• オンライン形式でインタビューを受ける福山

  • 春季リーグ戦では全試合に登板し、投手陣の大黒柱としてチームを支えた=明治神宮球場で(篠原由之撮影)

7年ぶりの戦国東都制覇へ ~東都大学野球秋季リーグ開幕直前インタビュー 福山優希~

[硬式野球部](2021年09月11日 20時52分)

秋の大学野球全国大会である明治神宮野球大会への出場切符をかけた、令和3年度東都大学野球秋季1部リーグ戦が9月13日に開幕する。開幕を前に、7年ぶりの戦国東都制覇を目指す硬式野球部の注目選手にインタビューを行った。
今回は右のエース福山優希(社3)投手のインタビューを掲載する。

――春のリーグ戦は背番号18番を背負って戦った。3年生でエースナンバーを背負うことになった時の心境は
「正直何も思わなかった。試合のマウンドに立ってしまえば背番号が何番であろうと変わらないので。ただ、周りからはチームの中心として見られると思うので、立ち振る舞いには気をつけようと思った」
――リーグ戦を振り返って見つかった課題と良かったと思った点はあるか
「リーグ戦中にフォームや配球などの点で課題をもって野球をしていたので、その課題を一つずつクリアしていくことができたことが良かったと思う。これまでのリーグ戦ではそれがなかったので。課題としては、立ち上がりの序盤に点数を取られてしまった点や本塁打の一発を打たれてしまった点。ロースコアの中で試合に直結するような点の取られ方も何回かしたので。長いイニングでも短いイニングでもそういったところに気を使わないといけないと思った」
――12試合全てに登板した率直な感想は
「特にない。他のピッチャーよりも試合で色々なバッターと対戦できて、実戦という中で色々な経験をすることができたというのが良かった」
――最終戦が終わった時に、「試合ごとの反省点を修正しながらできた」とリーグ戦を振り返っていた。その反省点とは具体的にどのようなことか
「アウトコースに無理をせずに入っていける、どんどんインコースを使っていけるようにしようということやできるだけランナーを盗塁させないこと、一塁に出来るだけ留めておくような牽制や配球といったこと」
――春季リーグ戦、岩本皓多(経2)選手とすべての試合でバッテリーを組んでいた。岩本選手とのバッテリーという立場でリーグ戦を振り返って
「岩本とは春のリーグ戦が始まる前のオープン戦の時から毎回話をしながら、お互いこういう風に攻めていきたいということを話していた。経験という面では岩本は無かったので、自分が引っ張ろうと思って入ったが、いざ始まってみれば岩本も良いキャッチャーというか、頼れて信用もしていたし、良いキャッチャーになったというよりは、お互いが徐々に良い関係性になれたと思う」
――互いを高め合えたということか
「そうですね。岩本も遠慮することなくどんどん調子のいいことを言ってくるし、自分がリードされているなと思うようなキャッチャーだった」
――春季リーグ戦で1番意識したことは何か
「村越祐野(歴4)さんが怪我で序盤に離脱したので、長いイニングを投げなければならないと思っていた。なので、出来るだけ疲れを溜めずに、ただ実戦感覚は無くさないようにということを意識した」
――疲れを溜めない取り組みというのは
「他の選手もやっている一般的なこと。大学生にもなれば食事の栄養などにも気をつけると思うので。また、マッサージなどの身体のケアなどみんながやっているようなこと」
――登板回数が多かったということもあり、50奪三振という結果を残したが
「イニングが多かったので取れたというだけ。三振を取りにいっていないし、バッターを見て岩本や監督と話をして攻めていった中で50個となっただけなので」
――春のリーグ戦では昨秋から球速が上がって最速148㌔を記録した。オープン戦なども含めるとこれまでの最速というのは
「今年の春のオープン戦、対慶応大で記録した150㌔というのが最速」
――試合や練習前のルーティンがあると伺ったが
「自分がキャッチボールをするまでにどういう動きをしておきたいとか、ある程度の負荷をかけておきたいというアップのメニューがある」
――理想のピッチャー像は
「バッターの弱点を突いて、しっかりと頭を使ったピッチングができるピッチャー。力任せやその場しのぎ、行き当たりばったりのピッチングではなくて、ある程度根拠を持った攻め方ができるピッチャーが良いなと思う」
――戦国東都を共に戦っているチームで良いピッチャーだと感じた選手はあるか
「亜大の松本健吾さん。亜大との試合ではお互い2戦とも先発、完投して、すごいスピードボールがあるわけではないが、(松本健吾は)本当に丁寧なピッチングをするタイプだと思った。自分自身も球速が上がっていたり、球の変化も増えてるわけではなくて、技術が向上することに越したことはないが、今の自分で戦っていくという意味ではとても勉強になるピッチャーだと感じた」
――春のリーグの後、授業を優先しながら自主練習をしたと思うが、どんなメニューをどんな目的意識を持って取り組んだか
「まずは疲れを取ること。そして、技術的に足りない部分を秋に向けて準備しなければならないので、フォームを固めることや変化球、配給を見直すことを取り組んでいた」
――夏のオープン戦で重点的に取り組んだこと、意識したことはあるか
「左右問わず、コースに入るボールの精度を上げること、もう一度自分の配球のパターンを決めながら自分が持っているボールでどう勝負するのかということを意識した」
――配球パターンは捕手の岩本や監督などと共に考えたのか
「基本的には岩本と話をして決めて、練習を重ねた」
――キャッチャーの岩本との相性は夏の期間でより一層深まったか
「春のリーグ戦を終えて反省点もそれぞれあり、岩本は下級生の他の投手もいるのでそういう面では大変であったし、これからも大変であると思うが、整理というのはできてきたかと思う」
――夏のオープン戦では、どのような形で登板したか?
「基本先発」
――何試合ぐらい登板したか
「3、4試合くらい」
――巨人の3軍戦も登板したか
「巨人戦は投げていない」
――社会人などレベルの高いチームとオープン戦を行って何か得たもの、収穫はあったか
「収穫もあったが、リーグ戦で対戦するのは東都1部のバッターなので、相手バッターを東都1部の誰かと仮定して、そのバッターを攻めていくという感じでやっていたので、オープン戦の相手というよりは、リーグ戦で戦うバッターを意識して投げていた」
――1番印象に残っているオープン戦の試合は
「JPアセット証券戦。4回で7失点して、ものすごく悔しかったし、まだまだであると感じた。ただ、またひとつ攻め方の幅などは材料として経験できたのでプラスに捉えている」
――夏の期間で球速は上がったか
「上がっていない。146㌔くらいが最速だった」
――スピードだけであればチーム内でも上を行く選手はいるか
「そうですね、星野恒太朗(営2)などをはじめとする2年生や1年生もみんな球が速いし、これからも速くなっていくと思う」
――下級生の投手陣が勝利のカギになると言われているが、オープン戦などの実戦で好投していたと思う投手はいるか
「オープン戦良かったと言われればみんな良かったし、時には悪い時もあったが、そういう意味では全員が経験を積むことができたのではないかと思う。」
――オフの過ごし方や自分なりのリフレッシュ方法などはあるか
「特に無い。オフの日も練習をするので。自分で決めたスケジュールがあって、その通りにやるので、オフだからといって休むわけではない」
――秋から1部で共に戦う日大の印象は
「チームの雰囲気も良いし、打撃も守備も共に中心となる選手がいて、すごくまとまりがあるチームという印象」
――秋リーグの意気込みを、一言でお願いします
「一生懸命」

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