• 3連投の辻本は最後の打者を抑えガッツポーズ=神宮球場で(寒川朋子撮影)

  • 初回1死二塁菅野が先制適時打を放つ

  • 2回2点適時打を放ち吠える岡田耕(坂上仁美撮影)

  • 2点本塁打を放ちガッツポーズの平野(寒川朋子撮影)

辻本、辻本、また辻本。3連投に打線が応え、優勝争いに踏みとどまる

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対亜大3回戦(2018年10月18日 20時15分)

東都大学野球秋季1部リーグ対亜大3回戦が明治神宮球場で10月18日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 340 010 000 =8
亜 大 000 100 000 =1

      打安点
(8)若 林411
(7)緒 方410
(4)菅 野521
(3)岡田耕522
(5)平 野422
(9)酒井良500
(2) 長 210
(D)鵜 飼200
(6)砂 川200
     計3396

     回 打安点 
〇辻 本 9 3241

 初回1死から緒方理貢(法2)が左翼線二塁打で出塁し、続く菅野赳門(商4)が右前適時打を放ち先制。さらに岡田耕太(市4)の右前二塁打などで2死二、三塁とすると、酒井良樹(法4)の打球を一塁手が失策し2点を追加。この回計3得点を挙げ勝ち点獲得へ良い滑り出しを見せた。続く2回表は2死から緒方の四球、菅野の内野安打で2死一、三塁とし、岡田耕が左前適時打、続く平野英丸(地3)が右越2点本塁打を放ちこの回一挙4点を追加。7点差とした。4回裏に左翼線二塁打と右前適時打で1点を返されるも、直後に鵜飼航丞(商1)の死球、砂川修(経4)の犠打で2死二塁から若林楽人(現2)の左前適時打で再び突き放した。
 投げては昨日、一昨日で計196球を投げた辻本宙夢(政4)が今日も先発。直球、変化球ともに低めに決まり、亜大の主砲・頓宮裕真から2三振を奪うなど4安打8奪三振の好投で完投。3日間で計334球を投じ、今カード全試合で責任投手となった。2勝1敗で亜大から勝ち点を挙げ、最下位の可能性が消滅。未消化になっていた次週の対国学大3回戦で勝利し、東洋大が亜大に敗れれば立正大との優勝決定プレーオフへ進出が決まる。

◆大倉 孝一監督
「(今日の試合振り返って)辻本が1試合粘ったのと、先制パンチが大きかった。最初に3点4点ととれたのは大きかったよね。(辻本選手は3連投だったが)当然疲れはあったと思う。でも4年生だし、亜大戦の前に3連投あるよと伝えておいたから。(継投などは考えなかったか)当然。うちのエースだから。疲れてるから、じゃあ他の投手ね、といった余裕こいた試合はできない。1番信頼している投手だからね。(入替戦の可能性が今日で消えたが、選手への声かけなどは)当然入替戦がなくなったのはいいこと。残ってる試合でも、駒澤の野球を全部やり尽くすっていうのを約束事にしている。(鵜飼を起用した意図は)調子が良かったっていうのもあるし、相手先発は右が来ても左が来ても(どちらでも)。(東洋大戦では3回戦で調子が落ちたが今回は3連投にもかかわらず良かった。考えられる要因などはあるか)違いっていうことはなくて、ほんの少しの兼ね合いとかはもちろんあるんだけど、東洋大戦3回戦でも中盤まで試合を作ることはできていた。最初点を取られはしたけれどね。(次の先発は)これからよ。国学大に1戦勝っているから、他大学同士の試合の兼ね合いもあるし。(次の試合は)いつもどおりいつもどおり。もう本当に最終節なんだからクソ根性出して!書いといてね、ちゃんとクソ根性って(笑)」

◆辻本 宙夢
「(3連投だったが)序盤に打線が点を取ってくれたので、無駄なランナーをフォアボールで出さずいらない失点を防ごうと意識して投げた(疲れやハリは)ないことはない。疲れとか言っていられない状況なので。いくしかないという気持ちで投げた。(3連投はいつぶりか)覚えていない、大学では初めて。『3連投も頭に入れとけ』と言われていたので、あるなと思っていた。試合が終わった後なども過ごし方を考えたりした。(どのように過ごしたか)疲れを取るために思いつくことは全部やったつもり。ランニングなどを多く入れて、ストレッチもしっかりトレーナーさんに見てもらった。準備がよかったと思う。(東洋との3回戦は打たれたが、今日は抑えたが)東洋の3戦目は序盤で点を取られて、昨日の2戦目は自分が点を取られて負けて、エースの力の差で負けていると思ったので、今日こそはと思って試合に臨んだ。(配球で気をつけたことは)各打者の様子を見て、長と試合中も話し合いながらやってきた。来週も継続してやっていきたい。(頓宮に対しては)甘く入ったらすぐホームランを打てる打者だと思う。でも点差はあったのでどれだけ頓宮の前にランナーを出さないということと、どんどん攻めていくことを意識して投げた。(今日は三振を8つ取ったが)自分で投げていて調子がいいとは思わなかったが、長から『きている』と言われ自信を持って投げられた。(序盤の大量援護でかなり楽になったのでは)点差があることは楽だが、秋季リーグでも中央の2回戦だったり、序盤に点数を取っても攻撃や守備の流れで一気に追い上げられるということはこの秋経験をしていた。気は抜けなかったし、楽というわけではなかった。ずっと気を引き締めていた。(点差があいて監督から言われたことは)特になかったが、5点までは(取られて)いいと言われていたので、取られても1点ずつで粘っていこうと思っていた。(春も亜大戦で2勝していたが得意意識はあったか)別にない。春も2勝できて、秋も勝てたというだけ。本当だったら昨日勝ってなくてはいけない。(最下位の可能性がなくなったが)みんな頭の隅には入替戦があったと思う。それがなくなり上を見て戦えることになったので、来週の國學院戦にまたみんなで臨んでいきたい。(他力とはいえ次の一戦で勝てば優勝の可能性があるが)優勝したいというのはみんな思っていること。次の試合が大事なのはその通りだが、目の前の一戦を全力でやっていくことは秋季リーグ戦はじめから変わっていないので、最後まで一貫していきたい。やってきたことは間違っていないと思うのでなにも変えずにみんなでまた団結してやっていきたい。(理想の試合展開は)こういう序盤に点数がばっと入って逃げ切るという、そういうような試合展開は駒大の想定し、いつも練習でやっているゲーム展開ではなく、粘って粘って競り勝つというのが駒大の野球だと思う。國學院戦がどうなるかは分からないが、また練習でそういう場面を想定してやっていきたい」

◆平野 英丸
「(試合を終えて)負ければ最下位が近づく本当に大事な試合で、相手も必死だった。変に力まず、思いきり打とうと話していた。(最下位の可能性はなくなったが)僕は優勝しか狙っていなかったので、あまり考えていなかった。(相手先発投手は中村稔の予想か)そうだったが、違っても対応できた。(序盤に得点を重ねたが)初回からいくぞと言われて準備はしていた。初回1アウト二、三塁で自分が返せなかったが、(酒井)良樹さんがカバーしてくれた。助け合ってチームみんなで戦っているとすごく感じた。その後も気持ちを切らさず、次の1点を取りにいった。(本塁打は) どんどん初球から振っていくのが自分の売りなのに、最近、特に初戦は消極的になってボールを選びすぎてしまった。ホームランを打った打席はまっすぐをファールにして『このぐらい(のタイミング)だな』と思った。2ストライクだったが、バッティングを小さくするのではなく、難しいボールはファールで、甘い球はしっかり振り切ろうと意識した。(約1年ぶりの本塁打だが)まさかまさか(笑)。狙っていたわけではないが、思いきり振った結果。(辻本選手が今日も投げたが)3連投だったので、なんとしても勝たせたいと思いが強かった。(最近内角のボール球に当たりにいっているように見えるが)そうですね(笑)。向かっていく気持ちで(笑)。(次戦に向けて)次の試合も相手が本気で向かってくると思うが、チームとして勢いが上がってきているので、次の試合も初回から得点していきたい」

◆岡田 耕太
「(大量得点での勝利となったが)序盤から取れるときに(取れた)。前回はチャンスを作って取れないというのが多かったので、出来たチャンスをどれだけものにするかということを試合前からずっと話していた。それがしっかり出来た。(昨日は好機で振るわなかったが変えたことなどは)東洋大戦から(得点に絡まない)結果的なヒットとか(が多かった)。やっぱり4番としてチームにあんまり貢献出来ていなかった。消極的になっている部分があったので今日の試合では初球からどんどん振って行こうとした結果がヒットに繋がったと思う。(今までどうして消極的になっていたのか)打席で考え過ぎてストライクに手が出なかったりだとかというのがあった。(昨日の試合を落としチームでどんな話があったか)勝ちに行くというよりは、今までやってきた野球を全力ですれば絶対勝てるので、駒澤野球をしっかり貫こうという話をした。(3試合連続300球以上を投げた辻本投手を見て)やっぱりエースとして良いピッチングをしてくれた。そのピッチングをしてくれているからこそ、野手も頑張らないといけないなという風に奮い立ってくる。良い刺激になった。(今日勝ったことで入替戦回避、優勝の可能性も残されている状況になったが)あまり先は見ずに次まだ國學大戦があるので、まず一戦一戦勝つことだけ、駒澤の野球をすることだけを考えてやって行きたい。(岡田耕選手が思う駒澤の野球とは具体的には)今までずっとやってきた粘りであったり、球際のプレーであったり。1番から9番までどのバッターも簡単にはアウトにならないというのを練習からしてきている。それが出来れば勝てると思う。(平野選手が本塁打、後輩の活躍を見て)ずっと試合で当たってはいたが正面に突いたりしていた、ただ感じは悪くないと見えていたので、それが今日綺麗に打てた。ランナーだったがめっちゃ嬉しかったです。(ホームに笑顔で戻って来られた)1点でも1点でも欲しかった。辻本も3連投で疲れがあったので、どれだけ点を序盤で取れるかいうのがキーになっていた。ホームランでまた追加点というのがとても嬉しかった。(来週の國學大戦、どんな試合にしたいか)また接戦になってくると思うので、接戦をどう粘って粘って粘り尽くしていけるか。頑張りたいと思う。(個人的にはどんなプレーをしたいか)4番としてあまり気負い過ぎずに、4番目のバッターとして振っていってチームに貢献出来ればと思う」

◆菅野 赳門
「(今日を振り返って)今日も絶対落とせないというか、みんな気合いも入っていた。僕も昨日すごい悔しかったので、その気持ちを前面に出していった。(1回2回と得点に絡む打撃)初回からチャンスを作ってくれた。今日も(昨日と)同じような場面だったので積極的に攻めて行こうと思った。(昨日の試合を落としてチームではどんな話をしたか)相手も必死でやっているのは変わらない。それに負けないような気持ちで行かないと昨日のような展開になってしまうので、気持ち切り替えてまた出来ることをしっかりやるという話をした。(辻本投手の力投を後ろで見ていて)後ろで守っていても気迫を感じるピッチングをしていたので、打撃もどんどん援護しようという気にもなったし、本当に頑張ってくれたと思う。(今日の勝利で入替戦回避)とりあえずそれはホッとしていて、これからまた上を目指せるので、とりあえず次の國學大戦をしっかり準備していきたい。(次の國學大戦、どんなことを心がけたいか)切り替えてもう1回自分たちが出来ることをやっていきたい。(個人的には)特にないが、チャンスではどんどん積極的に貢献出来るようにしたい。(次戦に向けて)今言ったようにしっかり出来ることをチーム全体でやっていきたい」

◆若林 楽人
「(試合を終えて)本当は昨日勝てればよかったが、なんとかいい形で最終戦を迎えることができてよかった。(最下位の可能性がなくなったが)考えていなくはなかったが、自分は上の方を見ていた。(打撃時エルボーガードが江越大賀選手のものに見えるが)江越さんのではあるが、直接もらったわけではない。岡田耕太さんが使っていたのをもらった。(自身の調子は)もう少し出塁したい。1番としてもっとやれることはあるので、もう一段階調子を上げて国学院に臨みたい。(1番という打順は)やりやすいと思う。春は試合によって打順が変わっていたが、今は1番として何をやるべきかわかってきた。(今日バットが2球連続で折れたが)1回折れた後、(内山)頼人さんのバットを借りたが、元々(状態が)悪かったらしくて、それでまた折れた(笑)。その後はまた自分のを使った。(今季守備で目立つ場面が多いが)守備に調子はないので、自分ができることを毎試合やれるようにしている。(次戦に向けて)1、2番が大事だと思うので、得点のケースをしっかり考えて、気持ちを入れて国学院に挑めるようにしたい。」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部リーグ対国学大第3回戦は10月23日(火)13:30~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

発行冊子最新号一覧背景(左)

硬式野球部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)