)〔EQ〕
13:40 [明]中田(馬場)〔EQ〕
引き分け以上で4位で2部残留、負ければ5位となり3部2位との入替戦にまわってしまう最終戦。前回の一橋大戦同様に第1セットのセンターフォワード(CF)は茂内貴宏(心3)、右ウイング(WG)は矢口隼樹(G1)が務めた。
立ち上がりは互角の展開で互いにシュートを打てない時間が続くが、次第に駒大ペースに。5分すぎに上がってきたDF渡辺慎吾主将(営4)がシュートを放つと、8分5秒にはパワープレーの好機を得る。すると9分6秒、ゴール右からの矢口のバックハンドパスにゴール左の小笠原偉大(営1)が押し込み先制に成功する。30秒後にも右サイドをドリブルした矢口がカットインからシュートを放つと、11分48秒矢口のパスを受けた齊藤玄(政4)のスラップショットがゴールネットに突き刺さり追加点。第1ピリオド終了間際にも矢口がゴール正面から豪快に決め、一気に3点のリードを奪った。
第2ピリオドも開始直後に右サイドを独走した矢口がわずか11秒でゴール。しかし、明学大の反撃にあい、明学大エース中田誠人にシュートを浴びるなど攻め込まれる時間が増える。21分16秒に自陣ゴール前の混戦から明学大FW寺崎達也に押し込まれ失点すると、防戦一方の時間が続いた。それでもこの日もGK菊池亮介(仏2)の好守などで耐えると、26分小笠原のドリブルから相手を押し込み最後はゴール正面から茂内の低いシュートが決まりダメ押し。
第3ピリオドにも矢口が個人技で相手DF2人をかわしゴールを決めると、43分2秒にはゴール正面から渡辺がスラップショットを放つと、リバウンドを大川修平(法3)が押しこみリーグ戦初ゴールをゲット。終了間際に相手の6人攻撃から1点を返されたものの、危なげない試合で快勝。2部残留を決めた。
◆渡辺 慎吾主将
「(試合を終えて)勝ってよかった。スコアもよかった。(今週の練習は)雰囲気はよかった。やることは決まっていたから何も気負いなくやれることをやったのでよかった。どこが大事かみんなでシェアし合えたので、相手の対策もできたと思う。今までは先を見据えながらやっていたが、今回は明学戦に向けてと明確になったので、意識するところが明確になったので、いい練習につながったと思う。(立ち上がりに連続得点したが)これ以上ない立ち上がり。完璧なゲームメイクだった。いつも立ち上がりが悪いので、『立ち上がりをしっかりしよう』と話したら、それがいい方向にいってくれた。(いろいろな選手が得点したが)(大川)修平以外は1セット目だったけど、1セット目が活躍できる試合はチームとして勢いがつく。(守備も2ピリオドに押し込まれたが耐えて1失点で切り抜けたが)1点で抑えられたのは大きかった。決めていたマークがずれ始めて臨機応変に対応できなくなったが、ある程度体を張りながら修正できたし、GKの頑張りもあった。(快勝したが)こんなに点差がつくとは思っていなかった。前回があんな感じだったし、余裕を持って試合がしたいとは話していたがまさかこんなに余裕のある試合ができるとは。そこで地力の差を感じられる試合ができたのかなと思う。(勝てば引退という意識は)試合前は落ち着かなかった。この雰囲気を味わうのも最後だし、試合の特別感もあったし、勝つか負けるかで天国と地獄だったから、朝から落ち着かなかった。特別なことをしたいと思っちゃうけど、特別なことをしたら空回りするだろうなと思って、頑張って音楽を聴きながら落ち着いているフリをしていた」
◆茂内 貴宏
「(試合を終えて)前回より点を取れて勝てたのでよかった。2部残留できてよかった。(今日の守備は)明学戦に向けて自分が相手の19番をマークするシステムを作ってきた。それが上手くいってよかった。(今年はCFとしてプレーしてきたが)1年間やって、CFとして周りを見ることができるようになってきた。(得点は)流れが良くなかったが、自分の1点で流れがいい方向にいった。我ながらいい得点だったと思う」
◆大川 修平
「(得点を振り返って)自分の中でWGとしてしなければいけないのはアシストや得点だと思っていた。育ててくれていた藤本浩成(18年卒)さんがずっと言っていたのが、『がめつくやれ』ということ。泥臭くやれと。『自分たちは綺麗なプレーはできないからゴールに突っ込むとか、そういう気持ちで負けないプレーをしろ』と言われていたことを意識した。味方がパックを持ったらゴール前に突っ込むような意識で今回も臨んだ。今日は(渡辺)慎吾さんが打ってくれたリバウンドを決めることで得点することができた。(同学年の雰囲気は)自分たちの代は特別に仲が悪いわけでもなく、良いわけでもなく皆ちょうど良い距離感を保っている。うまいことやれる人間関係で。なので同期の間で心配事は無い。『来年はああしよう、こうしよう』という話もできていて雰囲気も良い。(4年生との思い出は)慎吾さんも(高杢)桃月さんも学年として人数が少ない中で自分たちをずっと見てくれていて、入学した時に一番親しくしてくれて、ご飯に連れていってくれたりとか、自分たちの学年の人数が多い中、色々と面倒を見てもらっていて、ずっとホッケーで恩返しがしたいと思っていた。だからこそ、今季筑波戦で負けた時は『何もできなかったな』と思ったし、申し訳ないと思った。(来季に向けて)膝を故障しているので、けがの治療が第一。このオフ期間をどう過ごすかというのも自分の中では課題になる。今は相当体力が落ちているので、オフの間に体力をつけていきたい。小さいことからコツコツやっていくのが重要になってくる」
◆菊池 亮介
「(試合に臨むチームの状況は)下位リーグが決まってから、明学大戦に向けてやり方を変えた。昨日の練習では1時間30分のうち、30分間は明学がパワープレーをしてきた時を想定した練習に使った。一つひとつのパターンを潰していって、相手の11番と19番にはパックを持たせない、シュートを打たせないような作戦というよりもシステムを作った。けがもどうにか治っている状態で臨めて、良い状態で終わることができた。(今季の守備を振り返って)今日の守備が一番良かったのではないか。今までは声かけができないとか、マークしていることを把握することだとかができていなくて、こっちが指示し、プレーヤーはキョロキョロすることが多かった、守備でルールを決めたのもあってか、相手の攻めを逃さないところもあった。今日くらいでいければもっと失点も少なく、辛いリーグ戦にならなかったのではないか。(練習での雰囲気は)声は出ていて明るい雰囲気だった。これまでは指示されたメニューをこなすだけだったが、話し合う場面が増えている。(守備での決め事は)相手の19番が攻めの要なのでそこに対してDFは極力いかず、マークはCFがつくと徹底していた。またこれまでよりも自分が出す指示を聞いてもらうようにしてもらったいた。(今日で4年生が引退だが)昨年よりも戦力が落ちてリーグ優勝、準優勝を狙えるほどの実力がなくなってしまったというのもあり、辛い立場でやってもらった。僕もチームを変えようと色々と言ってしまった側でもあるので、迷惑をかけてしまったなと。インカレに出ないことで慎吾さんの引退を早めてしまったのは自分たちの責任でもある。最後に入替戦で引退という形で終わりたくはなかったので最終戦で勝って2部残留をして引退させられるのはせめてもの償い。1年間の感謝の思いを表せたかなと思う。(来季に向けてどんなゴーリーでありたいか)自分は試合中にも声を出すことができて、今季の昭和戦のように自分が止めることで勝ち点をとることもできるので、できる限り失点をしないようにディフェンスを鼓舞できるように。チームの守護神になれるように頑張りたい」
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