• 朝霞の中軽やかに集団走を始めた駒大陸上部=志賀高原で(足立夕季撮影)

  • 箱根駅伝優勝への決意を語る大八木監督(小野沢権悟撮影)

  • お互いを信頼し、支え合う撹上、久我

陸上部夏合宿‘12 Vol1~チームの結束~

[陸上競技部]夏合宿レポートin志賀高原(2012年08月23日 18時24分)

8月16日(木)~9月3日(金)のあいだ、例年通り長野県(野尻湖→志賀高原→野尻湖)で夏合宿を行っている陸上部。今回は2次合宿にあたる志賀高原での練習を1日半取材した。

<スケジュール>

【23日】
5:50 朝練習

7:30 朝食

10:30 午前練習

13:00 昼食
 ~フリー(取材)

16:00 自主練習

18:30 夕食


【24日】
5:50 朝練習

7:30 朝食

10:30 午前練習



 朝霞が立ち込め、15℃という肌寒い気候の中、志賀高原で朝練習は行われた。今年の目標である「結束力」を強化すべく、選手たちは10kmの集団走をこなした。朝日を浴びながら走る選手の顔はリラックスした表情だった。大八木監督は朝練習から選手に声をかけ、アドバイスを行っているようだった。

午前練習は3つのチーム編成に別れてトレーニングを行った。Aチームは1km×12本、Bチームは1km×11本、Cチームは24km+1kmという走り込みを中心とした練習メニュー。時折監督からの厳しい激が飛ぶ場面もあり、緊張感に包まれた様子だった。1年生ながらもAチームに編成されている其田選手、小山選手、高月選手も上級生に食らいつき、粘りの走りをみせる。

午後から、今までの穏やかだった天候は一転し雷雨に見舞われたものの、午後練習では各々の自主トレーニングを行っていた。

24日も早朝から朝練習がスタート。宿舎前での準備体操が終わると、監督とコーチの元に部員全員とマネージャーが集まり、各自10kmのランニング。監督も選手の後を追ってランニングするなど、「陸上部全員」でのトレーニングだった。

 午前練習は、120分のジョギング。ゆったりしたペースで走る選手や、長い距離の走り込みを行う選手など様々。選手それぞれのペースで行っていたからか、カメラを向けると笑顔がこぼれるシーンも見受けられた。この夏を通して大きく飛躍する選手に期待がかかる。



◆大八木弘明監督
「(2012年の上半期は)トラックシーズンはまぁまぁうまくいったほうだと思う。油布が今一つ試合に出れなかったのが大きかった。7月のホクレン(6月27日ホクレンディスタンスチャレンジ)では中村がしっかり走ってくれてたので、ある程度春先は撹上の疲労骨折もあったりしたが、調子が出てきていたと思う。前半良いものも悪いものもあったが、全体的にはまぁまぁよかった。チームの状況はちょっと体調が崩れてたり、けがをしている主力メンバーも2、3人いたが、今ここにきてちょっと良くなってきた。このあと2、3週間きちっと練習できれば9月は良い調子でいけると思う。(駅伝主将と主将を例年通り分けた理由は)撹上は全体をみているし、久我は、後輩にも厳しいことが言えるような人間なので、二人で一人という感じ。(合宿のメニューは)特にはないが、質は上がっている。質を結構上げてやってきたので、まあまあチーム力は上がってるかな、という感じはする。(駅伝に向けて選手たちへの課題は)後半。常に持久力。うちに足りないのはやっぱりスタミナという部分。あとは、自信。やっぱり後半へむけてへの自信がやはり必要。(今年の駅伝に向けての抱負は)もう5年くらい勝ってないからとにかく箱根駅伝を優勝しなきゃいけない。箱根駅伝優勝っていうのを大事にしながらこれからやっていきたい」

◆撹上宏光主将(経4)
「個人としては故障してしまい、自分が狙っていた試合にも出ることができず、結構苦しんだ上半期だった。(チームとしては)トラックシーズンで個人の結果だが、全体的に見て日本選手権もうちの選手が優勝して、チームに良い影響を与える走りをしてくれたと思う。(現在のチームの状況は)まだまとまっていない。この夏合宿でチームの結束力を高めるのが目標。キャプテンとしても自覚がまだまだ足りないっていうのがこの時期に入って感じるので、これからそういうところを見なおし、僕も久我も4年生全体としてもチームを引っ張っていけたらと思う。(下級生は)練習もしっかり僕らについてきてくれれて、すごい刺激を与えてくれている。特に村山。 (主将になった心境は) 僕は久我がずっとキャプテンになると思っていたので、かなりびっくりしたのが最初の心境だったが、キャプテンを任されたからには、最後まで責任を持ちたいと思った。(久我選手については) 基本的には仲が良いし、一番信頼している。 チームに強い選手がいる中で勝てないっていうのは僕らからもそうですし周りから見ても何だ、結局かって思われるのもすごく嫌なので、そういった部分も含めてやっぱり3大駅伝全部勝ちにいきたい」

◆久我和弥駅伝主将(社4)
「(上半期を振り返って) 個人的には4年目にして初めての海外遠征ということで世界クロカン(世界クロスカントリー選手権大会)に出場したこと。結果は思うようにいかなかったが、他大学の選手と触れ合うなかで経験して、今までの自分の競技に対する姿勢がちょっと甘かったことを感じた。(チーム自体は) 後輩たちもそれぞれ意識が変わって、一人一人が競技に対して取り組む姿勢に変化が出てきたのをみて、もっと強くなろうって気持ちが伺えたし、今後が楽しみだと思った。(現在のチームの状況は) 昨年に比べるとまだこれからチームがまとまれそうな手応えを感じる。1年生でもAチームに参加しているメンバーもいるので、全体的に見ても下級生はみんな頑張っていると感じる。 (撹上選手については) キャプテンを任されただけあって凄い信頼感がある。個人的にもチーム全体的にもそれぞれどちらかというと撹上のほうが人として信頼できる面が強くあると思う。 (駅伝への抱負は) チームみんなで全力で取り組んで全力で挑んで、それでどんな結果が出るかだと思う。それぞれ個々に良いものを持ってるチームなので、しっかり全員が全力を出せば、3大駅伝優勝も堅いと信じている」

また、特集として2,3年生から4名、1年生から2名による対談をお届けします。お楽しみに!

※夏合宿の詳細は、10月発行の「TAF」に掲載予定です。
「TAF(タフ)」…コマスポが駒沢大学内に配布している陸上部小冊子。

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