• 桧山は試合の流れを掴む追加点を奪った=NACK5スタジアム大宮で(三塚結衣撮影)

一発勝負の大一番で今季4度目の明大撃破‼︎15年ぶりインカレ制覇へあと一勝に迫る

[サッカー部](2021年12月19日 20時39分)

MCCスポーツpresents 2021年度 第70回 全日本大学サッカー選手権大会 準決勝・明大戦が12月18日にNACK5スタジアム大宮にて開催された。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
☆駒大3-0明大

【得点者】
26分:[駒]荒木 駿太(土信田 悠生)
32分:[駒]桧山 悠也(江崎 巧朗)
79分:[駒]宮崎 鴻(土信田 悠生)

【メンバー】
GK
1 松本 瞬[4年=前橋育英高]

DF
5 相澤 佑哉[3年=熊本Y]
6 猪俣 主真[4年=三浦学苑高]
28 小針 宏太郎[2年=鹿島Y]

MF
2 桧山 悠也[4年=市立船橋高]
8 江﨑 巧朗[4年=ルーテル学院高]
11 中村 一貴[4年=駒大高] (→77分 14 島崎 翔輝[4年=国際学院高])
12 宮嵜 龍飛[4年=駒大高] (→89分 3 會澤 海斗[4年=水戸商業高])

FW
7 荒木 駿太[4年=長崎総科大附高] (→90+3分 33 﨑山 友太[1年=米子北高])
9 宮崎 鴻[4年=前橋育英高] (→81分 27 本吉利安[2年=千葉U-18])
10 土信田 悠生[4年=高川学園高] (→85分 23 小島 心都[2年=湘南工科大附高])

【SUB】
GK 21 深澤 颯人[3年=武南高]
DF 17 篤 快青[2年=広島県瀬戸内高]
MF 20 仲田 瑠[3年=長崎総科大附高]
FW 15 米谷 拓海[4年=駒大高]


東海学園大、筑大を下してたどり着いたインカレ準決勝の舞台。今季は公式戦3戦全勝と抜群の相性の良さを誇る明大との一戦に臨んだ。

立ち上がりは明大にチャンスを作られるも、主将の猪俣を中心とした鉄壁のディフェンスでゴールを奪わせない。試合が動いたのは26分。GKの松本が蹴ったロングボールを宮崎、土信田のツインタワーが明大に競り勝って頭で繋ぎ、ボールは荒木の目の前へ。荒木は自身の背後から来たボールに対して右足でワンタッチシュート。前に飛び出していた相手GKの頭上を越していく鮮やかなループシュートが決まり、駒大が先制に成功した。幸先よく先制した駒大は32分にも追加点をあげる。中村のロングスローを宮崎、荒木が繋いでこぼれ球を江﨑が右サイドからクロス。逆サイドから飛び込んできた桧山がダイビングヘッドでゴール左隅に沈めた。

得点の欲しい明大は立て続けに選手を投入するも、後半は両軍攻めあぐねる展開に。硬直した試合展開を決定づけたのは79分。桧山のロビングを土信田が折り返し、そのこぼれ球に宮崎が反応。混戦の中でも当たり負けしない体の強さを見せつけ、ボールをゴールに流し込んだ。その後いくつかピンチを作られはしたものの無失点で試合を終え、3-0で駒大の勝利。2018年以来3大会ぶり10回目の決勝進出を決めた。

決勝は12月25日に関西の雄・阪南大と対戦。準決勝で今季関東リーグ王者・流経大を下した阪南大との一戦はインカレでは初となる。大学サッカー日本一の栄冠まで、あと一歩だ。


◆秋田浩一監督
ーー今日の試合を振り返って
「今日はうまく点が入ったので良かったとは思うが、見た目(スコア)よりは厳しかったと思う。明大はやはりテクニックも速さもあるので、最後まで気の抜けない試合だった。ただ、うちはそんなに特出した選手はいないと思うが皆でやればここ(決勝)まで来られるし、学生スポーツなので本当に一生懸命、全力でやって勝てた。あと1試合駒大らしいサッカーを出来ればと思っている」
ーーあえてキーマンを挙げるのであれば誰か
「4年生が沢山出ているので4年生を中心にやっている。強いて言えば、キャプテンの猪俣(主真)を中心に関東リーグ後期の終わりごろからはまとまってきていると思う。2トップと荒木、そしてキャプテンの猪俣を中心としたサッカーが今は噛み合っていると思う。」
ーー阪南大の印象は
「これから映像を見るが、少し見た感じだと途中で交代してしまったが10番(松原大芽)にテクニックがあるのと、7番(奥山洋平)にドリブルと速さがあるなと感じた。延長戦に入ってからは体を張って粘り強くやっていた。今日はボールを奪ってから速攻をしていたと思う。ただ僕の持っていた過去の印象だと、ボールを回しながら前に行くという感じ。今日見た感じでは少し違うかなと思ったので、ビデオ等をしっかり見て対策をしたいなと思う」

◆猪俣主真(歴4)
ーー今日の試合を振り返って
「今期4戦目の明大は強敵な相手。前に能力の高い選手だったり、速い選手、上手い選手がいる中で僕たちがどう失点しないかというのが重要だった。僕達が失点しなかったらオフェンスが点を取ってくれて勝てると信じていたので体を張ったり声を出したり全員でチームとして守るということをやってきたが前半のうちに点を取ることが出来た。自分たちのサッカーを徹底して、あとは体を張って守るということが出来ていたので良かったと思う」
ーー前節に続いて無失点での勝利だが具体的な要因は
「前節は立ち上がりの早い時間帯に得点できて今回も前半の中盤ら辺に得点することが出来た。あとは、自分たちが体を張って守ることやチームで連動して全体で守るというのを試合の中で意識してできていた。後半の最後、押し込まれている雰囲気の時に体を張るのが自分たちの強み。そういったところが勝った要因だと思う」
ーー決勝の相手である阪南大のイメージ、どんな自分たちの強みが通用しそうか
「関西のチームと大きな大会で今まで試合をしたことがないので詳しいことは分からないが流経大との試合を少し見たところ粘ったりとか要所要所で上手さがあるチーム。
全体で走る走力や体を張る球際の部分、高さを生かした競り合いなど自分たちの良さ、特徴を徹底することが出来れば自分たちが負けない相手ではない。自信を持って強さを引き出していければいいと思う」

◆荒木駿太(市4)
――今日の試合を振り返って
「前半の立ち上がりは少し悪かったが、ディフェンスの皆もしっかり粘った守備が出来ていて、たまたま自分のところにこぼれてきたボールがゴールに入ったという形だった。あのゴールはみんなで持ち込んだゴールだなと自分は思う。勝ったのは良かったが、まだまだ残り1試合あるので、練習からまた1からやっていきたいと思う」
――風や日差しには守備でどう対処したか
「風があるというのは試合前から皆で話していた。でもしっかり前から行って明大の32番の選手(赤井裕貴)にうまくプレーさせないようにとか、競った後のセカンドボールをしっかり拾うようにとか、そこからしっかり繋いで攻撃するというのは皆で意識しながら試合に臨んだ」
――フリーマンのようにプレーしているが、どこが噛み合っていると思うか
「自分が意識してやっていることは1年生の時からずっと変わらず、監督からも言われているように、裏に走ったり、FWが競ったあとのボールに行ったりというのをやっている。まだまだな部分もあるが、そこを意識して毎試合やっている」
――決勝に向けての意気込み
「前回は1年生でベンチに入らせてもらったが、試合には出られずに決勝という舞台で負けてしまって悔しい想いをした。そこで絶対この決勝のピッチに立ちたいと4年間思いながらやってきた。それが来週叶う。決勝という舞台の試合に出られたら、先輩方の借りを返して絶対に日本一になりたいと思う」

◆桧山悠也(地4)
――今日の試合を振り返って
「立ち上がりは明大の32番の選手(赤井裕貴)に高さがあって押し込まれるシーンがあったが、そこをチーム全員で耐えて、その後荒木がしっかりゴールを決めてくれた。自分もサイドから江﨑がいいボールをあげて、それに飛び込んで点をとれたのは個人としても良かったと思う。後半も明大にチャンスを作られるシーンも結構あった。決められはしなかったが、そこまで持って行かれるのはチームとしての課題だと思うので、守備をもっとしっかりしていかなくてはいけないと思った。自分は1年の時に決勝の舞台を経験させて貰っている。その時は法大に0―1で負けて悔しい想いをしているので、歴代の先輩方や悔しい想いをしている先輩方の想いを背負って、来週阪南大にしっかり勝ち切って、最後みんなで笑って終われるように頑張りたいと思う」
――風や日差しには守備でどう対処したか
「風が強いのと日差しがあったというのは元々分かっていた。明大の32番(赤井裕貴)に入ったところをどう対処するかをチームとして事前に話し合っていた。何回かやられるシーンもあったが、そこは猪俣をはじめとしたディフェンス陣が頑張ってくれたので失点が0で終われたのかなと思う」
――1年次からレベルアップしたなと思う点は
「技術はそこまで上達したという印象はないが、監督からも言われている通り守備の選手でもあるので、100回あったら100回きちんとやるといった細かいところは1年の時よりは意識して出来ていると思う」

◆宮崎鴻(G4)
--今日の試合を振り返って
「猪俣とほとんど同じだが、相手がどんなサッカーをしてこようと自分たちのサッカーを貫いた結果だと思うので粘り強く必死に学生らしく戦えた。個人的にも今までゴールがなかったので最後にしっかり点が決められて良かった」
--高校時代も選手権優勝、大学での全国大会でも決勝に進むことになるが
「恵まれすぎてると言うか、高校、大学といい仲間に恵まれて自分は幸せものだと思う。自分ひとりでここまで来ることは出来ない。大学4年間で苦しいことを一緒に経験して高校とはまた別の魅力がある大学での仲間で最後までサッカーが出来ることを嬉しく思う」
--決勝の相手である阪南大のイメージ、どんな自分たちの強みが通用するのか感じている部分
「流経大に勝つということはそれなりの実力を持っている。猪俣が言っていたように粘り強く戦えていてかなりの強敵だと思う。自分たちの特徴である前に早くシンプルなサッカーを徹底してやれば勝てない相手はいないと思うので徹底してやっていきたい」
-ー前の3選手での得点力、決定力。最後点を取るという仕事ができているがその3人の強みというのは
「自分たちはカウンターが多いチームなのでどうしても攻撃に人数を割けない。日頃、監督から要求されているように3人で攻撃を完結させられることが1番の魅力」


次戦は12月25日(土)、13:30よりNACK5スタジアム大宮にて阪南大と対戦する。
試合はBS朝日にて放送予定。

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