• 苦しい試合を攻めきった渡井=墨田区総合体育館で(山本文隆撮影)

  • 二木・渡井ペアはフルセットで粘り勝ちした(雪沙耶乃撮影)

  • 1本ずつ確実に決めた二木

  • 西村は実力が出し切れなかった

  • 積極的に攻めた渡井だが、勝利には至らなかった

関東リーグ覇者明大に屈し、16強で姿消す

[卓球部]第88回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)(2018年07月14日 18時09分)

7月15日に墨田区総合体育館で第88回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)が行われた。結果は以下の通り。

☆駒大3-1大正大
【T】○渡井丈人士(経1)3-1 井上●
【2】●西村星哉(商1)0-3 山田○
【M】○二木啓太(経3)・渡井3-2 山田・工藤●
【4】○二木3-1 川田●

駒大0-3明大☆
【T】●西村1-3 龍崎○
【2】●渡井0-3 出雲○
【M】●二木・渡井0-3 龍崎・渡辺○


 今大会の目標であるベスト4に向け絶対に負けられない大正大戦。一番手で起用されたのは関東学生4強と大会メンバーでは最も高い実績を持つ渡井。いつもの豪快さとは違う非常に丁寧な試合運びで勝利し、チームに流れを作る。しかし、続く二番手の西村がこれに続いていけない。2セット目でデュースに持ち込むなど奮闘するが、上手く流れをつなぐことはできなかった。前日に続き、繊細さが裏目に出た。1-1で迎えた中、団体戦の核ともなるダブルスが出番を迎える。先に相手にマッチゲームを奪われ追い込まれるが、激しいラリーを制し2-2に持ち込む。最終セットは落ち着いたプレーの中でチャンスボールをしっかりと決め、勝利。続くシングルスでチームの勝利を決定づけたのはダブルスでも活躍した二木だ。前半から強烈なフォアで相手を圧倒し、そのまま相手に隙を与えずストレート勝ち。明大戦に向け大正大戦を制した。
 ベスト16まで進んだ駒大の相手は、関東1部リーグを優勝した明大。1番手の西村は、自分の形が作れなかった。相手に先にドライブを打たれ、そのまま得点を許してしまう場面が散見された。中盤から調子を取り戻し、強打で得点を狙うが、相手の巧みなブロックとカウンターに阻まれ、逆転ならず。第2戦は乱打戦となった。渡井は積極的にドライブを放つが、相手も素早く球に追いつき返球する。コースを突いた攻撃にもきっちり対応され、ストレート負けする。ダブルスは終始競ったものの、ドライブのオーバーミスが目立ち敗北。ベスト8進出とはならなかった。

◆長崎隆志監督
「(今日の選手の調子は)大正大戦は接戦になると思っていて、実際になったけれど、よく凌いだと思う。ダブルスは苦しかったけれど良く粘って、形勢逆転というか、こっちにリズムが来た。それは良かったと思う。この大会で始めて組んだダブルスだから、そういう意味でも特に良かったと思う。(今日は1年生をメインに起用していたが)やっぱり1年生は勢いがあるから、そこでしっかり駒沢の勢いを出せればな、と思っていた。特に渡井は関東学生ベスト4だし、自信もついている。1年生が思い切って前半でプレーして、後半は上級生が頑張るという形でいきたかった。(西村が調子に乗れなかったようだが)試合自体では、ちょっとナーバスだったように思う。自分と戦っている感じだった。卓球は相手がいて、その相手と戦うスポーツ。調子が悪いとか負ける選手は、相手とやりづらいなどの理由で自分のメンタルが崩れてきて、自分との戦いになっている。そうなるときつい。あれだけボールが入らなくても競ることができるので、もう少し冷静になればいくらでも勝機はあると思う。(秋リーグに向けては)春残ったので、上位4位には入りたい。それくらいの覚悟をもってやらないと、上位4校と当たった時に、お手上げです、となって良いリズムは作れない。その一角を崩すぞ、という覚悟をもって日常の練習をやらないと、トライできないと思う」

◆二木啓太
「(今日の調子は)朝あまり練習ができなかったので、本調子ではなかった。(ダブルスでは)不調だった。今大会を通して、ダブルスは組み始めたばかりだったので、詳しく試合の感覚が掴めなくて、様子見しながらやっていたら、無駄なミスが多くなってしまった。(けがで試合を離れていたの影響は)けがの影響はそんなになかった。ただ単に練習が足りなかった。(大正大戦シングルスでは)ずっとダブルスしかやっていなかったので、シングルスという感覚が全くなかった。感覚がない中でも、しっかり1本ずつ丁寧に入れていこうという考えでやったら、結構うまくいった。(明大と戦った感想は)やっぱり、動きのキレも違うし、ボールの回転量も違った。セットの最後の方までは結構競って、追いつくこともできたが、最後でやっぱりそういったことの差が出てしまった。(秋リーグの目標は)やはり、5位以上さらにはAランク。最低でも6位で、Aクラスを目指していきたい」

◆渡井丈人士
「(今日の調子は)あまり良くなかった。ちょっと急ぎすぎてしまった。無駄に強く打ってしまったり、自分のミスが多かった。うかつになってしまった。1試合目の大正大戦も危ない試合だったけれど、そこはなんとか踏ん張ることができた。しかし、明大という格上の相手に対して、少し向かっていく気持ちが少なかったと思う。もっと勝ちに拘って、1本でも多く返すという初心の気持ちをもっと強く持たないといけないと思った。(リーグ戦でも明大と当たっているが)同じ明大戦でもうまくいかなかった。試合ごとに波ができてしまう。まだ安定して勝てていないのが現状なので、本当にもっと強くなれるように、技術はもちろん、軸っていうものをを持たないといけないと思うし、それ以外にも気持ちとしても、どんな試合でも自分の全力を出し切れるように精神面を強化していきたい。(秋リーグでの目標は)1部でAランク入りを目指して、チーム皆で団結力を高めていきたいと思う」

発行冊子最新号一覧背景(左)

卓球部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)