• 21分矢口のゴールで同点に追いつく=ダイドードリンコアイスアリーナで(田上佳雅撮影)

  • 逆転ゴールを決めた茂内はスタンドのマネージャーに向かってポーズを決める(中川達夫撮影)

  • 初得点に喜ぶ小笠原(右)。左は川崎(田上佳雅撮影)

  • 一時は3点差とするも、終盤の連続失点で1点差まで迫られた(中川達夫撮影)

1年生矢口・小笠原が計3ゴール!終盤の反撃振り切り今季初勝利

[アイススケート部]秩父宮杯第66回関東大学アイスホッケー選手権大会Bグループ対明学大戦(2018年06月04日 09時28分)

秩父宮杯第66回関東大学アイスホッケー選手権大会Bグループ対明学大戦が6月2日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。結果は以下の通り。

☆駒 大4-3明学大
    (0-1)
    (1-0)
    (3-2)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
05:26 [明]寺崎(森川、冨永)〔EQ〕
第2ピリオド
21:24 [駒]矢口〔EQ〕
第3ピリオド
33:50 [駒]茂内〔EQ〕
35:54 [駒]小笠原(茂内)〔EQ〕
42:41 [駒]矢口(斎藤)〔EQ〕
43:39 [明]中田(寺崎)〔EQ〕
44:13 [明]中田(菊池)〔EQ〕

 立ち上がりに押しこまれると、5分右サイドからカットインしてきた相手選手にシュートを浴びる。これはGK菊池亮介(仏2)が止めたものの、リバウンドを詰められ先制されてしまう。それでも、次第にショートパスやドリブルを生かした流動性のある攻撃でペースを掴んでいく。第2ピリオド開始直後の16分にニュートラルゾーンで矢口隼樹(G2)が奪って3対1のチャンスを作ると、5分後その矢口に同点ゴールが生まれる。左サイドからドリブルで相手選手をかわすと、冷静にパックをコントロール。そのままバックハンドでゴールに流し込んだ。その後もチャンスを作ると、第3ピリオドに入り33分茂内貴宏(心3)が決め逆転。2分後にも茂内のシュートのリバウンドを小笠原偉大(営1)で押しこむと、42分には齊藤玄(政4)のロングパスが矢口が走りこむ。エンドボードに跳ね返ったところをダイレクトで押しこみ4点目。一気にリードを広げた。しかし、ここから相手の反撃を受ける。1分後、右サイドからのシュートで失点すると、タイムアウトを挟んだ44分13秒には右サイドからゴール前にこぼれたパックを押しこまれ再び1点差に。44分40秒からは相手の6人攻撃を受けるが、それでもなんとかしのぎ今季初勝利。5位決定戦へと駒を進めた。

◆渡辺 慎吾主将(営4)
「(試合を終えて)勝てたことを素直に喜びたい。最後の失点はいらなかったが、逆に気負いすぎて失点してしまった。反省すべき点は東大戦よりもたくさん出てきたので、ビデオミーティングで振り返って次の試合に生かしていきたい。(気負いすぎたというのは)タイムアウトの時点で『相手が6人攻撃仕掛けてくるから、逆に自分たちが前からガツガツいこう』と話した。失点の場面ではボード際のパックキャリアに対して1人目、2人目、そして3人目が行ってしまったことでマークのずれが出てしまった。ガツガツ行く姿勢はもちろん大事だが、冷静さも持ちながらやるべき。自分が言った指示通りのプレーはできていたので、自分も言葉を改めた方が良かったと思う。(今日は全体的に動きは良かったように見えたが)1ピリはペナルティーもあって波に乗れなかったが、2ピリぐらいからどんどん足も動き始めた。時間を追うごとに徐々に上がっていったところはあるし、最終的には良かったと思うが、それをちゃんと1ピリから発揮できるようにならないといけない。(フォアチェックもはまっている場面が多かったと感じたが)相手の上手い、核になる選手に対して振られてしまうところがあった。ミーティングの中で『相手の上手い選手は簡単に抑えられないから行けるところと行けないところをはっきりしよう』と言っていた。それを少し体現できたと思う。(攻撃も流動性が見られたし、DFの攻撃参加も目立ったが)ゴールへの意識は高まってきていると思う。自分が(元ウイングなので)ウイング目線で見たときに、ここは入った方がいいと思うところに入ってしまうところがあった。パートナーの(平入)駿も元ウイングなので、そういうところに入ってしまうところもあった。もちろん入っていかなきゃいけない場面もあるし、それでDFがシュートを打てた場面もあった。それは入っていって正解だったプレー。逆にそれでカウンターを食らって人数振りになることもあって、それは結果的にはマイナスのプレーになってしまうが、トライするのはいいこと。そこの判断をもう少し良くすることが必要。あとはDFが入っていくのではなく、ウイニングがそういう動きをできるようにしていくのが今後大切だと思う。(今日はPP時などにウイングでもプレーしていたが)今日は齊藤が戻ってきた。(チーム内で)シュート力を生かしてDFで使うのが1番チームにプラスになるという話になったので、その時に自分はゴール前でバトルした方が点につながるのではないかという判断。今後そこでの自分の攻撃のバリエーションを増やしたい。(1年生は)(矢口)隼樹は相変わらずチームの核になってくれている。(小笠原)偉大に関してはすごくガムシャラにプレーしてくれていて、チームに活気をもたらせるプレーヤー。1年生らしいガツガツしたプレーがチームの原動力になっている。(それに対して2年生以上は)試合後のミーティングで『1年生2人に初ゴール抜かされた奴らには次の試合ゴール期待します』と話した。危機感を感じてくれればいいと思う。(今季はあまりダンプインを使わない印象だが)自分がウイングだったとき(2、3年前)はけっこう放って走ってとやっていたが、それぞれプレーヤーとしての特徴がある。一応『足が動かないときやピリオドの最初とかに放って走るのもあり』『リスクを冒さない意味で使ってもいいよ』とは話している。チームとして使わない方針ではないが、プレーヤーに任せている。確かに少ないので必要だと思ったらもっと多く声をかけようと思うが、現状で足りてないという印象ではない。(川崎選手のミスコンダクトペナルティは)元々バイザーのことを審判から『気をつけるように』と言われていた。ハーフバイザーが鼻まで隠れないといけないが、どうしてもプレー中上がったり下がったりしてしまう。本人は上げている意識はなかったと思うが、元々目をつけられていたので、本人の不注意でもあるし、チームとしてもう少しいらないペナルティを減らしていきたい。(次戦に向けて)去年負けた相手なのでもちろん勝ちたい。ただ、勝ちたい気持ちを全面に押し出しながら自分だけ熱くならずに、冷静さを持って、チームのためにプレーできればいいと思う」

◆茂内 貴宏
「(試合を振り返って)あまり良い試合ではなかった。最後、気の緩みから連続して2失点したので後味の悪い試合だった。ただ、前回より得点できてシュートもたくさん打てたという点に関しては良かった。(2ピリ序盤からは相手陣地に押し込んでいたが)向かっていこうという気持ちがあった。ピリオドが変わって『切り替えていこう』『がっつりいこう』という思いがプレーに出ていたので良かった。(3年生の雰囲気は)大学からホッケーを始めて、勉強したり自主練したりでよくやってくれている。自分も経験者ながら頑張らないとなと思う。3年生全体が頑張ってくれているので、チームも良い雰囲気で練習をできている。(次は筑波大戦だが)筑波は攻めや守りの組み方がうまい。相手のペースを作らせないようにしたい」

◆矢口 隼樹
「(試合を終えて)公式戦初勝利なので、嬉しい気持ちが1番。(プレー中意識したことは)前回の反省を生かして1ピリからどんどん積極的に足を動かしてゴールを狙うことを意識した。ただ、意識はしていたが、チームのエンジンのかかりが遅かった。今後の課題になると思う。(個人的には)個人的にはフォアチェックを意識して、フィニッシュチェックで体当たりにいこうと思ってはいたが、体力的な面でフォアチェックの後のバックチェックなどが遅くなってしまった。体力をもっと鍛えていかないと。(入学直後ながらCFとして負担は大きいと思うが)1番運動量は多いポジションなので体力的にはきついが、重要なポジションなので責任感をしっかり意識してやっていきたい。やりがいはすごく感じる。(ゴールは)最初のゴールは一応僕の個人技という形。得点を取れたことは評価していいと思うが、個人技で点を取るよりもチームでパスをつないで得点というのが僕の理想。もう少しチームとしての得点を増やしていきたい。(抜け出した後パックが跳ねたように見えたが)抜いた後に相手が体を寄せてきて、パックが相手の足に当たった。それで浮いたが、冷静にバックハンドで決めた。(2点目は珍しい形だったが)自分が相手より先に行ったのでアイシングにならなかった。あの形は今までなかった。相手も油断していたのでは。(今日は複数ポジションで出場した選手がいたが)今日は反則などでセットがごちゃごちゃになってしまったが、臨機応変に対応できたかなと思う。(次戦に向けて)今回の反省点を克服して締めくくりたいので、ミーティングで反省点を確認して臨みたい」

◆小笠原 偉大
「(入部のきっかけは)もともとアイスホッケーがやりたくて、自分が活躍できるチームはここだと思ったので入部した。(高校までは)小学校時代にホッケーをやっていたが、中学と高校では硬式野球をやっていた。(公式戦初ゴールだが)先輩にシュートをたくさん打っていただいて、自分は(リバウンドを)たたくだけの形だったが、公式戦で得点できたのは嬉しかった。(練習で意識してきたことは)走り負けないこと。(今日の試合を振り返って)先制点を入れられてからこっちもスイッチが入って、どんどん足を動かしたり、パックを回したりできたのが逆転勝利につながった。(チームの雰囲気について)新チームになって最初はできないことが多かったが、練習を積み重ねて攻めの形、守備の形ができるようになって、選手にもまとまりが出てきた。(次は筑波大戦だが)相手はチームワークが良いので、決められるところで決められる決定力が重要になると思う。点差がつかない良い試合になると思うので」

次戦、対筑波大戦は6月10日(日)12:00からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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