• 初完封と共に投球数1054に達した福山=明治神宮球場で(東都ベースボールweb撮影)

  • 適時二塁打で決勝点を作った藤原(近藤 龍撮影)

  • 藤原の放った適時二塁打で塁を回る大森

  • 8回裏に右前二塁打を打った岩本

福山初完封勝利で入れ替え戦回避に望みを繋ぐ!

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対青学大2回戦(2021年05月07日 22時58分)

東都大学野球春季1部リーグ対青学大2回戦が5月7日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

★青学大000 000 000=0
☆駒 大010 000 00✕=1x

〈打者成績〉
       打安点
[4]林(琢) 300
[D]浦口  200
HD 佐藤(勇) 100
[9]与倉  300
[7]鵜飼  200
[5]新田  300
[8]大森  310
[3]藤原  311
 3佐々木(魁)000
[2]岩本  310
[6]小園  310

〈投手成績〉
       打安点
◯福山  9 35 5 0

負ければ入れ替え戦行きが確定する状況で迎えた対青学大2回戦目。
先制したのは2回裏。
大森廉也(法2)が遊撃内野安打を放つと続く藤原涼雅(営2)が左越え適時二塁打を打ち大森が本塁に生還した。
しかしその後は青学大投手に3回連続三者凡退に抑えられ出塁出来ない展開が続く。
7回裏にはようやく四球で出塁するも後続の併殺打に倒れ無得点。8回裏には岩本皓多(経2)が右前二塁打を放つが追加点には至らなかった。
打線の援護が少ないチームを支えたのが昨日と同じく先発のマウンドに立った福山優希(社3)。
4四球を与えるも、強力な青学大打線を3安打に抑え、8回表まで無失点で切り抜けた。
9回表、二塁打と安打を連続で浴び無死一、三塁と同点もしくは逆転される危機となったが、後続打者を内飛、邪飛、二ゴロに打ち取り試合終了。福山が初の完封勝利を収め、次戦の東洋大戦に入れ替え戦行き回避の望みを繋いだ。

◆大倉 孝一監督
ーー今日の試合は福山選手の頑張りに尽きる。
「内容的には、今までもこれくらいの投球はずっとやってきていた。(そのうえで)今日は最後まで投げ切ってくれた」
ーー昨日は111球も投げた。今日の起用は決めていたか。
「当然、昨日の夜に本人に確認している。今朝も状態を確認して、最終的に試合の前にも確認した」
ーー残りは、入れ替え戦をかけた東洋大との直接対決となった。勝つためのポイントは。
「ずっと、チームが成長するように、色んな試合で出たこと(課題)を引き出しにしていけるように(してきた)。それを勝ってできれば言うことはないが、こういう形になっている。最後の最後まで、それをやり切る。出てきたことを、一個ずつやり切っていく、ということ。「何がなんでも」といって(勝ち星を)取れるほど簡単なものじゃない。きっちり、ひとつずつ丁寧に野球をやっていこうと思う」
ーー9回には監督自らマウンドへ向かった。福山選手へどのような言葉をかけたのか。
「「1点はいいぞ」と。無死一三塁ですから、もう1点はいいと。9回裏もあるし、その後もあるので、一人ずつ打ち取っていくように、ということだけを伝えた。一塁手と三塁手はホーム中心で、二遊間はゲッツーを取れる対応を、ということで」
ーー監督から見て、福山選手の性格は。
「ストイックですよ。ストイックというのは、目が血走っている、というよりも、探求心があって信頼できる。それが一方通行というか、ひとつの表現になりやすいところもあるが、すごく研究して準備をする勉強家だと思う」

◆福山優希(社3)
ーー連投できるとの判断はどのように下したか。
「基本的には(連投でも)大丈夫。投げられない、というの(判断)は、肘が痛いときくらい」
ーー肘や肩に疲労、痛みはなかったのか。
「はい、なかったです」
ーー試合展開上、一点も与えられない中での完封。何が良かったか。
「ここまで、試合数やイニング数を結構投げてきて、考えながら投げてきた中で、反省点を監督やコーチと話し合いながら、課題をひとつひとつ修正していこうとしていた。完封という形になったのは、それが良かったのかな、と思います」
ーー 一番の課題は何だったか。
「昨日は本塁打を打たれた。今日はボールを選ぶ際に、それを選択するリスクや、長打になる確率を考えながら投げることを課題としていた」
ーー8回に泉口選手から奪った三振が良かった。
「あそこの場面は、ツースリーだったので、一番大怪我しないところに投げた」
ーー終盤はピンチの連続だった。1点は仕方ない、という気持ちだったのか。
「1点はOK、という気持ちで投げていたわけではない。これまではそれを意識しすぎて力んでいたが、今日は力まなかったのが良かった」
ーーここまで全試合に登板。10試合の経験値はどのようなものか。
「すごくいい経験ができているとは思う」
ーー今日は終盤の方が直球に力があったように感じた。どのような力配分だったか。
「全体の配分は考えていない。ひとりひとり、一球一球を考えながら投げる、ということだけを意識した」
ーー疲労の蓄積もあると思う。体のケアはどのようにしているか。
「(試合と試合の間に)あまりブルペンには入らないが、夜にみんなでシャドウ(ピッチング)とかをしているので、そこで自分のボールとフォームをしっかりイメージしている。疲労は溜まるので、できるだけ取れるようにはしているが、そこは気にせず(にいる)」
ーー完封をしての感想は。
「特にないです。チームが勝ったので良かった」
ーーベンチで、「福山のために点を取ろう」という声が聞こえた。どう感じたか。僕のために、というよりもチームのために、ということを考えていた。野手もここまで苦しんできたので、何とか助けたい、勝てるようにしたい、と思っていた」

◆藤原涼雅(営2)
ーー適時打が貴重な一点になった。どんな気持ちで打席に入ったか。
「昨日はスタメンで出させてもらったが、3三振してしまった。気張りすぎていた。今日は落ち着いて打席に入ろうと思った」
ーー打ったのは真っ直ぐか。
「真っ直ぐです」
ーー芯で捉えたか。
「はい、芯で捉えました」

*Twitterでの試合の速報は継続いたしますが、Instagramでの更新は諸般の事情により、当面の間休止させていただきます。予めご了承ください。(Twitter:@koma_baseball)(Instagram:@komaspo_offcial)


次戦、1部リーグ対東洋大第1回戦は5月10日(月)9:00~明治神宮球場で行われる予定です。
緊急事態宣言発令中のため無観客試合で行われます。特別招待券をお持ちの方でもご入場はできません。詳しくは東都大学野球連盟公式HPをご確認ください。

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