• 完投した辻本。8回を抑えガッツポーズ=神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 適時打を放ちガッツポーズの菅野(寒川朋子撮影)

  • 平野が右翼線に適時二塁打を放つ(中川達夫撮影)

  • 3回内山から借りたエルボーガードを着用し中前打を放つ砂川(寒川朋子撮影)

辻本完投!投打かみ合い亜大に先勝

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対亜大1回戦(2018年10月16日 16時10分)

東都大学野球秋季1部リーグ対亜大1回戦が明治神宮球場で10月16日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 001 000 301 =5
亜 大 010 000 010 =2

      打安点
(8)若 林310
(7)緒 方310
(4)菅 野321
(3)岡田耕301
(5)平 野511
(9)酒井良321
 9 諸 積000
(D)巴 山300
 HD新 田100
(2) 長 420
(6)砂 川210
     計30104

     回 打安点
○辻 本 9 3651

 1点を追う3回、先頭長壱成(政4)、砂川修(経4)の連打から2死満塁とすると岡田耕太(市4)が押し出し四球で同点に追いつく。その後も毎回のように走者を出すと、7回も先頭の砂川修(経4)が死球で出塁。1死一、二塁から相手投手の暴投で砂川が一気に生還し勝ち越しに成功した。さらにここで菅野が右前適時打を放つと、2死二塁からは平野英丸(地3)も右翼線適時二塁打を放ち3点差。9回にも2死三塁から酒井良樹(法4)の右前適時打で突き放した。投げては先発の辻本宙夢(政4)が安定した投球。2回に正隨優弥の本塁打、8回内野ゴロの間に失点したものの、いずれも最小失点で切り抜け2失点完投。優勝争いに残るために負けられない初戦で投打がかみ合い、先勝した。

◆大倉 孝一監督
「(試合を振り返って)今日は辻本がゲームを作ってくれて、踏ん張ってくれた。(ストレートがキレているように見えたが)もともとストレートでバンバンいく投手ではないから。ただストレートがキレていると他の変化球が有効にはなる。(8回無死一、二塁の場面でマウンドに行ったが)もうこの走者は返してもいいから、次の打者を1人ずつ取っていくつもりで勝負しろと言った。二、三塁でもゴロを転がして、それが1点入ろうが、0点だろうが、間を抜けて2点入ろうが、それは結果だから分からない。ただ辻本はそこでやらなければいけない自分の投球を思いきってやってくれた。(負けられない試合が続く中、亜大から1勝を先取したが)とりあえずあと2カードしかないから出せるものを出していけと話している。結果的に勝ったことは大きい。(攻撃の形は)形は出来ていると思う。先頭打者は食らいついて色んな形で出ようとしているし、それを進塁させているし、あとは得点につながる結果になるかどうか。それはどうなるか分からない。とにかく先頭が出て行く、進塁させる形を作ることを徹底してやっているから、そう言った意味ではみんなやらなきゃいけないことをやっている。(東洋大戦後にかけた言葉はあるか)やろうとしてることはずーっと続けて出来ている。あとは個人個人の細かい課題だけだから続けて野球をやっていこうというのは言っている。(明日の試合に向けて)今日と一緒。1つ取った、取らない関係なく、駒大の野球を勢いよくやっていくだけ」

◆酒井 良樹主将
「(先週から切り替えての白星発進だが)とりあえず東洋を落としてから、とにかくやってきたことは間違いではないということや、最下位でもうこれより下はないということで、とにかく前向きに明るくやって行こうということをチームで話した。勢いを持って全員で入って行こうとも話したので、まずは良いスタートを切れたので良かったと思う。(前回大倉監督が負けて雰囲気が落ちるチームではないと仰っていたが)1年かけてそういうチーム作りをしてきたので特に(気持ちが)ブレたりという選手はいなかった。なのでこういうスタートになったかなと思う。(中村稔投手始め亜大の投手陣への対策などは)戦略とか色々あるので詳しくは言えないが、本当にコントロールが良いピッチャーだったので、とにかく粘っこく形を作ってやって行こうという話はした。(個人の打撃の評価は)先頭で回ってくるケースが多かったので、しっかり出塁出来て良かった。(2回本塁でアウトになったが)しょうがないです。足が遅いっす(笑)。(9回の打席で一気に本塁を狙ったところで走りながら少し笑みが浮かんでいたが)(セーフになるのは)無理っす(笑)。(新垣コーチが回した?)そうです。(辻本投手が完投、先週と比べどう見たか)別に先週も悪くはなかった。要所要所で、今日は8回のケースでもしっかり勝負が出来ていたので、良かったかなと思う。(途中1-1でゲームが続いたが)特に本当に何も変えてない。終盤勝負する力が付いてきたので、とにかく粘っこく入って行こうという話をした。(監督からは今日にかけてどんな話をされたか)試合の中で、戦う上で、まずはケーススタディ。このケースでこうすれば良かった、プラスアルファでそれを一つずつ覚えて行こう、成長して行こうと。そういう勝負する、緊迫する場面の中でもしっかり声を、活気を付けられるか、というのをミーティングで話して、練習に入っていた。練習では緊迫した空気というわけではないが、そういうシチュエーションを想定してやってきていた。とにかくやることはやってきた。(秋見ていて後輩の成長などは感じるか)まだまだ。出ているメンバーは僕ら(4年)が多いので、良い経験を積んで来年チームの中心選手になって欲しい。(明日に向けて)東洋も初戦を取って連敗しているので、気を引き締めて入っていきたいと思う」

◆辻本 宙夢
「(今日の投球は)序盤チャンスを作られたが、我慢できたのが1番よかったと思う。先発ピッチャーは試合を作らないといけないが、東洋の3戦目は試合を作れたとは言えない内容だったので、その悔しさはあった。試合後半にかけてボール先行になることが多かったので、反省していかないといけない。(よかった球種は)自分では特にすごくいい球種はなかったと思う。調子がいいとか悪いとかは考えないので、いつも通り普通ぐらいの球を組み合わせた。いつも終盤にかけて力んで硬くなってしまうが、力を抜いて自分のボールを投げられた。(先制本塁打を浴びたが)序盤だったので、気にならなかった。(8回ピンチの場面は)ホームラン打たれても同点だったので、甘いところにだけはいかないように意識した。(頓宮を抑えるときに意識したことは)いいバッターというのは全員が知っている。そのいいバッターに対して逃げないことを意識した。(試合前監督から声をかけられたことは)『終盤で負けられない状況だけど、そこで硬くなるのはやめよう、目の前のことに集中してやっていこう』と言われた。目の前のバッターに集中できたと思う。(今季ここまで試合を作っているが)春はここでフォアボールはダメだという場面でフォアボールを出してしまった。その反省から夏場はフォアボールを減らすことに取り組んできた。自分から崩れることは絶対なくそうと思っているので、それが要因かと思う。後ろにいいピッチャーがいるので、白銀までに1アウトでも多く取ってつないでいこうと思っている」

◆菅野 赳門
「(先週勝ち点を落としたがどんな気持ちで今日の試合に臨んだか)監督からも勝ち点とか星取りとか気にしないで、とりあえず自分たちのやってきたことをしっかり出すと言われていたので、今までやってきたことを出すということを意識してやった。(得点に絡む打撃だったが)そんな意識をしてはないが、今日はチャンスで回してもらったので、何としても返したいというのと、後ろに繋いでいくという気持ちで(打席に)立った。(チームの粘りは出ていたか)守備の面でもピンチは何個もあって粘れていたので、それは良かったと思う。(亜大投手陣への対策などは)良いピッチャーと分かっていたので、簡単に打てるピッチャーじゃないが粘って粘ってやっていけば、相手にもどんどんプレッシャーがかかる。フォアボールもヒットと同じだと思うので、そういうプレッシャーをかけていくという話はした。(気が抜けない戦いが続くが明日に向けて)明日も変わらず今までやってきたことをしっかりやる」

◆砂川 修
「(試合を振り返って)粘り強く勝てたと思う。(暴投で2塁から生還したが)練習はしていたので、ワンバウンドした瞬間から狙っていた。(今日は2回ホームを踏んだが自分の役割は)自分の後のバッターからいい打者が多いので自分が塁に出ればなんとかしてくれると思って任せている。(以前神宮の人工芝に苦戦したと話していたが)春が終わってからずっと神宮球場を意識してやっていたので、今はイメージ通りできていると思う。(バッティングの調子は)みんなが応援してくれるので打ちたい。(意識していることは)ヒットを打つだけじゃなくてフォアボールを選んだり、早く終わったらダメな場面とかもちゃんと考える。打つとしても次の1番バッターにいい状況で繋げられるように考えてやっている。(7回の攻撃で菅野選手の打席前に新垣コーチの周りに集まっていたが)ピッチャーが変わっていけばどんどんピッチャーのレベルが下がってくるから、そこに付け込むぞ、ここからどんどん行くぞ、と気合いを入れ直した。(東洋戦のミーティングは)試合に負けて少し暗い雰囲気だったが、『また明日からしっかり次に向けてやるぞ』と言われ、前向きな気持ちになった。(今日使っていたエルボーガードは)内山のもの。オレのパワーを使え、と。今日初めて使ったが、そうしたら打てたのでよかった。自分が試合に出てない時も、(内山)頼人には応援してもらってたので一緒にやっている感じはある。次も使う。(残り試合は少ないが)今までやってきた集大成を1試合1試合やるだけだと思う。(次に向けて)また駒大の野球をする」

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次戦、1部リーグ対亜大第2回戦は10月17日(水)12:30~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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